課題:ストレート①
■テーマ
ストレート
■施術前の髪(や肌)の状態
・19歳男性
・縮毛と波状毛のMix
・フェイスライン、ネープにはかなり強い縮毛 スパイラル状になっている。
・髪の毛の太さは様々、フェイスラインはかなり細い
・1ヵ月前に人生初のストレート(前回のストレートは他店での施術の為、データがないです。)
・ノンカラー
・ダメージレベルは1
・お客様の希望は「前髪を真っ直ぐに!」「ペッタンコにしたい」
■目指す仕上がり
・しっかりボリュームダウン。
・手触りはなめらか。
・真っ直ぐにしすぎないで少しカーブを残す。
・バングは真っ直ぐ。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①シャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
②プレ軟化 (S2還元 ソニルEXP+)塗布するのは根元近くからカーブを残したい手前まで。
③水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
④路づくり、穴埋め(3種β、特トリ)しっかりパッティングする。その後、モルビドで浸透を促進する。
⑤本軟化 (ソニルTIO)根元近くからから毛先まで、根元を狙いすぎないで短時間で塗布を終わらせる。
⑥1剤の除去(水洗)水圧弱めでネープから流し、その後チェンジリンスの要領で流していく。
⑦還元剤の封鎖(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)手触りが変わるまで。
⑧残留アルカリの除去(キトキト10倍チェンジリンス)手触りがかわるまでしっかりチェンジリンス。
⑨補修(3種β)軽くタオルドライしてから塗布する。
⑩収斂(βエマルジョン、ポリKチェンジリンス)
⑪タオルドライ(しっかりタオルドライ)タオルを2~3枚くらい使ってしっかり水抜き。
⑫補修(3種β)適量をパッティングして入れていく。
⑬保護(アジアンムーン)熱から保護するため。
⑭アイロンはスルーで髪の毛を変形させない!
バテイ:ウエットアイロン
バテイ以外:ドライ→アイロン
⑮圧縮蒸気 乾きすぎた状態で固定しない為。
⑯ソニルTIO2剤
⑰水洗 しっかり2剤を落とす。
⑱残留過酸化水素の除去(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)タオルドライしてから
⑲pH調整、疑似キューティクルの形成(キトキト10倍チェンジリンス)タオルドライしてから
⑳収斂(βエマルジョンチェンジリンス)タオルドライしてから
㉑トリートメント
㉒水洗、タオルドライ
㉓皮脂の路づくり(アジアンムーン)
㉔ブロー
■各施術工程の意図
①縮毛と波状毛のMixのため、髪内部を膨潤させて薬剤の浸透を上げる。
②疎水性の還元剤でパラのS2を切断。ラップをして8分自然放置、その後プラス4分。バテイの毛先まで塗布しないのは毛先を真っ直ぐにしたくないからです。
③還元剤で還元させたので水圧弱めで、ぬるめのお湯を使って優しく流して髪に負担をかけない。
④この後にS1にアタックするのですが、その前にボイドを埋めて路をきちんと作って、還元剤の作用を高める準備をする。
⑤根元を狙いすぎないで毛先まで短時間で塗布する。パネルにラインが残らないように。ラップをして6分自然放置、プラス4分、プラス2分、プラス2分。
ここからは1剤が髪の毛に残って混合ジスルフィドが生成されないようにしっかり洗浄していきます。そしてランチオニンの状態を作らないようにすることがとても大切です。
⑥ネープに嫌なクセがつかないようにネープから流していく。その後カップでチェンジリンスの要領で流していく。流して薬剤を取っていますが、中に入ってるパーマ剤で最終還元も行っているイメージで。しっかりパーマ剤を流したいのできしむくらいしっかり流していく。シャワーの水圧はできるだけ弱めでぬるめのお湯を使う。できるだけ髪の毛に負担をかけないようにする。
⑦ここで還元剤を封鎖するためにヘマヘマでしっかりチェンジリンスしていきます。カップを使ってお湯を垂直に毛髪に当てて、しっかり中に入れていきます。ここで完全除去させるイメージでしっかり手際よく行います。
手触りが滑らかになってくるまで続けます。
⑧キトキトを使って残留アルカリをしっかり除去していきます。この時もヘマヘマの時のようにしっかりチェンジリンスしていきます。毛髪がしっかりとしてきたら大丈夫です。
⑨3種βが入るスペースを作る為にタオルドライしていきます。できる範囲でパッティングをしていきます。
⑩このあたりから水抜きをして収斂させていきたいのでβエマルジョンでチェンジリンスしていきます。あくまでも収斂と水抜きの為です。
⑪水が垂れないくらいにタオルドライをする。できるだけ優しく扱うようにする。
⑫表面(キューティクル)に効かせたい。
⑬アイロンの熱から毛髪を守る為アジアンムーンを全体になじませます。必ず濡れている状態で塗布する。水が入っている事で油分が中には入らないから。つけすぎないようにする。
⑭2ブロックのような感じにバテイとその下を分けるイメージで下の方の毛束をコームスルーしてストレートにしてからバテイ部分のウエットアイロンに入る。バテイ以外の毛髪は最終的には乾かしますがアイロンをする時に80%ドライの状態になっているようにする。内側の毛束をドライアイロンにする理由は、内側の毛髪は短いためウエットアイロンができないという理由と、お客様が真っ直ぐな方が良いとおっしゃっていらっしゃるので、アウトラインは毛先まで真っ直ぐにしてあげたいといもったからです。しかし私的には多少カーブの部分を作りたいのでバテイ上をウエットアイロンにしました。
⑮以前、野村さんの講習を受けた時に2剤の前の状態はとても大切で、乾燥しすぐてると乾燥して仕上がると言われてから必ず圧縮蒸気で少し潤わせてるようにしています。その方が仕上がりが柔らかいです。
⑯シャンプー台でソニルTIO2剤を塗り漏れがないようにしっかり塗布して酸化させます。
⑰水圧弱めのぬるめでしっかり流していきます
⑱ここで2剤の残留過酸化水素の除去をヘマヘマ10倍チェンジリンスでしっかり行います。
⑲キトキト10倍チェンジリンスでpHを酸性に調整して、疑似キューティクルを形成する。
⑳最後にβエマルジョンチェンジリンスでしっかり収斂させる。
㉑トリートメントは必要ないような気がしますが毛先のみに軽く塗布して仕上げます。
㉒毛先に少ししっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
㉓ブローの前に濡れた状態でコレステロール、スクワラン、18MEA、アスタキサンチンで髪を守ります。
㉔仕上げはフィンガーブローです。
■修正を加えた施術箇所
1、本軟化の時に毛先までソニルTHIOを塗布するのをやめました。
2、アイロンをする前に心配だったので気になる箇所を少しドライヤーで水抜きをしてどれくらい還元軟化しているか確認しました。
そして気になるところがあったので、気になるところに浸透促進剤(5倍)を塗布して圧縮蒸気で柔らかくしてから、乾き始めたところをもう一度濡らしてからウエットアイロンに入りました。
■修正の理由
1、触った感じが、これ以上還元軟化すると完全に真っ直ぐになりそうだったので毛先までの塗布はやめました。
2、ダメージレベルは1でしっかりした毛質だったのですが、大学生なのでもしかするとカラーをする可能性もあるので、できるだけ髪の毛に負担をかけたくありませんでした。その為、できるだけ短い時間でチェックをしながら過膨潤や過軟化過還元を避けたかったのですが、部分的にきっちり還元できていなかったため、浸透促進剤を使いました。
■結果および考察
久しぶりに手ごわい髪質のお客様でしたので、自分が持ってる知識をすべて使って施術しました。ソニルTHIO-Hも置いておく必要があるなと思いました。そうすればクセが強い所の軟化がもう少し短い時間でできたと思います。
仕上がりは思った感じにできたと思います。髪の毛をつぶさないようにアイロンはするーにしたので、手触りがとても柔らかくって艶がかなり出ました。
カラー毛でないからだと思いますがギリギリ疎水毛に仕上げられたと思います。
次回はたぶん縮毛リタッチでのご来店になると思いますが(かなり気に入ってもらって「また来ますね!」って言ってもらったので)、新生毛がどれくらい暴れているかとても心配です。できれば少しでもクセが弱くなるようなホームケアをきちんと説明したいと思っています。。
スキャルプマッサージの大切さや髪の毛にトリートメントをしてお手入れがしやすくなるように出来るって言う事をお伝えしていきたいと思います。
ところで、お勧めする商品はガルバミストかβエマルジョンあたりでいいでしょうか?
<画像>
1枚目&2枚目:ビフォー
3枚目&4枚目:アフター
5枚目:薬剤塗分け&アイロンテクニック詳細図
野方さん、チュートリアルよろしくお願いします。
メンズショートの縮毛矯正ですね。
精彩なレポートありがとうございます。
先ず結果が物語っていますが、髪質や施術履歴からのレシピの組み立て、途中の修正、的確に判断し対処出来ていますね!
イラストが非常に分かりやすいです。
ケアについてのスキャルプマッサージの提案は非常に良いですね!
狩俣さんが画像を選んだようなのでここには貼られてませんが、元のレポートには頭皮の状態が分かる画像がありました。
頭皮が赤くなってます。複雑なクセの原因でもありますよね。
19歳でこれはマズイ…。
質問ですが、12で3種β、13でアジアンムーン、そしてウェットアイロンとありますが、この時水抜けが悪くなることはなかったですか?
中村さん、こちらこそよろしくお願いいたします。
Q:質問ですが、12で3種β、13でアジアンムーン、そしてウェットアイロンとありますが、この時水抜けが悪くなることはなかったですか?
A:ご質問ありがとうございます。今まで何回もウエットアイロンでストレート施術しています。その際に処理の仕方や塗布量が適切でなく、水抜けが悪くなる事が何度もありました。
水抜けが悪くなる時の原因は、毛髪が親水毛なのか、疎水毛なのか、撥水毛なのか、若しくはどういう質感に仕上げたいのかで処理の仕方を変える必要があるのに、適切な施術ではなく、作業になっていた時に起こっていました。
ですので、今回の処理を行う時にも今までの経験を活かして、処理剤の種類や処理剤の量を決めて行いました。
今回の1
文字では表せない感覚的な裏付けがあり、的確に処理剤を使用しているわけですね。
ウェットアイロンを熟知しているようですね、素晴らしいです。
忘れてましたが、ホームケアですがガルバミスト、βエマルジョンあたりこのお客様には良いでしょうね。
重めになってもこの方にはちょうど良さそうです。
ガルバミストは60度以上の熱でキューティクルにトリートメント成分(Γドコサラクトン)がしっかりと吸着するのでくせ毛の方には効果大です。
最後の質問でこの場では言い難いですが、もしリトル製品以外も使用可能だとしたら今回の施術で使用していたであろう商材などはありますか?
クリーム系チオ、酸性還元剤など…
お答え難い質問ですみません。
Q:最後の質問でこの場では言い難いですが、もしリトル製品以外も使用可能だとしたら今回の施術で使用していたであろ商材などはありますか?クリーム系チオ、酸性還元剤など…お答え難い質問ですみません。
A:ウーム・・・ちょっと難しい質問ですね。ではリトルの商材がなかったらと仮定してお答えいたします。
・油分の強いトリートメント
・3浴式トリートメント
・チオ系パーマ剤
・システアミン系パーマ剤
・クリーム系チオ
・ツインブラシ
以前のストレートの考え方ですが、リトルに出会いきちんと勉強するまでは処理剤が嫌いでした!というのも、きちんとした結果が出せなかったのと計算が上手くいかなくって必要以上に減力させてしまって還元剤やアルカリ剤のパワーを発揮できなくって、結果仕上がりが思ったものにならなかったです。
①前処理:油分の強いトリートメントを使って、傷んだり乾燥した毛先や生え際の細い毛髪を保護。油分の強さはお水で調節。
☆還元、軟化させる時の考え方ですが、液体状のパーマ剤を髪の芯まで浸透させてからクリームタイプのストトレート剤を塗布。(液体の方が毛髪の奥まで浸透し易いから最初に塗布。その後クリームタイプのストレート剤を塗布。その際にストレート剤があまり硬いようでしたら、しっかりかき混ぜて柔らかくするか、それでも硬い場合は液体状のパーマ剤で柔らかくする。浸透を促すためです。表面だけを還元軟化させたくなかったので)
②新生毛にシステアミン系パーマ剤を塗布。(分子量が小さいのでチオ系パーマ剤より先に塗布していました。)圧縮蒸気で浸透。
③毛髪の状態を判断してから必要に応じて新生毛にチオ系パーマ剤を塗布。(システアミン系パーマ剤だけでは不安の時のお守り)圧縮蒸気で浸透。
④流さないで、表面に硬さを調節したクリーム系チオを新生部に塗布。ラップをして自然放置。
⑤毛髪の状態に合わせて既ストレート部分に薬剤を伸ばすか、塗布。
⑥水洗。アミノ酸のシャンプーで優し~くバブリング。1剤をきっちり落とす。
⑦濡れた状態からツインブラシでカーブを付けながらブロー。
⑧圧縮蒸気で潤わせる。その後、真っ直ぐにしたいところにアイロンを使用。
⑨2剤塗布。しっかり重さを出したい時はクリーム系ブロム酸。軽く仕上げたい時はクリーム系過酸化水素。(毛先に1剤を塗布した時でカーブを残したい時は、ロッドを巻いてから液体状の2剤を塗布。その時も重くしたい時はブロム酸、軽く仕上げたい時は過酸化水素を塗布。)その後、放置。
⑩しっかり2剤を流すためにアミノ酸シャンプーで優し~くバブリング。
⑪シャンプー台で3浴式のトリートメント。
⑫ブロー前に毛先を中心にオイルを塗布。
⑬ブロー。
です。以前はこんな感じでした。
ガルバミストのドコサラクトンという物質調べてみました、とても素敵ですね。是非次回お勧めしてみます。
以上になります。
リトルの還元剤や処理剤が野方さんの感覚に馴染んでいるわけですね。
あとはソニルTIO-Hですね(^^)
イラストまでありがとうございます 。
では次の課題に移りましょう!
