課題:ストレート①
■テーマ
ストレートパーマ課題①
■施術前の髪(や肌)の状態
40代女性
芯のある普通毛
大きな S 字のうねり毛
水も適度に吸う。
水を吸うと、癖がやや消える。
ヘアカラー月1回(リタッチのみ。白髪染め)
サロントリートメント 3週間に1回
矯正は15ヶ月前。
毛先は絡みやすい。
しっかりトリートメントされているので、ダメージレベルは3くらい。
■目指す仕上がり
基本。トリートメントできれいなストレート髪をキープしたいのですが、根元の癖がかなり伸びてきたため、
矯正をします。
やりすぎない矯正でボリュームのある、自然なストレートにしようと思います
毛先が絡みやすい。
吸水による、毛先のよれ。を解消しながらの矯正。
3日前にカラーをしているので、そこも考慮した施術
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
3日前にカラーをしたも、根元1cmのリタッチ。
水を吸うとクセがちょっと伸びるので、新生部は EXP でほぼ伸びると算段しました。
ファースト還元で足りない部分はチオでダブル還元も視野にいれての施術。
普通毛だが、白髪を考慮とカラーアフターを考慮して。
シャンプー後。
※1ヘマヘマ20倍。軽くコーミングしてバブリング。
一度流して、タオルで水分をしっかり取ってから、全体にφベータ。新生部に浸透促進5倍。
既矯正部は保護も兼ねて、
※2βエマルジョンを軽く
加圧蒸気3分。自然7分放置。
新生部に EXP 放置10分 既矯正部に CA:BYAC:パワードβ
1:1:2 放置7分
水洗後。若干のクセの部分にソニルチオ5分
水洗。トイトイで軽くシャンプー
※3BYAC 塗布。バブリング
ヘマヘマ20倍。軽く揉み込み
φβ。コームスルー。新生部イキイキ5倍。
βエマルジョン薄く。
※4全体にやさしく揉み込み。軽く水洗。
優しく、しっかりタオルドライ
既矯正部。キトキト10倍。アジアンムーン
軽くだけ、タオルドライ。
新生部160°でスルーアイロン
既矯正部120°でスルーアイロン
※5新生部は乾いた状態
既矯正部はやや乾いた状態
2剤過水7分
※6ヘマへま20倍。水洗。ヘマヘマ20倍。イキイキ5倍
しっとり5倍。ポリ K10倍。キトキト10倍。
タオルドライ。パワードベータ。裏技オイル。
キトキト10倍。裏技オイル。キトキト10倍。
※7ジェルエッセンス。トイトイトリートメント。
水洗。
キューティクルベール。
ドライ後。100°でアイロンスルー
■各施術工程の意図
※1カラーの残留物があるとみこして。
※2βエマルジョンにしたのは後の薬剤と塗布するため
※3BYAC を使った意図は思った以上に軟化していたため、
シスを足して、強度が落ちないようにした
※4後のアイロンで乾かないコンディションにはしない程度に施術
(前処理での処理剤が残っているので、ここでしっかりすると、アイロンと乾燥に悪影響を及ぼさないように注意する。)
※5ここで毛髪の水分バランスを間違えると、仕上がりがぶわっと膨らんだりするので、乾燥しすぎないくらいの状態。
髪が冷たいくらい。
※6過水除去
矯正処理による、欠損の補充
※7疎水処理と擬似キューティクル処理は手の感触によって、量と回数を決める。
やりすぎはべっとりするため。
擬似キューティクルのため
■修正を加えた施術箇所
ファースト還元でほぼクセがとれたのですが、ちょっと残ったクセをソニルチオでアタック。
思った以上に軟化したため、中間で BYAC を使用
■修正の理由
軟化により、強度が落ちると、より親水によるため、 アイロン処理で乾かなくなり、必要以上に熱を加え、熱変性起こせて、ダメージにつながります。ですから、BYACと疎水性 PPT で補強しました。
■結果および考察
従来トリートメントでのきれいなストレートのサポートでの矯正でしたので、ダメージに対して、繊細になりました。
が、伸ばしたいと言う、欲がチオになりました。EXP だけで、伸びてない部分を浸透促進後付けで、対応してもよかったかも。
アイロンは操作しやすいくらいのドライで水分を残してのアイロン操作で毛髪内部の水分で加圧蒸気をつくって、伸ばすことで、熱変性。タンパク変性が少ない分、自然なストレートが出来上がったと思います。
狙い通りのストレート。毛先までストレスがあまりない仕上がりになりました。






マスダ部屋も3人目となります。
もうかなり狭くなりました(笑
では、下林さんよろしくお願い致します。
さすがにチュートリアルまで来る方は、レベルが高いですね。
中間処理でのBYACの使い方がおもしろいですね。
過軟化した際は、良く用いる方法ですか?



枡田先生。よろしくお願いしますm(_ _)m
適正軟化を目指してますので、過剰軟化は避けたい事実です。。なので、やりすぎでBYACっていう安心材料としては思ってませんが。。。
BYACを使うことで結晶構造の乱れを修復して後のPPTも定着しやすいと考え、疎水に向きます。
親水のまま、ウエットアイロンに入ると、毛髪から水分の抜くのか大変で、いい結果につながりません。
ですから、毛髪を疎水にしてアイロンしたいので、
最近では、BYACは必ずつかっています。
シャンプーボウル3分の1くらいにキャップ1杯くらい。
状態によって、量もちょっと変えますが、バブリングで髪が締まってきますので、それが目安です。



BYACは自分の中では弱~い還元剤なので、軟化が行き過ぎた場合に使うというのが新鮮でしたね。
>BYAC 塗布。バブリング
このバブリングが良いですね。
グアニジルシスが定着したら、それ以外の不要なものは洗い流すという感じでしょうか?この感じ、好きです(笑
>ヘマヘマ20倍。軽く揉み込み
φβ。コームスルー。新生部イキイキ5倍。
βエマルジョン薄く。
全体にやさしく揉み込み。軽く水洗。
ここの工程の意図を、もう少し詳しく教えて頂けますか?



>グアニジルシスが定着したら、それ以外の不要なものは洗い流すという感じでしょうか?
はい。疎水になったって感じたらOKにします。
ヘマヘマは色々な効果が望めますが、ここでは還元剤の封鎖が一番の目的です。φベータもイキイキも疎水にもっていきたいので使いました。
βエマルジョンもそうなのですが、滑る効果も求めています。
僕は、この矯正をする前の矯正では、
中間処理を一番重きにしていました。シャンプー後。ヘマヘマした後、しっかり疎水のPPT揉み込んで、乾かないくらいのしっとり感残るくらいにβエマルジョンして、足らないところには特トリ。それからキトキトとアジアンムーンでしっかりアイロン処理。
でも、今回は疎水のPPTもβエマルジョンの処理も軽くなのは、リトルの商材は前処理でしっかり残ってくれていること。
それと、ウェットでアイロン処理するので、乾かないコンディションでは失敗の原因になるため、軽い疎水処理にいたりました。



やっぱり、このチュートリアルはおもしろいです。
たしかに、ウェットアイロンをやるやらないは別にしても、
中間処理をガッツリいったために、熱伝導が悪くなり、仕上がりの風合いは良いけどクセは伸びてない、というようなことが多いですね。
手触りが良いクセ毛になりますよね(笑
「軽い疎水処理」ここの認識が重要ですよね。
>ヘマヘマ20倍。軽く揉み込み
φβ。コームスルー。新生部イキイキ5倍。
βエマルジョン薄く。
全体にやさしく揉み込み。軽く水洗。
おそらく、軽いってしっかりやってるじゃんって思う人もいるかもしれませんが、過不足ない処理がキーワードです。
髪の状態によっては、これでは足りないケースもあるし、過剰な場合もある。
必要なものを必要なだけですよね。
塗布量もありますよね。アイテム数が多くても髪の水分量を意識してやれば過剰にはならないし、
逆に数が少なくても塗布量が多すぎれば過剰になる。
そして今回は、処理剤を髪にきちんと効かせてから、かるく水洗していて、余分なものを除去する、ひと工夫をされています。
これも必要なものは必要なだけあれば良いという、お手本だと思います。
では次は、
>ヘマへま20倍。水洗。ヘマヘマ20倍。イキイキ5倍
しっとり5倍。ポリ K10倍。キトキト10倍。
タオルドライ。パワードベータ。裏技オイル。
キトキト10倍。裏技オイル。キトキト10倍。
ジェルエッセンス。トイトイトリートメント。
水洗。
キューティクルベール。
ドライ後。100°でアイロンスルー
これらの処理の考えの詳細をお願いできますか?



僕もチュートリアルで一つ一つ、丁寧に仕事してる感じが楽しいです。
チュートリアル通じて、お客さんに対しての技術もいつも以上に考えながらやっている自分がいます。ただ、お客さんにもついつい難しい説明まで入れてしまうので、話すぎは反省。シンプルで分かりやすい説明に止めないと。。。が難しいのですが。技術はその時の肌加減で判断が必要で、そこは説明や表現が難しいです。
では、
>ヘマへま20倍。水洗。ヘマヘマ20倍。イキイキ5倍
しっとり5倍。ポリ K10倍。キトキト10倍。
タオルドライ。パワードベータ。裏技オイル。
キトキト10倍。裏技オイル。キトキト10倍。
ジェルエッセンス。トイトイトリートメント。
水洗。
キューティクルベール。
ドライ後。100°でアイロンスルー
ですが、まず過水の2剤の上からヘマヘマ20倍をしたのは、酸化を促進するのと、過水の除去が効率よく行われるからです。
そして、いらないものを水洗し、架橋のために再度ヘマヘマ20倍を塗布し、毛髪のコンディション。少ししっとりと仕上げたいのですが、先に親水のコラーゲン(しっとりシード)をつけると、キューティクルが閉じない状態を作るので、先に疎水PPTのイキイキシードで土台をつくって、しっとりシードで風合いを作りました。
ポリフェラKは、入れたPPTを保つのに、髪をしめるためです。しめる=しぼる。ことで、従来の健康なコルテックスの状態にしめます。
しめて、髪を等電点に戻すために、キトキトを使いました。
ゆるんで、アルカリに傾いていた髪を、しめて等電点に戻すことで、健康毛の状態。擬似健康毛ですが。。
もどします。
戻せたら、損傷しているキューティクルの補修のために、表面に必要な成分が整って入っているパワードベータで土台をつくって、キトキトで擬似キューティクルを作ります。
キトサンはオイルが好きなので、オイルをキトキトを重ねてつくっていきました。
ここでも、肌触り感でべっとりしないように、裏技とジェルエッセンスで調整。ジェルのほうが軽くあがります。
そして、ドライ後にアイロンの熱でキトサンを表面に貼り付けるイメージで擬似キューティクルをつくりました。
補足ですが、油分も熱によって、行き渡ると思いますので、
最後は冷風で固定してフィニッシュです。



了解しました。バッチリですね。
では、次のレポートに移りましょう!



