【目的】
弱酸性領域のGMT還元剤は、髪内部に残留しやすいと考えられているため、現場ではシャンプーでのバブリングを推奨しているところが多いと考えられる。
その髪内部に残った残留還元剤をシャンプー、処理剤各種を比較しGMTの適正な中間処理方法を探る。
【方法】
事前準備
ブリーチ(30分)を2回行い、ワクワクneo ヘマヘマ:水=1:4を3時間つけ置き処理し、その後ワクワクneo キトキト:水=1:4を3時間つけ置き処理をした毛束を使用する。
STEP 1
ミュースキャルプ シャンプー ベースケアでバブリングシャンプー
STEP 2
ワクワクneo 浸透促進原液:水=1:9塗布。
STEP 3
ワクワクneo ヘマヘマ:水=1:9塗布。
STEP 4
リケラプラス 3Dリノベータークリーム:リケラプラスアクチベーター=10:1を塗布後、15分放置。
STEP 5
ワクワクの種 シブミンEX:水=1:4を塗布し、中間水洗。
STEP 6中間処理(今回の実験)
①水 ②ミュースキャルプ シャンプー ベースケアバブリング ③ワクワクneo 浸透促進原液:ワクワクneoミスト=1:9 ④ワクワクneo ヘマヘマ:水=1:9
STEP 7
リケラプラス 3Dアンカークリーム10分放置。
STEP 8
水洗し、仕上げ。その後、仕上がり直後と1週間相当の洗浄試験(中性洗剤で泡立て、水洗する工程を7回行う)後の引張強度を計測。

【結果】
①水の中間処理では、GMTの残留が考えられ、強度試験の結果は良くなかった。
また、②ミュースキャルプ シャンプー ベースケアも③ワクワクneo 浸透促進原液:ワクワクneoミスト=1:9塗布後もGMTの残留が考えられた。
④ワクワクneo ヘマヘマ:水=1:9塗布後は、直後と1週間相当の洗浄試験後の強度試験の結果に差が少なかった。
【考察】
今回の検証では、ワクワクneo ヘマヘマ:水=1:9の中間処理が、残留還元剤の不活化の効果とPPTの定着(架橋)として働き、強度試験において優位な結果が得られたと推測される。直後はどれも変わりがないように感じるが、シャンプーを繰り返し行った条件として中性洗剤で洗いを繰り返し強度を検証したが、ワクワクneo ヘマヘマが一番強度があるため、髪の内部残留が低いと推測される。
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