目次
■パーマ理論③■
今回の授業では、パーマにおける『結晶構造の乱れ』について勉強します。
結晶構造の乱れという言葉を聞いたことはありますか?
これは還元剤やアルカリ剤による髪の内部に起こるダメージのことをいいます。
パーマ剤で還元する前、髪を構成するケラチンタンパクは、バネのような構造をとっています。
そこへ、還元剤を導入するとS-S結合〔R-S-S-R〕が切断されて〔R-SH HS-R〕となり、
バネ構造は伸びて平面構造となります。
還元剤が進行して、S-S結合がほとんど切断されると、髪はほぼ伸び切った状態になります。
以前の授業でも勉強しましたが、髪は本来、水分を11%~14%に保持する効果があります。
しかし、アルカリ剤や還元剤で髪が大きく変形した部分は結晶構造が大きく乱れて、
水分調節機能もなくなり、水を吸いやすく、乾燥して縮みやすくなります。
この結晶構造の乱れは、コールドパーマ、ホット系パーマ、クリープパーマで違うので、
簡単に説明します!
・コールドパーマの場合
内側 < 外側
・ホット系パーマの場合
内側 > 外側
・クリープパーマ
内側 = 外側
なぜこのようになるのか詳しく知りたい方は、
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また、結晶構造の乱れは、中間・後処理で補修します!
中間処理で疎水性のPPTやCMC、
後処理で酸やポリフェノールを複合して用いることで補修することができます!
今回の授業はここで終わりです。
次回の授業では、「コールドパーマ」について勉強します!