ありがとうございます。
次も、がんばります。
課題:トリートメント①
■テーマ
トリートメント①
■施術前の髪(や肌)の状態
30代後半の女性。2ヶ月に1回のカラー。基本新生部のみのカラー。半年1回の全体染め。既染部は微アルカリカラー
新生部。中間。共に普通毛。吸水もそこそこ。撥水ではない。
毛先。15cm。ダメージレベル3くらい。しかし、吸水そこそこ。親水毛とは言いがたいくらいの状態。
手触りはザラザラ。毛先15cmはかなりザラザラで、他も少しザラつきがある。
濡らした状態でもクタクタにはならない。しっかりとした髪質だと想像する。
■目指す仕上がり
しっかりとした髪質だと思うが、毛先は乾燥でよれている。
毛先15cmもそうだが、全体にザラつきがあるので、毛先がしっかりした、ザラつきのない、しっとりした、乾いた時に髪が冷たい感じのする髪の状態を目指してトリートメントを施す。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
仮定①
毛先15cmの乾燥とよれ。
シスが足りない。脂質が足りない。極度の親水ではないと
思うが、ヨレるのは吸水によるためと仮定。
仮定②
毛先が特にだが、全体にザラつきのある髪。
ダメージによる、キューティクルの立ち上がり。or
キューティクルの形状かも。(全体にザラつきがあるため)
この二つの仮定をクリアする工程を考える。
トイトイシャンプー・タオルドライ後軽くφベータ・
毛先15cmは、BYAC(1)CA(1)βエマルジョン(1)
他・BYAC(1)CA(1) 蒸気5分 自然5分
お流し。
1.5%過水塗布5分・お流し・ 軽くしっかりタオルドライ。
φベータ全体塗布・タッピング・毛先足りない感じだったので、イキイキ5倍。ブルブルコーム。
パワーエマルジョン。全体塗布。しっかり水が出るまで、優しく、しっかり揉み込み。
コームスルー加温10分。
毛先ポリ K 塗布。
5分放置
パワードβ塗布。指で挟んで連続スライド
お流し。
キトキト10倍塗布。裏技オイル。×2
トイトイトリートメント。
お流し。
ジェルエッセンス。キトキト10倍軽く
タオルドライ
キューティクルベール。
ドライ。
80°アイロンスルー。
クーリング。
■各施術工程の意図
仮定①において、必要なのは疎水系 PPT と、シスチン結合を増やすことで強度をあげると仮定。
仮定②において、キューティクルの過剰な立ち上がりは、疎水ケラチンでエンドキューティクルの補修。
もしくは、毛髪そのものの形状ならば、微還元で表面をならすイメージで。ローパワーのシステアミンを使用。
軽くφベータはダメージ部分の負荷を減らすため
仮定②のイメージで BYAC と CA
還元したので、酸化が必要なので、ここで入れる
φベータで毛髪の路つくりと、タンパク質の補充。
毛先は強度が足りないと判断しての、イキイキシード
このモデルさんは、全体の髪の強度はあると判断。
なので、βエマルジョンではしっとりしすぎると、思い、パワードエマルジョンを選択。収れん効果が見込めるので、揉み込みます。
加温により、より浸透するため、ポリ K でもう一度収れんさせて、疎水にします。
パワードβは、主に表面の補修なのでキューティクルをなめすように施術します。
キトキトとオイルで擬似キューティクルをつくります。
表面に定着させるために、80°のアイロンをつかいました。
クーリングは定着に重要です。
■修正を加えた施術箇所
ほぼ、狙い通りにいったと思いますおで、別段修正はしませんでした。
ステップをふんでいく段階で、手に伝わってくる髪の状態で、時間と圧力と、薬の量をコントロールしました。
■結果および考察
写真ではわからないですが、少しザラつきは残ります。s-s結合では解決できない部分かもしれません。
べっとりや、しっとりし過ぎない範囲で、表面のパテ埋めではないですが、そんなイメージを、油分か、脂質でできるなら、やってみたいとは思いますが、べっとりの結果になりますので、今回はここまでとなりました。









下林さんは2つ目のレポートですね。
よろしくお願い致します。
今回は、毛先のヨレは髪の吸水力が上がっているため、となっていますね。
私の推定では、エイジング毛の可能性も感じます。
還元剤を使ったことでそれらが改善されたのでは、と思いました。
ザラつきはエイジングとダメージの混合だと感じました。
ザラつき改善に還元剤を使う発想は、さすがにレベルが高いです。
還元後の酸化に過水を、しかもこのタイミングで行なった意図をお聞かせ下さい。



よろしくお願いします。過水のタイミングですが、
微還元とはいえ、加温5分と自然5分放置しました。
矯正とかのタイミングでしたら、還元後、中間で処理してアイロンして、過水と間あります。が、今回はトリートメントが主体なので、トリートメントで行う工程。加温も振動のあります。後に行うこと考えると、ここで酸化しておくほうが、ダメージの軽減かと思いました。根拠ないこと書きますが、ちょっとクセ毛のからのカラーの時に、カラー前にCAで放置してカラーします。当然ここで過水使うので酸化もなされるのですが、
後、シャンプーしてカットしてブローでアイロンでもちょっとクセが取れることあります。酸化してもなんらかの反応するとみこんでます。それも踏まえての過水のタイミングです。
それと、後の処理も酸化も含むのイメージです。



>ちょっとクセ毛のからのカラーの時に、カラー前にCAで放置してカラーします。当然ここで過水使うので酸化もなされるのですが、
後、シャンプーしてカットしてブローでアイロンでもちょっとクセが取れることあります。酸化してもなんらかの反応するとみこんでます。
これ面白いですね。検証してみる価値ありそうです。
もし還元剤を使わないとすると、工程をどのように変えますか?



還元剤を使わない時ですね。トリートメントはその時の毛髪の状態でチョイスします。
僕の基本系はシャンプー後、しっかり水分をタオルでとって、
浸透しやすそうでしたら、圧縮蒸気。しにくそうでしたら、浸透促進で圧縮で遠赤。それからφベータと、+アルファー。
疎水PPTになるので、大概はイキイキ5倍で内部を均してから、外側の補修に入ります。
要は、蒸気と加温と浸透促進です。
ダメージレベルが高くて、浸透させることが必要ない場合は、
CMCと疎水ケラチンでしっかり入ったと感じるまで、優しく揉み込み、疎水感がでたら、遠赤で加温して、髪が柔らかい感じになったところで、βエマルジョンか、パワーエマルジョンで再度しっかり優しく揉み込んで、加温して、表面の処理にかかります。



了解しました。
OKですね、問題ないと思います。
では、次に行きましょう!
課題:カラー①
■テーマ
カラー課題①
■施術前の髪(や肌)の状態
40代半ばの女性。白髪なく、加齢毛ではない。
2ヶ月前カラー。過去カラーのみ。
既染部は若干の親水毛。ダメージレベル3。
ダメージによりすこし膨らみ、よれている。
退色も早い。
新生部は普通毛。やや染まりにくいと判断。
■目指す仕上がり
艶のある、膨らんだり、よれたりがなく、でも軽くサラッとした質感で仕上げたい。
艶は、トリートメント効果と、色味で表現したい。
色味で艶を表現するので、赤味と青味を持っているバイオレット系を選択します。でも、モデルさんの肌の色や雰囲気によっては合わないこともあります。今回のモデルさんは、きれい系の顔立ちで落ち着いた雰囲気があるので、使えました。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
仮説① 退色。。
カラー後の処理の問題。
染める時の髪の状態。
仮説② 乾燥
中間処理の問題。
トイトイシャンプー。しっかり水分を取って、φベータ。
全体コーミング後、ダメージ部分に優しくしっかり揉み込み。
新生部のみ、浸透促進5倍
加圧スチーム。(加温)後、既染部ポリ K5倍。疎水感出るまで揉み込み。
タオルドライで水分をしっかり取る。
新生部 バイオレット7レベル オキシ6%1.5倍
既染部 バイオレット6レベルピグメント(1):ナチュラル7レベルピグメント(1) オキシ2% 等倍
30分自然放置。
カラーチェック後、スプレイヤーでヘマヘマ20倍塗布。
ノンテンションでコーミング。5分放置。
シャンプー台にて、スポイドでヘマヘマ20倍で全体揉み込む。
φベータ全体塗布。軽く揉み込み。
βエマルジョン塗布。
特トリ少々を塗布。
ポリ K5倍を塗布。3分放置。
キトキト20倍で乳化。
ヘマヘマ20倍塗布して、重ねて
トイトイシャンプーで2回洗う。
パワードエマルジョン少々塗布。揉み込む。
ポリ K5倍塗布。優しく揉み込みながら、水分をだす。
パワードβ、塗布。髪をなめす。
キトキト10倍。塗布。5分放置。
裏技オイル。キトキト10倍を2回。
トイトイトリートメント。
流す。
キューティクルベール。
ドライ。
80°でアイロンスルー
クーリング
■各施術工程の意図
退色するのは、ホームケアにも問題はあります。
ですが、今回できる限りのことは、退色はしっかりと酸化重合していないか、キューティクルがしっかり閉じていないか、染まるべき部分が弱いか。
ここをケアしながら染める。
乾燥しているのは、アルカリ処理による欠損だと考えるので、中間と後処理にて、ケアする。
ダメージによる親水の部分を疎水にしておく。高分子で内部までしっかり染める土台をつくる
染まり易い土台をつくる
ポリでしめることで、既染部がしっかり発色するように疎水にしておく
タオルドライをするのは、水分でカラーが垂れるトラブルの防止
酸化重合を促進させる。
ここで軽く乳化することで、後の処理がしやすくなるのと、酸化促進と過水除去が目的です。
カラー剤はアルカリと過水でキューティクルを立ち上げて、内部のコルテックスで定着します。
健康な髪から CMC やタンパク質を壊していきます。
CMC やタンパク質が壊れたり流出するとカラーの持ちが悪くなります。なので、キューティクルは開いている中間処理の時に、欠損したタンパク質と CMC を補修。
小さいものから順番に CMC を補給して、特トリでキューティクルを接着してから、アルカリを等電点に戻していきます。
その後、シャンプーして、等電点に戻して、表面の処理をします。
■修正を加えた施術箇所
手の感触で処理剤の量と揉み込み回数を考えたので、修正はありませんでした。
■結果および考察
大体、思った通りの仕上がりになりました。
中間処理がやりすぎなのか、後処理が足らないのか。
今回のケースは、ダメージ度合いがまだ優しかったので、もっとハイダメージの場合は前処理の工夫が必要だとおもいます。











よろしくお願いします。
>大体、思った通りの仕上がりになりました。
中間処理がやりすぎなのか、後処理が足らないのか。
今回のケースは、ダメージ度合いがまだ優しかったので、もっとハイダメージの場合は前処理の工夫が必要だとおもいます。
どういった事から中間処理をやり過ぎたかも?と思ったのか、またどういった事から後処理が足りないかも?と思ったのかをお聞かせ下さい。



よろしくお願いします。
シンプルに考えますと、各処理でやりたいことは決まっています。
前処理では、擬似健康毛への補強。薬剤を効果的に使うための土台つくり。
中間処理では、科学的処理に対しての対処。髪が欠損してであろう部分の補充。補給。
後処理も、科学的処理に対しての処理。(中間で足らなかったと思われる部分の追加)
と、擬似健康毛つくり。
今回は、中間処理で過水の除去と、アルカリの除去。
パサパサ感を解消するためのタンパク質の補充と、ザラザラはキューティクルの問題なので、キューティクルを閉じるための策。
φベータとβエマルジョンもしくは、パワードβ。と、接着の、特トリが出番なのですが、
中間では、カラー剤の上から処理するので、手触り感が掴めきれなくて。。。シャンプー後にべっとりした感じとか、あるとやりすぎと思ってしまいます。
そうすると、後処理の擬似キューティクルつくりで、イメージより少ない処理にしないと、もっとべっとりに。。。
では、流してから処理をとも思いますが、流した後、もしくはシャンプー後。トリートメント系で補強していると、若干の退色もします。
と言ったことを考えながら、本来サラサラ感の髪が好きなので、そこを目指しての考えです(笑)



>シャンプー後にべっとりした感じとか、あるとやりすぎと思ってしまいます。
では今回は、シャンプー後にべったりした感触があったということでしょうか?



