課題:ストレート①
■テーマ
ストレートパーマ課題1
■施術前の髪(や肌)の状態
10代女性
髪質:普~硬毛 多毛 全体にうねり(地毛のクセだけでなく、ダメージによる部分も多い)
乾燥による広がりゴワつき毛先のザラつき
毎日のアイロンなどの熱処理による毛先 15cm の熱ダメージ(硬さ)
根元付近撥水毛・中間毛先親水毛
毛量が多いためか毛先はかなりすかれていて薄い
ダメージ Lv:根元~中間2~3Lv 毛先3Lv 程度
カラー履歴:2ヶ月前に初めてカラーをした 7Lv 程度
■目指す仕上がり
うねりと広がりを抑えた柔らかく自然なストレート
撥水部・親水部の疎水化
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイシャンでワンシャン
②前処理 3種β5倍
③プレ軟化 ソニル EXP トータル 12 分
根元付近~中間部もみ込み 7 分放置
毛先 15cm はコーミングで伸ばす
④水洗 3種β5倍
⑤本軟化 ソニル TIO‐H トータル 10 分
根元付近~中間部もみ込み5分放置
毛先 15cm はコーミングで伸ばす
⑥水洗ヘマヘマチェンジリンス
⑦中間処理 3種β5倍+毛先にうすくエマルジョン or ポリK
⑧ドライ・アイロン・クーリング
根元・中間 180℃ 毛先 160℃
⑨2剤塗布 6分放置
⑩後処理 ヘマヘマ→キトキト 各 20 倍でチェンジリンス
⑪トリートメント→水洗→ドライ→仕上げ
■各施術工程の意図
① ダメージを考慮して
② CMCの補給とPPTでボイド埋め 表面軟化を防ぐ
③ 毛先の親水部は残し撥水部から処理軟化が確認できたら毛先に薄くのばす 意識は均等軟化
④ しっかり水洗して本軟化のための前処理 ②同様
⑤ ダメージ Lv と塗布時間を考慮してチオ H を選択。③で7割程度軟化をさせる想定なので時短で根元付近~中間部5分放置からの毛先塗布トータル10分以内 ここでも均等軟化意識
⑥ 還元剤の封鎖
⑦ 疎水型PPTで補修 結晶構造の乱れを整える ポリフェノールによる収斂と疎水化 癒着を防ぐためCMCも補給
⑧ 癒着を防ぐこと、撥水毛にしないため水分量はコントロールしながらも熱による処理も必要と考えこの温度設定に
⑨ 2剤は過水
⑩ アルカリ・還元剤・過水の除去 収斂作用と擬似キューティクル作り
⑪ 仕上げにアイロン処理140℃
■修正を加えた施術箇所
④3種β5倍に加え毛先にエマルジョンを薄く塗布
⑦3種β5倍だけに
⑩ヘマヘマの後にポリK追加
■修正の理由
④本軟化前に毛先のザラつきが気になったのでエマルジョンで保護
過膨潤とキューティクルの剥離を防ぐため⑦⑩ポリKを選択
④での対応でアイロン前に毛先は気にならなかったので後処理に変更
■結果および考察
根元・中間・毛先とそれぞれ条件の異なる髪質をきちんと把握し見極めて処理剤を判断する目をもっと養う必要があると感じています。
薬剤を塗布したらどういった変化が起こるのか、その際の次の薬剤・処理剤の選択はどうするか?
そういった予測からの設計が瞬時にできていない点がいくつかありました。
特に親水毛の対応、キューティクルの保護、等電点の意識などは修正箇所の部分でも感じたように、どうすれば最適なのか判断に迷う部分がありました。
例えば③のプレ軟化で親水部である毛先にまで薬剤を伸ばさなくても良かったかもしれません。
結果④以降の工程に修正を加えました。伸ばさなければその工程のまま⑦の中間処理で対応でき、余計なダメージを生まなかったかもしれないと考えています。
目指す仕上がりの点では、
薬剤の塗布前・中間・後処理での疎水化は意識して行った部分なので、施術前の根元撥水・毛先親水状態も仕上がりの時点でその差がほぼなくなったように感じます。
毛先の柔らかさ・うねらないハリ感ができ、ゴワつき・ザラつき・硬さは解消できました。






根岸さんが何を考えていたのかをもっと知りたいと思いますので、よろしくお願い致します。
根岸さんが講師だったら、という目線でチェックさせて頂きますね。
●まず、根本付近が撥水毛でダメージ毛ですけど、こういう場合はトイシャンで洗うのが良いのですか?
●撥水毛なのに、浸透促進を使わなかった理由は何ですか?
●本軟化の1液はソニルチオではダメですか?ソニルチオでも良ければ施術法を教えて下さい。



