吸水毛(きゅうすいもう)
水分を非常によく吸収する性質を持った毛髪のこと。親水毛よりもさらに水を吸う状態である。
これは、髪の表面のキューティクルが開いている、あるいは損傷している状態や、髪の内部構造が多孔質になっていることなどが原因で起こる。健康な髪は、適度な疎水性(水をはじく性質)を持っているが、吸水毛はその逆で、水分をスポンジのように吸い込んでしまう。
アルカリ剤を使う施術を過度に行うことでキューティクルが脱離し、CMCやタンパク質が流出し、さらにS-S結合がかなり減少すると吸水毛になる。
吸水毛の特徴
- 濡れるのが早い
水に触れるとすぐに水分を吸収し、濡れた状態になる。
- 乾きにくい
一度吸収した水分を保持しやすく、乾くのに時間がかかる。
- スタイリングしにくい
水分を含みやすいため、スタイリング剤の効果が出にくかったり、セットした形状が崩れやすかったりする。
- パサつきやすい
内部の水分が蒸発しやすく、乾燥するとパサつきやゴワつきを感じやすい。
- ダメージを受けやすい
キューティクルが開いていると、外部からの刺激(摩擦、熱、紫外線など)を受けやすく、ダメージが進行しやすい傾向がある。
吸水毛の原因
- パーマやカラーの繰り返し
これらの施術によってキューティクルが損傷し、内部構造が変化することがある。
- 乾燥
髪の水分バランスが崩れると、キューティクルが開きやすくなる。
- 摩擦
強いブラッシングやタオルドライなどによる摩擦も、キューティクルを傷つける原因となる。


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