今回は、べっとりした感じはなかったです。
ビフォーの髪質が軟毛。もしくは、かなり親水に進行しているダメージ毛のときに起こりやすい。。
特にダメージ毛の場合、多いということは、油分を吸ってしまうんだと思うのですが、でも処理もしっかりしたいです。
なので、中間では補充と補強と除去を重点的にして、後処理で勝負することにしてます。



整理しますね。ごめんなさい、少し理解できてないもので。。
>大体、思った通りの仕上がりになりました。
中間処理がやりすぎなのか
>どういった事から中間処理をやり過ぎたかも?と思ったのか
>シャンプー後にべっとりした感じとか、あるとやりすぎと思ってしまいます。
>では今回は、シャンプー後にべったりした感触があったということでしょうか?
>今回は、べっとりした感じはなかったです。
と、このような流れできました。
ということは、中間処理はやりすぎてないという事でよいですか?



ややこしい書き方してしまいました。
今回は、中間処理も後処理もうまくいきました。
うまく行ったケースから、うまく行かなかったモデルケースをイメージしてしまって、書いてしまいました。



了解しました!
伝えるって難しいですね。
でもそれが今後、下林さんの仕事のひとつになるかもしれませんよね。下林さんの言葉ひとつで、誰かの今後が変わるかもしれない。
そう思うとあらためて責任感じます。
めんどくさい質問とかこれからもあると思いますが、そこはご理解くださいね。
では、特に何もなければ次に進みましょう!



ありがとうございます。
課題:パーマ①
■テーマ
パーマ課題①
■施術前の髪(や肌)の状態
軟毛。親水毛。ややダメージによる膨張。
元々軟毛でパラとオルトが混在してる髪で、水もよく吸います。パーマとカラーの履歴があり、ダメージレベルも4くらい。軟毛でなかったら3と仮定する。
イメージです。
髪が暖かい感じ。膨張している。
■目指す仕上がり
張りコシのない髪質で、パーマがすぐにダウンするので、しっかりとしたカールをだす。
いつもゴワゴワした手触りになるので、柔らかい質感を目指す。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
仮説①
元来の軟毛で親水なので、薬剤を吸って膨張するので、カールがつきにくい。
仮説②
カラーやパーマによるダメージでより親水毛になっている。
施術工程
トイトイでシャンプー
軽くタオルドライして(こすらない)φベータ優しく揉み込み、
適量やや少なめでβエマルジョン揉み込み。
全体でバブリング。
貯めたお湯流して、はり直して、BYAC をキャップ1杯いれて、
髪が絞まった感じになるまでバブリング。
起こして、優しくしっかり水分を取る。
ポリフェラ K5倍を塗布。3分放置。
タオルで水分をしぼる。
圧縮蒸気2分
ワインディング。R シェイプで巻く。
クリープ H10分
シブミン2分
流す
ヘマヘマ20倍塗布。タオルで水分取る
3種β割(3倍)塗布
スチーム2分キャップ放置15分( ミクロクリープ
ポリフェラ K5倍塗布3分
キトキト5倍塗布2分
2剤 7分+7分
流す
ヘマヘマ20倍
イキイキ5倍
パワーエマルジョン揉み込み
ポリフェラ K5倍絞り
パワードベータ
キトキト5倍
トイトイトリートメント
流し
キューティクルベール
ドライ
■各施術工程の意図
毛髪をしめる。どこでしめる。
これが今回の最大のポイントです。
ダメージにより親水に傾いているので、疎水性の PPT は絶対必要。シスも足らないので足す。
足して、しめて、健康な普通毛を目指してからパーマの工程に入る。
タンパク質。CMC が足らないので、補修と補強。
ラメラ構造を修復して、髪の路をつくる。
その上で、BYAC でシスを足す。
しっかり足されたと認識したら、
緩んでいるコルテックスをしめるために、ポリフェラ Kでしめる。
軟毛は表面での反応が早いので、蒸気で浸透しやすくする。
R シェープ。ノンテンションでコルテックスを変につぶさないように巻く
還元剤の封鎖。架橋
3種のほうが、φベータよりハリ・コシがでるためスチームと放置でミクロクリープ
SS―SH 交換反応をしっかり
ポリフェラ K でしめて、コルテックスをずらすことでカールの形成と定着がよくなる
酸でしめて、2剤で固定
ヘマヘマで酸化促進。頭皮の過酸化脂質の除去
後処理で、表面の補強と、擬似キューティクルの形成
■修正を加えた施術箇所
特に修正はありませんでした。
前処理で補強と収斂をさせたので、
クリープ S ではなく、クリープ H を選択しました。
ここはデリケートにタイムみました。
■結果および考察
思った通りの柔らかい、コシのあるカールがつきました。
まさにクリープパーマの仕上がりです。













よろしくお願い致します。
>髪が暖かい感じ。
いいですね、新しい表現で面白いですね。
結果は、思った通りの柔らかい、コシのあるカールがついたということで、正解だったということですね。良かったですね。
>前処理で補強と収斂をさせたので、 クリープ S ではなく、クリープ H を選択しました。
前処理をしっかりと行なって、ハイパワーの薬剤を使うことの利点または注意点などをお聞かせ下さい。



よろしくお願いします。
クリープSを選択するか、クリープHを選択するかを、
決めるポイントは髪のしまり具合。浸透しやすいか、否かで判断しています。
そして7割軟化で応力緩和でクリープで、しっかりのイメージです。
今回のモデルさんのケースでは、カラーによるダメージと本来の親水毛の類での疎水処理だったので、迷わずH。これがハイダメージによる親水毛でしたら、疎水処理をしてもSを選択します。



>今回のモデルさんのケースでは、カラーによるダメージと本来の親水毛の類での疎水処理だったので、迷わずH。これがハイダメージによる親水毛でしたら、疎水処理をしてもSを選択します。
前処理でBYACやポリKまで使用するのは、ハイダメージ向けの処理だと思うんですけど、下林さん的にはミドルダメージにもBYACやポリKを使用するということで理解して大丈夫でしょうか?



はい。ダメージによるコルテックスの緩みをポリでしめて、疎水が本来のありかただと思いますので、元々から親水毛の異常はポリで絞まるかは仮定の問題になりますが、このモデルさんは本来の異常とカラーとパーマ履歴のダメージもありますので、迷わずしめました。
履歴のない、健康毛の親水も場合は中間でしめます。が、すごく吸水するのなら、ポリでしめてからパーマ処理します。



了解です。よく分かりました。
では、次のレポートに進みましょう!



ありがとうございます。
では次、がんばります。
課題:ストレート②
■テーマ
ストレート課題②
■施術前の髪(や肌)の状態
6ヶ月前に矯正。カラーはなし。
新生部。普通毛。やや細い。やや軟毛。
若干浸透しにくい髪質と推定。
既矯正部。うねりあり。やや親水(さほどのダメージしていない。)根元を同じくらいのやや細い。やや軟毛。
毛髪をウエットにした状態のクセは新生部はややクセがでるので、うねり毛と波状毛の混合と仮定。
既矯正部もストレートな部分とクセが残っている部分があるので、前回の矯正が甘かったと判断。
■目指す仕上がり
根元から毛先まで均一で艶々にストレートを目指します。
既矯正部は、前回の矯正が甘かったのか、ダメージにより吸水による、よれなのか、見極めての技術をする。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
① トイトイシャンプー。
② 前処理。全体にφベータ。既矯正部は薄くβエマルジョン。
新生部に浸透促進5倍。加圧蒸気5分。
③ 還元剤。新生部ソニルチオ H(8)EXP(2)
既矯正部 パワードβ(2)EXP(1)ソニルチオ(1)BYAC(1)放置10分+5分既矯正部は10分後ヘマヘマ塗布
④ 水洗。トイトイシャンプー。ヘマヘマ。φベータバブリング。そのお湯に BYAC を混ぜてバブリング。
パワードエマルジョン。軽く揉み込み。
ポリフェラ K10倍塗布。5分放置。
水分を絞りだす。流す。キトキト塗布。軽くアジアンムーン
⑤ しっかりタオルドライ。
⑥ ウェットアイロン160°
⑦ 過水2剤処理7分
⑧ ヘマヘマで馴染ませて、水洗。再度ヘマヘマ。
⑨ キトキト。アジアンムーン×2
⑩ トイトイトリートメント
⑪ キューティクルベール塗布
⑫ ドライ
■各施術工程の意図
②既矯正部は軽く補強。全体に浸透しやすい状態をつくる。
③髪質は細いから弱そうに感じるがこういう髪は浸透がしにくいと感じ、新生部はチオ H に EXP で若干の減力とS2 にアタックの目的の配合。
既矯正部は S1 と S2 のクセが残っていると仮定、尚且つ少しパワーが欲しいと仮定したので、EXP とチオを40%配合する。既矯正部は10分で OK だったので、ヘマヘマで還元剤を止める。
④親水に傾いている毛髪を疎水にもっていくために、疎水系 PPT。パワードβ。BYAC。ポリフェラkでしぼる。
キトキトで等電点に戻す。(ウェットアイロンが効果的に行われる土台をつくる)
⑥髪が艶々になるくらいしっかり脱水させる。
ワンスルーだけ、面整えのために、ノンテンションで挟む。
⑧⑨⑩毛髪表面の仕上げ
■修正を加えた施術箇所
新生部の還元時間を10分で収めたかったけど、5分足しました。
■修正の理由
還元剤をしっかりおいてしまうと、親水によりすぎて、アイロンで乾かないので10分にしたかったが、クセが残っているので、5分追加
■結果および考察
結果はうまくきました。ハンドドライでほぼきれいなストレートなので、既矯正部の薬剤選択も当たりだと思います。
ウェットアイロンの利点は蒸気によるミクロクリープです。7割還元で伸びますし、髪の本来の力も損なわれません。
だたウェットでアイロンをかけるのが正解ではなく、そこの至るまでの前処理から計算できると完璧ですが、まだまだ手探りな部分はあります。











よろしくお願いします。
ウェットアイロンを使ったストパーですね。
ウェットアイロンに関しては、人に語れるほど極めた自負が自分にはないので(笑)今回は軽く触れる程度にします。
まずは、
>既矯正部 パワードβ(2)EXP(1)ソニルチオ(1)BYAC(1)
なぜこの薬剤の設定になったのか、詳しく教えて頂けますか?



