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〚復刻〛教えて!教えて!肌と髪の疑問(45)

これは、2005年~2006年に投稿していた【教えて!教えて!肌と髪の疑問】を移殖・復刻したものです。

Q.ヘマチンについてお聞きしたいのですが、ヘマチンの薬剤除去効果とはどういう意味になるのか詳しく教えてください。パーマ、カラー、ストレートの時のヘマチンの使い方を教えてください。

A.ヘマチンの薬剤除去能力は過酸化水素などの酸化剤の除去やチオなどの還元剤の不活性化と臭いの除去です。

酸化剤の除去はパーマやカラー施術後に髪に残留する過酸化水素の分解を進めて除去するという役割です。施術後にシャンプー台でチェンジリンスしたり、シャンプーに混ぜたりすることでカラー後に髪が明るくなったり、毛先がガサガサになったりする残留過酸化水素の障害を除きます。

チオなどの還元剤の不活性化は、パーマ剤で髪に負担がかかりそうな毛先などにあらかじめ付けておくことで、チオの力を減力して負担を減らす働きがあります。また、ストレートパーマなどで毛先がビビリかかってきている場合、その部分だけ進行を止めたいこともあります。そんなときには毛先にヘマチンをかけると、チオの活性部位にヘマチンがくっついて力を抑えるためにビビリの進行をとめることもできます。また、1剤のあとの中間に用いると、残留するチオの還元能力を消すだけでなく、その臭いも消すために、ウエーブだれやチオ臭を防ぐこともできます。

過酸化水素の除去能力は、過酸化水素を分解して活性酸素を発生させ、活性酸素は水や酸素に変わっていきます。施術への効果を利用するにはパーマ2剤の前に用いると、パーマの2剤の酸化力を高めますので、ウエーブの定着が促進されます。カラーの乳化時に使用すると、カラーの重合が進みますので色の持ちが上がります。この場合は、ヘマチンの濃度が濃すぎますと、表面で過酸化水素の分解を進め過ぎてしまい、内部の酸化が進まないことがありますので、薄い濃度(ウーロン茶くらいの色)のものを利用します。カラーの前処理に用いる場合はシャンプー剤に混ぜるなどする方法が失敗しませんので安全です。色の入りが向上します。ちなみに、カラー剤を入れた場合は混ぜた時点から急激に重合が進みますので、髪に塗布したときには髪に入れないほどに色素が大きくなりすぎて染まらなくなりますので、直接カラー剤は入れないでくださいね。

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