ありがとうございました。
中村さん、こちらこそありがとうございました。
課題:ストレート②
■テーマ
ストレート(バックのみ)No2
■施術前の髪(や肌)の状態
・70代女性、頑固
・縮毛と波状毛とうねり毛のMix。ウエットの状態でパーマをかけたようなウエーブになっている毛とクセがなく収まっている毛が混在する。髪の毛の太さは様々。
・グレーカラー(毎月リタッチ、半年に一回毛先までのカラー)
・ダメージレベルは2~3、かなりパサついて撥水毛だが修復できないほど傷んではいないと判断。
・お客様の希望は「普通の感じに!」
・毎日ロールブラシでブローしている為、毛先はドライヤーの熱でバリバリ
・ブローの前に椿油をつけている。
・以前ストレートをやったらよけいブローしづらく、髪の毛がバリバリになったらしい。
・ウエットアイロンを他のお客様に施術しているのを見て「あんなに丁寧にやってもらえるならやってみようかな~!」って思われた。
■目指す仕上がり
・自然な感じにボリュームダウン。
・手触りはなめらか。
・真っ直ぐにしすぎないでカーブを残す。
・ツヤツヤに仕上げる。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①シャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
②プレ軟化 (S2還元) ソニルCA-H、塗布するのは根元近くから傷んだ毛先の手前まで。ソニルCA-S、毛先に塗布。
③水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
④路づくり、穴埋め(3種β、特トリ)しっかりパッティングする。その後、モルビドで浸透を促進する。
⑤本軟化 (ソニルTIO)根元近くからから毛先まで、根元を狙いすぎないで短時間で塗布を終わらせる。
⑥1剤の除去(水洗)水圧弱めでネープから流し、その後チェンジリンスの要領で流していく。
⑦還元剤の封鎖(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)手触りが変わるまで。
⑧残留アルカリの除去(キトキト10倍チェンジリンス)手触りがかわるまでしっかりチェンジリンス。
⑨補修(3種β)軽くタオルドライしてから塗布する。
⑩収斂(βエマルジョン、ポリKチェンジリンス)
⑪タオルドライ(しっかりタオルドライ)タオルを2~3枚くらい使ってしっかり水抜き。
⑫補修(3種β)適量をパッティングして入れていく。
⑬保護(アジアンムーン)熱から保護するため。
⑭アイロンはスルーで髪の毛を変形させない!ウエットアイロン 170℃
⑮圧縮蒸気 乾きすぎた状態で固定しない為。
⑯ソニルTIO2剤
⑰水洗 しっかり2剤を落とす。
⑱残留過酸化水素の除去(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)タオルドライしてから
⑲pH調整、疑似キューティクルの形成(キトキト10倍チェンジリンス)タオルドライしてから
⑳収斂(βエマルジョンチェンジリンス)タオルドライしてから
㉑トリートメント
㉒水洗、タオルドライ
㉓皮脂の路づくり(アジアンムーン)、ブロー
■各施術工程の意図
①縮毛と波状毛とうねり毛のMixのため、髪内部を膨潤させて薬剤の浸透を上げる。
②疎水性の還元剤でパラのS2を切断。根元近くからバリバリの毛先の手前までCA-Hを塗布。その後バリバリの毛先にCA-Sを塗布。ラップをして10分自然放置。
③還元剤で還元させたので水圧弱めで、ぬるめのお湯を使って優しく流して髪に負担をかけない。
④この後にS1にアタックするのですが、その前にボイドを埋めて路をきちんと作って、還元剤の作用を高める準備をする。毛先の3種βは2度づけにしてしっかり保護。
⑤根元を狙いすぎないで毛先まで短時間で塗布する。パネルにラインが残らないように。ラップをして6分自然放置。プラス4分。ここからは1剤が髪の毛に残って混合ジスルフィドが生成されないようにしっかり洗浄していきます。そしてランチオニンの状態を作らないようにすることがとても大切です。
⑥ネープに嫌なクセがつかないようにネープから流していく。その後カップでチェンジリンスの要領で流していく。流して薬剤を取っていますが、中に入ってるパーマ剤で最終還元も行っているイメージで。しっかりパーマ剤を流したいのできしむくらいしっかり流していく。シャワーの水圧はできるだけ弱めでぬるめのお湯を使う。できるだけ髪の毛に負担をかけないようにする。
⑦ここで還元剤を封鎖するためにヘマヘマでしっかりチェンジリンスしていきます。カップを使ってお湯を垂直に毛髪に当てて、しっかり中に入れていきます。ここで完全除去させるイメージでしっかり手際よく行います。手触りが滑らかになってくるまで続けます。
⑧キトキトを使って残留アルカリをしっかり除去していきます。この時もヘマヘマの時のようにしっかりチェンジリンスしていきます。毛髪がしっかりとしてきたら大丈夫です。
⑨3種βが入るスペースを作る為にタオルドライしていきます。その後塗布しながらパッティングをしていきます。その後圧縮蒸気。
⑩このあたりから水抜きをして収斂させていきたいのでβエマルジョンでチェンジリンスしていきます。あくまでも収斂と水抜きの為です。
⑪水が垂れないくらいにタオルドライをする。できるだけ優しく扱うようにする。
⑫キューティクルの保護の為にうすめに3種βを塗布。
⑬アイロンの熱から毛髪を守る為アジアンムーンを全体になじませます。必ず濡れている状態で塗布する。水が入っている事で油分が中には入らないから。つけすぎないようにする。
⑭ウエットアイロン!常に同じくらいの水分量になっているようにタオルドライで調節する。
⑮以前、野村さんの講習を受けた時に2剤の前の状態はとても大切で、乾燥しすぐてると乾燥して仕上がると言われてから必ず圧縮蒸気で少し潤わせてるようにしています。その方が仕上がりが柔らかいです。
⑯シャンプー台でソニルTIO2剤を塗り漏れがないようにしっかり塗布して酸化させます。
⑰水圧弱めのぬるめでしっかり流していきます。
⑱ここで2剤の残留過酸化水素の除去をヘマヘマ10倍チェンジリンスでしっかり行います。
⑲キトキト10倍チェンジリンスでpHを調整して、疑似キューティクルを形成する。
⑳最後にβエマルジョンチェンジリンスでしっかり収斂させる。
㉑トリートメントは全体に塗布して仕上げます。
㉒毛先に少ししっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
㉓ブローの前に濡れた状態でコレステロール、スクワラン、18MEA、アスタキサンチンで髪を守ります。仕上げはストレートをかけた所はフィンガーブローです。毛先はデンマンブラシで内巻きにしました。
■修正を加えた施術箇所
⑤本軟化の時に一気に毛先までソニルTHIOを塗布するのをやめました。根元近くからバリバリの毛先の手前まで塗布。その後時間差で毛先に塗布しました。
⑭全体のウエットアイロンに入る前に、ちょっと心配だったのでネープの癖が強かった所の1カ所で試してみました。ウエットアイロン→2剤→後処理→ウエット→ドライ ここで還元が足りないと判断。もう一度ウエットしてから前処理、その後EXP+を塗布。その後しっかり水洗して中間処理をしてからウエットアイロン。
■修正の理由
⑤触った感じが、しっかり軟化すると毛先まで完全に真っ直ぐになりそうだったのと毛先の痛み具合が気になったので一気に毛先までの塗布はやめました。
⑭ダメージレベルは2~3で太毛、細毛、縮毛、波状毛、うねり毛が混在し、しかもドライヤーの熱で毛先はかなりチリチリした毛質だったので、できるだけ短い時間でチェックをしながら過軟化、過還元を避けましたが、チェックをしたら満足のいく還元はできていませんでした。そこでもう一度しっかり前処理をしてからシステアミンとチオと尿素が入っているEXP+で還元させ、先程と同じ行程を踏んで別の毛束でチェックしたところ、いい感じで還元されていて大丈夫そうだったので、ウエットアイロンに入りました。
■結果および考察
以前ストレートをかけて嫌な思いをされている頑固なお客様ですので、カウンセリングにしっかり時間をかけました。年齢が70代の方だという事とフロント、サイドはそのままクセを残すということからペッタンコにしない、出来るだけ自然な感じに内巻きにしたい、という理由からウエットアイロンを選びました。結果として仕上がりはとても良かったと思います。その後カラーにいらっしゃた時に「ブローがとてもし易くなって良かったわ~、手触りもとても柔らかくなってツヤが嬉しいわ~、次回は前髪と横も根元だけストレートお願いしようかしら?」って言っていただきました。今回はフロント、サイドはメンテナンスだけだったのですが、システアミンで少し“うねり”だけでもとっておけば良かったかなと思いました。アジアンムーンを勧めてみましたが、椿油が大好きみたいです。
<画像>
1枚目&2枚目:ビフォー
3枚目:軟化後
4枚目:アフター
5枚目:薬剤塗布詳細図
野方さん
ストレート②よろしくお願いします。
今回のモデルさん、縮毛矯正で嫌な体験をしているだけに髪質だけでなくいろんな意味で難しい方ですね。
ですが野方さんの施術を見ていてその気になったわけですから流石ですね!
マダムキラーですか?笑
しかし今回も非常に丁寧な施術、レポートをありがとうございます。
では質問です。
アイロン前のチェックでもう一度還元する必要があると判断されてますが、このことを踏まえてスムーズにダブル軟化のみで施術をするとしたら、還元剤や手順は変わりますか?
今回もよろしくお願いします。いつも長々と書いてしまいますので、今回はできるだけ簡潔に回答したいと思います。
Q:アイロン前のチェックでもう一度還元する必要があると判断されてますが、このことを踏まえてスムーズにダブル軟化のみで施術をするとしたら、還元剤や手順は変わりますか?
A:はい、還元剤を変えます。
①、シャンプー
②、プレ軟化(ソニルEXP+)
③、水洗、タオルドライ
④、前処理
⑤、本軟化(ソニルTIO-H)
に変更して時間短縮と毛髪への負担を減らします。
以上になります。
プレ軟化、本軟化共に還元剤のパワーを上げるということですね。
アイロン前のテストは良い判断でしたね。
では最後の質問ですが、野方さんが思うウェットアイロンとドライアイロンの特徴、メリットやデメリットなどを簡単に教えてください。(難しければ詳しくでもよいですよ)
「アイロン前のテストは良い判断でしたね。」ってお褒めの言葉を頂きましてありがとうございます!やっぱり褒めてもらうとテンション上がりますね~\(^o^)/
Q:野方さんが思うウェットアイロンとドライアイロンの特徴、メリットやデメリットなどを簡単に教えてください。
A:はい、プレ軟化、本軟化、還元の条件が同じと考えて、出来るだけ分かりやすく説明します。
ウェットアイロン ドライアイロン
・適する髪質 細くて柔らかい クセが強くて
しっかり
・適する長さ ショート~ ショート~
ミディアム ロング
・適する毛量 少ない~普通 普通~多い
・クセの種類 うねり毛、波状毛 縮毛、超縮毛
・ドライヤー 必要ない 80%ドライ
・時間 早い 時間がかかりやすい
・仕上がり 自然な感じ ストレートらしさが出る
・手触り しっとり柔らかい スッとしていて
水分を感じる 軽い感じ少し硬い
・水分量 調節しやすい 乾燥気味になり易い
・寝ぐせ つきやすい つかない
(スタイルにもよるが)
・次回のカット しやすい しづらい
・新生毛と 自然な感じ ハッキリ
既ストレート
・スタイル しやすい しづらいがパッツン
チェンジ ボブには適している
・パーマ かけやすい かけづらい
・ボリューム 自然な感じ しっかりダウン
・担当者による 出やすい ほぼ同じに出来る
仕上がりの違い
以上になります。
ありがとうございます。
良くまとまっていますね!
すぐにでもストレート施術のセミナーができますね。
では次に進みましょう。
ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
課題:ストレート③
■テーマ
ストレート No3
■施術前の髪(や肌)の状態
・50代女性 ヨガインストラクター
・波状毛とうねり毛のMix。毛量は多くふくらみやすい。
・2ヶ月に一度グレーカラー、ストレートは6か月に一回
・ダメージレベルは2~3、パサついている。
・お客様の御希望はいつもは真っ直ぐでボリュームダウンを希望されますが、今回は「ストレートにしたいが後頭部はふくらみがあり、ストレートをかけた事が誰にも分らないようにしたい」ご主人に「いつも頭ペッタンコだね!」って言われて嫌だった。
・ヨガのレッスンの為、一日に何回もシャワーを浴びられます。
■目指す仕上がり
・S2は還元しないで芯の硬さを残してハンドブローでふくらむようにする。
・根元のボリュームを落としすぎないで、ふんわりさせる!
・ストレートかけていない自然な感じにする!
・柔らかい質感だけどハリコシ残す。
・ツヤツヤに仕上げる
・時間短めでタイムアップ
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①シャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
↓
②路づくり、穴埋め(3種ミスト、特トリ)しっかりパッティングする。その後、モルビドで浸透を促進する。
↓
③軟化(ソニルTIO)根元の立ち上がりを考えて、根元を狙いすぎないで短時間で塗布を終わらせる。
↓
④1剤の除去(水洗)水圧弱めでネープから流し、その後チェンジリンスの要領で流していく。
↓
⑤補修(3種β、特トリ)軽くタオルドライしてから塗布する。
↓
⑥収斂(ポリKチェンジリンス)
↓
⑦タオルドライ(しっかりタオルドライ)タオルを2~3枚くらい使ってしっかり水抜き。
↓
⑧保護(アジアンムーン)熱から保護するため。
↓
⑨アイロンはスルーで髪の毛を変形させない!ウエットアイロン160℃、アウトラインはドライアイロン180℃
↓
⑩圧縮蒸気 乾きすぎた状態で固定しない為。
↓
⑪ソニルTIO2剤
↓
⑫水洗 しっかり2剤を落とす。
↓
⑬残留過酸化水素の除去(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)タオルドライしてから
↓
⑭pH調整、疑似キューティクルの形成(キトキト10倍チェンジリンス)タオルドライ
↓
⑮収斂(βエマルジョンチェンジリンス)タオルドライ
↓
⑯トリートメント
↓
⑰水洗、タオルドライ
↓
⑱皮脂の路づくり(アジアンムーン)
↓
⑲ブロー
■各施術工程の意図
①波状毛とうねり毛のMixのため、髪内部を膨潤させて薬剤の浸透を上げる。
②S1にアタックする前に、ボイドを埋めて路をきちんと作って、還元剤の作用を高める準備をする。
③根元を狙いすぎないで毛先まで短時間で塗布する。パネルにラインが残らないように。ラップをして6分自然放置。くせの強いとこから塗布する。後頭部はボリュームを残したいので最後。
ここからは1剤が髪の毛に残って混合ジスルフィドが生成されないようにしっかり洗浄していきます。そしてランチオニンの状態を作らないようにすることがとても大切です。
④ネープに嫌なクセがつかないようにネープから流していく。その後カップでチェンジリンスの要領で流していく。流して薬剤を取っていますが、中に入ってるパーマ剤で最終還元も行っているイメージで。
しっかりパーマ剤を流したいのできしむくらいしっかり流していく。シャワーの水圧はできるだけ弱めでぬるめのお湯を使う。できるだけ髪の毛に負担をかけないようにする。
⑤3種βが入るスペースを作る為にタオルドライしていきます。その後塗布しながらパッティングをしていきます。その後特トリで接着。
⑥このあたりから水抜きをして収斂させていきたいのでポリKでチェンジリンスしていきます。あくまでも収斂と水抜きの為です。
⑦水が垂れないくらいにタオルドライをする。できるだけ優しく扱うようにする。
⑧アイロンの熱から毛髪を守る為アジアンムーンを全体になじませます。必ず濡れている状態で塗布する。水が入っている事で油分が中には入らないから。つけすぎないようにする。
⑨根元を立ち上げたいところはウエットアイロン。アウトラインはドライアイロンにします。
アウトラインの毛束をドライアイロンにする理由は、内側の毛髪は短いためウエットアイロンができないという理由と、アウトラインは毛先まで真っ直ぐにしてあげたいと思ったからです。
アウトラインは最終的には乾かしますがアイロンをする時に80%ドライの状態になっているように気を付ける。コームでストレートにしておく。
ウエットアイロン!160℃!根元のボリュームを残すためゆっくり水抜き。常に同じくらいの水分量になっているようにタオルドライで調節し、乾きすぎている場合は水を足す。
⑩以前、野村さんの講習を受けた時に2剤の前の状態はとても大切で、乾燥しすぎると乾燥して仕上がると言われてから必ず圧縮蒸気で少し潤わせてるようにしています。その方が仕上がりが柔らかいです。
⑪シャンプー台でソニルTIO2剤を塗り漏れがないようにしっかり塗布して酸化させます。
⑫水圧弱めのぬるめでしっかり流していきます。
⑬ここで2剤の残留過酸化水素の除去をヘマヘマ10倍チェンジリンスでしっかり行います。
⑭キトキト10倍チェンジリンスでpHを調整して、疑似キューティクルを形成する。
⑮最後にβエマルジョンチェンジリンスでしっかり収斂させる。
⑯トリートメントは全体に塗布して仕上げます。
⑰毛先に少ししっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
⑱ブローの前に濡れた状態でコレステロール、スクワラン、18MEA、アスタキサンチンで髪を守ります。
⑲仕上げはフィンガーブローで乾かしすぎないように!
■修正を加えた施術箇所
今回は修正はありません!最初に狙った仕上がりに向かって集中して行いました。
■結果および考察
ダブル還元にしなかったので、根元からの立ち上がりは良い感じに出ました。また、とても自然な感じに仕上がりましたので、ストレートが入っているのは「縮毛矯正をされている方や美容師にも分かりずらいかな?」って思っています。なにより時間短縮できたので、毛髪への影響は最低限に抑えられたと思います。またお客様への負担も大幅に減ったと思います。
次のカラーの時に「主人が良い感じだねって言ってくれたのー!」っておしゃって下さったので、とても嬉しかったです。これからも時間短めでいい仕事を心がけていきたいと思います。
<画像>
1&2枚目:ビフォー
3&4枚目:アフター
5枚目:塗布&アイロン詳細
野方さん、ストレート③よろしくお願いします。
今回も絶妙なコントロールでモデルのニュアンスをパーフェクトに表現できてますね!
