【美しさとホルモン④】
女性の美しさとホルモンを正しく理解するシリーズ、
第4回のテーマは、 ~睡眠ホルモン メラトニン~
~睡眠ホルモン メラトニン~
現代社会では深夜までオープンしているお店も多く、
テレビも昼夜問わず放送されていて、寝ることを忘れてしまうぐらい。
しかし、睡眠不足は美容の敵です。
睡眠不足になるのは、睡眠ホルモン「メラトニン」が不足しているからです。
メラトニンは、体内時計を調整し、睡眠を促す大切なホルモンで、
昼夜の周期に反応して脳の松果体から分泌されます。
脳の覚醒と睡眠を切り替える重要な役割を担っていますが、
幸せホルモン「セロトニン」と大きく関わっているのです。
つまり、脳を覚醒させるセロトニンと、睡眠を促すメラトニンは対象的なホルモンですが、
セロトニンが不足するとメラトニンも不足し、
逆にセロトニンの分泌が増えるとメラトニンの分泌も増えるのです。
そんなメラトニンですが、昼間にはほとんど分泌されず、
夕方になると徐々に分泌されていき、夜中の2時ごろにピークとなります。
つまり、暗くなるとメラトニンの分泌が増えて眠くなり、
朝日が昇るころにはセロトニンが増えて脳が覚醒し目が覚めるというサイクルを繰り返しています。
~メラトニンの分泌を増やすには~
メラトニンの分泌を増やせばよく寝られるようになりますが、どうやって増やせばいいのでしょうか。
まずは、朝食にトリプトファンを含む食べ物を食べること。
和食ならご飯と納豆、お味噌汁。
洋食ならパンとソーセージ、チーズやヨーグルトなどの乳製品。
牛乳とバナナにも多く含まれています。
次に大切なことは、寝る前と寝ているときです。
寝る前1時間ぐらいはPC、スマホは見ないようにし、明るい光は避けるようにしましょう。
ブルーライトはメラトニンの分泌を抑制するので、目が冴えてしまいます。
また、ゆっくりとお風呂に入るなどしてリラックスできるとベストです。
寝るときはできるだけ真っ暗な環境にしましょう。
カーテンを開けて月明かりで寝るのが理想です。
月明かりは0.3ルクスぐらいの明るさで、睡眠を促す効果が最も高いと言われています。