マスダ様
お手やわらかにお願いいたします
●まず、根本付近が撥水毛でダメージ毛ですけど、こういう場合はトイシャンで洗うのが良いのですか?
問題はストレートパーマなので根元1cm程度に関しては薬剤も乗せないので、その部分よりは根元1cm以降中間・毛先の髪質を優先させた結果トイシャンにしました。
中間・毛先もかなり撥水化したダメージ毛であればリマサリを使っていたかもしれません。
●撥水毛なのに、浸透促進を使わなかった理由は何ですか?
ここでも同じような回答ですが、撥水部である根元を除いた部分に関しては浸透促進を使わなくても水分や薬剤を吸うような親水毛でしたのであえて浸透促進は使いませんでした。
●本軟化の1液はソニルチオではダメですか?ソニルチオでも良ければ施術法を教えて下さい。
ソニルチオはこの施術工程の場合使いません。
セオリーとしてはアルカリ度の低いものを選ぶのですが、チオHに比べチオは還元力も弱いため軟化に時間がかかります。プレ軟化である程度膨潤もしているので時間短縮のため還元力の強いチオHを選択しています。
チオHに耐えられそうなダメージLv、言い換えればチオではパワー不足になるかもしれないというのも選択の一因です。
それでもチオを使う場合は加温、もしくはスチーマーで浸透と薬剤の反応を促す方法をとるかもしれませんが、チオHを使うよりもリスキーな気がするので、やはり使いません。



回答と考察から感じたことですが、毛先への対応というところが今回のスキルアップポイントでしょうか。
1液塗布後の髪の変化は、ある程度予測できても、あくまでも予測で、誰しも断言できませんよね。
今回、結果的に毛先もダブル軟化でした。
プレ軟化である程度軟化させた状態というのは、本軟化で過軟化させてしまう可能性も高くなる状態でもあると思います。
プレ軟化することで、最終的に目指す軟化まで後だいたいこのぐらいと予測しやすくなる反面、一気に軟化が走ってしまうなど予測が難しくなる面もありますね。
毛先の髪質的には(浸透促進と)チオ系だけで良さそうな感じがしたので、そういう意味でも毛先はシングル軟化でも良さそうですね。チオHも活きる感じがしました。



そうですね、毛先の対応ですね。
プレでどこまで軟化が進み、本軟化でどう変化していくのか考えられてなかったです。
先日おこなった2回目のパーマモデルの時も
まさにそのことを感じました。
毛先の対応はストレートに限らず
どの施術でも注意して今後のチュートリアルを進めていきます。