特に質問はないので還元剤について野方さんの考えをお聞かせください。
今回はS2還元をしない狙いでソニルTIOを選択されましたが、リトルには同じくらいのスペックでシステアミン主体のEXP+があります。
今回もしこのEXP+を使用した場合仕上がりにどう影響すると予測しますか?
ソニルTIO
還元剤濃度 チオグリコール酸 6.5%
pH 9.2
アルカリ度 2.8
ソニルEXP+
還元剤濃度 システアミン 5% チオグリコール酸 2%
pH 8.8
アルカリ度 3.3
今回も褒めていただき嬉しいです。ありがとうございます!
Q:特に質問はないので還元剤について野方さんの考えをお聞かせください。今回はS2還元をしない狙いでソニルTIOを選択されましたが、リトルには同じくらいのスペックでシステアミン主体のEXP+があります。今回もしこのEXP+を使用した場合仕上がりにどう影響すると予測しますか?
A:EXP+はシステアミンとチオのハイブリットタイプの薬剤です。ですので、EXP+のアルカリ性のシステアミンが、残したい芯の部分、疎水性領域にある硬いパラコルテックスを還元します。その為、やわらかい質感になり根元のボリュームが出づらくなると思います。
しかもEXP+は還元剤濃度 システアミン 5% チオグリコール酸 2%ですので、単品で使用した場合は、やわらかくシットリはしますが、S1へのアタックが弱いので、クセがあまり伸びないで、多少うねりが残る可能性があると思います。
以上になります。
この上ない模範的な回答をありがとうございます!
今までのストレート施術もそうですが、これらのケースを題材にしてセミナーをしたら、受講者にとっては非常に分かりやすく勉強になるセミナーになると思います。
では次に進みましょう!
ありがとうございました。
中村さん、ありがとうございました。
次もよろしくお願いいたします。
課題:パーマ①
■テーマ
パーマNo1
■施術前の髪(や肌)の状態
・70代女性
・毛量少ない
・コシがない
・極細
・軟毛
・カラー毛(1ヶ月に一度グレーカラー)
・ダメージレベルは3、パサついている。
・お客様のご希望はしっかりボリュームがあって、でもあまり細かいクルクルしたパーマじゃなく自然な感じで手入れがし易いおしゃれな感じにして欲しい!しかし、今まで一度も思い通りになったことがなく諦めている。
■目指す仕上がり
・ふんわりさせたい
・柔らかい質感だけどハリコシ残す。
・ツヤツヤに仕上げる
・時間短めでタイムアップ
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①シャンプー、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
↓
②路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングする。その後、モルビドで浸透を促進する。それから特トリを塗布。
↓
③ワインディング
↓
④1剤塗布
↓
⑤水分補給
↓
⑥中間水洗
↓
⑦ヘマヘマチェンジリンス(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)タオルドライ
↓
⑧3種ミスト塗布
↓
⑨蒸し加温15min、クーリング
↓
⑩ポリK塗布(ポリK 10倍)
↓
⑪キトキト塗布(キトキト10倍)
↓
⑫2剤 ソニルBⅡローション塗布 2度づけ
↓
⑬ヘマヘマチェンジリンス(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)
↓
⑭キトキトチェンジリンス(キトキト10倍チェンジリンス)
↓
⑮トリートメント
↓
⑯水洗、タオルドライ
↓
⑰ボリュームアップミスト
↓
⑱ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①パーマ前のシャンプーですので髪の毛に負担がかからないように優しく。
↓
②路づくり、ボイドの穴埋めの為、3種ミストを必要な量を入れてパッティングする。その後モルビドで浸透を促進する。それから表面の水分を軽くタオルドライ。(必要なアミノ酸は入っているから)その後、適量の特トリで接着して補修して髪を紡ぎます。
↓
③ワインディング、今回は毛先にダメージがあり、しかも細くてコシがなく毛先にパーマが少し残っている為、水巻きを選びました。シェープはできるだけテンションをかけない。根元の立ち上げを意識してアールシェープを心がけました。
↓
④ソニルクリープS1剤を塗布して (塗布の仕方は巻き込まれた毛束にそって) からすぐにフロント、トップの根元(ロッドで巻き収まった表面)にソニルTIOを刷毛で軽く塗布。この方法は中村さんの「ウキウキスクール」で教わったやり方です。これで根元の立ち上がり方が全然違います。
↓
⑤ハマ水(今回はかなりのダメージ毛ですので薬剤は入れないで、少し熱めのお湯を使用しました)を1剤塗布後約3minで塗布。1剤を塗布する時と同じように塗布していく。目的は約3minで還元剤がキューティクルを突破するので、表面の薬剤を内部に浸透させつつ必要のない薬剤を洗い流し、更に還元を促進させる為です。それによってダメージを最小限にしてハリのあるカールを求める事ができます。その後、約5min自然放置後、薬剤をタオルでふき取ってからテストカールします。
↓
⑥中間水洗の目的は働かない還元剤を刺激するために、高い水圧で薬剤を塗布するように3周位流す。ロッド裏もとても大切なのでしっかり。その後チェンジリンスの要領でためすすぎ。お湯が面であたった方が水圧がかかる為。又、システアミン臭が残らないよう、髪の毛にダメージが残らないようにしっかり水洗。臭いをかいで還元剤の残留をチェック!ここまでしっかり中間水洗を行えば蒸し加温は必要ないが今回はプルンとしていてモチモチした風合いが欲しいのでこの後蒸し加温を加えます。
↓
⑦中間水洗でしっかり除去しても残留する還元剤がダメージの原因になったり、蒸し加温の時に歪みが解消しにくくなるのでヘマチンで還元剤を封鎖し抑え込みます。その後、しっかりタオルドライします。ロッドを1本づつ拭いて水分を取っていきます。
↓
⑧3種ミストでコルテックスの補修とコルテックスのまわりにあるCMCを補修してズレやすくします。
↓
⑨蒸し加温でマクロの歪み、ミクロの歪みを解消させます。マクロの歪みを解消(プルンとした弾力を与えます)するためには約10min、ミクロの歪みを解消(プルンでモチモチを与えます)するためには約15minの蒸し加温が必要です。その後クーリングします。
↓
⑩ポリKで毛髪を収斂させて強度を高めます。
↓
⑪キトサンでpH調整して酸性に近づけます。
↓
⑫ソニルBⅡローションを2度づけして15min、その後タオルで水分をふき取った後ロッドアウトです。
薬事法の関係でブロム酸を選ばないといけないのですが、ブロム酸のメリットでもありデメリットでもある残留塩により、リッジの効いたハリのあるカール感が求められます。
↓
⑬ヘマヘマの架橋、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修
↓
⑭キトキトで臭素酸を除去してpHを下げキューティクルを保護して疎水に導く為
↓
⑮トリートメントは毛先を中心に塗布
↓
⑯仕上げでボリュームを出したいので、毛先に少しだけしっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
↓
⑰更にボリュームアップミストでハリコシを出します。
↓
⑱根元を立ち上げながらブロー、オーバードライに注意する。
■修正を加えた施術箇所
修正ではありませんが、ハマ水の後に自然放置時間を決める時に一度テストカールをしました。もちろん、きちんと水分をとってからです。使用している還元剤がチオではなくシステアミンであることを頭に入れて決定しました。チオの場合は中間水洗後にグ―っとウェーブ効率が上がっていきますが、システアミンはそれほどでもない為です。
■修正の理由
できるだけ還元剤がついている時間を短くして、ダメージを与えたくない為です。
■結果および考察
しっかりハリコシが出ていて、しかもプルンプルンでモチモチ!!かなりいい仕上がりになりましたが、思ったより若干時間がかかってしまい反省しています。蒸し加温はなくても良かった気もしますが・・・しかしこの15minの蒸し時間があってこそのプルンプルン、モチモチだと思います。
今回は、お客様が「いつもと違うわ~?、弾力がある~嬉しいわ~?」って喜んでくださったのが一番嬉しかったです。
<画像>
1枚目:ビフォー
2枚目:ビフォー(ウェット)
3枚目:ワインディング
4枚目:ロッドアウト
5枚目:アフター
パーマ①よろしくお願いします。
お客様に喜んで頂くのは美容師としての至福の瞬間ですね!
質問です。
⑤水分補給、いわゆるハマ水ですが、塗布量の目安や塗布のコツなどはありますか?
よろしくお願いいたします。
Q:質問です。
⑤水分補給、いわゆるハマ水ですが、塗布量の目安や塗布のコツなどはありますか?
A:塗布量の目安は基本は1剤と同量ですが、薬剤を塗布した毛髪の状態によっては70%~100%位です。
お湯の温度はぬるめを使いますが、温度を加えて毛髪内部の薬剤を活性化したい時は少し熱めのお湯を使います。
塗布のコツは1剤を塗布するような感じで塗布します。全体を2周くらいです。
毛髪の表面に付着した薬剤を毛髪内部に導く目的と、表面に残っている薬剤を洗い流しダメージを最小限に抑える目的もあります。また毛髪内部の滞っている薬剤を拡散させて、しっかり働いてもらう目的もあります。
以上になります。
ハマ水についてもう一つ質問です。
今回のモデルに対してはこのハマ水というプロセスが適していることが分かりました。
また、時間の設定やお湯の温度などが仕上がりに影響することも分かりました。
では、パーマ施術においてこのハマ水というプロセスを"やるかやらないか"の判断基準があるのなら教えてください。
Q:パーマ施術においてこのハマ水というプロセスを
"やるかやらないか"の判断基準があるのなら教えてください。
A:はい、わかりました。私が考えるハマ水の役目と効果なんですが、やっていくうちにだんだん実感してきました。まずはダメージ毛の場合は表面、キューティクルに残っている薬剤の除去によりダメージの進行がかなり減りました。ダメージがあまりない毛髪の場合は還元剤の内部拡散や不活性還元剤の活性化を実感しました。またパーマがかかりずらい毛髪の場合で多少刺激をあたえても大丈夫な場合は還元剤を1000倍くらいに薄めたものを使用する事で内部拡散や不活性還元剤の活性化ができました。それにより時間が短縮できたり、クリープしなくても手触りが格段にアップしたりしています。
私の場合は”やるかやらないか“という判断基準はありません。すべての毛髪のパーマにこのプロセスをその毛髪に合うように取り入れる事ができています。しかも結果が出せているので”ハマ水”はパーマ施術にとって、とても大切なプロセスだと思います。
以上になります。
非常に興味深いですね!
これらからアップされるレポートでハマ水のバリエーションが出てきそうなので次に進みましょう。
野方さんのレポートを読むとプロセスの一つ一つに意味があり無駄がなくて美しささえ感じます。
これからも楽しみです。
ありがとうございました。
中村さん、ありがとうございました。
課題:トリートメント①
■テーマ
トリートメントNo1
(施術内容はカラーにメンテナンスが組み込まれていますが、メンテナンスの完成度を上げる為のカラーです)
■施術前の髪(や肌)の状態
・50代女性
・毛量多い
・細い
・チリチリしたクセ?がある
・撥水毛
・爆発したみたいに広がっている
・カラー毛(毎月グレーカラー)
・ダメージレベルは3、パサついている。
・もし可能ならストレートをかけないでチリチリした髪の毛を若い頃の様にサラサラにしたい。
■目指す仕上がり
・チリチリした手触りをサラサラに変える
・ツヤツヤに仕上げる
・おさまりの良い髪質に変える
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①バブリングシャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
↓
②路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングする。その後、モルビドで浸透を促進する。
↓
③カラー剤塗布
↓
④放置、チェック
↓
⑤ヘマヘマを塗布
↓
⑥特トリ(原液)塗布
↓シャンプー台に移動
⑦ポリK塗布
↓
⑧キトキトで乳化
↓
⑨水洗、シャンプー
↓
⑩いきいきミスト塗布
↓
⑪ヘマヘマチェンジリンス(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)
↓
⑫キトキトチェンジリンス(キトキト10倍チェンジリンス)
↓
⑬トリートメント
↓
⑭水洗、タオルドライ
↓
⑮ボリュームアップミスト
↓
⑯ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①カラー前のシャンプーですので頭皮と髪の毛に負担がかからないように優しくバブリング、撥水毛なので浸透促進剤を使って内部を膨潤させてトリートメント成分と薬剤の内部への浸透を上げる。
②水や脂の通り路であるCMCを補給して路づくりをしてトリートメント成分が毛髪内部に入りやすいようにします。
その後タンパク質にできたボイドを疎水グラフトPPTで補修し穴埋めをする為、必要な量の3種ミストを毛髪に塗布してパッティングする。
その後モルビドで浸透を促進する。その時に頭皮にもモルビドを使用して頭皮に水分を与え頭皮が乾燥した状態でのカラー剤の塗布は避ける。
それは乾燥した状態だと頭皮にかなりの刺激になり、沁みる可能性が高いからです。
それから表面の水分を軽くタオルドライ。
③根元から毛先までトーンダウンとグレーカバーの為THROW COMFORT COLOR CA/06 とCB/06 を1:1で、オキシはTHROW OX 3%。青系(分子量が大きく、毛髪表面に留まる傾向にあります)と赤系(分子量が小さく、毛髪の内部まで染まる)を混ぜる事で表面~内部までをしっかり染めたいからです。
頭皮が弱いお客様なのでカラーの後の頭皮の乾燥を防ぐ為にカラー剤にアジアンムーンを加えます。
また過酸化水素により皮脂が酸化されて痒みの原因になる過酸化脂質が生まれますが、それを防ぐためにアスタキサンチンが有効だからです。
④頭皮が弱いのでしっかりラップはしません。体温によってカラー剤の温度が上がり、ラップをする事で更に温度が上がり刺激の原因になるからです。
ですので、薬剤が乾燥しない位にふんわり表面に乗せるような感じにします。
⑤チェック後にヘマヘマでカラーの発色促進をして完全発色。
ヘマヘマで発色させるタイミングはカラー剤が内部に浸透してから行う。浸透する前に処理をしてしまうと表面発色になってしまうから。
⑥接着CMCを補給する事で3種ミストをしっかり毛髪内部に定着させて毛髪をしっかりさせる。また接着CMCでコルテックスやキューティクルを接着させて疎水グラフトをしっかり閉じ込め毛髪のヨレを修復する。
⑦ポリKで収斂させて膨らんだ毛髪を元の太さに戻し、疎水に近づけ毛髪内のタンパク質を凝集して水抜きをする。
⑧キトキトで乳化する事でアルカリ除去のpH変化が穏やかになりダメージを軽減し等電点に戻していきます。
⑨たっぷりの泡で毛髪や頭皮に刺激がないよう優しくシャンプーします。
⑩フォーマーで泡状にした“いきいき”のケラチンでハリコシを与えます。
⑪ヘマヘマでチェンジリンスをしながら残留過酸化水素を除去してダメージを防ぎます。
またヘマヘマの架橋、疎水グラフトPPT の定着を補強し、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修のためのベースを作ります。
⑫キトキトでチェンジリンスをしながら残留アルカリを除去してダメージを防ぎます。
またキューティクルを保護するために疑似キューティクルを形成します。
⑬トリートメントの質感をあまり出さないで、メンテナンスの良さを感じるようにしたいので毛先を中心に少量にします。
⑭毛先に少ししっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
⑮仕上げに、敏感な頭皮でも大丈夫なボリュームアップミストの2種類のケラチンPPTで最終的なハリコシを出していく。
⑯ドライヤーの熱で毛髪表面に保護膜を作りハリコシを持続させる。
■修正を加えた施術箇所
修正ではありませんが、このお客様の髪質は加齢によるものなのか?カラー剤等の薬剤の影響なのか?理由ははっきりとは分かりませんが、チリチリしていて手触りがとても悪いです。
ご本人も髪の毛がすごく広がるから嫌だとおっしゃっていました。前回いらっしゃった時はカラーの後にトリートメントをしてとても気に入っていただいたのですが、今回はもっと喜んで頂けるようにレシピを変えて施術しました。
カラー剤の力を借りてPPTをもっと毛髪の内部に送り込むという事です。その結果チリチリな毛髪が修復されて子供の頃の様な髪質に戻ります。
その理由はカラー剤が毛髪の内部に入る時にPPTも一緒に毛髪の内部の方まで入りやすくなるのではないかと思います。
■修正の理由
過去何度も(他のお客様ですが)毛先までのカラーをしながら同時にメンテナンスをすると癖が収まったり毛髪に芯ができたりしてとても良い状態になりました。
そういう理由で今回は毛先までカラーを塗布してトーンダウンとグレーカバーをしながら、一番の目的であるPPT補給での毛髪の修復をしました。
■結果および考察
結果は写真を見れば一目瞭然ですが、狙った質感に修復する事が出来ました。チリチリした毛髪はしっかり修復され、子供の頃の様なツヤもでて、お客様にもとても喜んで頂けました。
「前回もとても良かったけど、今日はビックリしました。」って言っていただけました。とても嬉しかったです。
この状態をキープしていただく為に、ベータレイヤーエマルジョンとアジアンムーンを少しわけて差し上げました。(次回の店販につなげて綺麗な髪の毛をキープしていただく為です)
<画像>
1枚目:ビフォー
2枚目:プレシャンプー後
3枚目:3種ミスト後
4枚目:アフター
今回はカラーですね、よろしくお願いします。
まるで還元剤を使ったかのようにチリチリが綺麗になってますね。
バックショットでも若返ったのがわかります(笑)
ビフォアの画像を見ると新生毛がほとんどないようなのですが、ホームカラーをされてるんですかね?
