■コールドパーマ①■
リトル美容専門学校 14限目 コールドパーマ①
今回の授業では、『コールドパーマ』について勉強します。
まずはダメージ予防のための前処理です!
パーマはS-S結合を切断して形をつくるのが主目的なため、
髪内部の成分が溶け出すのは極力避けなければなりません。
パーマやカラー施術の高アルカリにより髪が膨潤状態になるため、
浸透圧の差によって髪内部のCMCやケラチンなどが溶け出してしまい、
洗い流したときに外部に流出してしまう可能性があります。
この内部成分の流出を防ぐために、前処理をする必要があるのです!!
前処理の方法は2つあります。
①浸透圧を利用して間充物質の流出を防ぐ
内部の間充物質の流出を防げる濃度のCMCやPPTを髪の表面に塗布し、
膨潤状態でも髪表面の浸透圧が高くなるようにしておきます。
これにより間充物質の流出を防ぎます。


②キューティクルを過剰に立ち上がらせない
ダメージによりアルカリ剤を異常に吸収するエンドキューティクルを元の状態に戻すため、
疎水型PPTを前処理で吸着させて保護してからパーマ剤やカラー剤をつけるようにします。
この場合、吸湿性の低分子PPTでは効果がないので、高分子のPPTを使うようにします。
例えば、漬物を水で洗うのと、適度な塩水で洗うのとではどちらがいいでしょうか?

普通の水で洗うと、中の塩分が抜けて塩味が薄くなってしまいますが、
適当な塩水で洗うと塩分は抜けず、ちょうどいい塩加減になりますよね?!
ということは、適度な濃さのPPTを前処理して施術をすることで、
髪内部のタンパク質等の流出を防ぐことができるということです!
これは髪の周りのタンパク質濃度が高いためです。
だからPPTの前処理は必要になるのです!!
今回はここまでです。
前処理の必要性がわかりましたか?
次回は今回の続きを進めていきます!