こちらも勉強になります。
では、次に進みましょう!
課題:トリートメント①
■テーマ
トリートメント課題1
■施術前の髪(や肌)の状態
30 代女性
髪質:硬毛 多毛 地毛のクセに加えダメージによる大きなうねり
毎日のアイロンなどの熱ダメージで乾燥が強く、ゴワつきと硬さもみられる
熱変性までいかないにしても、アイロンでの型はつきにくそうな状態
キューティクルの剥離と思われる毛先のチリつき
根元~中間撥水毛・毛先 20cm 親水毛
加齢によるハリは弱くなっている
ダメージ Lv:根元~15cm2~3Lv 中間の 15cm3Lv
毛先 10cm3~4Lv 程度
カラー履歴:1 ヶ月前に初めてカラーをした 12Lv 程度
■目指す仕上がり
ベータプレミアム3システムをメインにベーストリートメントの考え方をプラス
・熱処理で硬くなった髪のダメージ補修と質感向上
・撥水部・親水部の疎水化
・擬似キューティクル作り
ツヤとしなやかさ、柔らかい手触りをつくる
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイシャンでワンシャン
②浸透促進 チェンジリンス
③ソニルCA:パワードベータ=1:4 中間部塗布後毛先15cm薄くのばす
④水洗→しっかりタオルドライ
⑤ファイベータ根元~毛先 もみ込み
⑥ベータレイヤーエマルジョン
毛先 20cm 塗布後中間→根元となじませる もみ込み
⑦パワードベータ
毛先 20cm 塗布後中間→根元となじませる もみ込み
⑧水洗
⑨さらさらシード 5倍希釈
⑩ヘマヘマ→キトキト 各 10 倍でチェンジリンス
⑪ソニル B2 ローションでチェンジリンス
⑫擬似キューティクル A
⑬トリートメント→水洗→ドライ・仕上げ
■各施術工程の意図
①ダメージを考慮して
②クセのある熱変性毛なので浸透促進とソニル CA パワードベータの組合せダメージを考慮して1:4に
③毛先の親水部は残し撥水部から処理 その後毛先に薄くのばす
④しっかり水洗 根元付近のベタつきが強く流すのに時間がかかった
ここまでで下準備 ⑤からβプレミア3システムに
⑤ナノ化 CMC で路づくり φ型ケラチンや液晶乳化セラミド・コレステロールで内部補修
⑥硬毛のためベータレイヤーエマルジョンを選択
コルテックスの接着をしながらポリフェノールの作用で引き締める
⑦フルーツ酸とカテキンで等電点に戻しさらに収斂 キトサンで
擬似キューティクルを作って 18MEA で皮脂の路づくり
⑧しっかり水洗
⑨熱処理毛の手触りを柔らかくコラーゲンの弾力を加える質感調整
⑩ヘマチンは PPT の架橋、キトサンは擬似キューティクルの形成
⑪③の処理として
⑫毛先 20cm のダメージが強く枝毛の多い部分に擬似キューティクル作り アジアンムーン使用
⑬仕上げにアイロン処理 140℃
■修正を加えた施術箇所
④水洗に時間がかかる
⑨さらさらシード5倍希釈なし
■修正の理由
④修正とまではいかないが、根元付近にパワードベータが効きすぎてベッタリと重くなる
⑨水洗後手触りと指通りをみて3システムで補えたと判断
■結果および考察
・根元付近はやや重くしっとりしすぎた質感に
・中間部は適度なサラサラ感とハリ・コシ 硬さもとれて柔らかい手触りと指通りに
・毛先は中間部と質感は似ているものの、やや軽い印象 ザラつきや硬さはとれ質感も改善された
・全体に疎水化・擬似キューティクルの形成は出来た印象 熱処理によるダメージも施術前に比べて改善され、特有の硬さはなくなった
ただ仕上がりで一番気になったのが、根元~毛先までのそれぞれの質感にやや違いを感じる点です。
疎水化の意識や熱処理ダメージの改善に関して、毛先の柔らかさ・ゴワつき・ザラつき・硬さ・うねりは解消で来たように感じるのですが、根元・中間・毛先それぞれの仕上がり具合の程度が違っていて目指す仕上がりの点では均一感が得られませんでした。
原因と改善方法
① ソニル CA パワードベータの配合量・塗布量が適正ではなかった
◎代案【配合量を変えた塗り分けと根元付近中間部の塗布量は少なめにする】
中間部 ソニル CA:パワードベータ=1:3 毛先 ソニル CA:パワードベータ=1:4
② 3システムのそれぞれの薬剤の塗布に関してもみ込みや馴染ませが足りず、浸透・効果がしっかり得られていないのでは?
◎もみ込み・パッティング・馴染ませの技術と塗布量の技術向上 薬剤を重ねることで起きる質感の変化を把握する
③ ⑫の擬似キューティクルづくりで使うオイルはアジアンムーンで良かったのか?
◎アジアンムーンではなく裏技オイルを使用したほうが毛先によりしっとり感が得られたのではないか
薬剤の特徴や効果の把握が今ひとつ足りないように感じています。また、基礎的な部分で塗布技術であったり浸透しているかどうかの判断、ダメージ Lv に応じた臨機応変な対応が的確ではないので今回のような問題点が出てきたと思います。早く自分のものさしを作れるように反省を踏まえて復習していきます。









第2課題ですね。よろしくお願い致します。
まずは、浸透促進をチェンジリンスで行なった理由をお願いします。



シャンプー後
チェンジリンスだとすぐに行えるので
そうしました。
つけムラもなく手触りも感じやすい気がします。



なるほど、分かりました。
浸透促進をつけると髪がしなやかになると思いますが、チェンジリンスだと髪に与える水分が多くなって、感触の変化を感じにくい方もいますから、そのような方にはどのようにお答えしますか?
それと浸透促進の濃度はどの程度でしょうか?