モデルさんの希望で若い頃のサラサラに…とあるようにチリチリの原因はエイジングダメージの影響が強いのでしょうか?
Q:ビフォアの画像を見ると新生毛がほとんどないようなのですが、ホームカラーをされてるんですかね?
A:はい、生え際、分け目の目立つ所はホームカラーされています。
Q:モデルさんの希望で若い頃のサラサラに…とあるようにチリチリの原因はエイジングダメージの影響が強いのでしょうか?
A:はい、エイジングダメージとホームカラーによるケミカルダメージが強いと思います。それと、毎日アイロンをお使いですので熱によるダメージもあると思います。
以上になります。
すみません、課題はトリートメント①でしたね。
前回の満足度をさらに上回り満足して頂けたのは美容師冥利に尽きますね。
施術の流れもリトルの王道のレシピを的確に行って良い結果を出しているので素晴らしいと思います。
施術のやり方に関して少し掘り下げて質問です。
⑪ヘマヘマチェンジリンス(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)
↓
⑫キトキトチェンジリンス(キトキト10倍チェンジリンス)
具体的にどのように行っておりますか?
10倍液をシャンプーボールに溜めてのチェンジリンスでしょうか?
Q:施術のやり方に関して少し掘り下げて質問です。
⑪ヘマヘマチェンジリンス(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)
↓
⑫キトキトチェンジリンス(キトキト10倍チェンジリンス)
具体的にどのように行っておりますか?
10倍液をシャンプーボールに溜めてのチェンジリンスでしょうか?
A:とても大切な工程ですので丁寧に丁寧に行います!
ヘマヘマ、キトキトをまんべんなく塗布したいので、10倍のヘマヘマ200mlと10倍のキトキト200ml、500mlのペットボトル2本と注ぎ口に100均で買ったジョウロを取り付けたいのでそれぞれ用に2つ準備します。(この方法はこのプロフェッサーコースでも見ましたし、ウキウキスクールでも学習しました。)写真添付します。
軽くタオルドライをしてから、残留過酸化水素を除去してダメージを防ぐ事、ヘマヘマの架橋、疎水グラフトPPT の定着の補強、キトサンの定着を向上させて外部補修のためのベース作り等をイメージしながら、10倍のヘマヘマを髪の毛全体になじませるように塗布します。この時は200mLくらいしっかり塗布しました。その後、しっかり浸透させる為に軽く圧をかけながら、なじませます。つぎにシャンプーボールにお湯をためてチェンジリンスします。手触りが変るのを確認しながらチェンジリンスをくりかえします。理想の手触りになったらヘマヘマを流します。
その後、軽くタオルドライをしてから10倍のキトキトを髪の毛全体になじませるように200mlくらい塗布します。その時のイメージは残留アルカリを除去してダメージを防ぎ、キューティクルを保護するために疑似キューティクルを形成している感じです。その後、しっかり浸透させる為に軽く圧をかけながら、なじませます。つぎにシャンプーボールにお湯をためてチェンジリンスします。疑似キューティクルが出来てきた手触りを感じながらチェンジリンスをくりかえします。理想の手触りになったらキトキトを流します。
以上になります。
ペットボトルシャワーですね!
とてもしっかりと行なっているのですね。
10倍液を200ccということは原液20ccを使用することになりますね。
施術としては理想的ですが、多くのサロンではこれだけの処理剤を毎回使用するのにためらう方も多いと思います。
今の時点でリトルさんが推奨しているのが次のやり方です。動画も載ってます。http://littlescientist.jp/news/ヘアデトックス%E3%80%80を極める/
ヘマヘマ、キトキトの10倍液を30ccをアプリケーターで塗布揉み込み、そのままチェンジリンスです。
私はチェンジリンスの際、原液を足すこともあります。
「ヘアデトックス」もしくは「ケミカルデトックス」と言われてます。
ご新規様で施術履歴が読めない場合、ホームヘアカラーをされている方に対しては施術の前のプレシャンプーの時に行うのも有効です。
リトルユーザーさんの間でも意外と知られていないのでセミナーの時にご紹介してください。
これを踏まえた上で野方さんのやり方でのメリットや、「こんなケースではこれくらいしっかりとやるといいですよ!」という野方さんの見解をセミナーの時にお話しできると良いと思います。
ご指導ありがとうございました。
早速「ヘアデトックス」見てみました!丁寧に分かりやすく説明されているので、とても役に立ちました。しかも動画まであり理解しやすいですね~!
今度、新規のお客様でホームカラーされている方のプレシャンプー時に実践してみます。
Q:10倍液を200ccということは原液20ccを使用すことになりますね。施術としては理想的ですが、多くのサロンではこれだけの処理剤を毎回使用するのにためらう方も多いと思います。
A:はい、私もそう思います。
私は通常ですと原液を10ml使用しています。カラー時で急ぐ時は、10倍のヘマヘマ、10倍のキトキトをそれぞれ100Mlずつ塗布してからチェンジリンスをしていす。それ以外の時は50倍のヘマヘマや50倍のキトキトを500ml塗布してからチェンジリンスしています。
この違いはなんとなく50倍の方がゆっくり反応して髪の中に入っている残留薬剤にしっかり作用している気がします。
また、今回の10倍を200ml使用した理由は、まずはタイムアップの為、それとトリートメントの施術として最大限に効果を発揮させて髪質を改善させたいと思い施術した結果、過去に何人もの方達に喜んで頂けたという実証があるからです。
Q:これを踏まえた上で野方さんのやり方でのメリットや、「こんなケースではこれくらいしっかりとやるといいですよ!」という野方さんの見解をセミナーの時にお話しできると良いと思います。
A:はい、わかりました、ありがとうございました。
以上になります。
濃度や使用量での使用感の違いは大変興味深いですね。
おっしゃる通り大事な行程なので野方さんからの説明は説得力があると思います。
では次の課題に移りましょう。
ありがとうございました。
中村さん、ありがとうございました。
次もよろしくお願いいたします。
課題:カラー①
■テーマ
カラーNo1
■施術前の髪(や肌)の状態
・20代女性
・毛量少なくペチャンコになりやすい
・細くて柔らかい、バングやフェイスラインはかなり細い
・親水毛
・クセはほとんどないが、仕事上(パン屋さん)毎日結んでいるので、かなり結びグセが強い。
・カラー毛(6か月前にカラー)
・ダメージレベルは3、かなりパサついている。
・友達の結婚式に出席するので赤くしたいが、ビジュアル系の派手な感じや叶姉妹のような落ち着いた暗い赤ではなく、かわいい赤にしたい。
・サラサラにしたい。
■目指す仕上がり
・根元から毛先に向かってキレイなグラデーション
・かわいい赤にする。
・サラサラ、ツヤツヤに仕上げる。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①バブリングシャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
↓
②ベースカラー、カラー剤塗布
↓
③放置、カラー剤再塗布、チェック
↓
④水洗、シャンプー
↓
⑤路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングする。その後、モルビドで浸透を促進する。
↓
⑥カラー剤塗布
↓
⑦放置、チェック
↓シャンプー台に移動
⑧ヘマヘマを塗布
↓
⑨特トリ(原液)塗布
↓
⑩ポリK塗布
↓
⑪キトキトで乳化
↓
⑫水洗、シャンプー
↓
⑬ヘアデトックス
↓
⑭トリートメント
↓
⑮水洗、タオルドライ
↓
⑯ボリュームアップミスト
↓
⑰ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①カラー前のシャンプーですので頭皮と髪の毛に負担がかからないように優しくバブリング、ベースカラーの時間短縮のため浸透促進剤を使って内部を膨潤させて薬剤の内部への浸透を上げる。
↓
②2回目のカラーの時に色味を入れる時に、簡単に一回で出来るように、狙ったトーンまで上げます。根元近くを6トーンにしグラデーションをつけながら毛先は10トーンレベルまで上げていきます。その為に根元近くにはLebel MATERIA WB8:MATERIA OX6%を1:1で、毛先はARIMINO BLEACH 120:COLOR STORY i PRIME OX 6%を1:2にして塗布します。
頭皮が弱いお客様なのでカラーの後の頭皮の乾燥を防ぐ為にカラー剤にアジアンムーンを加えます。また過酸化水素により皮脂が酸化されて痒みの原因になる過酸化脂質が生まれますが、それを防ぐためにアスタキサンチンが有効だからです。
↓
③必要な所に再塗布してきれいなグラデーションを作ります。
↓
④たっぷりの泡で毛髪や頭皮に刺激がないよう優しくバブリングシャンプーします。
↓
⑤この後の工程でしっかり色味を入れたいので、水や脂の通り路であるCMCを補給して路づくりをしてトリートメント成分が毛髪内部に入りやすいようにします。その後タンパク質にできたボイドを疎水グラフトPPTで補修し穴埋めをする為、必要な量の3種ミストを毛髪に塗布してパッティングします。その後モルビドで浸透を促進します。
その時に頭皮にもモルビドを使用して頭皮に水分を与え頭皮が乾燥した状態でのカラー剤の塗布は避ける。
それは乾燥した状態だと頭皮にかなりの刺激になり、沁みる可能性が高いからです。それから表面の水分を軽くタオルドライ。
↓
⑥Lebel MATERIA R-8: MATERIA OX 6%を1:1で根元ギリギリから毛先までワンタッチで一気に塗布していきます。
ゆっくり反応させるためにOXは3%でもいいのですが、3%で色味を入れると暗くなりやすいので、今回はかわいい赤にするため6%を選びました。
また頭皮が弱いお客様なのでカラーの後の頭皮の乾燥を防ぐ為にカラー剤にアジアンムーンを加えます。過酸化水素により皮脂が酸化されて痒みの原因になる過酸化脂質が生まれますが、それを防ぐためにアスタキサンチンが有効だからです。
↓
⑦頭皮が弱いお客様ですのでラップをふんわりします。体温によってカラー剤の温度が上がり、ラップをする事で更に温度が上がり刺激の原因になるからです。ですので、薬剤が乾燥しない位にふんわり表面に乗せるような感じにします。
↓
⑧チェック後にヘマヘマでカラーの発色促進をして完全発色。ヘマヘマで発色させるタイミングはカラー剤が内部に浸透してから行います。浸透する前に処理をしてしまうと表面発色になってしまうからです。今回は色持ちも重要な課題ですのでしっかりと揉みこみながら行いました。
↓
⑨色持ちを良くしたいので、接着CMCを補給し3種ミストをしっかり毛髪内部に定着させて毛髪をしっかりさせる。また接着CMCでコルテックスやキューティクルを接着させて疎水グラフトをしっかり閉じ込めキューティクルを保護します。
↓
⑩かなりダメージがあるのでポリKで収斂させて膨らんだ毛髪を元の太さに戻し、色落ちを防ぎます。
↓
⑪キトキトで乳化する事でpHを7.5~8くらいに下げキトサンでキューティクルを保護します。
↓
⑫たっぷりの泡で毛髪や頭皮に刺激がないよう優しくシャンプーします。
↓
⑬ヘアデトックスを始めます。ヘマヘマ10倍とキトキト10倍をそれぞれ30ml準備します。ヘマヘマ10倍をペットボトルシャワーで塗布してからよく揉みこみます。その後チェンジリンスをしながら残留過酸化水素を除去してダメージを防ぎます。またヘマヘマの架橋、疎水グラフトPPT の定着を補強し、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修のためのベースを作ります。その後軽くタオルドライしてから、キトキト10倍をペットボトルシャワーで塗布してからよく揉みこみます。キトキトでチェンジリンスをしながら残留アルカリを除去してダメージを防ぎます。またキューティクルを保護するために疑似キューティクルを形成します。
↓
⑭毛髪がかなり細いのでトリートメントよりもハイエマルジョン薄付けでチェンジリンスをして軽く仕上げます。
↓
⑮軽く仕上げたいのでチェンジリンスの後に少しお流しします。そして優しくタオルドライします。
↓
⑯仕上げに、敏感な頭皮でも大丈夫なボリュームアップミストの2種類のケラチンPPTで最終的なハリコシを出していく。
↓
⑰ドライヤーの熱で毛髪表面に保護膜を作りハリコシを持続させる。
■修正を加えた施術箇所
修正ではありませんが、お友達の結婚式にカワイイ赤で参列したいというお客様の気持ちに応えたいと思う思いと、とても細い毛髪ですのでハリコシを出してあげたいという気持ちがあり、その両方を完璧にしてあげたいと思い今回のレシピになりました。
その結果色味もカワイイ赤になり気に入っていただきましたが、髪質が改善できた事の方がもっと喜んで頂きました。良かったです。
■修正の理由
色持ちを考えたら色味を入れる時は3%のOXを選ぶのですが、今回はカラーをしながらハリコシを出す為にしっかりメンテナンスもする事も考えて、6%を選びました。
理由はヘマチンで完全発色を狙ったり、特トリ、ポリK、キトキトでのメンテナンスをすると色に深みが出やすく暗い感じになりやすいからです。
■結果および考察
カラーは思った色味が出せたのでとても良かったです。それよりもメンテナンスがかなり上手くいったので今までに出せなかったハリコシを出せました。カラーしながらのメンテナンスの効果にビックリです。
ただ、ロングのお客様でカラーしながらのメンテナンスは少し時間がかかるので何とかしないといけないですね、これからの課題です。もう少しタイムアップできれば全員のお客様に施術したいです。
<画像>
1枚目~3枚目:ビフォー
4枚目:塗布詳細
5枚目:アフター
野方さん、カラー①よろしくお願いします。
狙い通りの結果とお客様の満足が素晴らしいですね!
カラーもトリートメントも良い結果が出ており、工程やその意味も分かりやすく記されているので特に質問はありません。
考察で野方さん自身が書かれている施術時間の短縮ですが、時短出来るとしたら今回の場合ではどのような方法が考えられますか?