よろしくお願いします。
>既矯正部は、前回の矯正が甘かったのか、ダメージにより吸水による、よれなのか、見極めての技術をする。 <
今回。このポイントを一番重視しました。親水によるヨレ。疎水性ケラチンで補える。であれば、BYACで締める。毛髪を網目で例えるなら、目の荒くなった網(緩むことで親水に偏った)をBYACで細かい網目に(しめて疎水に)してケラチンを補強しやすい状況をつくること、混ぜる薬剤も一番酸性領域のパワードβをベースにすることで表面の補強。と、なめすための微還元で本来はCAをチョイスするところが、前回、前々回の経験から、微では効かないとふんでの、EXP。
パワードβとBYACと混ぜているので、酸性領域での還元なので還元剤濃度。ということは、S1にアタックだと思い、もう少し還元力が欲しかったので、ソニルチオも入れました。
既矯正部は、千差万別です。いろいろな状態のお客さんがいます。状態に応じた補修であったり、還元であったりしっかり見極めてコントロールしたいですね。



なるほど、了解しました。
では、特に何もなければ、
次の課題に行きましょう!^^



ありがとうございます。
課題:ストレート③
■テーマ
ストレート課題③
■施術前の髪(や肌)の状態
半年前に矯正。過去にカラーとパーマの履歴なし。
矯正のみ。
新生部のうねりよりも、既矯正部のほうが、クセが残っている。
このモデルさん。過去に何回かモニタリングさせていただいてます。
いつもの結果。既矯正部分が曲がったり、膨らんだり。
その結果から、オーバータイムだと考える。
髪質はやや細い。水分を与えると、適度に吸う。やや親水の疎水毛と判断。既矯正部分も同じ。ダメージでかなり親水だとは思わない程度の吸水。
■目指す仕上がり
根元から毛先まで、髪の本来の弾力のある、ストレートを目指す。
髪が細くて薬剤が効きにくいと判断しがちな、髪質でうねり毛なので、S2 還元と判断するところなのですが、 実は、髪の芯(還元しきってない S2 など)を残してストレートにしたほうが、まっすぐになると踏まえました。
物理的に柔らかい物より、固い物のほうがまっすぐになる。髪もしかり。
なので7割軟化の目安で、いわばクリープパーマのイメージで弾力をなくさない。
従来の矯正だと、7割軟化では、クセが伸びない。
もしくは、過剰な熱変性で髪の本来の質感と違う固いまっすぐにしかできない。後過度のダメージになる。
これを、湿熱アイロンで水蒸気を髪に与えることで、分子の再配列すなわち、SS―SH 交換反応。ミクロクリープをおこして、まっすぐにする。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
① トイトイシャンプー。
② 全体にφベータで前処理。既矯正部はβエマルジョンを軽くつけて、揉み込む。
③ 圧縮蒸気5分
④ 新生部。ソニルチオ(9)対ソニル CA(1)
⑤ 既矯正部。ソニルチオ(7)対 BYAC(3)で、10分放置。
⑥ お流し。トイトイシャンプーで軽く洗う。流して、ヘマヘマ20倍塗布。
⑦ お湯をためて、φベータでバブリング。そのお湯にBYAC をキャップ1杯入れて、髪が疎水感でるまでバブリング。
⑧ 流して、ポリ K5倍塗布。2分放置。でもう一度ポリK をおい打ち。
⑨ 流して、キトキト10倍。2分放置で流して CV。
⑩ しっかりタオルドライ。
⑪ 170°片熱で全体のアイロン処理。
⑫ 過水の2剤7分
⑬ ヘマヘマで乳化
⑭ お流し。キトキト。CV。×3回
⑮ トイトイトリートメント。流す
⑯ ドライ。
■各施術工程の意図
②ダメージがさほどではなかったので、φベータで全体でよかったのですが、既矯正部は若干しめたかったので、、エマルジョンを薄付け。
③細い髪は浸透しにくいと思いがちで、ここで浸透促進を考えてしまうのですが、カウンセリングで水を吸い込んでくれるので、薬剤は浸透すると思い、φを効率よくする目的での蒸気。
④新生部はうねり毛なので、S2 も少し還元したいので、CA を10%混ぜる。
⑤既矯正部はチオの質感で根元と揃えたいので、ソニルチオを減力するために BYAC を混ぜました。テストは髪がクタクタにならないくらいで、爪楊枝くらいの毛束を手のひらにのせて、揺らしても、クセがでなかったので、10分で OK でした。もし足りなかったら、上から浸透促進5倍を付けるプランもありました。
⑦中間処理は、髪を本来の性質に戻すことか目的です。
φベータで欠損を補い、BYAC で S-S と足して、目の大きな網を目の細かい網に編んでいくイメージで締めます。
⑧更に、髪を疎水にしめていくことで、ウェットアイロンを効率よくしていきます。
髪から脱水するのはポリが効果的です。
⑨ある程度、酸で等電点を目指しておきます。
ただ、キトキトは残りすぎるを乾かないので、お流しして、滑りやすくするために、CV を使いました。
⑩やさしくしっかり水気をとります。デリケートな状態なので、こすりません。
⑪片側しか、熱を与えないので、髪の内部に熱が貯まることがないので、ダメージしにくいです。
蒸気をだして、分子の再配列をしっかりおこします。中途半端に水分が髪に残ったりすると、仕上げの時に膨らみます。ただし、過剰には当てません。
■修正を加えた施術箇所
毛先の部分のみ、アイロンを両熱でかるく挟んで、髪をなめしました。
■修正の理由
バージン毛から湿熱矯正をしていると、こんな修正はいらないのかもですが、毛先は若干の熱変性をおこしていれの、微還元なのでなめす必要がありました。
■結果および考察
今が、湿熱矯正が僕のなかで旬なので、先に矯正を提出させていただきました。
元々、髪は太くしっかりしたくせ毛の矯正は、思うように還元コントロールできますが、軟毛でキューティクルのしっかりした髪がオーバータイムか、浸透不足の罠に落ちます。
クリープパーマでもそうなのですが、この手の髪質では、クリープ期と、収斂とちょっと足りないくらいの還元で髪の本来の力を残しての施術が一番効果あると思います。
薬と熱の力だけに頼らないことができるので、ダメージが減力でき、次回パーマをかけることもできると思います。
それと、ダメージにはシステアミンを主流にやっていましたが、軟毛もチオをコントロールすることでも、効果的だと、最近は思っています。









今回もストレートですね。
では、ストレート最後の課題ということで、締め的な感じでありがちな素朴な質問をしていきますね。
・中間処理でキトキトを使っていて、2剤は過水ですが、問題ないのでしょうか?



よろしくお願いします。
中間にキトキトの件ですね。おっしゃる通り、過水の2剤を使うのに、酸性領域にしたら酸化しないですよね。
1剤がPH9で、PH7のお湯で水洗。弱酸のシャンプー。中性領域のヘマはφや、βエマや、ポリK。ここまででもアルカリ領域から中性領域に移行してるだろうに、酸ですから。
でも、アイロンして、2剤すると、モデルさんがほんのり暖かいくらいの発熱するのです。タイム後。そのままヘマヘマ20倍で過水を乳化のときも、再度発熱します。これって、活性酸素の影響と考えています。これ言ってしまうと、パーマとかの処理でイメージしているPHコントロールが、狂ってしまうので。。。おかしなことなのですが。
経験上。酸化はちゃんと行われています。
2剤をブロムにすれば問題ないのですが、ストレートに関してな過水のほうが柔らかい仕上がりになるので、過水をチョイスしてしまいます。
すみません。。回答になってます??



大丈夫だと思います。
ソニルチオをメインにBYACをミックスすると、
チオのpHが下がってきてS2に効きやすくなって、
フィブリルの破壊が少なくなり、その結果、
髪の弾力が維持されると思いますが、
これは想定内でしょうか?



>ソニルチオをメインにBYACをミックスすると、
チオのpHが下がってきてS2に効きやすくなって、
フィブリルの破壊が少なくなり、その結果、
髪の弾力が維持されると思いますが、
これは想定内でしょうか?
すみません。知りませんでした。BYACを混ぜたのはただ単にアルカリ度を下げることした想定してませんでした。
チオ濃度も少しでいいいかと思い、それと、ダメージでシスが足らないのでBYACでした。
PHが下がるとS2に効きやすくなるのですね。
今回の僕の思惑は、うねり毛ってS2が残ります。でもそのS2の芯を残して、例えば柔らかい物と固いもの、まっすぐになりやすいのは、固いもの。それが芯で想定でS2を残して蒸気による再配列でまっすぐになってくれると、しっかりストレートの算段でした。でもフィブリルが破壊が少なく、弾力残ってくれるなら、
この配合、ありですね?!
おおお。勉強になります。
ありがとうございます。



全てではありませんが、クセ毛の内側にパラがあり、外側にオルソがあると言われています。
そうであれば、クセ毛の攻略とはパラの軟化がカギになるはずです。
円周が短い内側を伸ばせば直毛に近づくはずですから。
そのパラは、マクロフィブリルが多く、間充物質(非ケラチン)が少ないため疎水的です。
これに馴染みやすいのが、システアミンなどの疎水性が高めの還元剤です。
システアミンはアルカリ性に処方することでプラスの電荷が消え、浸透が良くなると言われています。
チオはもともと疎水性が低めの還元剤なので、疎水部への浸透が割りと苦手です。
チオは酸性に処方することで、還元力は落ちますがマイナスの電荷が消え浸透が良くなると言われています。
本来S1・S2の話というのは、マクロフィブリルのどの部分を還元させるかの話なんですね。
説明と理解がしやすいように、マクロフィブリルが多い⇒疎水的⇒S2還元
と便宜上、説明していますが、本当はもっと細かくて、マクロフィブリルのミクロフィブリルロッドと球状マトリックス間という疎水環境にあるSS結合への作用が本来の形です。
この部位の還元では、弾力の低下が少ないのです。
下林さんは、S2(パラ)を残して硬さを残そうとしました。
もうひとつの考えは、S2を攻めて硬さ(弾力)を残そうとするものです。
>この配合、ありですね?!
メーカー的に、有りとは言えません(笑
ウェットアイロンは、SS/SH交換反応、水素結合、ガラス転移点が関係しているんでしょうね。



>ウェットアイロンは、SS/SH交換反応、水素結合、ガラス転移点が関係しているんでしょうね。
はい。ウェットで熱を与え、圧縮蒸気をだすことで、SS/SH交換反応を助長させます。クリープパーマの参考ですが、7割軟化でしっかりかかります。ガラス転移点も過剰におこなうと、炭化します。蒸気で転移温度を下げてます。しっかり水の抜きます。これを怠ると、仕上げで髪は膨張します。イメージですが、分子の再配列はケラチンの分子。SS結合。水素結合の部分。ここがしっかり脱水できてないと、そこに水分が入って膨張するとイメージしてます。
要は過剰な熱で髪負担をかけないで、しっかりストレートになるひとつの方法だと思います。
>下林さんは、S2(パラ)を残して硬さを残そうとしました。
もうひとつの考えは、S2を攻めて硬さ(弾力)を残そうとするものです。
はい。この湿熱矯正を追求するまでは、ダブル軟化は必修でした。
特にうねり毛はS2を還元することばかり考えていました。
それから、チオ7対システアミン3のハイブリッドにハマりました。
どうしても、システアミンを使うと、油分なのか、乾きにくい。
ので、最近ではチオにCAを10%のハイブリッドです。
っと、混ぜるなですね。。。
S2を攻めると弾力が残るのですね。ちょっと検討違いをしていたみたいです。
たしかに、パーマでも、システアミンで弾力あるカールでます。
パラとオルト。毛髪診断でイメージですが、考えれば考えるほど、奥深く、設定がハマると楽しいです。



返信を読んでて、思い出したことがありました。
・SS/SH交換反応が起こりやすい条件は、アルカリ性で常温程度。
・毛髪のガラス転移温度は、タオルドライ後の水分量状態であれば、50~30℃ぐらい。
・水素結合は温度上昇により弱くなる。
ウェットアイロンによって髪の温度はどの程度まで上昇するのか分かりませんが、そこまで温度は高くないほうが良いでしょうね。
あと、急乾燥はタンパク質が歪みダメージに繋がるので、じっくり乾かすほうが良いですね。
>どうしても、システアミンを使うと、油分なのか、乾きにくい。
これ良く聞かれるんですけど、本当にシステアミンだからなのかな?って思います。
混合ジスルフィドの影響が大きいと思います。私的見解ですけどね。でも多分そうですよ。



>・SS/SH交換反応が起こりやすい条件は、アルカリ性で常温程度。
・毛髪のガラス転移温度は、タオルドライ後の水分量状態であれば、50~30℃ぐらい。
・水素結合は温度上昇により弱くなる。
ウェットアイロンによって髪の温度はどの程度まで上昇するのか分かりませんが、そこまで温度は高くないほうが良いでしょうね。
なるほど。。中性や酸性が絶対にいいのではなく、アルカリの範囲で効果的なこともあるのですね。
ちなみに、ウエットアイロンが髪に与える温度ですが、
蒸気をだす段階では、すぐに髪を持っても熱く感じない温度で施術してます。しっかり水が抜けたら、プレスしないでのワンスルーはちょっとだけ温度あがりますが、触ってあちちではないです。
>これ良く聞かれるんですけど、本当にシステアミンだからなのかな?って思います。
混合ジスルフィドの影響が大きいと思います。私的見解ですけどね。でも多分そうですよ
混合ジスルフィドの影響=親水になる。。
って見解でいいですか?
でしたら、もっとポリフェラKとかでしぼるのもいいかも。。
ただ、シャンプーボウル内で行ってるので、酸化による影響が怖いので、起こしてからしてみようかな。。。(心の声)
テンションかけずにまっすぐを意識しながら。。。



追加です。。
ということは、中間でのキトキトの使い方は改めたほうが、得策ですね!!