浸透促進をつけると髪がしなやかになると思いますが、チェンジリンスだと髪に与える水分が多くなって、感触の変化を感じにくい方もいますから、そのような方にはどのようにお答えしますか?
チェンジリンスでわかりにくい場合はベータミスト等に5倍で希釈して塗布する方法もあります。
チェンジリンスの場合、チェンジリンス前に水のみを含んだ状態での手触りを感じておくこと
もしくは、撥水の状態だと水気を絞るとすぐに乾き始めるので手触りで確認しにくい場合はチェンジリンスをしながら時々絞ってすぐに乾かないかをチェックすることも出来ると思います。
>それと浸透促進の濃度はどの程度でしょうか?
今回は10倍程度です



>チェンジリンスの場合、チェンジリンス前に水のみを含んだ状態での手触りを感じておくこと
もしくは、撥水の状態だと水気を絞るとすぐに乾き始めるので手触りで確認しにくい場合はチェンジリンスをしながら時々絞ってすぐに乾かないかをチェックすることも出来ると思います。
非常に良いですね。
きちんと確認しながらが、成功率を高めますよね。
是非、この心構えを伝えていって欲しいと思います。
全体として、客観的に捉え分析されていて、特に問題無しです。
では、次のレポートに行きましょう!



ありがとうございます。
次もよろしくお願い致します!
課題:ストレート②
■テーマ
ストレートパーマ 課題2
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:普~やや硬毛 多毛 クセは弱い波状毛
キューティクルがしっかりしていて油分も適度に多く、疎水~やや撥水毛で毛先以外は乾燥もほとんどなく健康毛
前髪のみ毎日のアイロンでやや熱ダメージあり
ヘムライン、バックにクセあり(表面よりも内側)
毛先はすかれていてやや薄く、ところどころ根元からのセニングの痕跡あり
ダメージ Lv:根元~中間 12~13cm くらいは 1~2Lv~毛先 3Lv 程度
ストレートアイロンをよく使う前髪 2~3Lv
カラー履歴:1 年ほど前のカラーが毛先に残る 12Lv 程度
パーマ履歴:1 年以上前のパーマが毛先に残る
■目指す仕上がり
・ヘムライン・バックなどのクセをのばす
・ボリュームダウン
・毛先が内に向くようななめらかなストレート
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①リマサリでワンシャン
②前処理 ブースター軟化 浸透促進5倍
③前処理 毛先 5cm は 3 種β5 倍
それ以外はベータレイヤー
④本軟化 ソニル TIO‐H トータル 20 分
根元付近~毛先 5cm を残して塗布 もみ込み 10 分放置
その後クセの強い部分・髪の太い部分はオーバーラップ
させながら毛先 5cm 塗布 5 分放置
⑤水洗ヘマヘマチェンジリンス
⑥中間処理 薄く全体に 3 種β5 倍
毛先にほんの少しアジアンムーン
⑦ドライ・アイロン 180℃・クーリング
⑨2剤塗布 6分放置
⑩後処理 ヘマヘマ→キトキト 各 20 倍でチェンジリンス
⑪トリートメント→水洗→ドライ→仕上げ
■各施術工程の意図
① 油分をとってブースター軟化の準備
② 浸透促進でブースター軟化
③ 毛先 5cm はダメージ考慮 残りは路作りで「均等軟化」を目指す
④ ダメージ Lv と塗布時間を考慮してチオ H を選択
健康毛部分はしっかり優しくもみ込んで浸透を促す
毛先は少し弱いのでもみ込みすぎず塗布
軟化の甘い部分はしっかりもみ込みなじませ
トータル 20 分 均等軟化意識
⑤ 還元剤の封鎖
⑥ 疎水型 PPT で補修 結晶構造の乱れを整える
18MEA で毛先の油分をプラスして保護力 UP
⑦ 油分・水分ともに多い健康毛なので 180℃設定に
撥水毛にしないため水分量はコントロールしながらもクセはしっかり伸ばす
毛先の厚みと内巻きに持っていくアイロン操作に注意
⑧ 2剤は過水
⑨ アルカリ・還元剤・過水の除去
収斂作用と擬似キューティクル作り
⑩ 仕上げにアイロン処理 140℃
■修正を加えた施術箇所
特になし
■結果および考察
目指す仕上がりの点では ヘムライン・バックなどのクセの多い部分はしっかり伸びて、ボリュームダウンと内に向く毛先のアイロン操作は成功したと思います。毛先の処理もダメージに配慮し、ゴワつき・硬さ・手触りの悪化はほとんど見られなかったです。
今回は前回の反省点を踏まえて、根元・中間・毛先とそれぞれ条件の異なる髪質の見極め、それに伴う薬剤選定・処理方法・塗り分け等に意識を置いて施術の設計を組み立てました。
モデルの髪は油分が比較的多くやや撥水に近い疎水毛だったため、ブースター軟化とシングル軟化ストレートの典型的のではありましたが、毛先の親水部対応を組み合わせることで薬剤選定・処理方法の対応はできたと考えています。
毛先のダメージ部分と軟化の度合い違い、セニングによる根元~毛先の厚みの違いも、薬剤の塗り分けと前処理での対応で均等軟化までスムーズでした。
これら1つ1つの対応を明確にして臨めば、設計に大きなズレを生じることもなく、施術時間も早くなり、ダメージを最小限に抑えられることに気づけた点では今回大きな収穫が得られたように思います。
今回のような比較的簡単な毛髪に対する施術だけではないので、施術の設計に対する意識はしっかり持って取り組んでいきます。