薬事法などは置いておいて、有効な方法や手順があるなら教えて下さい。
中村さん、よろしくお願いいたします。
Q:考察で野方さん自身が書かれている施術時間の短縮ですが、時短出来るとしたら今回の場合ではどのような方法が考えられますか?薬事法などは置いておいて、有効な方法や手順があるなら教えて下さい。
A:①リトルに出会う前の私の場合
薬事法は気にしないでと言う事ですので、まず最初のシャンプーの後に浸透促進剤の代わりにシャンプー台でパーマ1剤を塗布して、ベースカラーの浸透促進を促して、ベースカラーの時間短縮を狙います。次に買ってきたオキシドールを使用してベースカラーのOXを12%にします。また混合比率も変更します。カラー剤とブリーチ剤の両方を使用する事を中止して、OX濃度の違うブリーチ剤のみでベースを上げます。これでかなりの時間短縮が望めます。
その後、赤い色味を入れるカラーの時は9%のOXを作って使用します。
②現在の私の場合
仕上がりのクオリティーを落とさずに時間を短縮させる方法は工程を少しでも減らすことです。もしかするとあまり良い事ではないかもしれませんが、シャンプー剤に浸透促進剤を混ぜて使用します。ベースカラーの時に、カラー剤の使用を中止してブリーチ剤だけを使用して時間差を利用してベースをつくる。その後赤みを入れる時にカラー剤に特トリ、ポリKを混合してから塗布します。また赤みを入れる時のカラー剤が硬いので柔らかい2剤を使用して塗布時間を縮める。それ以外はクオリティーに影響が出るのでこれくらいにして手際よく仕事を行う。
今回全ての工程を私一人で施術しました(スタッフ激減の為)。ふざけている訳ではないのですが、しっかり育てたスキルの高い複数のアシスタント(もちろんスタイリストOK)に一緒に全ての工程に携わってもらい時間短縮に心がけたいです。
以上になります。
なかなかマニアックですね笑
そういうの好きです。
カラー剤への処理剤添加が簡単な時短でしょうね。
カラー剤の粘性も下がるので塗布も若干スムーズになりますし。
では次に進みましょう!
ありがとうございました。
中村さん、ありがとうございました。
次もよろしくお願いいたします。
課題:パーマ②
■テーマ
パーマNo2
■施術前の髪(や肌)の状態
・40代女性
・毛量普通
・撥水毛(ヘナ毛)
・直毛
・硬毛(ヘナによるもの?)
・ヘナ(2週間に一度毛先までヘナ+インディゴ)
・ダメージは殆んどないが、乾燥している。
・お客様のご希望は毛先のストレート感が好きなので、毛先にはパーマをかけたくないが、せっかくマッシュにしているのでもっと丸みのある感じにしたい。
■目指す仕上がり
・毛先にはパーマをかけないで、中間部にカーブをつける。
・ふんわりさせたい。
・ハンドブローで仕上げられるように!!
・時間短めでタイムアップ
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①ブースターシャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台で圧縮蒸気をしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
↓
②路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングする。その後、モルビドで浸透を促進する。それから特トリを塗布。
↓
③1剤塗布、軟化 (ソニルTIO-H)根元近くからカーブをつけたいところまで。毛先には塗布しない。
↓
④放置、チェック
↓
⑤1剤の除去(水洗)毛先に気を付けて一気に流す。
↓
⑥還元剤の封鎖(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)手触りが変わるまで。
↓
⑦補修(3種ミスト)軽くタオルドライしてから塗布する。
↓
⑧ワインディング
↓
⑨蒸し加温15min、クーリング
↓
⑩シブミン塗布(シブミン5倍)
↓
⑪キトキト塗布(キトキト10倍)
↓
⑫2剤 ソニルBⅡローション塗布 2度づけ
↓
⑬ヘマヘマチェンジリンス(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)
↓
⑭キトキトチェンジリンス(キトキト10倍チェンジリンス)
↓
⑮トリートメント
↓
⑯水洗、タオルドライ
↓
⑰リケラミスト
↓
⑱ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①パーマ前のシャンプーですので通常は髪の毛に負担がかからないように優しく行うのですが、今回のお客様の毛髪にはヘナが何度も施術されています。その為かなりの撥水毛になっていますのでしっかりブースター軟化を心がけました。
↓
②路づくり、ボイドの穴埋めの為、3種ミストを必要な量を入れてパッティングする。その後モルビドで浸透を促進する。それから表面の水分を軽くタオルドライ。
(必要なアミノ酸は入っているから)その後、適量の特トリで接着して補修して髪を紡ぎます。
↓
③根元を狙いすぎないでカーブをつけたいところまで短時間で塗布する。フロント、サイドはセルフで何度もヘナを塗布されているので、最初に塗布していく。
↓
④圧縮蒸気をかけながら12min放置。フロントサイドの一番硬かった毛髪でチェック。お湯が入ったカップに毛束を入れて水洗。薬剤を塗布していない毛先と薬剤を塗布した部分で軟化の違いをチェックしました。
↓
⑤今回はできるだけ毛先にパーマ剤の影響を与えたくないので、ある程度の水圧で一気に流します。髪の毛にダメージが残らないようにしっかり水洗。臭いをかいで還元剤の残留をチェック!
↓
⑥中間水洗でしっかり除去しても残留する還元剤がダメージの原因になったり、蒸し加温の時に歪みが解消しにくくなるのでヘマチンで還元剤を封鎖し抑え込みます。その後、しっかりタオルドライします。
↓
⑦3種ミストでコルテックスの補修とコルテックスのまわりにあるCMCを補修してズレやすくします。
↓
⑧できるだけテンションをかけないでアールシェイプでワインディング。
↓
⑨蒸し加温でマクロの歪み、ミクロの歪みを解消させます。マクロの歪みを解消(プルンとした弾力を与えます)するためには約10min、ミクロの歪みを解消(プルンでモチモチを与えます)するためには約15minの蒸し加温が必要です。その後クーリングします。
↓
⑩シブミンで優しく毛髪を収斂させて強度を高めます。
↓
⑪キトサンでpH調整して酸性に近づけます。
↓
⑫ソニルBⅡローションを7minで2度づけして、その後タオルで水分をふき取った後ロッドアウトです。
↓
⑬ヘマヘマの架橋、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修
↓
⑭キトキトで臭素酸を除去してpHを下げキューティクルを保護して疎水に導く為
↓
⑮トリートメントは全体に塗布して仕上げます。
↓
⑯毛先に少ししっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
↓
⑰毛先が少しパサつくので毛先に多めに(毛先は還元剤を使用していないのでヘナの硬さが残っていました)
↓
⑱ハンドブローでサラリと仕上げます。
■修正を加えた施術箇所
今回のお客様のご希望で毛先にパーマをかけたくないということと、中間部にはカーブをつけて丸みを出したいという事でしたので、このような施術にしました。
毛先にもしパーマ剤がついても大丈夫なようにしっかりガードしました。その為に薬剤を浸透させたくない毛先に油分の強いWaxを塗布しました。
①のシャンプーの後の手触りが思ったほど柔らかくなっていなかったので修正を加えました。もう一度浸透促進剤の尿素の水素結合破壊能力を利用してパーマ剤の浸透性を向上させました。
その後、軽く流して②の工程に進みました。
その後③のソニルTHIO-Hの塗布の時に、まだ若干毛髪の硬さを感じたので、撥水毛のストレートの時のプレ軟化の時によく使用するソニルEXP+でプレ軟化しました。
■修正の理由
ヘナで撥水毛になっているのが分かっていましたが、今回のお客様の髪の毛は過去最強な感じでした。そういう状態でしたので浸透促進剤を塗布した後もなかなか柔らかさを感じませんでした。
出来るだけパーマ1剤の時間を短くしたかったので前処理をしっかり行いました。
■結果および考察
仕上げはお客様ご自身でハンドブローでお願いしました。いい感じで仕上がったと思います。
久しぶりに今回のように軟化させてからワインディングしてパーマをかけましたが、このようにしっかりした理論と結果が出やすいリトルサイエンティストのアイテムを使うとなんの心配もなく施術できたのが自分自身とても嬉しかったです。
以前は勘に頼っているところがかなりあって今回のように前処理をしっかりやっていなかったと思いました。
<画像>
1枚目:ビフォー
2枚目:薬剤塗布の詳細
3枚目:ワインディング
4枚目&5枚目:アフター
野方さん、パーマ②よろしくおねがいします。
毛先にはカールをつけないという発想が面白いですね!
仕上がりもビフォアとアフターのシルエットの違いが明確に出ていて素晴らしいです!
私もこのアイデア使わせて頂きます。笑
質問です。
プレ軟化のEXP+と本軟化のTIO-Hのそれぞれの還元タイムは何分でしたか?
またそれぞれのチェック時の見極めの目安は何でしょう?
ワインド→クリープ後の毛束の形状はどんな形でしたのでしょうか?
もしテストカールしていたら教えてください。
中村さん、今回のパーマもよろしくお願いいたします。
Q:プレ軟化のEXP+と本軟化のTIO-Hのそれぞれの還元タイムは何分でしたか?
A:プレ軟化のEXP+の還元タイムですが、一人で塗布した為に塗布終了の時点で12分でした。フロン、サイドのヘナで硬くなっている所から塗布しましたので塗り終わった時点で、フロント部分は12分一番最後のネープ部分は0分です。そこからストップウオッチ見ながらのチェックです。1分でネープ部分の硬さが取れました。フロント、サイドの硬さも大丈夫でしたので、すぐに流しました!
本軟化のTIO-Hの還元タイムは、プレ軟化のEXP+で全体がかなりいい感じになっていたので、ネープから塗布しました。約8分で塗布は完了しました。そこから4分放置してからサイドの一番長い毛髪の所で毛髪の硬さをチェックしてみました。カップにお湯を入れて水洗しましたら、いい感じに柔らかくなっていました。
Q:またそれぞれのチェック時の見極めの目安は何でしょう?
A:どちらも毛髪の柔らかさ(軟化)が見極めの時の目安です。
ただし水素結合が切れた時の柔らかさではなく、イオン結合、シスチン結合が切れた時のかなり柔らかくなった時の感じです。
Q:ワインド→クリープ後の毛束の形状はどんな形でしたのでしょうか?もしテストカールしていたら教えてください。
A:心配でしたのでテストカールしました。毛束の形状は思っていたよりもしっかりカールを形成していて(3/4カール)、弾力がありプルン感、モチモチ感がありました。ですが、毛先はパーマ剤を使用しなかったため、硬さが残っていました。若干カールしている感じでしたので心配になって指でコームスルーっぽくしてみたら真っ直ぐでしっかりした感じでした。安心しました。
以上になります。
プレ軟化での下処理が上手くいったことで難しい状態の髪に対する還元をコントロールできてますね。
塗布の順番など的確且つ、効率よく仕事をされているのが成功率を高めていますね。
最後の質問ですが、
EXP+でのプレ軟化→本軟化でTIO-H
という選択となりましたが、本軟化でソニルTIOだとパワー不足でしたでしょうか?
還元タイムを短く設定したいという点でHの方が適していたのでしょうか?
Q:最後の質問ですが、
EXP+でのプレ軟化→本軟化でTIO-H
という選択となりましたが、本軟化でソニルTIOだとパワー不足でしたでしょうか?
還元タイムを短く設定したいという点でHの方が適していたのでしょうか?
A:はい、中村さんがおっしゃるように時間を短縮したいというのが一番の理由です。
次の理由も中村さんがおっしゃるようにパワー不足を解消する為です。お客様の毛髪はEXP+で柔らかくなってはいますが、あくまでもヘナ毛という事と、太めのロッドを使用するのでウエーブ効率がしっかり出るようにしたいので、TIO-Hの還元剤濃度とアルカリ度の強さで還元軟化をスムーズに行いたかったからです。
最後に確かTIO-Hの方が保湿力を高めながらつややかな毛髪に出来ると教わったからです。
以上になります。
今回の毛先にカールをつけないという発想は私自身も大変勉強になりました。
また、ヘナを日常的に使用されている髪への対象方なども的確でしたね。
では次に進みましょう。
ありがとうございました!
中村さん、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。
課題:トリートメント②
■テーマ
トリートメントNo2
■施術前の髪(や肌)の状態
・30代女性
・毛量普通
・うねり毛
・熱変性毛(毎日アイロン)
・細い
・カラー毛(毎月グレーカラー)
・ダメージレベルは3、パサついている。
・お客様のご希望はなんとかして抑えたいがストレートにはしたくない。
■目指す仕上がり
・サラサラ、ツヤツヤに仕上げる。
・ストレートや縮毛矯正はかけたくないが、おさまりの良い髪質に作り変える。(以前不自然なくらい真っ直ぐになった)
・ハンドブローで仕上げられるように!!
・ボリュームを残す。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①ブースターシャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)浸促ミスト塗布してモルビドしっかり。
↓
②シャンプー台でソニルCA-Hを手早く塗布する。
↓
③水洗。
↓
④ヘマヘマ10倍チェンジリンス、タオルドライ。
↓
⑤3種ミスト、特トリをパッティングしながら入れていく。その後モルビド。
↓
⑥ポリK塗布
↓
⑦リケラエマルジョン、チェンジリンス、タオルドライ。
↓
⑧キトキト10倍チェンジリンス
↓
⑨BⅡローション塗布。
↓
⑩ヘアデトックス
↓
⑪トリートメント
↓
⑫水洗、タオルドライ。
↓
⑬リケラミスト塗布
↓
⑭ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①うねり毛なので、髪内部を膨潤させて薬剤の浸透を上げる。
↓
②疎水性の還元剤でパラコルテックスのS2にアタック。
↓
③1剤の除去(水洗)水圧弱めで流し、その後チェンジリンスの要領で流していく。
↓
④残留還元剤を封鎖するためにヘマヘマでしっかりチェンジリンス。手触りが滑らかになるまで続けます。3種ミストが入るスペースを作る為にタオルドライしていきます。
↓
⑤3種ミストを塗布しながらパッティングをしていきます。その後特トリで接着。その後圧縮蒸気で更に浸透促進。
↓
⑥ポリkのポリフェノールで収斂と水抜き。
↓
⑦更に水抜きをして収斂させていきたいのでエマルジョンでチェンジリンスしていきます。あくまでも収斂と水抜きの為です。
↓
⑧残留アルカリをしっかり除去。毛髪がしっかりしてきたらだ大丈夫です。
↓
⑨BⅡローションを塗り漏れがないようにしっかり塗布して酸化させます。
↓
⑩ヘマヘマの架橋、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修をしてから、キトキトで臭素酸を除去してpHを下げキューティクルを保護して疎水に導く。
↓
⑪トリートメントは毛先を中心に塗布。
↓
⑫仕上げではある程度のボリューム感が欲しいので、毛先にだけしっとり感が残るように流す。そして優しくタオルドライします。
↓
⑬ドライヤーの熱から毛髪を守るためにポリアミンAEEを塗布。
↓
⑭仕上げはフィンガーブローで乾かしすぎないように!
■修正を加えた施術箇所
今回は修正しました。
まず、【②シャンプー台でソニルCA-Hを手早く塗布する。】でしたが、ソニルEXP+に変更しました。
次に【⑨BⅡローション塗布】の前に軽くアイロンスルーしました。
■修正の理由
・シャンプーした時のウエットした毛髪の状態が思ったよりも良い感じで髪力もあり、しっかっりした手触りでしたので(もっと親水毛かと?)、システアミンとチオグリコール酸アンモニウムで疎水のパラ、親水のオルトの両方で軽く還元して更に手触りをアップさせました。
・どれくらい修復できているか確認したかったのでドライして毛髪の状態を確認しました。とても良い状態でしたが、更にPPTの定着を高める為にアイロンスルーしました。
■結果および考察
今回の結果はとても良かったと思います。しかし、ドライをした時点でストレートパーマの領域に入ってしまったような気がします。結局ドライをして水抜きをするという事は2剤を塗布して形状を固定させる時に毛髪は乾いているという事で、その状態を固定酸化させている事になるのかな?と思いました。
しかし、お客様は大喜びで、仕上げはご自身でハンドブローしていただいたんですが、ニコニコしながらの嬉しそうな笑顔は私もとっても嬉しくなりました。
また、リケラエマルジョン、リケラミストどちらもとても使い易いなと思いました。
お客様はアイロンを良く使用されるのでリケラミストを分けて差し上げました。これでうねりがなくなったので暑い夏も快適にお過ごしいただけるとおもいます。
<画像>
1枚目&2枚目:ビフォー
3枚目:アフター(ウェット)
4枚目&5枚目:アフター(ドライ後)
野方さんお疲れ様です。
トリートメント②よろしくお願いします。
今回も大変良い仕上がりですね!
