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サステナブルカラー

目次

目的

ヘアカラー施術はパーマやストレートパーマと比較して短い間隔で繰り返し施術されるお客様が多い。その為、毛先にはヘアカラー施術のダメージが相当分蓄積している。そういった髪は毛先に枝毛や切れ毛が発生しやすい。活性ケラチンとガラス転移トリートメントの技術をヘアカラーに応用し、髪質改善とヘアカラー施術ができる方法を検討する。

実験方法

定期的にヘアカラー施術をしている髪(ダメージLv3毛先3.5)の20代女性に施術を行った。

ヘアマゼランシャンプーでシャンプーし、髪の汚れを落とした。また、ヘアマゼランシャンプーに配合されているアミノエチルジスルフィドケラチン(羽毛)とアミジノシステイニルケラチン(羽毛)で髪のベースを整えた。これにより、ヘアマゼランクワトロシステムの効果を高めることができる。

しっかりタオルドライした後、ヘアマゼランゼロを塗布し、チェンジリンスを行った。ヘアマゼランゼロに配合されているアミジノシステイニルケラチン(羽毛)で髪のダメージ部の疎水を強めた。次に、ヘアマゼランウンを塗布し、チェンジリンスを行った。ヘアマゼランウンで髪のCMCを補修した。

ヘアマゼランドイスをフォーマーポンプで塗布し、髪全体に馴染ませた。ツインブラシとドライヤーを用いて、50%ドライさせた。これにより、ヘアマゼランドイスに配合されているアミジノシステイニルケラチンを髪の中で仮止めした。アミジノシステイニルケラチンは活性ケラチンであり複数のSH基有する為、湿熱によって髪の中でSS/SH交換反応を起こし、アミジノシステイニルケラチンの一部のSH基が髪の中でSS結合を介して定着することができる。

ヘアマゼラントレイスを塗布した。100℃設定のアイロンで1スライス当たり3回ずつスルーした。髪のCMCのガラス転移温度は85℃であり、この工程によって髪のCMCを一度溶かすことができる。さらにヘアマゼラントレイスに配合されているCMCが髪の深部まで浸透し、髪を補修することができる。次に、ドライヤーの冷風でクーリングし、3分間放置した。ここで、一度溶かしたCMCを冷やし、髪内部のCMCの液晶ラメラ構造の再構築をした。その後水洗し、しっかりタオルドライした。

ヘアカラー1剤とヘアカラー2剤を混合し、髪に塗布して一定時間放置した。その後、ヘアマゼランシャンプーで洗髪した。そして、ヘアマゼラントリートメントを塗布し、水洗した。ヘアマゼランシャンプー及びトリートメントには銅クロロフィリンNaが配合されている為、髪に残留する過酸化水素をこの工程で除去することができる。また、ヘアマゼランシャンプー及びトリートメントにはフルーツ酸が配合されている為、髪に残留するアルカリも除去することができる。少量のヘアマゼラントレイスを髪全体に馴染ませた後、しっかりタオルドライをした。

ドライヤーで80~90%ドライさせた。その後、140℃設定のアイロンで1パネル当たり2回ずつスルーした。髪のケラチンのガラス転移点は105℃であり、この工程で髪のキューティクルを整えることができる。その後、ハンドブローで仕上げた。

結果

定期的にヘアカラーをしている髪に対しても、しっかりと弾力とツヤがあり、毛先までしっとりサラサラした質感の髪に改善することができ、同時にヘアカラーをすることができた。さらに、この効果が1週間後も継続されていた。

結論

※100%が健康毛の強度

活性ケラチンとガラス転移トリートメントの技術を応用すると、繰り返しのヘアカラーによるダメージが蓄積した髪に対して、ヘアカラーをしながら髪質を改善することができた。これは、アミジノシステイニルケラチン(羽毛)が複数のSH基を有する為、ケラチンの仮止め工程で一部のSS結合を介して髪に定着することができたことと、CMCのガラス転移点を利用して髪の深部までCMCでしっかり補修することができたからである。

ブリーチを3回してダメージした毛束に対し、この工程を施した場合の強度は表3のようになる。施術前よりも施術後の方が毛髪の強度が約10%回復しており、これを繰り返すたびに髪質が良くなっていくことが推測される。

使用した粧剤

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