リトル用語事典

フィブロインタンパク質（フィブロインタンパクしつ）

主にシルク（絹）の主成分をなす繊維状のタンパク質のこと。

フィブロインタンパク質の特徴

• 主成分

蚕の繭糸の約70〜80%を占める。

• アミノ酸組成

グリシン、アラニン、セリン、チロシンなどのアミノ酸を多く含む。これらのアミノ酸は、人の髪や肌を構成する成分と類似している。

• 構造

規則正しい結晶性の部分と、不規則な非結晶性の部分から構成されている。

特性

• 強度と柔軟性

独特の構造により、強度としなやかさを兼ね備えている。

• 生体親和性

人体との親和性が高いとされている。
吸湿性・放湿性: 適度な吸湿性と放湿性がある。

• UVカット効果

皮膚に塗布した場合、紫外線カット効果が期待できる。

ヘアケアにおける関連性

加水分解されたシルク（フィブロイン）は、ヘアケア製品に配合されることがある。

• ダメージ補修

豊富なアミノ酸が、傷んだ髪のキューティクルに吸着し、補修する効果が期待される。

• 保湿効果

髪に潤いを与え、乾燥を防ぐ。

• 指通りの向上

髪の表面を滑らかにし、指通りを良くする。

• ツヤの向上

髪に自然なツヤを与える効果が期待される。

美容における関連性

フィブロインは、スキンケア製品にも利用されている。

• 保湿効果

肌の天然保湿因子（NMF）と類似したアミノ酸を含むため、保湿効果が期待される。

• 肌への優しさ

生体親和性が高いため、肌に優しいとされている。