お客様の満足度も高かったようでさすがです。
今回はお客様の希望でストレートパーマ、縮毛矯正はしたくないとのことでしたが、野方さんなら仕上がりの面ではウェットアイロンでの縮毛矯正で良い結果を出せていたと思います。
野方さんとしては今回のケースではウェットアイロンでの縮毛矯正の方が適していると思いますか?
中村さん、今回のトリートメントもよろしくお願いいたします。
Q:今回はお客様の希望でストレートパーマ、縮毛矯正はしたくないとのことでしたが、野方さんなら仕上がりの面ではウェットアイロンでの縮毛矯正で良い結果を出せていたと思います。
野方さんとしては今回のケースではウェットアイロンでの縮毛矯正の方が適していると思いますか?
A:はい、ストレートパーマで考えると絶対ウエットアイロンでの縮毛矯正の方が適していると思います。
しかし、今回は還元剤やアルカリ剤は使うのですがストレートパーマではなく、あくまでもトリートメントで髪の毛に立ち向かうという覚悟をしていました。
以前、野村さんのセミナーで「多少髪の毛がうねっているお客様の時には、トリートメントをする前にシャンプー台でアルカリシステアミンで少しうねりを取ってあげると良いですね~!!」っておしゃっていたので、よく営業でトリートメントの前に施術しています。ですので、今回もソニルEXP+で髪の毛に柔らかい質感を与えて、うねりを抑える為に使いました。それはトリートメントの効果を最大限に表現する為でした。
通常ですとアルカリシステアミンの後はトリートメントをしてその後BⅡローションで終わっていたのですが、今回は思ったほどのダメージがなかった為、少し心配になったのと、逆にどれくらい良い状態に仕上がっているか確認したかったので、乾かしてしみました。(70%~80%未満な乾かし方です、少ししっとり感を残しています)
その状態が画像の4枚目です。アイロンをかけなくてもここまでの状態になっていたんです!ですのでむしろ乾かしたりアイロンをかけたりしなくても良かったと思います。
それは、4枚目の画像の方がアイロンで熱処理をしてしまってその後ブロム酸で酸化させた5枚目の画像よりも柔らかい質感な気がするからです。
(4枚目の画像はアイロン前のドライした状態です。5枚目の画像はアイロンを使ってストレートパーマっぽくやってしまって最後にハンドブローした後の状態です)
心の弱さが熱処理に頼ってしまった気がします。本当は水抜きやアイロン操作は必要なかったと思います。残念です。
以上になります。
アイロン前で画像4の状態までいけていたということは確かにドライアイロンの行程はいらなかったかもしれませんね。
ただ施術の持続という面まで考慮すると今回の方が良いような気がします。
私でもドライして確認します(笑)
考察での
「結局ドライをして水抜きをするという事は2剤を塗布して形状を固定させる時に毛髪は乾いているという事で、その状態を固定酸化させている事になるのかな?」
パーマでいうエアウェーブでしょうか。
ポリフェノールだけでなく、ドライ工程を入れて形状安定させる。
先日のワクワクでの資料を貼り付けます。
クセを還元剤で伸ばした際に起こる結晶構造の乱れをAEDSケラチンでより強力な補強をするという手段も有効だと思います。
⑤の工程での3種ミストにリノベーターを加えることで、圧縮蒸気でのクリープ工程でSS/SH交換反応によってリケラを活性化させます。
今回のトリートメントのみでという狙いからは外れますが、ウェットアイロンや低温ドライヤーでのドライもさらにSS/SH交換反応が進むので形状安定させることができるようです。
「な~るほど~!!!」です!
結晶構造の乱れをAEDSケラチンでより強力な繊維補強をするという発想はとても心強いし、頼もしくもあり楽しいですね!
微還元やクリープ期を活用して結晶構造の乱れたところを補強するんですね。分かりました、ありがとうございました。
ウーム・・・こう考えると、ドライ、ブロー、アイロンはあくまでも形状安定のための手段と考えれば、あんまり硬く考えないで持続を優先すれば良いんですね。
ストレートパーマ、縮毛矯正、トリートメントの境がなくなってきているのかもしれませんね?結局はお客様の満足の為にどのような手段を選ぶのは私達のような職人気質の美容師に決定権があるんですよね!
ウ~ム、もっと学んでお客様の満足感をもっと上げていきたいです。ありがとうございました!
以上になります。
野方さんのお客様はもう十分に満足していると思いますよ!
でもそれだけに次の期待値も高いですね。
リトルさんからも様々なリケラの活用法を検証しているので、サロンワークでの出番が増えそうです。
今回も素晴らしい施術でした。
特になければ次に進みましょう!
ありがとうございました。
中村さん、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。
課題:パーマ③
■テーマ
パーマNo3
■施術前の髪(や肌)の状態
・40代女性
・毛量普通
・親水毛
・エイジング毛(ハリコシがなく、うねり)
・軟毛
・カラー毛(3週間に一度リタッチ)
・ダメージレベルは3、かなり乾燥していてハリコシがない。
・お客様のご希望は「自分で仕上げる時にできればカーラーを巻かなくてもきれいなカールが欲しい、ソバージュみたいな小さいカールでグルグルにした昭和な感じにはしたくない。」です。
■目指す仕上がり
・根元近くから毛先まで大きくて均一なカールを出す!
・ふんわりさせる!
・カーラーで巻いたようなカールを作る!
・プルンとしたハリコシをしっかり出す!
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①ブースターシャンプー
↓
②路づくり、穴埋め(3種ミスト5倍)しっかりパッティングする。その後、モルビドで浸透を促進する。それから特トリを塗布。(既パーマ部分には多めに)
↓
③ワインディング。
↓
④1剤ソニルクリープS塗布、ハマ水
↓
⑤放置、テストカール、
↓
⑥中間水洗。
↓
⑦還元剤の封鎖(ヘマヘマ10倍チェンジリンス)。
↓
⑧補修(3種ミスト3倍、ファイベータ)軽くタオルドライしてから塗布する。
↓
⑨クリープ、蒸し加温15min、クーリング
↓
⑩ポリK塗布(ポリK10倍)シブミン塗布(シブミン5倍)
↓
⑪キトキト塗布(キトキト10倍)
↓
⑫2剤 ソニルBⅡローション塗布 2度づけ
↓
⑬ロッドアウト
↓
⑭ヘアデトックス
↓
⑮トリートメント
↓
⑯水洗、タオルドライ
↓
⑰ボリュームアップミスト
↓
⑱ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①パーマ前のシャンプーですので髪の毛に負担がかからないように優しく行います。
すべての施術の時間短縮の為ブースター軟化しました。
↓
②路づくり、ボイドの穴埋めの為、3種ミストを必要な量を入れてパッティングし、その後モルビドで浸透を促進する。
それから表面の水分を軽くタオルドライし、(必要なアミノ酸はもう既に入っているから)その後適量の特トリで接着して補修します。
↓
③ワインディングですが、シェープはできるだけテンションをかけないようにして、根元からのかかり具合を意識してアップステムとアールシェープを心がけました。
↓
④ソニルクリープSを塗布して (塗布の仕方は巻き込まれた毛束にそって) から圧縮蒸気をかけながら3min放置、その後ハマ水で水分補給。
使用したアプリケータ(使い切っていますがソニルクリープSが内側に少し残っています、目には見えないですが)に熱めのお湯を足したハマ水を1剤塗布後約3minで塗布。
1剤を塗布する時と同じように塗布していく。
目的は約3minで還元剤がキューティクルを突破するので、表面の薬剤を内部に浸透させつつ必要のない薬剤を洗い流し、更に還元を促進させる為です。
それによってダメージを最小限にしてハリのあるカールを求める事ができます。
↓
⑤約6min自然放置後、薬剤をタオルでふき取ってからテストカールします。
↓
⑥今回はできるだけダメージ部分にパーマ剤の影響を与えたくないので、シャワーではなく太めのお湯でしかも高めの水圧で一気に流します。
その後チェンジリンスの要領でためすすぎ。お湯は面で髪の毛にあてた方が水圧がかかる為。
又、システアミン臭が残らないよう、髪の毛にダメージが残らないようにしっかり水洗。
臭いをかいで還元剤の残留をチェック!これくらいしっかり中間水洗を行います。
↓
⑦中間水洗でしっかり除去しても残留する還元剤がダメージの原因になったり、蒸し加温の時に歪みが解消しにくくなるのでヘマチンで還元剤を封鎖し抑え込み、その後、しっかりタオルドライします。
↓
⑧3種ミスト3倍とファイベータでコルテックスの補修とコルテックスのまわりにあるCMCを補修してズレやすくします。
↓
⑨蒸し加温でマクロの歪み、ミクロの歪みを解消させます。マクロの歪みを解消(プルンとした弾力を与えます)するためには約10min、ミクロの歪みを解消(プルンでモチモチを与えます)するためには約15minの蒸し加温が必要です。
その後クーリングします。
↓
⑩ポリK、シブミンで優しく毛髪を収斂させて強度を高めます。
↓
⑪キトキトでpH調整して酸性に近づけます。
↓
⑫ソニルBⅡローションを7min+7min 2度づけして、その後タオルで水分をふき取った後ロッドアウトです。
↓
⑬タオルで水分をふき取ってからロッドアウトします。
↓
⑭ヘマヘマ10倍とキトキト10倍をそれぞれ30ml準備します。
ヘマヘマ10倍をペットボトルシャワーで塗布してからよく揉みこみます。その後チェンジリンスをしながら残留過酸化水素を除去してダメージを防ぎます。
またヘマヘマの架橋、疎水グラフトPPT の定着を補強し、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修のためのベースを作ります。
その後軽くタオルドライしてから、キトキト10倍をペットボトルシャワーで塗布してからよく揉みこみます。キトキトでチェンジリンスをしながら残留アルカリを除去してダメージを防ぎます。
またキューティクルを保護するために疑似キューティクルを形成します。
↓
⑮トリートメントは薄く塗布して仕上げます。
↓
⑯毛先に少ししっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
↓
⑰根元からふんわり立ち上げる為にボリュームアップミストを塗布します。
↓
⑱ハンドブローで仕上げます。
■修正を加えた施術箇所
③のワインディングの時に均等なウエーブを出す為に根元にだけソニルクリープHを塗布しながらワインディングしました。
それは、毛髪の状態が中間から毛先にダレたパーマが残っていてかなりダメージがあったのですが、根元部分はあまりダメージがなかったからです。
パーマ1剤を塗布してからの時間をできるだけ短くしたかったので③のワインディングの後、1剤を塗布する前に3種ミストを塗布してモルビド2min放置しました。
その為1剤放置時間が3min、ハマ水塗布後3minで大丈夫でした。
■修正の理由
ソニルクリープH根元つけ巻きは、根元部分もしっかり還元、軟化させたかったからです!
細くてハリコシがない毛髪の場合に毛先から根元まですべて傷んでいると判断を誤ることがありますが、1本の毛髪でもしっかりチェックして根元、中間、毛先の状態を判断しました。
1剤塗布の前に3種ミストを使用したのはプレ膨潤して1剤の時間短縮の為です。
■結果および考察
今回も思い通りの仕上がりに近づけたと思います。私自身手触りの変化、弾力をとても感じました。
「■修正を加えた施術箇所」~「■修正の理由」は施術をしてから1週間後に書きました。
その間にお客様がわざわざご来店くださって「カーラー巻かなくても良かったけど、巻いたら更に凄いよ!ありがとう!」ってお礼にいらっしゃいました。(結局巻いたんだな~って思ったんですが・・・)
今回、改めて施術前、施術中の毛髪チェックの大切さを感じました。
すべての毛髪を1本ずつチェックする事はできませんが、今までの私はざっくりフロント、トップ、サイド、ネープ、根元、中間、毛先の様にパート毎に考えていました。
しかし、ワインディングの時に触った感覚で、その毛束のその箇所に必要な薬剤を塗布したり、再度メンテナンスをする事がとても大切だと思います。
その毛髪の状態を感じながら、施術を進めながら「こうしよう!」とか「ここはもっとこうすべきだ」という事が出てきてとても楽しかったし、自信にもつながったと思います。
そうなるとメンテナンスや薬剤の選定の完成度が増し仕上がりが更に思ったものに近づけられたように感じました。
また、プロフェッサーのチュートリアルのおかげで更に理論的に考えられるようになったように思います。
ちょっとだけパーマが得意になった気がします。
ありがとうございました。
パーマ③よろしくお願いします。
カーラーを巻かなくても綺麗なカール
エイジング毛には難しい注文ですね…
今回は新生毛とパーマの履歴がある箇所の処置を還元剤のパワーを変えたり、塗布のタイミングをずらしたりすることで、的確でスピーディーな施術を実現してますね。
根元のみのつけ巻き〜1剤前の3種ミストスチームまでの工程は良いアイデアですね!
また工程表やその意図など、理解しやすいレポートです。
問題ないので次に進みましょう!
中村さん、ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
課題:カラー②
■テーマ
カラーNo2
■施術前の髪(や肌)の状態
・20代女性
・毛量普通
・細い
・結びクセ?がある
・親水毛
・カラー毛
・ダメージレベルは2、パサついている。
・ショートボブの時はストレートでしたが、のばしてきたらクセが出てきました。
・結びクセ?腰までキレイにのばしたい。
■目指す仕上がり
・色持ちを持続させたい!
・ツヤツヤに仕上げる!
