リトル用語事典

多層膜干渉

2025年06月20日

多層膜干渉(たそうまくかんしょう)

光が薄い膜の多層構造の表面や内部で反射する際に、それぞれの反射光が干渉し合い、特定の波長の光が強調されたり、弱められたりする現象のことである。毛髪においては、多層に重なる各キューティクルで反射した光が外部へ出る際に重なり合って強くなる(干渉)ことでツヤが現れる。これは真珠のツヤと同じ原理である。

ヘアケア・美容の分野では、主にヘアカラー製品やスタイリング剤などによって髪の表面に形成される薄い膜によって、この多層膜干渉が起こり、独特の光沢感や色の見え方 が生み出される場合に言及されることがある。

多層膜干渉の原理

光が異なる屈折率を持つ薄い膜の境界で反射する際、それぞれの反射光は位相がずれることがある。この位相のずれによって、特定の波長の光が強め合う(強め合う干渉)こともあれば、弱め合う(弱め合う干渉)こともある。多層の膜構造の場合、この干渉が複雑に起こり、見る角度によって色味が変化したり、虹色のような光沢が見られたりする。

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