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リケラプラス リノベーターローションを使用し、つけデジ技法を行う際の温度を、髪の表面温度の実測値より最適化。

目次

目的

かかりの安定やダメージを作らない点が難しいと考えられているつけデジ技法で、リケラプラス リノベーターローションを使用し、パーマのかかりとダメージが少なくなる適温を探る。

実験方法

前処理を行うことで、髪の温度を上げすぎず疎水の状態での施術の有効性を試すため、前処理施術の有無で比較することにする。

前処理 3種混合ミスト5倍・リケラエマルジョン・パワードベータ(少量)

①前処理をした状態で、A剤を塗付。

②前処理なしでA剤を塗付。

※A剤 リノベーター:アクチベーター10:1

温度タイム

㋐60℃10分・㋑100℃ 10分 こちらを条件で、組み合わせていく。

  • A:①㋐前処理あり・60℃10分
  • B:①㋑前処理あり・100℃10分
  • C:②㋐前処理なし・60℃10分
  • D:②㋑前処理なし・100℃10分

工程

STEP
A剤(リケラプラス リノベーター:アクチベーター)
STEP
中間水洗・ワクワクneo ヘマヘマ10倍・ワクワクneo キトキト10倍
STEP
リケラプラス アンカーローション

結果

 5分の時点の表面温度10分の時点の表面温度
A:①㋐前処理あり・60℃10分34.4℃47.8℃
B:①㋑前処理あり・100℃10分43℃56℃
C:②㋐前処理なし・60℃10分42.4℃45.8℃
D:②㋑前処理なし・100℃10分55℃70℃

温度については、前処理しない場合、表面温度が高くなっていることが測定して分かった。

そのため、髪の水分が保持されやすい前処理をしたほうが熱の伝わり方が穏やかになり、髪に対して熱の伝わりすぎを防ぐことができていると考えられる。

また、前処理あり・なしの比較からすると前処理なしは、パーマのかかりあがりは悪くないが、2週間相当の洗浄試験後に、パーマのダレが起きる点を60℃の温度のAの条件でも毛束で確認することができた。

写真のように、AとBの比較で行ったものでは、Aは洗浄試験前後でダレが大きいことがわかった。 Bは、シャンプーテスト後のダレが少ないと感じられるが、少し手触りでパサつきを感じた。つけデジのプルプルの触感が出ていないと感じた。

パサつきを感じた原因として、10分時点の表面温度が56℃に達していることが考えられるため10分間の表面温度が45~50℃前半になるように再度温度条件を考えて検討した。

2回目の加温温度の想定案として前処理ありの条件で45~50℃前半に髪の表面温度をキープするため、100℃5分・80℃3分・60℃3分で行うこととした。

表面温度を測ると10分の間、希望通りの温度の幅で熱が伝わることができていた。

ダレも少なく、手触り感のもちもち感の良い質感ができていた。 洗浄試験後も、問題ない質感とダレ感であった。

100℃80℃60℃
2分 25.1℃
5分 43.1℃
3分 52.2℃3分 44.1℃

考察

リケラプラス リノベーターローションとアクチベーターを10:1の割合で混合した薬剤を使用してつけデジ施術を行う場合は、つけデジのダレやすい点をカバーし髪の質感も良い結果が出たのは、 前処理を必ず行うこと。

そして100℃5分・80℃3分・60℃3分の設定で温度変化をさせながら髪の表面温度を45℃以上~50℃前半辺りにキープする温度が必要だと考えられる。

使用した粧剤

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