・うねりを取りながら、おさまりの良い髪質に変える
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①バブリングシャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
↓
②路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングして、毛先には特トリを塗布します。その後、モルビドで浸透を促進します。
↓
③活性化したリノベータ―を塗布します。
↓
④シブミンを塗布します(シブミン5倍)
↓
⑤水洗
↓
⑥路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングして、毛先には特トリを塗布して、モルビドで浸透を促進します。
↓
⑦カラー剤塗布
↓
⑧放置、チェック
↓
⑨ヘマヘマを塗布します。
↓
⑩特トリ(原液)を塗布します。
↓
⑪シャンプー台に移動、ポリKを塗布します。
↓
⑫キトキトで乳化します。
↓
⑬水洗、シャンプー
↓
⑭ヘアデトックス
↓
⑮トリートメント
↓
⑯水洗、タオルドライ
↓
⑰リケラミスト
↓
⑱ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①カラー前のシャンプーですので頭皮と髪の毛に負担がかからないように優しくバブリング、撥水毛なので浸透促進剤を使って内部を膨潤させてトリートメント成分と薬剤の内部への浸透を上げます。
↓
②水や脂の通り路であるCMCを補給して路づくりをしてトリートメント成分が毛髪内部に入りやすいようにします。
その後タンパク質にできたボイドを疎水グラフトPPTで補修し穴埋めをする為、必要な量の3種ミストを毛髪に塗布してパッティングし、モルビドで浸透を促進します。
↓
③カラーの色持ち、ツヤ、毛髪のおさまりの為にカラーと同時にリケラ処理をして毛髪強度をあげて、ケラチン骨格を矯正します。
↓
④シブミンを塗布してから揉みこんで乳化破壊し、毛髪を収斂させて強度を高めます。
↓
⑤しっかりすすぎアクチベーターの臭いを除去します。
↓
⑥この後のカラーの為に、水や脂の通り路であるCMCを補給して路づくりをしてトリートメント成分が毛髪内部に入りやすいようにします。
その後タンパク質にできたボイドを疎水グラフトPPTで補修し穴埋めをする為、必要な量の3種ミストを毛髪に塗布してパッティングし、モルビドで浸透を促進します。
今回は頭皮にはカラー剤は塗布しませんが、もしも頭皮にカラー剤が付いた時の事を考えて、頭皮にもモルビドを使用して頭皮に水分を与え頭皮が乾燥した状態でのカラー剤の塗布は避けました。それは乾燥した状態だと頭皮にかなりの刺激になり、沁みる可能性が高いからです。それから表面の水分を軽くタオルドライします。
↓
⑦根元から毛先までしっかり赤味を入れる為、カラー剤はLeveL MATERIA R-8(前処理、中間処理をしっかり行ったり、還元剤の影響で思ったよりも1トーン位トーンダウンする為R-8を選びました。)で、オキシはLeveL MATERIA OX 6%にしました。
頭皮へのカラー剤の塗布はしませんし、また頭皮が弱いお客様ではないのですが、カラーの後の頭皮の乾燥を防ぐ為にカラー剤にアジアンムーンを加えます。
また過酸化水素により皮脂が酸化されて痒みの原因になる過酸化脂質が生まれますが、それを防ぐためにアスタキサンチンが有効だからです。
↓
⑧薬剤が乾燥しない位にふんわり表面に乗せるような感じにラップをします。
↓
⑨色持ちの為にチェック後にヘマヘマでカラーの発色促進をして完全発色させました。ヘマヘマで発色させるタイミングはとても大切で、カラー剤が内部に浸透してから行います。それは、浸透する前に処理をしてしまうと表面発色になってしまうからです。
↓
⑩接着CMCを補給する事で3種ミストをしっかり毛髪内部に定着させて毛髪をしっかりさせました。また接着CMCでコルテックスやキューティクルを接着させて疎水グラフトをしっかり閉じ込め毛髪のヨレを修復します。
↓
⑪ポリKで収斂させて膨らんだ毛髪を元の太さに戻し、疎水に近づけ毛髪内のタンパク質を凝集して水抜きをします。
↓
⑫キトキトで乳化する事でアルカリ除去のpH変化が穏やかになりダメージを軽減し等電点に戻していきます。
↓
⑬たっぷりの泡で毛髪や頭皮に刺激がないよう優しくシャンプーします。
↓
⑭ヘマヘマでチェンジリンスをしながら残留過酸化水素を除去してダメージを防ぎ、またヘマヘマの架橋、疎水グラフトPPT の定着を補強し、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修のためのベースを作ります。
その後キトキトでチェンジリンスをしながら残留アルカリを除去してダメージを防ぎ、キューティクルを保護するために疑似キューティクルを形成します。
↓
⑮トリートメントの質感をあまり出さないで、メンテナンスの良さを感じるようにしたいので毛先を中心に少量にします。
↓
⑯毛先に少ししっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
↓
⑰ポリアミンAEEで熱ダメージから毛髪を守り、AEDSケラチンで浸透補修します。
↓
⑱安心してブローします。
■修正を加えた施術箇所
今回は修正を加えました。
カラー剤をアンカー代わりにする予定でしたが、やはりリケラアンカーを使用しました。その理由は還元剤でゆるんだ後のカラーはあまり良い結果を得られないからです。
またその事で活性化されたリノベータと毛髪内部のケラチンがしっかりとしたS-S結合で繋がらない時があるからです。
その為、次のように変更しました。
⑤水洗
↓
1、ヘアーデトックス
↓
2、ブロー、アイロン
↓
3、リケラアンカー
↓
⑥路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングして、毛先には特トリを塗布して、モルビドで浸透を促進します。
■修正の理由
カラー剤をアンカーの代わりに使用した場合、結果にバラつきが出やすくなります。その為、やはりキッチリと酸化した方が毛髪にもいい結果が出ると思うからです。手間を惜しまないで毛髪を最優先にと考えました。
■結果および考察
予想通り今回は通常のカラーの時よりも暗めに入りました。しかし、リケラとヘマヘマを使用した完全発色のカラーの為、しっかりと発色でき思った通りの深い色味でしたのでカラーの持ちも良いと思います。
また、おさまりの良い髪質に変わってツヤも出ましたのでお客様にも満足して頂きました。
しかし工程が増えたので時間がかかってしまってオバーしてしまいました。時間の事を考えれば、修正を加えたヘアーデトックスやブロー、アイロンは追加しないでシャンプー台でリケラアンカーのローションを塗布して10min放置して、その後しっかり流してからカラーでも良かったと思います。
<画像>
1枚目:ビフォー
2枚目:リケラ処理後
3枚目&4枚目:アフター
カラー②よろしくお願いします。
ビフォアの画像ではくせ毛のような状態ですが、縛ったクセということですか?
リノベーターとアクチベーターの比率を教えてください。
中村さん、今回のカラーもよろしくお願いいたします。
Q:ビフォアの画像ではくせ毛のような状態ですが、縛ったクセということですか?
A:この画像は一度シャンプーしてからドライした状態です。元々はストレートだったのですが腰まで伸ばすために、毎日ゴムで結んでいる為、長い時間かけてできてしまったクセです。
以前から思っていたのですが、カラー毛の方で特に傷んでいる方がシャンプーした後にしっかり乾かさないでゴム等で毎日結んだ場合、もしアルカリ剤が毛髪内に残っていて㏗がアルカリに傾いていると、シャンプーの時の中性のお水で少し酸性寄りに酸化されると思います。その濡れた状態でゴム等でしっかりむすぶと乾くまでの間に固定されるのでは?ゆっくりと水抜きされるからではないでしょうか。
また、健康毛の方でもシャンプーにより水素結合とイオン結合が切れた後に、しっかり乾かして元の状態に戻さないでゴム等でしっかり結ぶと、これもまた乾くまでの間に固定されると思います。
ですので、縛ってできる一時的なクセに比べると時間をかけて作った結びクセは厄介だと思います。
Q:リノベーターとアクチベーターの比率を教えてください。
A:今回はクセ、うねりを取る事と色持ちの事を考えて10:1にしました。活性化タイムは10minです。
リノベータはクリームとローションを1:1にしました。
以上になります。
生活習慣によるクセなのですね。
その場合リケラなどのレドックストリートメントは効果的ですね。
施術に関しては問題なく、詳細な説明なのでとてもわかりやすいです。
今回のリケラに関しての料金設定について聞かせてください。
当店ではトリートメントとして
ダメージケア(従来のワクワクネオ)
エイジングケア(リケラ)
を分けていくつもりで、ワクワクよりもリケラの料金設定を上げる考えです。
そして今回のようなウネリや若干のクセを伸ばす背術はストレッチと同等の料金設定で考えています。
ワクワク < リケラ < ストレッチ < 縮毛強制
時間、料金ともこのバランスです。
野方さんのサロンではリケラをどのようにメニュー化していますか?
Q:野方さんのサロンではリケラをどのようにメニュー化していますか?
A:「うわっ!」中村さんの今までの質問の中でこれが一番難しいです!
実はまだしっかりした料金設定をしていません。ReKERAの位置づけをどうするか迷っています。
ですので、今はメンテナンスのワクワクneoの代わりに、必要だと思われるVIPのお客様にワクワクneoと同じ金額で施術しています。その反面、ReKERAはとても素敵な技術ですので、ガッツリ料金いただいて価値を高めたい気持ちもあり本当に迷っています。
・メンテナンス+シャンプー+ブロー :¥6480
(ワクワクneo)
・カット+メンテナンス :¥12960
・カット+パーマ+メンテナンス :¥19440
・カット+リタッチカラー+メンテナンス:¥20520
・縮毛矯正+メンテナンス :¥34560
現在、上記のような料金で営業していますので(多少変動しますが)、毎回メンテナンスをしているVIPのお客様には料金はワクワクneoと同じで、お客様が手入れがしやすくなり、喜んで頂ければと思っております。
キャンペーンの時だけメンテナンスをオーダーされるお客様の場合は一回目はお試しでメンテナンスと同じ料金で施術しようと思っています。次回からの金額は早急に決めなければなりませんが・・・
また、トリートメントやメンテナンス等に全く興味がないお客様で傷んでいたり、うねりがあったり、エイジング毛の方の場合はなにかの機会に体験していただいてReKERAの良さを感じていただきたいと思っています。
ReKERAは他店との差別化にとっても役に立つと思います!ですので新規のお客様を取り込む際の売りにしてバンバン集客したいと思います。【現在、人手不足の為、新規のお客様はお断りしております(T_T)】
以上になります。
詳細までありがとうございます。
当サロンではシャンプーブロー、カット別料金で
トリートメント
4320円〜
ストレッチ(トリートメント込み、全体にアイロン)
8640円〜(トリートメントの倍)
縮毛矯正(トリートメント込み)
21600円〜
という設定で、リケラは基本アイロンを使うことを前提でストレッチと同等。
アイロンを使わない場合はトリートメントとストレッチの中間で考えてます。
では次に進みましょう。
中村さん、今回もありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
課題:トリートメント③
■テーマ
トリートメントNo3
■施術前の髪(や肌)の状態
・30代女性
・毛量普通
・細い
・うねり毛
・かなりの乾燥毛
・ダメージレベルは2、パサついている。
・バージン毛
■目指す仕上がり
・うねりを取りながら、おさまりの良い髪質に変え、ツヤツヤに仕上げる!
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①ブースターシャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)浸促ミスト塗布してモルビドしっかり。
↓
②シャンプー台でソニルEXP+を手早く塗布する。
↓
③水洗。
↓
④還元剤の除去
↓
⑤3種ミスト、特トリをパッティングしながら入れていく。その後しっかりモルビド。
↓
⑥3Dリノベータ―塗布
↓
⑦乳化破壊
↓
⑧水洗・ヘアーデトックス
↓
⑨ウエットアイロン
↓
⑩3Dアンカー塗布
↓
⑪水洗・ヘアーデトックス
↓
⑫リケラミスト塗布
↓
⑬ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①うねり毛ですので、髪内部を膨潤させて薬剤の浸透を上げます。
↓
②疎水性の還元剤(システアミン)でパラコルテックスのS2にアタックし、親水性の還元剤(チオグリコール酸アンモニウム)でS1を軟化します。
↓
③1剤の除去(水洗)水圧弱めで流し、その後チェンジリンスしていきます。
↓
④残留還元剤を封鎖するためにヘマヘマでしっかりチェンジリンス。手触りが滑らかになるまで続けます。3種ミストが入るスペースを作る為にタオルドライしていきます。
↓
⑤3種ミストを塗布しながらパッティングをしていきます。その後特トリで接着。その後圧縮蒸気で更に浸透促
進。
↓
⑥ツヤ、毛髪のおさまりの為にリノベータ―:アクチベーターを10:1、クリームとローションを1:1で調合して、リケラ処理をして毛髪強度をあげて、ケラチン骨格を矯正します。
↓
⑦シブミンを塗布してから揉みこんで乳化破壊し、毛髪を収斂させて強度を高めます。
↓
⑧水圧弱めで流していき、ヘマヘマでチェンジリンスをしながら還元剤を完全封鎖してダメージを防ぎ、ヘマヘマの架橋、疎水グラフトPPT の定着を補強し、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修のためのベースを作り、その後キトキトでチェンジリンスをしながら残留アルカリを除去してダメージを防ぎpHを下げキューティクルを保護して疎水に導きます。
↓
⑨形状の安定のためにウエットアイロン。
↓
⑩リケラアンカーを塗布して10min放置してリノベータ―を固定化し活性化されたリノベータ―と毛髪内部のケラチンをS-S結合でつなぎます。
↓
⑪しっかりと流してから、ヘマヘマでチェンジリンスをしながらダメージを防ぎ、またヘマヘマの架橋、疎水グラフトPPT の定着を補強し、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修のためのベースを作ります。その後キトキトでチェンジリンスをしながらpHを酸性にして、臭素酸を活性化させて除去しダメージを防ぎ、キューティクルを保護するために疑似キューティクルを形成します。
↓
⑫ドライヤーの熱から毛髪を守るためにポリアミンAEEを塗布します。
↓
⑬仕上げはご自身でフィンガーブローしていただきました!
■修正を加えた施術箇所
今回も修正を加えました。
1、②シャンプー台でソニルEXP+を手早く塗布する。
↓
CA-Hに変更しました。
2、⑤3種ミストを塗布しながらパッティングをしていきます。その後特トリで接着。その後圧縮蒸気で更に浸透促進。
↓
3種ミストにリノベーターを加えて塗布、その後圧縮蒸気で更に浸透促進。
3、⑥ツヤ、毛髪のおさまりの為にリノベータ―:アクチベーターを10:1、クリームとローションを1:1で調合して、リケラ処理をして毛髪強度をあげて、ケラチン骨格を矯正します。
↓
リノベータ―のクリームとローションを混ぜるのをやめて、活性化したローションを塗布した後に活性化したクリームを塗布に変更しました。
4、⑨形状の安定のためにウエットアイロン。
↓
バテイから上はウエットアイロンにしましたが、下はドライしてからアイロンに変更しました。
■修正の理由
1、シャンプーの時の手触りでS2へのアタックだけで大丈夫だと判断しました。完全にストレートにするのが目的ではないので、S1にはアタックしませんでした。
2、【トリートメントNo2】の時に中村さんからアドバイスいただいた方法を思い出しました。「クセを還元剤で伸ばした際に起こる結晶構造の乱れをAEDSケラチンでより強力な補強をするという手段も有効だと思います。⑤の工程での3種ミストにリノベーターを加えることで、圧縮蒸気でのクリープ工程でSS/SH交換反応によってリケラを活性化させます。」このようにアドバイスしてくださったので、3種ミストにリノベーターを加えて塗布しました。その後、圧縮蒸気でのクリープ工程でSS/SH交換反応によってリケラを活性化させます。
3、毛髪の状態を考えた時に内部から外部までしっかり浸透させたいと思いました。
あまり意味がないのかもしれませんが、やはり物理的に考えた場合、液体の方がクリームよりも浸透しやすいと思います。ですので最初に液体タイプの活性化したリノベータ―ローションを塗布しました。その後でクリームタイプの活性化したリノベータ―クリームを塗布しました。
4、バテイから上と下でかなり髪質がかなり違っていました。上の方に比べると下の方が太く、強度も下の方が強かったので表面は柔らかい質感が出るようにウエットアイロンにして丸みを残し、内側はボリュームをダウンさせる為にドライアイロンで形状安定を行いました。
■結果および考察
お客様ご自身で乾かしてもらったのですが、仕上がりの感じはかなり良かったです。実は施術中に「毛先のチリチリはたぶん修復する事は無理かな?」って思っていましたので、後でトリミングしようと思っていました。しかし仕上げてみると完全ではないのですが、なかなかいい感じでしたのでトリミングはしませんでした。とっても良かったです!
お客様にも喜んで頂けて「これで明日から楽になるな~!」って言っていただいたので、とても嬉しかったです。
リケラを施術する時に必ず毎回こうしてみようかな?あーやってみようかな?と思うことが多いです。まだリケラに関する経験値がまだまだ足りないと思います。まだ色々な施術やワクワクneo達と線でつながっていないので、もっといろいろ試して経験値を増やいきたいです!頑張ります!
<画像>
1枚目&2枚目:ビフォー
3枚目:リケラ前
4枚目:リケラ後
5枚目:アフター
トリートメント③、よろしくお願いします。
頭頂部のうねりと乾燥がひどいですね…
質問ですが
行程②でEXPからCA-Hに変更していますが、シャンプーの際に何か感じ取ったのでしょうか?
またこの時の放置時間は何分ですか?
⑥の3Dリノベーターは塗布の前に時間を置いてますか?
中村さん、今回のトリートメントもよろしくお願いいたします。
Q:行程②でEXPからCA-Hに変更していますが、シャンプーの際に何か感じ取ったのでしょうか?
A:シャンプーの時なんですが、以前似たような毛髪のお客様のトリートメントの時にS1、S2の両方にアタックしたところ、かなりボリュームダウンしてしまって、思ったよりも真っ直ぐな感じになってしまった事を思い出しました。(その時はお客様は喜んで頂きましたが、施術者の私自身が満足できませんでした。その時の敗因?は自分でシャンプーしなかった為にドライ時の毛髪診断しかできていなかったのと、S1を切るのか?S2を切るのか?S1、S2両方切るのか?ハッキリと決めていなかったと思います。)今回のお客様のウエット時の手触りは芯は若干しっかりした感じですが、表面はかなり柔らかい感じでしたので、S2のみアタックすれば大丈夫だと感じました。
Q:またこの時の放置時間は何分ですか?
