Q.仕上がりに関しての質問なんですが、くすんだツヤが出て、全体的に重たく硬い質感になってしまうのは、特トリの付け過ぎなのでしょうか?3種混合液の付け過ぎも考えられますか?
また乾燥毛でごわつきのある髪はどうしたら良いか教えていただけませんか?しっとりというか重たい質感になってしまい、ツヤは出ることは出るのですが濁った感じになってしまいます。
また矯正ストレートが入っているお客様に関してなんですが、中間まではしっかりと艶感が得られるのですが毛先の部分のパサつきが取れないことがあるのですが、それは3種混合の濃度の問題なのでしょうか?
A.同じような質問をよく受けます。重たく感じるのは脂分が多い髪にすべらないオイルが付き過ぎた時に起こります。根元から中間のようにダメージが少ない個所に特トリを付け過ぎたケースが多いです。トリートメントでは3種混合液はしっかり付けたほうが良いのですが、ここで言う重たくなるのは3種混合液が少なく、特トリが多いときに起こりやすい傾向です。重たくならないようにするには、3種混合を多め、特トリを少なめにします。ショートで8ml、ロングでも15ml程度です。不慣れな場合には最初にトイトリを付けておいてからダメージの多い中間から毛先に特トリを付けて揉みこむことです。重ね付けの場合はネチャ感が出てから少し置くのがポイントです。質感が重たくなるのはダメージが少ない場所にすべらないオイルが付き過ぎていることから起こります。特トリは10倍濃いトリートメントなので付ける量は思っているよりも少なめです。また、髪の㏗が酸性に戻っていない場合はツヤがくすみやすいので、キトキトで最後にチェンジリンスして㏗を戻すとうまくいきます。
濁った感じは保湿成分が少ない状態でトリートメントのオイル成分が付き過ぎた感じです。揚げ物をするときに新聞に油が染み込んだような状態です。3種の前にしっとりシードあるいはさらさらシードを入れるといいでしょう。ごわつきがある場合はPPTを付けたあとでトイトリを付けて加温10分すると良いですよ。それからその上にダメージ個所に特トリ、あるいはマネージャーの裏技オイルを揉み込みます。特トリは量を注意しなければいけませんが。硬くてごわっとする髪であればトイトリに30%ソニルCAを入れてトリートメントする方法もあります。ただし、ウエーブがとれやすいのでパーマ毛には使いにくいのですが、それ以外の髪では柔らかい感じが出ます。
毛先がパサつくのは中間から毛先にダメージが大きくてオイルが不足している状態ですね。3種混合はトリートメントの前処理として用いる場合は2から3倍の希釈で結果がはっきりと出ます。また、傷んでいる個所はPPTがとれやすいので、ヘマヘマの架橋、キトキトの収斂を入れたほうが良い結果が出ます。ストレートのオイル不足はトイトリと裏技オイルを軽くつけて乾かして髪の温度80度でアイロンスルー(100度で髪を挟む)すると良いですよ。