Q.クリーム色に近いブリーチの根元リタッチの施術の時に、パウダーブリーチを使って2回にかけて脱色していこうと思っているのですが、最初のブリーチ剤をつける前と後、2回目の後では、どういうトリートメントの工程が好ましいですか?あと、付け過ぎると脱色に影響があったりするものはありますか?
A.パウダーブリーチを2回にかけて脱色していく場合のケアですね。ブリーチダメージによる強度低下防止には高分子のケラチン、ざらつき防止にはPGAが効果的です。そのどちらも含まれているものはさらさらシードです。これだけでも効果が期待できますが、もう少しマニアックな答えを書くことにします。
1回目の前処理として3種混合5倍希釈で髪を保護します。そして、パウダーブリーチに浸透促進原液を10%加えることで、脱色の促進とブリーチ剤によるキューティクルの剥離を抑制します。いくら保護しても1回目のブリーチで髪は弱っていますので、2回目は前処理にさらさらシード5倍希釈を使い、ダメージ強度低下とざらつき防止に気を付けます。すでに膨潤していますので、浸透促進は要りません。CMCオイルが抜けていくのでパウダーブリーチに特トリを10%加えます。2回目の後ではヘマヘマとキトキトでオキシを除き、㏗を整え、キューティクルを保護し、そしてトイトリで表面オイルを整えます。ブリーチはオイルが極端に減少しますので、裏技オイルをトイトリに加えてオイル分を調整してください。
あと、付け過ぎると脱色に影響があったりするものは、しっとりシードで使っているコラーゲンです。ブリーチ前のシャンプーにはヘマヘマを5%ぐらい加えておくと、メラニン分解が促進されますよ。お試しください。