ランチオニン結合(らんちおにんけつごう)
毛髪中のS-S結合がスルフィド結合(-S-)となったもの。
毛髪のケラチンタンパク質を構成するアミノ酸同士の間に形成される特殊な硫黄結合。
通常の毛髪のケラチンタンパク質には、SS結合(シスチン結合、ジスルフィド結合、-S-S-)が多く存在し、これが髪の強度や形状を決定する上で非常に重要である。
一方、ランチオニン結合は、このシスチン結合が分解される過程で、システイン残基の硫黄原子が別のシステイン残基の炭素原子と結合(-S-CH2-S-) して形成されるものである。シスチン結合に比べて、硫黄原子の数が少ないのが特徴。
ランチオニン結合は、1剤のアルカリが残留した状態で100℃以上の熱をかけることで、S-S結合が切断され、副反応としてランチオニン結合が生成される。
この結合はより不安定で補修が困難であるため、一度、ランチオニン結合が形成されるとパーマがかからなくなるほか、髪が硬化・変質する。これを回避するためには、中間水洗後に酸リンスを用いて、髪に残存するアルカリを速やかに、かつできるだけ完全に中和し、アルカリの残留を徹底的に避ける必要がある。

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