>ちなみに、ウエットアイロンが髪に与える温度ですが、
蒸気をだす段階では、すぐに髪を持っても熱く感じない温度で施術してます。しっかり水が抜けたら、プレスしないでのワンスルーはちょっとだけ温度あがりますが、触ってあちちではないです。
水が含まれている段階では、触っても熱くないでしょうね。
水を入れた風船を火であぶっても風船は破れません。水に熱を奪われるから。
>混合ジスルフィドの影響=親水になる。。
って見解でいいですか?
でしたら、もっとポリフェラKとかでしぼるのもいいかも。。
ただ、シャンプーボウル内で行ってるので、酸化による影響が怖いので、起こしてからしてみようかな。。。(心の声)
テンションかけずにまっすぐを意識しながら。。。
いろいろ工夫してみてくださいね。
私はもっと根本的なアプローチを試行錯誤中です。パーマですけどね。
「混合ジスルフィド活用術」良い感じです。
では、次の課題に行きましょう!



>水が含まれている段階では、触っても熱くないでしょうね。
水を入れた風船を火であぶっても風船は破れません。水に熱を奪われるから。
そうです。それと、挟まないので熱が逃げれるので髪に熱が溜まらない。だから、水分がなくなるまで、挟みません。まあ挟んだらやってる意味がなくなるので。。。
ありがとうございます。
では次もがんばります。
課題:トリートメント②
■テーマ
トリートメント課題②
■施術前の髪(や肌)の状態
3ヶ月前。ウィービングによるカラー。
半年前、矯正。
全体に親水毛。
吸水によるうねり(仮定)
毛先半分はゴワゴワ感とひっかかりがある。
毛質はやや太い目。
■目指す仕上がり
うねりをとり、
ゴワゴワとひっかかりをなくした、
きれいなストレートをトリートメントで
表現する。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
① トイトイシャンプー
② しっかり水分をとってから、φベータかるく揉み込む
③ そのまま、お湯をシャンプーボウルにためて
④ BYAC をキャップ2杯入れる。
髪全体がキュっと絞まる感じまでバブリング。
⑤ 軽く流して、起こしてタオルドライ
⑥ パワードエマルジョンを、中間から毛先を中心に塗布。毛先のダメージの目立つところには特トリを塗布。
⑦ 加圧蒸気2分遠赤10分加温。
⑧ 軽く揉み込んで水分をしぼる。
⑨ ポリフェラ K5倍を塗布。3分放置。
キツく揉み込まない程度の力で水分を絞り出す。
タオルを用いて、水分を取る。
⑩ φベータで髪全体をなめす。
⑪ お流し。
⑫ キトキト。ジェルエッセンンス×3回
⑬ トイトイトリトメント流す。
⑭ キトキト塗布。
⑮ QV 塗布。ドライ。90度のアイロンで表面ドライ。
⑯ 冷風で表面を冷ます
■各施術工程の意図
②親水に寄った髪なので、疎水に戻すのと、CMC を整えるため、φベータを用いて、髪の土台を整える。
④髪が緩んでいるので BYAC で髪のシスを足すのと、疎水にもっていく。
⑤次の薬剤が浸透しやすいため
⑥ベータエマルジョンか迷ったが、軽い仕上がりが希望のためと、収斂がより必要と感じてのパワードエマルジョン。特トリは油分が足りてない部分だけ、ダメ押し。
⑦水蒸気を髪に与えたうえで、遠赤加温が効果的です。
⑧毛髪内部の土台が固まったら、しめる過程にうつります。
⑨ポリ K で水分をだして、コルテックスの緩みをなくす
しっかり水分をだすことで、疎水に近づける。
⑩毛髪が疎水になったら、次は髪の表面の処理です。
ゴワゴワの原因はキューティクルなので、そこを整えるため、なめす。
⑫擬似キューティクルを構築します。
⑭ダメ押しの表面擬似キューティクル
⑯冷風を用いることで、油分を固める。
例。バターを温めてパン全体に塗って、冷めたら全体の表面がバターのイメージ。
■結果および考察
結果的には狙い通りです。
でも、時にはちょっと重い仕上がりになります。
薬剤のチョイスもありますが、結果の善し悪しの決め手は、手でどれくらい揉み込む。なめす。手で感じる感覚で決まると思います。
一手間。余分くらいがいいかもです。









キレイに仕上がってますね。
さて、はじめのファイベータとBYACを入れかえたらどうなるでしょうか?
検証結果でも、予想でも構いませんので、
よろしくお願い致します。



今回もよろしくお願いします。
>さて、はじめのファイベータとBYACを入れかえたらどうなるでしょうか?
はい。これは5x本気塾でも後輩から聞かれたことありまして、
実際に検証したのですが、顕著な変化は見えませんでした。
なので、僕の考え方なのですが、
BYACは網で例えたら、ダメージして親水によった髪は、網の目が広がった状態で、それをBYACで締めて、細かい網の目にして疎水になるとイメージします。なので、緩んだ状態で栄養のファイベータを入れておいて、締めにかかるほうが効果的だとイメージしています。
ファイベータだけでは足らないと感じたらイキイキシードも重ねてからのBYACもチョイスします。
と、これが僕の今の考え方です。
ところで、質問なのですが、
3ステップトリートメントで、ファーストにパワードベータを使ってからの3ステップの方法をちょっと小耳に。。
どんな効果があるのですか?



なるほど、ありがとうございます。
BYACは酸性処方なので、ダメージ毛のマイナスイオンを打ち消し、±0にすることで、髪が引きしまってきますね。
グアニジルシステインもPPTもどちらも、その網を形作っている素材のひとつですね。
さて質問も回答ですが、
>3ステップトリートメントで、ファーストにパワードベータを使ってからの3ステップの方法をちょっと小耳に。。
どんな効果があるのですか?
推察するに、パワードベータの収れんとアブラを利用して、ハイダメージ毛の緩み過ぎた髪の引き締め&PPTが馴染む環境づくり、だと思います。
BYAC後のPPTみたいな事の、簡易版という感じでしょうか。



>BYACは酸性処方なので、ダメージ毛のマイナスイオンを打ち消し、±0にすることで、髪が引きしまってきますね。
グアニジルシステインもPPTもどちらも、その網を形作っている素材のひとつですね
そっか。BYACで等電点ですね。ということは、カラーでも前処理に使えますね。
どちらも網の形を作っているということは、どっちが先でも結果は出るという判断でいいですね。
パワードベータ。。なるほど。酸と油分ですね。緩みすぎたらだだ漏れですもんね。ちょっと締めて、補修してもっと締める。
使ってみます。



そっか。BYACで等電点ですね。ということは、カラーでも前処理に使えますね。
どちらも網の形を作っているということは、どっちが先でも結果は出るという判断でいいですね。
そうですね、何とも言えないところなので、しっくりくるほうで良いと思います。
私としては、先に入れた物のほうが吸収量的に多くなり効果が高くなるし、低分子から高分子へ、というセオリーにのっとりBYACからいきます。
ところで、工程9のポリKが凄く良いですね。
これも、いろいろ試してポリKになりましたか?



低分子から高分子。僕もそっちでやってみます。
>ところで、工程9のポリKが凄く良いですね。
これも、いろいろ試してポリKになりましたか?
はい。疎水にしてからアイロンは、実は湿熱をやりだしてからです。
毛髪内部が親水だと、水が抜きにくく、過度に熱を加えては本末転倒です。それと水分が抜け切れてないと、そこの部分が仕上げで水分を吸い、ボワっとした仕上がりになるため、中間でいかに疎水にするかで、行き着いたのがポリKで放置です。シャンプーボウル内だと、酸化でいらないクセつきそうなので、起こしてといて放置してます。



いろいろやって自分がしっくりくるのをやってみて下さいね。
理論はとても大切ですが、全てでは無いですからね。
>はい。疎水にしてからアイロンは、実は湿熱をやりだしてからです。
毛髪内部が親水だと、水が抜きにくく、過度に熱を加えては本末転倒です。それと水分が抜け切れてないと、そこの部分が仕上げで水分を吸い、ボワっとした仕上がりになるため、中間でいかに疎水にするかで、行き着いたのがポリKで放置です。シャンプーボウル内だと、酸化でいらないクセつきそうなので、起こしてといて放置してます。
いいですね。さすがです。
5~6年ぐらい前に、ストレートの中間処理で、ポリKを使い内部の水を追い出すってことを経験則でやっていたんですが、その時は「そんなの理論的におかしい」って、いろんな人に言われましたよ(笑
何理論的におかしかったのか、謎です(笑
それ以来、自分の感覚を大切にしています。
その感覚とその時々の最先端理論をすり合わせしています。
きちんと確立されたものは、ずっと変わらず同じですが、中には思っていることが昔と違うこともあります。
でもそれこそが自分の進化だと思ってます。
余談がすぎました、すみません(笑
では、何も無ければ次に行きましょうか。



ありがとうございます。
と、すみません。トリートメントですのに、矯正で例に上げてしまいました。
感覚的に仕事していると、BYACとポリKとヘマヘマは鉄板の商材になってます。
>それ以来、自分の感覚を大切にしています。
その感覚とその時々の最先端理論をすり合わせしています。
きちんと確立されたものは、ずっと変わらず同じですが、中には思っていることが昔と違うこともあります。
でもそれこそが自分の進化だと思ってます。
共感です。僕ももっとすりあわせて、チャレンジしていきます。
課題:パーマ②
■テーマ
パーマ課題②
■施術前の髪(や肌)の状態
髪質。普通の太さで量も普通毛。
しっかり吸水する親水毛。
カラーによるダメージの親水毛。
髪にある程度の芯があり、クタクタではないので、しっかりかかると算段するが、意外とパーマダウンします。
毛先の10cmは水を吸うと、ブワっと膨らむ感じ。
アルカリによってると判断。
■目指す仕上がり
アストクリープを施術することで、ダメージを軽減しながら、補修と収斂でしっかりしたカールを形成する。
特に毛先の10cmはダメージが進行しているので、仕上がりでビビらせたり、ダメージを進行させないようにする
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
① トイトイシャンプー
② 全体に φ ベータ
③ 全体に薄くβエマルジョン
④ 毛先10cmに薄く特トリ。ポリ K5倍。絞まるまで待って、キトキト20倍。5分放置。軽く流す。
⑤ 2分ほど圧縮蒸気。
⑥ 水まきでワインディング
⑦ クリープ H10分放置。
⑧ 水洗
⑨ ヘマヘマ20倍塗布。
⑩ φベータ塗布。
⑪ 蒸気5分。ラップ放置10分
⑫ ポリフェラ K5倍塗布5分
⑬ キトキト10倍塗布5分
⑭ 2剤7分×2
⑮ お流し。ヘマヘマ塗布。
⑯ キトキト10倍塗布5分放置。
⑰ 裏技オイル薄付け。キトキト。×2回
⑱ トイトイトリートメント
⑲ お流し。
⑳ QV 塗布。ドライ。
■各施術工程の意図
②カラーによるダメージ補強とラメラの再構築。路つくり
③同じく、CMC と軽い収斂目的
④特に親水によっていて、パーマがかかりにくいので、
疎水。等電点に近づけるための処置
⑦髪自体はしっかりしているのでクリープ H をチョイス
⑨還元剤の封鎖と、架橋目的
⑩補強が必要と感じたので、ベータミストではなく、φベータをチョイス。
⑪ミクロクリープの目的
⑫イメージは、分子の再配列も行ったし。髪内部もお腹いっぱいにしたので、収斂でしめて、固定させる。
髪本来の水分量以上に吸水して、ウェーブダウンを防ぐ
⑬等電点に戻すことで髪の強化と酸化の促進
⑮薬剤の封鎖。除去。一応消臭。
⑯残留アルカリの除去と、擬似キュティクル形成のため。
⑰擬似キューティクル形成。
■修正を加えた施術箇所
プレ処理の時に、毛先10cmの処理でキトキトは付け足しました。
■修正の理由
思ったより、締まらなかったため。
■結果および考察
結果的にはもう少し、髪全体がしまった感じでカールがしっかりつくイメージだったのですが、ドライ時に弾力がもう少しあるパーマにしたかったです。
それと、後で思ったのですが、パーマをかけない部分の処理を当てる部分をしっかり分けて考えて処理すると、もっときれいなスタイルになったと思いました。
基本的に還元剤も酸化剤もおつかない設定ですので、トリートメント処理するのか、微還元を使って処理する方法もあるので、次回はそこの部分にも着目したいと思います。













