不活性化(ふかっせいか)
ある物質の活性や機能を失わせたり、低下させたりすることを指し、ヘアケアや美容の分野で様々な物質や反応に対して用いられる。例えば、パーマ施術後に残留する還元剤の働きを止めることは不活性化の一例である。還元剤はチオール基(SH基)を持ち、これが髪のS-S結合を切断(還元)するが、残留したチオール基は好ましくないため、その働きを止めることが重要となる。
ヘアケアにおける不活性化
- パーマ後の酸化処理
パーマの第一剤(還元剤)によって切断されたシスチン結合を、第二剤(酸化剤)で再結合させることで、ウェーブを固定する。この酸化反応は、還元剤の活性を失わせるという意味で「不活性化」とも言える。
- カラー後の処理
ヘアカラー後に残留するアルカリ剤や酸化染料の活性を中和したり、分解したりする処理も不活性化の一種と言える。これにより、ダメージの進行を抑え、pHを安定させる。
- 酵素の不活性化
スカルプケア製品などに配合された酵素の働きを、特定の条件(pH変化、温度変化など)によって停止させること。
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