ヨーグルト

表示名 ヨーグルト(牛乳)

ヨーグルトは、主に牛の乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作る発酵食品のひとつです。

ヨーグルトにたまる上澄み液は乳清(英語ではホエイ)といいます。

牛のほかに、水牛、山羊、羊、馬 、ラクダなどの乳もヨーグルトにして食べられることがあるようです。

ミクロのチカラ : ヨーグルトの成分

ヨーグルトには、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、フルーツ酸など、原料となる牛乳が持つ栄養成分がすべて含まれているのに加えて、乳酸菌や酵母も含まれています。

少しだけ詳しく見ていきましょう。

タンパク質

身体を作る上で重要な役割を果たしているのがタンパク質で、健康的な肌、髪などに保つ働きがあります。

ヨーグルトに含まれているタンパク質は、乳酸菌の働きによってアミノ酸に分解されていて、そのアミノ酸量は牛乳の4倍とも言われます。

また、牛乳より消化吸収に優れています。

牛乳を飲むとおなかが緩くなるのにヨーグルトは平気!という人がいるのはこのためです。

脂質

身体の主要なエネルギー源となる糖質が、大腸の腸内細菌によって発酵して作られるのが脂肪酸です。

これにより、ヨーグルト独特の風味も生まれています。

ビタミン類

皮膚や髪を健康に保ち、肌荒れを防ぐビタミンA、ビタミンB2。

疲労回復やエイジングケアの効果も期待できるビタミンB1、ビタミンE。

カルシウムの吸収を促すビタミンD。

特に、ビタミンB2が多く含まれているのが特徴です。

ビタミンB2は脂肪の分解をしてくれるので、別名「美容のビタミン」とも呼ばれ、皮膚、爪、髪を健康に保つ効果があります。

カルシウム

ヨーグルトに含まれるカルシウムは乳酸と結合して乳酸カルシウムになるので、体内に吸収されやすくなっています。

カルシウムは骨や歯を強くする働きがあります。

乳酸菌

乳酸菌は代謝によって乳酸を生成します。

腸内環境を整えて、便秘や下痢を解消するだけでなく、花粉症やアレルギーなどの症状の改善、免疫力をアップさせるなど様々な働きがあります。

ミクロのチカラ : ヨーグルトの髪への効果

まずは、ヨーグルトに含まれる 乳酸菌。

髪にツヤやうるおいを与え、しなやかな髪へと導いてくれます。

巷では、ヨーグルトヘアパックがひそかなブームを起こしていますが、特に「ツヤのない髪質」に最適として紹介されています。

ただ、髪がヨーグルト臭くなってしまうというデメリットがあるので、要注意です。

様々なスタイリング剤や、大気汚染などの環境ストレスによって、現代に生きるということは髪も相当なストレスにさらされている、と言えます。

このようなストレスを受けている髪は、うるおいとツヤを失いがちです。

このような状態を改善するためにも、ヨーグルトなどの乳製品が最適です。

あと、少しピックアップしたいのが、乳酸です。

乳酸がほこりを寄せ付けず、付いたとしても取り払ってくれる働きがあると言われています。

トリートメント剤によって髪にツヤとうるおいが戻るだけでも、ほこりなどを寄せ付けなくなりますが、さらに乳酸がその働きをアップしてくれます。

ということを考えると、シャンプーで使うというより、ヘアトリートメントで使うほうが効果的でしょう。

さらに、栄養たっぷりの成分が豊富ですので毛髪の成長を促進したり、タンパク質がしっかりとした髪を作ったりすることが期待されます。

というのも、ヨーグルトやチーズなどの発酵食品は、IGF-1を増やすアミノ酸などを増加させる働きを持っているからです。

このIGF-1はインスリン様成長因子と言って、加齢に大きな影響を持っているとして注目されているものです。

このIGF-1の効果で、毛母細胞が刺激されて細胞分裂を活発化し、髪が抜ける、いわゆる 「休止期」 を短くしてヘアサイクルを正常に戻してくれると期待されています。

ヨーグルトにはそのIGF-1が含まれているので、髪や肌に良いのがわかりますね。

今回は、一見するとヘアケアには関係ない、向かないと思われがちなヨーグルトについて、ご紹介しました。