【目的】
リッジがなく、弱いパーマを前回やり直したという履歴の髪に要望通りの強めのリッジを出したパーマをかけたいと考える。カラー毛に短時間に2回のパーマをしたことにより、毛先の2センチあたりはジリジリした感じになっているため、毛先がこれ以上チリつかないような予防と、硬くならないような質感のカーリーパーマが時短でできる方法を探る。
【モデル】
パーマが取れやすい髪でカラー毛にパーマ施術2回のダメージで、毛先にジリジリしたところがある髪。



【方法】
STEP 1ヘアマゼランシャンプー <疎水化>
ヘアマゼランシャンプーで汚れを落とし、シャンプーに配合されたアミノエチルジスルフィドケラチン(羽毛)を利用して髪の弾力を上げておいた。
STEP 2水洗
STEP 3ヘアマゼラン ゼロ <骨格の均整化>
ヘアマゼラン ゼロを初めにジリジリした毛先に塗布し、なじませた。チリつきが戻るようしっかり揉みこんでから全体にヘアマゼラン ゼロ7gを塗布し、チェンジリンスした。
STEP 4ヘアマゼラン ウン <路づくりとCMC補給>
水分をしっかりふき取り、ヘアマゼラン ウン7gを塗布してターバンをした。
STEP 5ヘアマゼラン ドイス <PPTの補給>
毛先と中間のダメージの差があるため、ヘアマゼラン ドイスをお席で髪の状況を見ながら塗布。
STEP 6分子運動
その後、アイロンにより分子運動をしっかり効果的に効かせていった。
STEP 7ワインディング
STEP 81剤塗付
STEP 9中間水洗
STEP 10ワクワクneo ヘマヘマ塗布
還元剤の不活化とアルカリ除去のためワクワクneo ヘマヘマ:水=1:9を塗布した。
STEP 11ワクワクneo キトキト塗布
ワクワクneo キトキト:水=1:9を塗布した。クリープの時間を15分利用した。
STEP 122剤塗付
その後、2剤を塗布した。ロッドアウト後に水洗し、タオルドライ。
STEP 13ヘアマゼラン トレイス <外部補修>
ヘアマゼラン トレイス7gを塗布し、しっかり揉みこみ、水洗して乾かした。
STEP 14仕上げ



【結果】
モデルさんの意向もあり、カットなしで施術を行った。毛先のチリつきはそのままでパーマをかけることになった。途中パーマの1剤が沁みるということがあり、イメージより早めに1剤を水洗した。そのため、かかりが悪くなるかもしれないと予測したが、イメージ通りのパーマのかかりになった。
【考察】
毛先と中間、根元付近のダメージレベルがそれぞれ違う髪には、それぞれ違う処理剤を考え施術することが普通だと考えられる。今回は、その差がゼロを塗布しても見込んだときに、しっかりチリつきが緩和する感じがしたため、そのままヘアマゼランの工程で、エリアによる塗分けをしないで、前処理をし、分子運動でしっかり内部まで浸透させた。そのため、均一に内部が整い、求めるリッジの強さと毛先のケア(保護)を両立していくことが可能になった。スタイルを作る上では、カットも併せてすることができた方がより良いと感じた。
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