課題:カラー①
■テーマ
カラー課題①
■施術前の髪(や肌)の状態
ダメージレベル4 ダメージによるクセあり 太くて乾燥してるので広がる 色ムラあり
■目指す仕上がり
トーンアップ 色ムラ無くすためにカラー剤が均等に作用するように場所によって処理の仕方を変える
乾燥して広がるので抑えるためにしっとりかつ毛先の指通りが悪いのでしっとりでありながらさらっと仕上げる
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
1 前処理 β3種
2 リタッチ塗布
3 中間毛先塗布
4 放置
5 カラーチェック
6 キト乳化
7 トイトイシャンプー
8 しっとりとさらさらシード塗布
9 ヘマヘマ20倍 キトキト10倍希
10 アジアンムーン
11 ベータレイヤートリートメント
12 お流し
13 キューティクルベール
14 ドライ
■各施術工程の意図
1 ダメージが大きく色素が留まりにくそうだったのとできるだけダメージを軽減するためβ3種を選択
6 キトキト20倍で乳化しながら立ち上がったキューティクルをゆっくり閉じてあげてシャンプー時に色素やタンパク質が流出しないようにするため
7 ダメージが大きいのでダメージ補修に特化したトイシャンを選択
8 仕上がりをしっとりかつさらさらにしたいということなのでしっとりシードのみだと疎水処理が不十分なのでさらさらシードを使い疎水に導くため使用
9 ヘマヘマは残留過水除去 キトキトは残留アルカリの緩和とpHを等電点に戻すためと疑似キューティクルを生成のために使用
10 キトキトの疑似キューティクルの効果をより髪に作用させるためと毛先の広がりを抑えるため使用
11 仕上がりをしっとりだけではなくツルさらな質感にしたかったのでベータレイヤートリートメントを使用
13 より毛先にツヤをあたえるため使用
■結果および考察
トーンアップしたがダメージも最小限に抑えられ色も均一に染まりツヤも出てしっとりかつさらっとした仕上がりに仕上がった



宜しくお願いします。
写真拝見させていただいて、結果の記述通り、結構なロングにもかかわらず均一なトーンアップがなされており、ダメージが最小限なのも伝わってきます。
そのダメージについて質問させていただきます。
ダメージレベル4と判断された理由(要素)を教えてください。また、ダメージレベル4からのスタートであれば、補修処理が少ないように思えるのですが、この二点、宜しくお願いします。



ご指摘のところですがまずダメージ部分ですが全体がというよりところどころダメージ4という感じです
正確には3と4の混合といった感じです
言葉が足らず申し訳ございません
処理が少ないというご指摘ですがトーンアップのためあまりオイルなどの処理をしすぎると上がりに影響が出ると判断したためプレ処理は簡潔に終わらせ中間後しっかり処理で対処致しました



重複するような質問、申し訳ないですが、桝森さんのダメージレベル3と4の見分け方を教えてください。
加えて、オイル系を使うとトーンアップしにくくなるという具体例を教えて頂けたら有難いです。



3と4の見分け方ですが髪の表面のザラツキ具合とハリコシで判断しています
オイルに関してですが塗り方にもよるかもしれませんが表面にオイルがのっていると薬剤の浸透がゆっくりなイメージなのでトーンアップの場合6%や6%2倍など酸化スピードが早いので少しでも早く髪に浸透させて作用させるイメージで行っています