よろしくお願い致します。
エイジングカラー毛でなかなか難しそうですね。
かかりは、下林さん的にはもう少し、ということで、改善点があればと思いましたが、特に見当たらないですね。
ただひとつ気になるところが、
⑯ キトキト10倍塗布5分放置。
⑰ 裏技オイル薄付け。キトキト。×2回
⑱ トイトイトリートメント
⑲ お流し。
⑳ QV 塗布。ドライ。
裏オイルとトリートメントとQVによる油分の重さでのウェーブダウンの可能性はどうでしょうかね?



よろしくお願いします。
>裏オイルとトリートメントとQVによる油分の重さでのウェーブダウンの可能性はどうでしょうかね?
おっしゃる通りです。。ちょっと重かったです。どうしても、やりすぎてしまう、性格です。。。
キトキトとオイルではなく、ジェルエッセンスとキトキトで行くべきでした。
トリートメントはキトキトの仕上がりがなんとなく、柔らかくないので、ついつい使ってしまいますが、
ほんと、乾きにくくパーマで出したかったフワッ!!がだせなかった。。。
エイジング毛のカラー毛は、髪に力がありそうで、ないですね。。。



そうでしたか。
ん~ではやっぱり、それが原因なんですかね。
やり過ぎてしまうのは、美しくして差し上げたい気持ちの表れですね。
キトキトとジェルエッセンスも良いですが、キトキトとQVも良いですよ。
このキトキトとQVの組み合わせのことを、営業ではキューティクルガードと呼んでいます。
>エイジング毛のカラー毛は、髪に力がありそうで、ないですね。。。
そうですね、ダメージ毛は水素結合の影響が強く出るので、ドライ時は変に髪が硬く、逆に濡らすと妙に軟らかくなるので、髪の含水量によっては、非常に判断が難しくなりますよね。
加齢とともにオルソコルテックスが増えるので(個人差あり)、S1還元も少し必要なのかもしれないですね。



>このキトキトとQVの組み合わせのことを、営業ではキューティクルガードと呼んでいます。
キューティクルガード。。。いただきました。
>そうですね、ダメージ毛は水素結合の影響が強く出るので、ドライ時は変に髪が硬く、逆に濡らすと妙に軟らかくなるので、髪の含水量によっては、非常に判断が難しくなりますよね。
加齢とともにオルソコルテックスが増えるので(個人差あり)、S1還元も少し必要なのかもしれないですね。
はい。まさにその通りです。
オルソに対しての還元ですね。髪自体は弱ってると思えるので、
減力したチオとか考えて使うことをこれから考えていきます。



キューティクルガード、ひとつごひいきに(笑
システアミンもチオも、うまく使い分けられるといいですね。
今回は特に私からはこれ以上無いので、次に進もうかと思いますが、どうでしょうか?



贔屓させていただきます。
ありがとうございますm(_ _)m
では次もがんばります!!
課題:カラー②
■テーマ
カラー課題②
■施術前の髪(や肌)の状態
30代後半。70%白髪。
タンパク変性をおこしているのか、ドライ時はやや固いが、濡らすとクタっとなる親水毛で、軟毛。
モデルさんの悩みはすぐに退色すること。
ダメージレベル3くらいの軟毛、親水毛。
毛先は特にパサついていて、乾燥している。
■目指す仕上がり
全体に明るい目の白髪染めを施す。
過去、すぐに退色するので、退色しないような施術を目指す。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
① トイトイシャンプー
② 新生部。浸透促進5倍塗布 全体にφベータ塗布。
③ 毛先の特にパサついている部分に特トリを薄く塗布。加圧蒸気。3分
④ 既カラー部分にポリフェラ K5倍塗布3分
⑤ カラー塗布。新生部は8レベルのアルカリカラーに6%オキシ。
⑥ 既染部は、8レベルの微アルカリカラーに2%のオキシに10%特トリを混ぜる。
⑦ 30分放置。
⑧ 毛先に特トリ。
⑨ ヘマヘマ20倍塗布。軽くなじませて、
⑩ φベータ塗布。
⑪ βエマルジョン塗布
⑫ ポリフェラ K 塗布
⑬ キトキト10倍塗布
⑭ 乳化
⑮ お流しシャンプー(シャンプーにφベータとイキイキを混ぜる )
⑯ ポリフェラ K5倍塗布。5分放置
⑰ キトキト10倍塗布。5分放置。
⑱ ジェルエッセンス+キトキト×2回
⑲ トイトイトリートメント
⑳ QV 塗布。ドライ。
■各施術工程の意図
②白髪が多いので浸透しやすいようにする。
③色が入りすぎるのを防ぐのと、ダメージの補強
④親水に寄りすぎているので、締めることでカラーの発色と定着をよくする
⑥CMC の補給と艶向上のため
⑧キューティクルの剥離を抑えるため
⑨酸化重合の促進とオキシのキャンセルのため、先にヘマヘマを使います。
⑩キューティクルが開いているうちに PPT と CMC の補強
⑪油分と徐々にの引き締めのため
⑫引き締めるためと酸化促進
⑬酸化促進とアルカリキャンセルの目的
⑮中間で PPT を入れているので、シャンプーに混ぜてダメ押し。
⑯髪をしめて脱水して疎水にする
⑰髪をしめて酸性に戻すことでキューティクルをしめる。
⑱軽い目の擬似キューティクル構築
■結果および考察
退色でイメージしたのは、しっかり染まってないのか(表面で発色)ダメージによる退色なのか、ホームケアなのか、この3点に着眼しました。
しっかり内部で染めるには浸透を上げて、しっかり酸化重合させることです。ダメージによる退色でしたら、中間処理でしっかり内部補強して、後処理でしっかりキューティクルをしめて、毛髪を弱酸性に戻し、髪を疎水状態にすれば、退色はしにくくなります。ホームケアはトイトイをつかってもらうようにしました。
でも、8レベルのカラーで染めたわりには明度が高いので、1ヶ月後はどうでしょう?
白髪はしっかりと染まってました。











よろしくお願い致します。
まずは確認ですが、
写真を見るかぎりですが、太毛でしょうか?
あと、頭皮の状態があまり良くないように感じますね。
貧血などの症状はありませんでしょうか?
そこまでの情報は無いですか?



よろしくお願いします。
>まずは確認ですが、
写真を見るかぎりですが、太毛でしょうか?
あと、頭皮の状態があまり良くないように感じますね。
貧血などの症状はありませんでしょうか?
太毛に見えるでしょ。僕も触った時、毛髪自体が硬かったので硬毛太いとイメージしたのですが、濡らしたら軟毛に思いましたので、ダメージによるタンパク変性で固く思ったのだと。。
毛髪の本数も少ない目に思いました。30代後半でほぼ全頭が白髪とは、正常ではないと思います。
貧血はわからないですが、すぐに風邪ひいたり、身体は弱いです。あと、タバコ吸います。



太毛に見えるでしょ。僕も触った時、毛髪自体が硬かったので硬毛太いとイメージしたのですが、濡らしたら軟毛に思いましたので、ダメージによるタンパク変性で固く思ったのだと。。
毛髪の本数も少ない目に思いました。30代後半でほぼ全頭が白髪とは、正常ではないと思います。
貧血はわからないですが、すぐに風邪ひいたり、身体は弱いです。あと、タバコ吸います。
ありがとうございます。
なんかこう普通の髪では無い感じがするんですよね。
下林さん、この方にパーマかけたことあります?
色落ちしやすいのは、鉄分過多かなと。
だとしたらパーマもかかりにくいはずだなと。
さほどダメージは無いのに、濡らすとクタッとなるということで、もともと内部が空洞化しているような気がします。
頭皮の状態からも、普通毛が生まれにくい感じですね。
脂質をたっぷり詰めこんで一度洗った後にカラーしてみたいです。



>なんかこう普通の髪では無い感じがするんですよね。
下林さん、この方にパーマかけたことあります?
色落ちしやすいのは、鉄分過多かなと。
だとしたらパーマもかかりにくいはずだなと。
5年くらい前にエアーウェーブしたことあるのですが、カール形成はしたのですが、2,3日でダウンした記憶があります。
鉄分過多は、体内のことですか?
偏食とかされている感じかもしれないですね。
空洞化。。僕もそう思います。PPTより、脂質で埋めるのですか?
是非。試してみたいです。



>5年くらい前にエアーウェーブしたことあるのですが、カール形成はしたのですが、2,3日でダウンした記憶があります。
そうですか、やっぱり表面軟化なのかなぁと。
鉄分過多は髪ですね。髪は金属を体外に排出する役目があるので、例えば貧血の人が鉄分を摂取し続けることで、毛髪内の鉄分量が増加することが考えられるわけですよね。
カラーは鉄分により発色が促進されます。しかしあまりに酸化重合がはやすぎると、表面発色になりやすいですよね。
パーマも同様です。
還元剤がSSだけでなく、鉄のほうにも消費されますので、かかりが微妙になるんですよね。
>空洞化。。僕もそう思います。PPTより、脂質で埋めるのですか?
マスダ流秘技アンカーカラーです。
カラー剤はアブラですよね。
なので髪に脂質がきちんとあるほうが、染料も定着しやすいわけですよね。
船が停泊するときに、いかり(アンカー)をおろして、そこにとどまりますよね。
そんな感じです。



はい。表面軟化ですね。当時は浸透促進原液もなかったので、
ましてチオしかないのでチオオンリで!!
>鉄分過多は髪ですね。髪は金属を体外に排出する役目があるので、例えば貧血の人が鉄分を摂取し続けることで、毛髪内の鉄分量が増加することが考えられるわけですよね
なりほど。中でしっかり酸化重合してくれないのですね。
カラーアフターのヘマヘマ塗布の状態みたいですね。。。
>パーマも同様です。
還元剤がSSだけでなく、鉄のほうにも消費されますので、かかりが微妙になるんですよね。
なるほど。そんな化学反応が。。。
チオと混ざったらおかしな反応する可能性もありますね。。
チオと鉄分(カルシウム等)でムラサキ反応。。(脱毛剤)
かってな憶測です!!
>マスダ流秘技アンカーカラーです。
カラー剤はアブラですよね。
なので髪に脂質がきちんとあるほうが、染料も定着しやすいわけですよね
ほうほう!!
次回。特トリ(1)BYAC(1)ソニルCA(1)でプレしてみようかな。。
これに裏技オイル混ぜるか、カラー剤にオイル混ぜてみようかな。。
で、アンカーカラーのヒントをつまめてますか??
次回に課題のあるターンです。



>なるほど。そんな化学反応が。。。
チオと混ざったらおかしな反応する可能性もありますね。。
チオと鉄分(カルシウム等)でムラサキ反応。。(脱毛剤)
かってな憶測です!!
紫色になることありますね。たしか重金属系だったような・・すみません、今思い出せないです。
たしかにチオカルシウムは脱毛剤に使われています。さすがです。
>ほうほう!!
次回。特トリ(1)BYAC(1)ソニルCA(1)でプレしてみようかな。。
これに裏技オイル混ぜるか、カラー剤にオイル混ぜてみようかな。。
で、アンカーカラーのヒントをつまめてますか??
次回に課題のあるターンです。
そうですね、CAは無いほうが良い感じしますね。
BYAC+特トリ
浸促→特トリもいいかな。
オイルを行くなら少量かなと。
ポイントはアブラはアブラでも、この技は、
・脂○
・油△
です。



>そうですね、CAは無いほうが良い感じしますね。
BYAC+特トリ
浸促→特トリもいいかな。
脂質ですね!!ダメージ大でBYAC+特トリ
ダメージ小で、浸透しなさそうであれば、浸促~特トリ
で試してみます。
アンカーカラー!!
オイルは必要って感じたら、カラーに混ぜてみるかもです!!



