【静電気を科学する】
今回の特集は、~静電気~
この時期、秘かに恐怖に思っている方も多いはず。
でも、大丈夫!
しっかりと静電気を防いで、ストレスのない楽しい毎日をお過ごしください。

~バチッというのが静電気?~
静電気というのは、発生した電気が体や物に溜まった状態のことをいいます。
体に静電気が溜まると「+」の状態になりますので、
「−」の電気を持っているものと触れると放電して「バチッ」となるのです。
この「−」の電気を持っているものは、身近なところだと金属製のドアノブ、特に車のドアですよね。
では、静電気が起きやすいのはどんなときでしょうか?

よく言われるのが「湿度20%以下、気温20℃以下」ですけど、ピンときませんよね。
東京の2015年2月の平均気温は5.7℃、平均湿度は59%ですが、最低気温は-2.4℃、最低湿度は12%でした。
冬の寒い時期は静電気が起きやすい条件が揃っていることは一目瞭然ですね。
~静電気が引き起こすダメージ~
静電気が起きると体では何が起こっているのでしょうか?
詳しく見てみましょう!
- 肌荒れの原因になります
静電気が放電するときに肌表面の角質層が傷ついてしまうのです。
ただでさえ乾燥によって肌のバリア機能が低下しているところに、
静電気の影響も加わってダブルパンチで肌荒れが加速してしまいます。

- ダメージヘアの原因になります
肌は角質層ですが、髪はキューティクルが静電気で傷ついてしまいます。
キューティクルがはがれて、髪が持っているタンパク質や水分も流失し、
パサつきがひどくなって髪がまとまらなくなってしまいます。
もちろん頭皮トラブルを引き起こすことも。

- ハウスダストや花粉を引き寄せてしまいます
ハウスダストや花粉は静電気によって衣服などに付着しやすくなります。
それが原因でアトピーや鼻炎、花粉症の症状を悪化させてしまいます。

- 体の不調の予兆かも
静電気がたまりやすい人は、肩こりや冷え性、腰痛などに悩まされている人、
関節の痛みがある人、血液がドロドロの状態の人などと言われています。
共通して言えることは、お肌や体の水分量が少ない、
つまり、体が乾燥した状態になっているといえるでしょう。

- メンタル的にも・・・
静電気が起きると痛いだけでなく、気分が滅入ってしまいますよね。
また、静電気が起きるのではないかとビクビクしながらドアに触れるのも
メンタル的によくないですよね。
イライラの原因にもなりかねません。
~静電気から体を守ろう!~
静電気の予防と対策で重要なポイントは、
「静電気を起こさせないこと」と「帯電させないこと」の2つです。
- 衣服を静電気の起きにくいものにしましょう!
ウールのセーターにポリエステルのフリースの重ね着。
これはもう、「静電気よ、起きてくれ!」と言わんばかりです。
まずは衣服の摩擦によって電気が起こりにくいように素材を選びましょう!
素材のプラスマイナスの差が大きければ、静電気が起こりやすくなりますので、
差を小さくすることを意識してください。

- 乾燥肌を何とかしましょう!
静電気を予防するためには、まずは乾燥肌を何とかして保湿すること。
そのためには、化粧水や保湿クリームなどをこまめに塗ったり、
加湿器で室内の湿度を50〜60%に保ったり。
植物を置くのも湿度を保って静電気を起きにくくするコツです。
- 髪には洗い流さないトリートメント!
髪も乾燥して水分が少なくなると静電気が放電しやすくなります。
そこでぜひ試して欲しいのが、洗い流さないトリートメントです。
髪が保湿されてパサつきが抑えられるだけでなく、静電気も抑えることが出来ます。
そのためには、髪の水分と油分のバランスを整えてくれるトリートメントを選びましょう!
ただし、つけ過ぎるとベタベタしたり、ホコリなどを寄せ付けやすくなったりしますので、
ご注意ください。

- 静電気体質の改善を!
何といっても静電気がたまりやすい体質、乾燥した体は大敵です。
ミネラルウォーターをこまめに飲む、アルカリ食品を食べる、鍋物を食べる、
ジャンクフードや肉類は控えめにするなど、食生活を見なおしてみましょう!
また、睡眠不足もホルモンバランスを崩して静電気体質を招くことになりますので、
しっかりと睡眠を取るように心がけましょう!
~それでも静電気が発生するときは・・・~
ドアノブなどを触る前に「石」「コンクリート」「木」「紙」などを触って放電させたり、
革製品などの小物を持ち歩いて放電させたり、グッズを有効活用して
「バチッ」の恐怖から解放しましょう!