A:CA-Hを塗布後、90sec置いてからハマ水(ソニルクリープHで1000倍のハマ水)を塗布。その後チェンジリンスで1min。
ストレートではありませんので、これくらいの長さにしました。
Q:⑥の3Dリノベーターは塗布の前に時間を置いてますか?
A:活性化タイムは10minです。5~10minで試していますが、10minがしっくりきます。
以上になります。
やはり野方さんくらいのキャリアがあれば直感が働いて様々なケースに対処出来ますね。
美容師としてカンはとても必要ですね!
このCA-Hを流した後の活性リケラですが、施術前からこの工程を踏む予定でしたか?
それともCA-Hを流した後にひらめいた工程でしょうか?
Q:このCA-Hを流した後の活性リケラですが、施術前からこの工程を踏む予定でしたか?
それともCA-Hを流した後にひらめいた工程でしょうか?
A:施術前はクリームとローションを1:1で調合する予定でしたが、シャンプーの時にソニルEXP+をCA-Hに変更するか迷っていた時に活性リケラの変更も考えていました。その時にひらめいた工程ではなく、バージン毛の時によくやるやり方です。カラー毛やパーマ毛でない時やキューティクルがしっかりしている毛髪の時によく使う方法です。
私は失敗したくないので(トレーニングの時は失敗を恐れないようにして柔軟な考え方で色々なやり方にチャレンジしています)施術をする前にまず全工程を書き出します。その時に手順毎に変更するかもしれない事柄も書いておきます。その後毛髪に触れた時の感覚を大切にして、変更する所は変更して、変更の必要がないと感じた時は最初に考えた方法で進めていくようにしています。
(優柔不断な性格ですので最後の最後までなかなか決められない事がよくあります。とても迷います!それは、同じ人の毛髪だとしても、決して同じ状態は二度とないからです。しかし施術の際のライブ感をとても大切だと思っていますので、リズムやスピードを大切にしながら、その都度その都度最善の方法を決めるようにしています。)
以上になります。
>カラー毛やパーマ毛でない時やキューティクルがしっかりしている毛髪の時によく使う方法です。
最初のCA-Hで足りない還元をGMTの還元力も利用するということですか?
事前に書き出すのはいいことですね!
私も野方さん見習って書き出します。
最近忘れることが多くなってます…涙
Q:最初のCA-Hで足りない還元をGMTの還元力も利用するということですか?
A:はい、その通りです。リケラの場合10:1でチオ換算4%になるように計算されて作られているということですので、CA-Hの時間をできるだけ短くして、アルカリを必要としないで還元できるGMTで更にS2にアタックしたかったからです。
「施術をする前にまず全工程を書き出します。その時に手順毎に変更するかもしれない事柄も書いておきます。その後毛髪に触れた時の感覚を大切にして、変更する所は変更して、変更の必要がないと感じた時は最初に考えた方法で進めていくようにしています。」としているメリットは中村さんがおっしゃるように「事前に書き出すのはいいことですね!私も野方さん見習って書き出します。最近忘れることが多くなってます…涙」とおっしゃるように忘れる事がなくなるからです。
また一緒に施術してくれているスタッフが仕事がしやすい事と、ミスをなくすためです。というのもスタッフに伝えたつもりになって言い忘れていたり、相手が間違った認識をしている事があるからです。
以上になります。
なるほど。
今回のモデルさん、骨格や髪質(体質)の影響もあると思いますが、エイジングによってそのクセが強調されているように感じます。
このようなエイジングケアにはリケラのシステムのような還元剤の使いこなしがポイントです。
一方でトリートメントと縮毛矯正の境目が曖昧になります。
野方さんのサロンでは、還元剤を使うトリートメント(レドックストリートメント)と縮毛矯正のメニューの違いは何を基準に分けてますか?
私のサロンではリケラなどのレドックストリートメントはストレッチと同じくトリートメントと縮毛矯正の中間に位置付けています。
トリートメント < リケラ・ストレッチ < 縮毛矯正
時間も値段もこのバランスです。
Q:野方さんのサロンでは、還元剤を使うトリートメント(レドックストリートメント)と縮毛矯正のメニューの違いは何を基準に分けてますか?
A:はい、私のサロンではカウンセリングの時にお客様が求められる効果や結果(ストレートにクセを伸ばしたいのか?それともおさまりが良くなりハリコシが出してツヤも出したいのか?)をお聞きし、それと同時にお客様の毛髪診断をして毛髪の状態がクセ(縮毛なのか、波状毛なのか、うねり毛)なのか、エイジング毛なのか、傷んでいるためにうねり等がでているのかでメニューを決めるようにしています。
例えばですが、次のような感じで分けて施術しています。
・クセが強い方でクセをしっかり伸ばしたくてエイジング毛のお客様の場合は、リケラストレートを。
・クセが強い方でもクセをいかしているスタイルを楽しまれていて、エイジング毛のお客様の場合は、リケラダメージトリートメントを。
・クセが強い方でクセをしっかり伸ばしたくて傷んでいるお客様の場合は、リケラダメージトリートメントの後にストレートを。
・クセがあまり強くなくクセを自然に伸ばしたくてエイジング毛のお客様の場合は、クセの種類にもよりますがリケラストレート又はリケラダメージトリートメントを。
・クセがあまり強くなくクセを自然に伸ばしたくて傷んでいる頭髪のお客様の場合は、レドックストリートメント又はリケラダメージトリートメントを。
・エイジングによるクセのお客様の場合はリケラダメージトリートメントを。
・毛髪の傷みによるクセのお客様の場合は傷み具合にもよりますがレドックストリートメント又はリケラダメージトリートメントを。
これらは、ほんの一例に過ぎませんが、こんな感じです。
以上になります。
詳しくありがとうございます。
一見すると複雑多彩に見えますが、髪のクセ、ダメージ、お客様の希望を踏まえた上で理想の状態に持っていくためのプロセスなのですね。
だから施術の途中で髪の状態や変化を敏感に感じ対処する必要がありますね。
私自身今までのプレ軟化(浸促+CA)からのリケラはまだ試したことがなかったので、機会があったら真似させて頂きます。
あと、施術前にプロセスを書き出すことも!
では次に進みましょう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
課題:カラー③
■テーマ
カラーNo3
■施術前の髪(や肌)の状態
・40代女性
・毛量多い
・細い
・縮毛矯正毛(6ヶ月に1回)
・カラー毛(3ヶ月に1回グレーカラー)
・ダメージレベルは3、パサついている。
■目指す仕上がり
・退色を減らして、色持ちを持続させたい!
・ツヤツヤにしたい!
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①リノベータ―を活性化します。
↓
②バブリングシャンプー(シャンプーに浸透促進を加えてブースター軟化、流す前にシャンプー台でモルビドをしっかり)、水洗、タオルドライ(しっかりタオルドライして水分量を減らす)
↓
③路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングして、毛先には特トリを塗布します。その後、モルビドで浸透を促進します。
↓
④活性化したリノベータ―にリケラエマルジョンを加えてよく混ぜた後に毛髪に塗布します。
↓
⑤シブミンを塗布します(シブミン5倍希釈)
↓
⑥水洗
↓
⑦路づくり、穴埋め(3種ミスト)しっかりパッティングして、毛先には特トリを塗布して、モルビドで浸透を促進します。
↓
⑧カラー剤塗布
↓
⑨放置、チェック
↓シャンプー台に移動
⑩ヘマヘマを塗布します。
↓
⑪特トリ(原液)を塗布します。
↓
⑫ポリKを塗布します。
↓
⑬キトキトで乳化します。
↓
⑭水洗、シャンプー
↓
⑮ヘアデトックス
↓
⑯トリートメント
↓
⑰水洗、タオルドライ
↓
⑱リケラミスト
↓
⑲ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
①リノベータ―とアクチベーターの比率を10:1にして、10min放置。
↓
②カラー前のシャンプーですので頭皮と髪の毛に負担がかからないように優しくバブリング、時間短縮の為、浸透促進剤を使って内部を膨潤させてトリートメント成分と薬剤の内部への浸透を上げます。
↓
③水や脂の通り路であるCMCを補給して路づくりをしてトリートメント成分が毛髪内部に入りやすいようにします。その後タンパク質にできたボイドを疎水グラフトPPTで補修し穴埋めをする為、必要な量の3種ミストを毛髪に塗布してパッティングします。その後モルビドで浸透を促進します。
↓
④カラーの色持ちの為にリケラ処理をして毛髪強度をあげて、CMC骨格、ケラチン骨格を補強します。
↓
⑤シブミンを塗布してから揉みこんで乳化破壊し、毛髪を収斂させて強度を高めます。
↓
⑥しっかりすすぎアクチベーターの臭いを除去します。
↓
⑦この後のカラーの為に、水や脂の通り路であるCMCを補給して路づくりをしてトリートメント成分が毛髪内部に入りやすいようにします。その後タンパク質にできたボイドを疎水グラフトPPTで補修し穴埋めをする為、必要な量の3種ミストを毛髪に塗布してパッティングしてからモルビドで浸透を促進します。今回は根元からカラー剤を塗布する為、頭皮にもモルビドを使用して頭皮に水分を与え頭皮が乾燥した状態でのカラー剤の塗布は避けました。それは乾燥した状態だと頭皮にかなりの刺激になり、沁みる可能性が高いからです。それから表面の水分を軽くタオルドライします。
↓
⑧根元から毛先までしっかり色味を入れる為、カラー剤はTHROW CN/06『赤みを抑えたナチュラルブラウン』、CB/06『自然な暖かみのあるブラウン』を1:1にしました。寒色系と暖色系を混ぜる事で色味をしっかり入れたかったからです。(前処理、中間処理をしっかり行うことや、還元剤の影響で思ったよりも1トーン位トーンダウンする為06トーンを選びました。)、オキシはTHROW OX 3%にしました。
頭皮が弱いお客様ではないのですが、カラーの後の頭皮の乾燥を防ぐ為にカラー剤にアジアンムーンを加えます。
また過酸化水素により皮脂が酸化されて痒みの原因になる過酸化脂質が生まれますが、それを防ぐためにアスタキサンチンが有効だからです。
↓
⑨薬剤が乾燥しない位にふんわり表面に乗せるような感じにラップをします。
↓
⑩色持ちの為にチェック後にヘマヘマでカラーの発色促進をして完全発色させました。ヘマヘマで発色させるタイミングはとても大切で、カラー剤が内部に浸透してから行います。それは、浸透する前に処理をしてしまうと表面発色になってしまうからです。
↓
⑪接着CMCを補給する事で3種ミストをしっかり毛髪内部に定着させて毛髪をしっかりさせました。また接着CMCでコルテックスやキューティクルを接着させて疎水グラフトをしっかり閉じ込め毛髪のヨレを修復します。
↓
⑫ポリKで収斂させて膨らんだ毛髪を元の太さに戻し、疎水に近づけ毛髪内のタンパク質を凝集して水抜きをします。
↓
⑬キトキトで乳化する事でアルカリ除去のpH変化が穏やかになりダメージを軽減し等電点に戻していきます。
↓
⑭たっぷりの泡で毛髪や頭皮に刺激がないよう優しくシャンプーします。
↓
⑮ヘマヘマでチェンジリンスをしながら残留過酸化水素を除去してダメージを防ぎ、またヘマヘマの架橋、疎水グラフトPPT の定着を補強し、結合の働きでキトサンの定着を向上させて外部補修のためのベースを作ります。その後、キトキトでチェンジリンスをしながら残留アルカリを除去してダメージを防ぎ、キューティクルを保護するために疑似キューティクルを形成します。
↓
⑯トリートメントの質感をあまり出さないで、メンテナンスの良さを感じるようにしたいので毛先を中心に少量にします。
↓
⑰毛先に少ししっとり感が残るように流します。そして優しくタオルドライします。
↓
⑱ポリアミンAEEとAEDSケラチンで熱ダメージから髪の毛を守ります。
↓
⑲安心してブローします。
■修正を加えた施術箇所
修正を加えた訳ではありませんが、活性化したリノベータにリケラエマルジョンを加え良く混ぜた後に塗布しました。また、今回はアンカーの代わりにカラー剤を使用しました。
■修正の理由
カラーをする前にリケラエマルジョンの優れているところを思いだしました。それは染毛性の高さの検証をL-Mailに『エイジング毛、ダメージ毛、痩せ紙に比べてリケラエマルジョンを使用した髪の方が染毛性が高く、CMC骨格が補修されていました。』と書かれていた事です。その為にリケラエマルジョンをリケラリノベータに加えました。
またカラーの塗布をオールオーバーの一回塗りにする為とアンカーの代わりにカラー剤を使用する為、塗布ムラが出づらいカラー剤が柔らかいTHROWにしました。また塗りムラをなくす為にカラー2剤を1.2倍に増やして更に柔らかくしました。
■結果および考察
還元剤を使用した後のカラーの時には、浸透能力アップとS-S結合を切った後にカラー剤で再結合させるために色味が深くなり、色持ちもよくなります。それは色素も巻き込んだ結合になるためだと思います。そこを狙って今回はリケラのアンカーを使わないで、カラー剤で再結合しました。結果はなかなか良かったと思います。最近はこのやり方でいい結果を出せています。
肝心のモデルさんのコメントですが、「今までとは違って髪の毛に芯ができた気がする!嬉しい~?」という事でした。とても喜んで頂けたので私も嬉しかったです。
<画像>
1枚目&2枚目:ビフォー
3枚目:カラー塗布
4枚目&5枚目:アフター
カラー③よろしくお願いします。
いつもながら施術の流れがスムーズですね!
仕上がりも良さそうで、毛髪内部がしっかりと補強されたのが画像だけでも十分にわかります。
今回は活性リケラで髪の骨格を補強する狙いと、カラーの深部発色を狙った施術になっています。
活性リケラを10:1としていますが、矯正毛に対してはなかなか勇気が要る選択だと思います。
10:1にした理由を教えてください。
今回のカラーもよろしくお願いいたします。
Q:活性リケラを10:1としていますが、矯正毛に対してはなかなか勇気が要る選択だと思います。10:1にした理由を教えてください。
A:こちらのお客様はご紹介で来ていただいた初来店の方です。髪の毛のうねりの原因が知りたくて、結構しつこくカウンセリングしました。前回の縮毛矯正は他店で施術されたのですが、お聞きしたところ「弱めのストレートをお願いします。」とオーダーされたみたいです。また普段のお手入れはドライヤーで乾かすぐらいでアイロン等は使用されていませんでした。毛髪診断をしっかり行いましたが、毛先はかなり乾燥していました。その後、乾いた状態、濡れた状態で触診して私が感じたのは、傷んだり、髪の毛の中のタンパク質がぬけたりして髪の毛にうねりが出たのではなく、むしろパーマ剤のパワーが弱すぎたのか、放置時間が短すぎたのか何かの理由できちんと軟化、還元がされていなくて縮毛矯正がキチンとできていなかったと判断しました。
以前、リノベータ―とアクチベーターを10:1で活性化させるとチオ換算4%と教えていただきました。それにリケラエマルジョンを足してマイルドにしてから使用すればカラーにもいい結果が出ますし、今回のお客様の場合はうねりも取れると判断しました。その為にリケラの前に3種混合や特トリで前処理をしっかり行いました。こちらのお客様のうねりを取り除く為にはソニルCA-Hチオ換算4%くらいのパワーが必要だと思い10:1にしました。
以上になります。
なるほど!
”しつこく”カウンセリングして状況把握がより詳細になり、狙いが的中したということですね。
野方さんの強みは、技術だけでなく毛髪診断やカウンセリングなどの施術前の行程が極めて適切だということです。
野方さんがセミナーをする際はこの毛髪診断、カウンセリング、技術というパッケージで素晴らしいセミナーになりそうです。
楽しみにしてます!
では次に進みましょう。
ありがとうございました。
中村さん、おはようございます、ありがとうございました。
次回のプロフェッサー試験もどうぞよろしくお願いいたします。