クオタニウム-33
クオタニウム-33 | |
別名 | エチル酸硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム |
INCI名 | QUATERNIUM-33 |
18-MEAは、髪の疎水を造るもの。
クオタニウム-33とは、羊毛由来の油であるラノリンからつくられた、
下記の構造式で表される第四級アンモニウム塩です。
これは、キューティクルにある18-MEA(メチルエイコサン酸)の類似成分です。
18-MEAは、一言でいえば、髪の疎水をつくるもの。
髪のツヤやなめらかさにも関わり、ダメージ補修の観点からも重要な成分になります。
18-MEAは、毛髪のキューティクル表面に存在し、
髪を疎水的な状態に保ち、
毛髪の保護膜となる皮脂を毛髪の毛先までスムーズに運ぶだけでなく、
毛髪のしなやかさや指通りの良さ、髪のツヤに必要なものです。
ヘアカラーやパーマなどのケミカルダメージに弱く、
また日常的な生活の中でも徐々に壊れて、
失われるとバサバサしたツヤのない髪になってしまいます。
失われた18-MEAは、戻らない。
この失われた18-MEAは、自然には元に戻りません。
だから、日常のヘアケアによって補う必要があるのです!
しかし、本来の18-MEAは髪と一体化していますので、
外から補う18-MEAは髪表面上に載っているだけにすぎず、
シャンプーすると簡単に流れてしまいます。
ここで大切なことは、補修につかう18-MEAの性質。
シャンプーやブラッシングなどで簡単に流れないように、
補った18-MEAを少しでも髪の表面や内部に留めておけるかがポイントです。
ヒントは、傷んだ髪の状態にあります。
傷んだ髪は、電気的にマイナスの電荷を帯びやすくなっています。
マイナスの電荷をもつ部分には、プラスの電荷をもつ成分が接着しやすいのです。
そこで、プラスの電荷をもつ18-MEA類似成分であるクオタニウム-33。
毛髪への接着力が非常に高い18-MEAなのです。
もうひと工夫が、価値を高める。
さらに、もうひと工夫。
毛髪への吸着力が高いクオタニウム-33を、
接着性CMCであるコレステロールと共にナノサイズまで小さくすることで、
18-MEAを含むナノ化CMCが髪の表面だけではなくキューティクルの隙間にもしっかりと入り込み、
ダメージを受けた髪を補修するこができます。
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