目的

ストレートパーマを繰り返した髪は、パーマでウェーブを作ることが難しい。

その為、ストレートパーマを繰り返した髪に対してパーマでウェーブを作る方法を検討する。

方法

年間3回ほどストレートをかける髪に、もともとは髪のくせを何とかしたいということでストレートをかけ始めたが、まっすぐすぎる髪に変化をつける。

ストレート毛にクリープパーマでニュアンス作りと柔らかい質感を出す方法を検討する。

モデル

毎月白髪染めと年に数回ストレートをかける普通毛の45歳。(ダメージ3、毛先3.5LV)

イメージを変えたいという要望で施術を行った。

方法詳細

STEP
シャンプー

トイトイトーイシャンプーで疎水シャンプーを行った。

POINT

髪の汚れを落としながら髪を疎水に近づけた。

STEP
3種ミスト5倍塗布

しっかりタオルドライを行い、ワクワクneo 3種混合液:ワクワクneoミスト(1:4)を髪全体に塗布した。

POINT

疎水グラフトPPTによるダメージ予防、PPTの補給、薬剤の路づくりを行った。

STEP
ダメージ部に特トリ塗布

その後、ダメージ部のCMC補給のため特トリを揉みこみながら塗布した。

STEP
ワインディング、クリープS塗布

水巻でワインディングをし、ソニルクリープSをまんべんなく塗布した。

STEP
クリープ8分+2分

8分放置した。その後テストカールを行い、さらに2分放置した。

STEP
中間水洗
STEP
ヘマヘマ10倍塗布

ワクワクneo ヘマヘマ10倍を塗布した。

POINT

ヘマヘマに配合されているヘマチンで“還元剤の働きを不活性化することができる。

STEP
いきいきミスト5倍塗布

タオルドライをしっかり行い、ハリを出すため、ワクワクneo いきいき:ワクワクneoミスト(1:4)を塗布した。

STEP
クリープ10分

その後クリープを10分行った。

STEP
ポリK10倍塗布

ワクワクneo ポリK10倍を塗付した。

POINT

ポリフェノールの収れん効果によって髪を引き締めた。

STEP
キトキト10倍塗布

指の腹で揉みこみながら2分放置後、ワクワクneo キトキト10倍を塗布した。その後、指の腹で揉みこみながら2分放置した。

STEP
BⅡローション7分2回

ソニルBⅡローションを塗布して7分放置。これを2回行った。

STEP
シブミンEX 5倍塗布

ロッドの上からワクワクの種 シブミンEX5倍をフォーマーで塗布し、揉みこんだ。その後、ロッドアウトし、ロット形を壊さないようにやさしくワクワクの種 シブミンEXを中に入れ込むイメージで全体に揉みこんだ。

POINT

柿渋のパーマの残臭を抑える効果を利用した。

STEP
水洗、タオルドライ、ヘマヘマ10倍チェンジリンス、キトキト10倍チェンジリンス

水洗、軽くタオルドライをし、ワクワクneo ヘマヘマ10倍をチェンジリンス、ワクワクneo キトキト10倍をチェンジリンスした。

STEP
トイトイトーイトリートメント塗布、水洗

軽く水分を絞ってから、トイトイトーイトリートメントを塗布して、揉みこみ、水洗した。

STEP
仕上げ ガルバCMCケアエマルジョン塗布

タオルドライ後、軽くガルバCMCケアエマルジョンをつけて、ドライ、仕上げを行った。

結果

ストレートの毛先にも、柔らかくゆるいパーマがかかった。10日後には、毛先の引っかかりが見られると予想できたため、アウトバスをガルバCMCケアエマルジョンで使用していただきメンテナンスすることをお勧めした。

before
after
パーマ後

結論

ストレート毛にコールドパーマでもクリープ期をしっかり持ち、丁寧にパーマをかけることでパーマをかけられた。ソニルクリープSというやさしい薬剤を使用し、クリープ期を利用すれば、質感も柔らかくニュアンスづくりをする毛先のパーマをかけることができた。

使用した粧剤