先日ですね、知り合いの美容師さんから連絡があって「アンカーカラーしてみたら、いつもより染まりが良くてビックリしました!」
と仰ってましたよ。良かった良かった。
さぁでは、次に行きましょう!



なるほど!!僕もします。
はい。では次もがんばります!!
課題:カラー③
■テーマ
カラー課題③
■施術前の髪(や肌)の状態
前回のチュートリアルのカラーモデル。
再度、退色に対応した施術をする。
やや硬い普通毛。30代後半。70%白髪。
新生部は浸透しにくい感じ
既染部。ダメージレベル5段階の3。
親水。
■目指す仕上がり
前回同様。しっかり染めるのと、退色の進行を遅らせるために、
染める髪にしっかり染まることを仕込んで濁らない、白髪染めを目指す。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
① トイトイシャンプー(軽く)
② しっかりタオルドライ
③ φベータ塗布。
④ BYAC(1)特トリ(1) 塗布。遠赤加温5分
⑤ 軽くシャンプー
⑥ 新生部に浸透促進5倍
⑦ 新生部は8レベルのグレーカラー
既染部は8レベルの微アルカリカラー
放置30分
⑧ カラーチェック後、ヘマヘマ20倍塗布
⑨ 特トリ薄く全体に塗布。
⑩ キトキト塗布で乳化
⑪ お流し。
⑫ ヘマヘマ20倍塗布して、トイトイシャンプー
2回シャンプー
⑬ お流しして、しっかり水分を取って、
⑭ ヘマヘマ20倍塗布。
⑮ φベータ塗布。
⑯ パワーエマルジョン塗布。
⑰ ポリフェラ K5倍塗布。5分放置
⑱ キトキト5倍塗布。5分放置
⑲ ジェルエッセンス塗布×キトキト×2回
⑳ トイトイトリートメント
㉑ QV 塗布ドライ
■各施術工程の意図
①カラー前は普段はドライで塗布しますが、後の前処理の都合でシャンプーしました。
②φベータをしっかり毛髪内に作用させるため
④カラーが退色しやすいのは浸透よりも、毛髪内部のカラーが反応する部分に異常があると考え、カラーの親油性の特徴を活かして、油分を内部にしっかり埋め込んでからのカラー処理をしたかったため
⑥新生部は浸透しにくいため
⑦既染部はカラーそのものにはパワーは必要ないため微アルカリでオキシは2%
⑧残留過水の除去。酸化促進
⑨アルカリによって、立ち上がっているキューティクルの保護のため
⑩アルカリ除去と、徐々に弱酸性にもって行きたいため
⑫ヘマヘマを混ぜることで、オキシのキャンセル。酸化促進。架橋の効果を期待。
⑭念のため追加
⑮欠損したタンパク質や、CMC の補強
⑯CMC の補強と、収斂のため
⑰毛髪を絞って、疎水にもどす
⑱弱酸性にもっていくのと、キューティクルの補強と保護のため
⑲擬似キューティクル
■結果および考察
結果は前回。チュートリアルカラー②のアフターと今回のアフターの写真を掲載しますが、 1トーンダウンくらいはしっかりと着色しています。
あと3週間後の経過写真も掲載しますが、前回、染めたての時とトーンが同じくらいです。
色はそんな感じです。油分で埋めてからカラーすると、しっかり着色することがわかりました。
人。髪によって、すべて同じ結果とはいかないかもですが、浸透しにくい硬い髪でダメージ毛には成功すると思います。
髪の状態。手触りは前回同様。柔らかい仕上がりです。これは、中間処理と後処理の必要性をはっきりわからせてくれる処理で結果だと思います。
※写真左から
今回のカラー前/今回のカラー後/前回のカラー後/今回のカラーから3週間後











今回は、前回の経験を活かしステップアップした結果が出ましたね!
とても素晴らしいです。
そして、これがチュートリアルの良さかなとも感じています。
是非、アンカーカラーを極めて下さいね。



はい。アンカーカラー。。結果としてでました。
前回の色は明るく、今回が暗く仕上がったのではなく、
今回のトーンが狙い通りで仕上がったので、この方法で
もっといろいろ検証したいと思っています。



⑰ ポリフェラ K5倍塗布。5分放置
⑱ キトキト5倍塗布。5分放置
このそれぞれの5倍で5分がいいですね。
実際に効果を出そうと思うと、濃度も時間もあるていど必要で、処理剤というのは、濃くすれば短くて良い、というわけでは無いですよね。
この方の場合、施術のトータル時間はどのくらいでしたか?



施術時間はトータルで90分くらいです。
シャンプーと前処理で12分。加温5分。シャンプー5分
カラー塗布10分。放置30分
中間処理とシャンプー。後処理25分。でドライ5分ほどでした。
>⑰ ポリフェラ K5倍塗布。5分放置
⑱ キトキト5倍塗布。5分放置
このそれぞれの5倍で5分がいいですね。
実際に効果を出そうと思うと、濃度も時間もあるていど必要で、処理剤というのは、濃くすれば短くて良い、というわけでは無いですよね
はい!!
でも少し訂正。。考えかた変わりました。
先日のミーティングでポリKは酸性領域でパワー発揮と
再確認しましたので、
ポリKを2分くらいで浸透させて、キトキトを8分くらいおいて、しっかり酸性領域で、疎水にしぼるほうが、結果いいかもです。
これは、検証します。
濃度はその通りで、濃いのでがっつりって、なんか違ういらない作用がありそうで!



トータルで90分くらいですね。
ありがとうございます。
手間をかけてもトータルでみれば、そこまで時間かからない、という良い例だと思います。
>ポリKを2分くらいで浸透させて、キトキトを8分くらいおいて、しっかり酸性領域で、疎水にしぼるほうが、結果いいかもです。
なるほど!おもしろいですね。
pHをしっかりコントロールしポリKの効果を引き出すこと、そしてキトサンの吸着時間が長くなるので感触良くなりそうですね。
検証楽しみにしてます^^
次に行きますか?



>pHをしっかりコントロールしポリKの効果を引き出すこと、そしてキトサンの吸着時間が長くなるので感触良くなりそうですね。
キトサンでシメですね!!
ありがとうございます。では、次いきます。
課題:トリートメント③
■テーマ
トリートメント課題③
■施術前の髪(や肌)の状態
カラー毛。数年前に数回パーマ。
状態として、パーマ残ってない。かかりにくい毛質
前回のカラーは1ヶ月前。
毛質はやや硬いが、疎水毛ではない。
根元から4cmより、毛先までざらつく。ダメージ3
根元20cmより毛先、かなりの親水毛。ダメージ4
■目指す仕上がり
3ステップのトリートメント施術で、髪。特に既染部のダメージを補修と補強する。
親水でトロトロになっている毛先にパワーを与える。
と、ザラつきをなくす。
今回のトリートメントは疎水ケラチン。イキイキシードをいろいろなシーンで活用させます。
疎水型高分子ケラチンの可能性をためす。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイトイシャンプー
②根元から20cmまで、浸透促進5倍塗布。圧縮蒸気5分
③全体にφベータ塗布
④根元20cmより毛先に薄く特トリ塗布して、根元4cmからイキイキシード5倍塗布
⑤パワードエマルジョン塗布。遠赤加温10分
⑥ポリフェラ K5倍塗布。1分。キトキト5倍塗布。根元20cmより毛先にイキイキシード5倍塗布。 5分自然放置。
⑦タオルで、髪を脱水。
⑧パワードベータ塗布。指でしごく。
⑨そのまま、シャンプー台でバブリング
⑩裏技オイル塗布。キトキト5倍塗布。×3回
⑪トイトイトリートメントを重ねて。
⑫お流し。
⑬キューティクルベール塗布
⑭ドライヤーでドライ後、アイロン80℃全体に通す
⑮冷風で冷ます
■各施術工程の意図
②疎水毛ではないと判断したが、若干硬く、水が入いりにくいイメージがあったので、浸透促進を使う。親水毛部分にはつけない
③路つくりと、PPT での毛髪の補修
④かなり親水だったので、接着 CMC を塗布してくっつきやすくしてから、疎水ケラチンを補強。根元4cmからざらついているのは、キューティクルが閉まらないからなので、疎水型高分子ケラチンでエンドキューティクルの補修のイメージでイキイキでの補修。
⑤ベータエマルジョンより酸性領域なので選択。(カラー多様のため)
⑥親水から疎水に髪を締めていきたいので、ポリフェラkを施術。酸性領域で効果を発揮するのでポリがいきわたってから、キトキトで疎水方向へパワーアップ。と、毛先がまだざらつくのでイキイキで髪の表面の補強。
⑦しっかり脱水する
⑧パワードベータで髪の表面の補修。
⑩擬似キューティクルの形成
⑭アイロンで表面をなめしてキト酸のガラス転移を即す。
⑮冷風で髪の表面を安定させる
■修正を加えた施術箇所
修正ではありませんが、手触りでイキイキの投入を臨機応変にいれました。
■修正の理由
触った感覚でないとわからなかったため
■結果および考察
狙い通り。もしくはやり過ぎかもですが、きれいに仕上がったのと、ザラつきはなくなりました。
髪はダメージすると膨潤しますが、トリートメントで髪がまった感じで、当然乾くのも早く、さわり心地は柔らかく、冷たいです。
高分子疎水ケラチンはいろいろなシーンで使えます。









よろしくお願い致します。
チュートリアルも残りわずかとなりましたね。
さて、
>狙い通り。もしくはやり過ぎかもですが、
やり過ぎたかも、と思ったのは何故でしょうか?
それと、いきいきシードに着目した理由をあらためてお願い致します。



