シリル化(シリルか)
特定の官能基(主にヒドロキシル基-OHやアミノ基-NH2など)を持つ化合物に、ケイ素(Si)を含むシリル基を導入する化学反応のこと。
ヘアケア・美容製品において、シリル化は主に以下の目的で行われる。
- 疎水性の付与
シリル基を導入することで、化合物が水に溶けにくくなり、髪や肌への吸着性や持続性が向上することが期待される。例えば、シリル化された成分が髪の表面に吸着し、水による洗い流しを防ぐ効果などが考えられる。
- 保護効果の向上
シリル化された成分が、髪や肌の表面に薄い膜を形成し、外部の刺激(熱、乾燥など)から保護する効果が期待される。
- 感触の向上
シリル基の種類によっては、滑らかさやサラサラ感といった独特の使用感を与えることがある。
ヘアケアにおける例
- シルクのシリル化
シルクプロテインをシリル化することで、髪への吸着性を高め、より持続的な保湿効果やツヤ出し効果を狙うことができる。
- 植物オイルのシリル化
植物オイルをシリル化することで、髪への密着性を高め、よりしっとりとした仕上がりや保護効果を期待できる。

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