リトルの講習では、初心者の人も施術の設計が立てれるようになることを目指します。
ですから、このチュートリアルでは、ダメージレベルの判断やダメージの状態(履歴や毛髪がどうなってるかなど)をしっかりと明らかにして行きましょう。
リトルの基本は、疎水で始まり、疎水で終わるですが、疎水で始まるという部分が、もう少しあったら、もっと良かったと思います。
と言うことで、次に進みましょう。
課題:ストレート①
■テーマ
ストレート
■施術前の髪(や肌)の状態
波状毛
カラーリングでタンパク質の流出で親水よりになりパサつくのと毛先が若干ザラツキと指通りが悪いのでダメージレベル3と判断しました
■目指す仕上がり
中間のうねりがきついので根元から毛先まで均一なストレートにする
毛先の指通りが悪いので疑似キューティクル処理をして指通りを良くする
リトル推奨のシングル軟化ストレートマニュアルを軸に施術
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
1 前処理 ベータ3種5倍 特トリ 毛先裏技オイル薄付け
2 根元中間ソニルチオ H 毛先ソニル CA 放置10分
3 水洗
4 中間処理 ヘマヘマ10倍 ベータ3種5倍 エマルジョン
ポリ K 10倍 チェンジリンス 毛先キト10倍 アジアンムーン
5 ドライ アイロン170℃
6 ソニルチオ2剤 6分
7 水洗
8 ヘマヘマ10倍 チェンジリンス
9 疎水処理 パワードベータ
10 疑似キューティクル処理 キトキト10倍 アジアンムーン トリートメント
11 水洗
12 CV 塗布
13 ドライ
■各施術工程の意図
1 ダメージで親水になり髪の強度が落ちてきていたので疎水に持っていきそのまま接着して留めるために特トリを使用
毛先に負担がかかりすぎないようにオイルで保護
2 水を含んでもクセが出る波状毛タイプと判断したので根元
中間はソニルチオでシングル軟化。毛先は質感調整と若干のクセがあったので7分後時間差で中間の薬剤をコーミグで毛先まで伸ばした
3 圧力をかけすぎないようにしっかり水洗
4 ヘマで還元をストップしてベータ3種とポリ K で補修と収斂して髪の強度を増して一旦チェンジリンスして毛先にキトとオイルで疑似キューティクルを生成する
5 ドライは少し水分を感じるくらいまでドライする アイロンするときは水蒸気爆発しないように気をつけて水抜きをしながらアイロンする
8 過水除去のためにヘマ10倍でチェンジリンス
9 疎水処理のためパワードベータもみ込み
10 疑似キューティクル処理のためキトキト10倍とアジアンムーンを2回繰り返しつける
13 ドライのみ
■結果および考察
クセもとれて根元から毛先まで均一にストレートになり毛先の指通りもさらっと仕上がり改善できたが、しいていうならもうすこし毛先をしっとり仕上げることができたかもしれないのでしっとりシードなども次回は使用してみる









さぁ、ストレートチュートリアル始まりですね(笑)
まず、このモデルさんのクセですが、濡れている時もクセがそのままある感じですか?



よろしくお願いします!
ご指摘の件ですがウェットの状態でもドライの状態と変わらないクセが出ました。



濡れていてもそのままのクセですね。ストレートの場合、濡れた状態のビフォア写真がある方がいいですね。
アイロン工程について質問ですが、湿熱を利用されているのでしょうか?
もしそうであれば、その意図を教えて下さい。



すいません 次回からはウェットの写真もご用意します
ウェットでのアイロンについてですが、熱で無理に伸ばすというよりクリープの応用で湿熱でコルテックスを動かしながら伸ばすというイメージでやってみました
フルウェットでする勇気と技術がまだ足りないので今回はハーフウェットで施術しています
次回はフルウェットで挑戦したいと思います!



フルウェットアイロンが、すべてだとは思いませんが、アイロン工程で水分を意識するのは、イマドキ矯正には欠かせませんね。
僕がフルウェットアイロンを使うのは、極力、アリカリ度の低い1剤を使いたいからなのですが、今回の施術でソニルチオという選択はなかったですか?



