コタラヒムブツ
別名 | サラシアレチクラタ |
学名 | Salacia reticulata |
分類 | ニシキギ科のつる性樹木 |
原産 | スリランカ |
化粧品表示名称 | サラシアレチクラタ木エキス |
コタラヒムブツを知っていますか?
コタラヒムブツは、スリランカのみに自生するニシキギ科のつる性樹木で、
現地スリランカでは「幻のハーブ」、「神のハーブ」、「神様の贈り物」
などと呼ばれるほど、貴重な植物です。
スリランカ政府は乱獲防止、自然保護の観点から
輸出を原則として禁止していますが、
近年輸出が許可されて
日本でも使用することができるようになりました。
インドやスリランカに伝わる
伝統療法アーユルヴェーダでは
3000年以上も前から、
このコタラヒムブツを糖尿病、高血圧、便秘、肥満解消などに
有効な民間療法のハーブとして用いられてきました。
本場スリランカでは、
コタラヒムブツの幹を煮出してお茶として飲むのが一般的です。
コタラヒムブツの効果
コタラヒムブツには、以下のような効果があると言われています。
- 糖尿病予防と改善
- 肥満防止&ダイエット
- メタボ予防
- 便秘解消
コタラヒムブツの大きな働きは血糖値を下げること。
この血糖値を下げるということは、糖尿病予防はもちろんのこと、
肥満防止やダイエットには欠かせないことですね。
では、コタラヒムブツにはどんな成分が含有されているのでしょうか?
主成分としては、
- サラシノール
- コタラノール
- カテキン類やタンニン類などのポリフェノール
です。
これらの成分が、
体内の炭水化物をブドウ糖や果糖に分解して吸収を活発にする消化酵素
「α-グリコシダーゼ」
の働きを抑えて排出を促進します。
その結果、血液中の糖分を減少させて、血糖値を低下させます。
その他には、
消化酵素「リパーゼ」
の働きを抑えて脂肪を吸収しにくくさせて、
高血圧、高脂血症、動脈硬化などを
改善、予防すると言われています。
さらに、糖類の分解がオリゴ糖までになるため、
ビフィズス菌などの善玉菌が増えて
腸の働きを活発にしたり、
便秘を改善したりしてくれるようです。
実際に、アーユルヴェーダでは
糖尿病の治療にコタラヒムブツが利用されており、
世界中の医師や研究者たちから
熱い視線を集めている存在なのです。
コタラヒムブツと肌、髪
では、私たちが関わっている肌や髪に対してはどうでしょうか?
実は、
炎症や皮膚疾患に効果がある
というデータがあるのです。
まず、湿疹やかゆみといったアレルギー症状を引き起こす
ヒスタミンを抑制する効果
が発見されており、抗炎症作用が期待されます。
また、皮ふの維持に重要な役割を果たしている
コラーゲンを保護する効果
も発見されています。
これは、コラーゲンを分解する酵素である
「コラゲナーゼ」の活性を阻害する作用があるためです。
そんなコタラヒムブツは
スリランカにしか
自生していませんし、
スリランカでも
標高1000メートル以上の高地でしか生息していません。
そのためかどうかはわかりませんが、
ハーブとして利用できるまでには
最低でも7年
の歳月を必要とします。
しかも輸出規制の 貴重な種。
まさに、「幻のハーブ」ですね。
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