あと2課題になりました。よろしくおねがいします。
>やり過ぎたかも、と思ったのは何故でしょうか?
それと、いきいきシードに着目した理由をあらためてお願い致します。
トリートメントで、いつも悩むというか、たまに狙った仕上がりにならないことがあります。それは、仕上がった時の髪の重さ。しっとり感です。油分の与えすぎです。結果が顕著に出る原因は、エマルジョンか、パワードエマルジョンかのチョイスです。PHの値が違うので、より締めたい時はパワードをチョイスします。油分の配合具合でも軟毛とかダメージで吸いやすい時はパワードをチョイスします。と、パワードで良いのですが、エマルジョンが捨てきれない。と、今回はパワード使いました。ダメージが大きかったのと、カラーの影響でアルカリに傾いているようにイメージしたので。
ということは、最後の工程でのキトキトの影響かもですが、
髪に残る油分量の塩梅加減が掴みきれず、やり過ぎに思ってしまったり、そうでなかったり。。。
です。
いきいきシードに着目したのは、髪の表面のガサガサはキューティクルの過剰な立ち上がりが原因だと思い、その原因はエンドキューティクルが、ダメージで親水になって、水を吐き出せず、それが原因で閉じないのでガサガサに。。
だから、高分子の疎水ケラチンで補強して、水を吐き出せる状態にしたら、しっかり閉まってくれると想像したからです。
トリートメント。原因をピンポイントに欠点をなくしていくと、健康毛に近づきます。なのでいきいきシードで。
でも、次回はそれにさらさらシードで変化を試すのもいいかもです。



しっとり感とベタつき感は紙一重で、難しいですよね。
仕上がり時は、120%ぐらいの重さで良いとおっしゃる方もいますが、安定して100%を出せるように技をみがくのもプロの責任のような気がします。
最後のキト・オイルの前の段階で、すでにアブラ分が満たされていると、その後のキト・オイルは非常に難しくなりますよね。
何か全く新しい擬似キューティクル法を、そろそろ検討する時期かもしれませんね。
いきいきシードに着目した理由、よく分かりました。
さすがにきちんと考えられていますね。
個人的に、いきいきシードのプロティキュートCγ12の風合い(保湿・ツヤ・コシのバランス)が、昔からずっと変わらず好きなんです。
なので、下林さんもそうなのかな?そうだとしたら通だなと思って聞いてみました。
それと最後に、『PH』は正確ではなくて、正しくは『pH』で、ピーは小文字にしないといけませんから、今のうちから注意しておくと良いと思いますよ。



何か全く新しい擬似キューティクル法を、そろそろ検討する時期かもしれませんね。
オイルをジェルエッセンスにしたり、トイトイトリートメントと合わせたり、検証します。
>個人的に、いきいきシードのプロティキュートCγ12の風合い(保湿・ツヤ・コシのバランス)が、昔からずっと変わらず好きなんです。
おおお!!プロティキュートCγ12
プロティーキュートって、形状記憶シャツの原料になったやつですか??実は成分まで分かってなかったです。
知ってるのはアルファーかガンマかぐらいです。。
ただ、他のケラチンより、硬くなく、いい具合に仕上がるのは指で感じてます。ここにしっとりシードの後づけも好きですが。。。
ケラチンも可能性は無限大にもっと広がると思っています。髪の主成分なのですから。。。
>それと最後に、『PH』は正確ではなくて、正しくは『pH』で、ピーは小文字にしないといけませんから、今のうちから注意しておくと良いと思いますよ。
はい。わかりました。知らなかったです。
学生時代に「ペーハー」と習ったのですが、
今は「ピーエイチ」と呼ぶらしいですね(笑)
講習では、間違ったこと伝えないように準備しないとですね!



「ペーハー」って、ドイツ?の呼び方だったかな、世界共通ではないみたいですね。
でも、ついついペーハーって言っちゃう自分も昭和の人間です(笑
プロティキュートは、原料メーカー時代の野村が主となり開発したケラチン原料で、Cγ12の他にも浸促のUアルファなどなど個性豊かでとても素晴らしいと思います。
原料おたくだった若い頃を思い出しました(笑
さてさて、何もなければ、いよいよ最後のレポートに移りましょうか?



はい。原材料も知ると面白いですね。
では、次の課題もテーマもってがんばります。
課題:パーマ③
■テーマ
パーマ課題③
■施術前の髪(や肌)の状態
普通毛。
やや硬いが、半年前のパーマとカラーによるダメージで親水毛。
毛先20cmはダメージ4。水を吸うとクタクタになる。
■目指す仕上がり
今回は毛先に大きくワンカール半くらいのリッジのあるカールをつくる。
コールドパーマで大きいカールは健康毛でしっかりした髪ではつくりやすいが、ダメージ毛はすぐにだれたり、乾かすと、弱かったりするケースがあります。
大きカールで形残すのはイメージとしては硬くする。
ストレートでもそうなのですが、柔らかいものは形の形成が不安定だと考えます。紙とプラスチックの板のイメージで分かりやすいと思うのですが。
熱パーマでタンパク変性おこしたパーマは硬くしっかり形つきますが、ダメージで取り返しがつかないことになります。
今回は、毛髪内部が硬化ではない、硬い形成をつくる。
要するに、パーマがダレる原因をコントロールしてしっかりしたパーマをかける施術、検証をしたいと思います。
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイトイシャンプー
②シャンプーボウルに100ccほどのお湯を貯めて、BYAC をキャップ1杯入れて、パーマをかける部分をつける。3分放置
③お流し後、タオルでしっかり水分を取って、イキイキシードをベータミストで5倍希釈液を塗布。加圧蒸気で浸透促進。3分
④ワインディング
⑤クリープ S にソニルチオを10%混合液塗布。10分
⑥中間水洗。ぬるま湯でやさしくしっかり流す。
⑦ヘマヘマ10倍塗布。
⑧しっかりタオルドライ。
⑨イキイキベータミスト5倍塗布。
スチーム5分。キャップして、10分放置。
⑩ポリ K5倍塗布。1分。キトキト5倍塗布。
⑪弱温風でドライ。途中、冷風も使用。熱くならないように。
⑫7割乾燥で、ブロム酸塗布7分
⑬キトキト10倍塗布。
⑭ブロム酸塗布7分
⑮ロッドアウト後、ヘマヘマ全体に塗布。
⑯お流し。
⑰ポリk塗布。キトキト塗布。水分しぼる。
⑱トイトイトリートメント塗布
⑲お流し
⑳キューティクルベール塗布。ドライ。
■各施術工程の意図
②パーマを施術する部分がすでにダメージで、濡らすとクタクタになるので、シスを足して力を足す。
③φベータではなく、イキイキベータ割をチョイスしたのは、φケラチンより、イキイキのケラチンのほうが、硬く、柔らかい仕上がりになると、仮定したので。
⑤混ぜるのはよくないのかもですが、低アルカリのシステアミンを使用したので、若干チオを入れる保険をかけました。
⑥還元剤の除去
⑦還元剤の封鎖
⑨クリープ期を施すための CMC と、イキイキで空洞になって力のない毛髪内部を補強する。
⑩脱水の目的と、疎水と等電点に毛髪をもっていく
⑪毛髪内部の水分を除去する。水分の隙間がある状態で固定すると、カールダウンの原因になるため。
ただ、熱くなりすぎると、ダメージのつながるので低温で。
⑫7割とは、表現が難しいですが、完全乾燥までいかない程度で。毛髪内が酸性領域と見込んでの、ブロム酸です。
⑬ここでキトキトでもっと酸にふります。
⑭ブロム→酸→ブロムのほうが、効果あるような。
⑮消臭と、薬剤キャンセルと、頭皮のいらない物質のキャンセルのため(脱毛防止)
⑰疎水作業で、乾きやすい環境をつくる
⑱油分は少しで十分です。
■修正を加えた施術箇所
クリープ後のテストもしましたが、ほぼ狙い通りです。
■結果および考察
予定通り、しっかりしたカールができました。それと、硬い硬いと書きましたが、毛髪自体はしっとり柔らかく、芯のある感じで仕上がりました。持ちがいいはずです。













それでは最後ですね、よろしくお願い致します。
これといって特別、突っ込む所もないのが、さすがですね。
ブロム→酸リンス→ブロムのところを見て、個人的に好きな施術法なのに、あ~最近セミナーで言ってなかったな~と思いました。
さてさて、最後に下林さんに質問です。
講師にとって大切なことは何だと考えますか?
あえてのざっくりとした質問です。



よろしくお願いします。
>さてさて、最後に下林さんに質問です。
講師にとって大切なことは何だと考えますか?
おっと。僕にはこの質問で、きましたか。。。
講師にとって大切なことは、伝える力です。
48年振り返って、小学校から高校、専門学校。美容師になってからも、様々、ものすごい数の授業や講義を受けてきました。
では記は覚えていません。でも、話し方、説明の仕方、伝え方が上手な講義ってなにかしら印象に残っています。
私事ですが、5xや本気塾で活動している中で自分の伝える能力。チュートリアルの先にある自分の現在に能力。
正直、足りません。
人に伝えて、興味もってもらうことが難しいと痛感したことがあります。すごく面白い授業をする高校の先生の話を聞いて、
また、いろいろ本とか読んで、気がついたことあります。
それは、十分な準備です。
伝えるということは、ただ文面を羅列するだけでは、伝わりません。難しいことを難しく話しても興味わきません。
でも簡単に伝えるほど、単純ではありません。
だから、本当に伝えたいポイントや、大事な部分。資料。話し方。演出。イレギュラーに対応できる知識、知恵。声の質。
目線。
言えば、ドラマの如く、演劇の如く。
できる先生や講師は万全の準備と、リハーサルを行っていること。
講師にとって大切なことは、相手に伝わること。
では伝わるために必要なのは準備。
準備するということは、自分自身も勉強しないといけません。
となると、講師はゴールではなく、あらたなステージのスタートで、勉強することは山ほどあります。
伝えるスキルを上げていくことが大切ですね。
あと、僕は緊張してあがるタイプなので、緊張はするのは仕方ないので、その中でも講義できる準備ですね。
かの、ビートたけしも、舞台では必ず緊張して声が出ないらしいです。だから、リハーサルを数多くこなすらしいです。
自己満足で講習するのではなく、
伝えることが受講生の共感を生み、
興味が湧き、実行して結果出てくれる。
目標ですね。



きちんとした考えと、そして客観性。
すごく大切なものを持っておられ、素晴らしいと思います。
自分も講師として活動していて、毎回頭を悩ませています。
どうやれば分かりやすく伝わるのか?
どうすれば興味を持ちやる気に繋がるのか?
こんな感じで試行錯誤しています。
以前テレビを見ていたら「テレビ番組への不満は何ですか?」みたいなことをやっていました。
そしたらある小学2年生の女の子が「ニュースの解説が詳しすぎて不満」と言っていました。
その理由は「詳しく解説されると、自分で考えられないから」というものでした。
それは衝撃でしたね。
もちろん個人差はありますが、人間には「自分で考えたい」という欲求もあるんですよね。
少しでも分かりやすくと思って、噛み砕いて噛み砕いて説明をすると、頭には入りやすいかもしれませんが、心には入っていかないような気が最近しています。
それでも、最初に興味を持って貰うためには、分かりやすく楽しくという要素も必要ですからね。
自分のまだまだ勉強中、というか一生勉強ですね。
下林さん、長い間大変お疲れ様でした。
試験もまた大変だと思いますが、是非がんばって頂きたいですし、下林さんのその思いがあれば、きっと乗り越えられると思います。
これにてチュートリアルを終了したいと思います。
下林さん、ありがとうございました!^^



ありがとうございます。終わりました(笑)
でも、安堵な気持ちは1mmもないです。
これからのことで、希望と不安といろいろ(笑)
>自分のまだまだ勉強中、というか一生勉強ですね。
下林さん、長い間大変お疲れ様でした。
試験もまた大変だと思いますが、是非がんばって頂きたいですし、下林さんのその思いがあれば、きっと乗り越えられると思います。
これにてチュートリアルを終了したいと思います。
下林さん、ありがとうございました!^^
はい!!!ずっとずっと勉強です。
でもとまることはないと思います。
すべては、自分のために!!
一合目の通過地点クリア(笑)
今後もよろしくお願いします。