髪が若干太めということもあったのと理論はわかっていてもまだフルウェットで湿熱コントロールするにはまだ怖いので薬の力に頼りました。



最初はそうですよね(笑)
でも湿熱利用するなら、極力膨潤を抑えた薬剤選定にも挑戦してみてください。
では次に進みましょう!
課題:トリートメント①
■テーマ
トリートメント
■施術前の髪(や肌)の状態
グレイカラーリングによるダメージでタンパク質が流出し弾力もなく脂質不足でツヤもなく毛先もキューティクルが剥離しひっかかり手触りも悪いのでダメージレベル4と判断
■目指す仕上がり
タンパク質等が流出して髪の中がスカスカなため、ダメージによるクセが出ているので疎水に持っていく処方をして髪にハリコシを与え、髪の土台を作り、手触りの悪さを改善するために疑似キューティクルを生成して指通りを良くする。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
1 トイシャン
2 シャンプー台で BYAC ポリ K 10倍
3 水洗
4 ファイベータ3種 3:1 ポリ K 10倍 特トリ しっかりもみ込み
5 スチーマー 3分
6 エマルジョン パワードベータ しっかりもみ込み
7 水洗
8 キトキト10倍 アジアンムーン 3回繰り返す
9 ベータトリートメント
10 水洗
11 CV 塗布
12 ドライ
■各施術工程の意図
1 シャンプーから PPT を補給する意味で
2 髪の土台を作る意味と PPT が留まりやすい状態を作り出すため
4 ハイダメージのためファイベータ3種でより疎水に導きポリK の凝固作用でタンパク質を集めて特トリで接着させる
5 スチーマーしながらもみ込み、髪の強度を確認しながらもみ込む
6 エマルジョンで表面に脂質を与えツヤが出やすい状態にしパワードベータで髪を引き締め疎水に持っていく
8 疑似キューティクルを生成して指通りを良くする。かなり毛先に絡まりを感じるので3回繰り返した
9 十分しっとりしてきたのでさらっと仕上げるためにベータトリを選択
11 トリートメントの持続効果を高めるため
12 ハンドドライのみ
■修正を加えた施術箇所
8の部分 トイシャン
■修正の理由
キトオイルのところで少しベタついたので余分な油分を取り除くためトイシャンで軽くバブリングした。
■結果および考察
ダメージからくるクセや広がりを抑えることもでき指通りも改善された。キトオイルのところはシャンプーするという余分な行程が増えてしまったので精度を高めていけるようにする。







2のBYAC、ポリKですが、塗布量と塗布範囲はどんな感じなのでしょうか?



よろしくお願いします。
どちらもダメージの大きくあまり芯を感じない中間から毛先です。
BYACをつけて揉み込みその上からポリKをつけてさらに揉み込み髪の強度を感じながら施術しました。



BYACの塗布量はトリートメントぐらいでしょうか?



そうですね 薄付けというよりは塗布して強度を感じながら足していってるので結果しっかりという感じです



髪の状態を感じながらの塗布量ということでね。他の剤もおそらくそういう感じでしょうね。
仕上がり写真を見ても申し分なさそうなので、次に進みましょう!
課題:カラー②
■テーマ
カラー
■施術前の髪(や肌)の状態
普通毛
多毛
毛先のキューティクルがダメージしているので絡む。
ダメージレベル3
■目指す仕上がり
カラーのダメージを最小限に抑えながら施術し、最終的に均一に染めて収まりと指通りをよくしツヤを出す
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
1 前処理 ベータ3種 4:1 毛先特トリ薄付け
2 カラー剤塗布
3 放置 20分
4 ヘマ20倍 キト20倍 乳化
5 水洗
6 トイシャン
7 水洗
8 ベータ3種 4:1 毛先特トリ
9 ヘマ10倍
10 キト10倍 毛先アジアンムーン 2回繰り返し
11 ベータトリートメント
12 水洗
13 CV
14 ドライのみ
■各施術工程の意図
1 今以上のタンパク質流出を防ぐためとキューティクルの立ち上がりをおさえる
2 キューティクルのダメージを最小限に抑えるためにコーミングの数は最小限に抑えつつすばやく塗布する
4 ヘマで重合促進とキトで pH とキューティクルの立ち上がりを乳化しながら抑えていく
6 トイシャンで PPT を補給しながら洗浄 ルイボスの効果で過水分解除去
8 ダメージ補修を優先させるため毛先は PPT を接着し留めるために特トリをしっかりもみ込む
9 過水除去 8で塗布した PPT を架橋
10 髪の pH を下げ擬似キューティクルを生成 毛先の質感を確かめながら2回繰り返す
11 さらっと仕上げるためとアロマ効果
13 持ちを良くするため
14 ハンドドライのみ
■修正を加えた施術箇所
CV をベータミストに変えた。
■修正の理由
擬似キューティクル処理をしっかりしたからか若干毛先がべたつき気味だったのでミストに変えてさらっと仕上げた。
■結果および考察
均一に染めることができ、ダメージを最小限に抑え、絡まっていた毛先も絡まずさらっと疎水に仕上げることができた。









ダメージレベル3ということですが、毛先部分はダメージの様子が違うように見えますね。
この毛先部分をもう少し収斂させる作業は必要なかったでしょうか?



お願いします。
ダメージ具合に関してですが写真の写り方かもしれませんが4ほどのダメージは無いかと思います。
収斂に関してですがキトの酸の効果で収斂もかねているのですが色の持ちが悪いようならポリKやパワードベータを使って収斂させるパターンもやってみたいと思います。



キトでの収斂でいける感じだったのですね。仕上がり写真見ても均一な染まりで質感も良さそうですね。
次へ進みましょう。