【目的】
リケラプラスを使用した、弱酸性領域でのストレートのみでは伸びないクセに、ソニルを併用して還元剤ごとに異なるpH特性をうまく活かしながらクセを伸ばすことができるかを探る。
システアミンは、キューティクル付近メインで効果を発揮。表面のS2を還元しながら、S1のコルテックスも少し作用する。
GMTはS1に作用し、うまくS1・S2の作用の違う薬剤を用いて、中性領域で髪の負担をかけすぎないで強いクセを伸ばしていく事を目指す。


【方法】
STEP 1
シャンプーの後、ダメージ部分はワクワクの種 BYAC:ワクワクneo 特トリ=1:1を塗布
STEP 2
クセの強いところにソニルCA-Hを塗布し、7分放置後水洗
STEP 3
ワクワクneo 3種混合原液:リケラミスト=1:4を塗布。毛先はワクワクneo 特トリを塗布。
STEP 4
リケラプラス 3Dリノベータークリーム:リケラプラス アクチベーターを塗布。その後、25分~30分放置。GMTはpH7~8付近の領域でGMTの効果が最大限に発揮されます。
STEP 5
ワクワクの種 シブミンEX:水=1:4を塗布し、揉みこみながら水洗。
STEP 6
ワクワクneo ヘマヘマ:水=1:9、ワクワクneo キトキト:水=1:9を塗布し、しっかりチェンジリンスをしていく。
STEP 7
しっかり水分をふき取り、中間~毛先にリケラミストを塗布し、ドライ、アイロン
STEP 8
リケラプラス 3Dアンカークリームを塗布。10分放置後水洗。
STEP 9
ワクワクneo ヘマヘマ:水=1:9、ワクワクneo キトキト:水=1:9を塗布しチェンジリンス
STEP 10
リケラエマルジョンを塗布し、仕上げ


【結果】
システアミンの活動領域がpH6~9であり、ソニルCA-HのpHが8.8のため、ソニルCA-Hは直接塗布した時に最も還元の効果がでる。
また、リラプラス3DリノベーターのpHが6.7であるため、25分間放置の間に髪内部に残るシステアミンの活動を緩やかにしながら、GMTの還元効果を利用した。また、水洗した際に毛先にも多少ソニルCA-Hに含まれるアルカリがつくことでキューティクルが開き、処理剤が有効的に毛髪内部に導入し、内部にとどめることができるので、毛先の質感もよくなった。
【考察】
やせ髪や繰り返しのストレート施術をされる髪で、アルカリによってダメージを感じ、ストレートの回数を減らしたり、ダメージが気になってしまったりすることがある。
今回の施術方法で行うことで、髪の強度をリケラプラス3Dリノベーターで強度づくりをしながら、pH中性領域~弱アルカリ領域で施術ができることで、髪の負担なくストレート施術ができた。また、毛髪診断で今回よりダメージが少ない髪を同様にストレートにする場合には、ソニルEXPプラスを使う。
ご質問はこちら
ログイン、もしくは会員登録いただくと、質問できます。