目的
トイトイトーイシャンプー&トリートメントには、「アミノエチルジスルフィドケラチン(羊毛)(以下、AEDSケラチン)」が配合されている。
このケラチンは、高分子で多くのカチオン基とSS結合を有する為、髪のケラチン骨格を補修することが出来る。
その為、トイトイトーイシャンプー&トリートメントを長期的に使うと髪のケラチン骨格が徐々に補修されていく効果が期待される。
このケラチン骨格補修効果を評価する為に、トイトイトーイシャンプー&トリートメントを長期使用した後の毛髪強度を引張試験により測定した。
実験材料
・使用毛束:健康な毛束(1g10cm)
・使用薬剤:(A)パウダーブリーチ 1剤
(B)ブリーチ 2剤 OX6%
(C)一般的なシャンプー&トリートメント
(D)トイトイトーイ シャンプー&トリートメント
実験方法
・毛束処理:①(A)と(B)を混合し、ブリーチ処理を2回した。(この処理により、髪のケラチン骨格を損傷させた)
②ブリーチ処理をした毛束に対し、(C)及び(D)のシャンプーで洗髪した。
③洗髪後の毛束をしっかりタオルドライをした。
④タオルドライした毛束に(C)及び(D)のトリートメントを塗布後、5分放置した。
⑤しっかり水洗した。
⑥毛束をドライヤーで乾燥した。
⑦上記②~⑥の工程を1ヶ月分相当繰り返した。
・引張試験:毛束1本につき、10本の毛髪の強度を測定し、平均をとった。
結果

この表は、ブリーチ毛の強度を100%として、髪の強度が変化した%を表している。
ブリーチ毛に対して各シャンプー&トリートメントを1ヶ月分相当使用した結果、一般的なシャンプー&トリートメントは髪の強度が3%低下した。
一方で、トイトイトーイは髪の強度が36%上昇した。
考察
一般的なシャンプー&トリートメントを1ヶ月分相当使用すると、髪の強度がやや低下した。これは、髪のCMCやケラチンが徐々に流出してしまったことにより、髪のダメージが進行し、強度がやや低下したと推察された。
また、トイトイトーイを使用した場合は、髪のダメージでマイナスになってしまった部分にAEDSケラチンのカチオン基がイオン結合で吸着しケラチン骨格を補修し、更にAEDSケラチンのSS結合と髪の中のSS結合が少しずつSS/SH交換反応によって髪の中に定着していった効果によるものだと推察された(下記イメージ図参照)。

要約
トイトイトーイにはアミノエチルジスルフィドケラチンが配合されている。このケラチンには髪のケラチン骨格を補修する機能がある。
今回は、トイトイトーイのケラチン骨格補修機能に関する実験を行った。