3つ目のレポートですね。
よろしくお願い致します。
今回は、特にツッコミどころが無いですね、残念です(笑
素晴らしいです。
それでは質問をひとつ。
もし、2液が臭素酸を使用するとしたら、どのような工程にしますか?



ツッコミどころないですか?!
でも安心できませんね笑
>もし、2液が臭素酸を使用するとしたら、どのような工程にしますか?
⑥の中間処理PPT後にキトキト10倍で酸リンスをします。
臭素酸が作用しやすい酸性域にもっていけるようpHコントロールしていくのがねらいです。
今回のモデルであればここまでですが、
過水に比べ臭素酸は質感的に髪がゴワっとするイメージなので、髪質の硬い方や熱ダメージのある手触りのあまりよくない髪には2剤水洗後に、さらさらシードベータ5倍を塗布し、その後の後処理をすすめていきます。



いいですね、期待以上のお答えでした。
では、次に行きましょう!



ありがとうございます
次もお願い致します!
課題:トリートメント②
■テーマ
トリートメント 課題2
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:普通毛 波状毛
縮毛矯正と毛先にデジタルパーマを半年に1回しているがトリートメントなどのケアはしていない
広がりはないが手触りは熱変性のため硬く、毛先は特にザラつきヂリッとした感じがある
週に 1・2 回アイロンを使う(前髪はほぼ毎日) 毛先 10~15cm はダメージが大きく、
ウェットでテロっとした状態になる
カラーの色持ちも悪い
ダメージ Lv:新生部1~2Lv ~中間3~4Lv
毛先 10~15cm4Lv 程度
カラー履歴:1 ヶ月前トーンダウンさせるも 11Lv 程度
ストレート履歴:2 ヶ月前 毛先のデジパも同時期
■目指す仕上がり
熱変性・ハイダメージ毛へのトリートメント
ベータプレミアム3システムをメインに
・熱変性で硬くなった髪のダメージ補修と質感向上
・疎水化
・擬似キューティクル作り
さらっとしたなめらかな手触りをつくる
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイシャンでワンシャン
②浸透促進 チェンジリンス
ポリ K チェンジリンス
③しっかりタオルドライ
④ファイベータ もみ込み&パッティング
⑤パワードベータ 毛先 10cm のハイダメージ部分に塗布
⑥ベータレイヤーエマルジョン
毛先 20cm 塗布後中間→根元となじませる もみ込み
⑦キトキト 10 倍 薄く全体にスプレイヤーで
⑧パワードベータ
毛先 20cm 塗布後中間→根元となじませる もみ込み
⑨チェンジリンス
⑩水洗
⑪ドライ・仕上げ
■各施術工程の意図
① ダメージを考慮して 熱変性で撥水にはなっているが油分も少ないのでダメージケアを重視
② まず熱変性毛を膨潤、その後毛先のハイダメージ部分をポリ K で収斂 髪の太さを整える
③ ここから内部補修に移るのでしっかり水分をとる
④ ナノ化 CMC で路づくり φ型ケラチンや液晶乳化セラミド・コレステロールで内部補修 ハリがでるまでしっかり揉みこみ
⑤ 緩んでいるハイダメージ部分を引き締めて水分を抜くことでトリートメント成分の入りやすい状態にする
油を好む状態に
⑥ 普通毛ではあるが熱変性で硬くなっているためベータレイヤーエマルジョンを 引き締めながら接着
⑦ 擬似キューティクルづくりをここで入れていく
時短と目的の質感にするため
⑧ 等電点に戻しながらさらに収斂 ここでも擬似キューティクルを作る外部補修
ねちゃっとした手触りになるまで揉みこむ
⑨ ⑩チェンジリンスで全体になじませてからしっかり水洗する
⑪ 仕上げにアイロン処理 100℃
■修正を加えた施術箇所
擬似キューティクルづくりを⑨と⑩の間ではなく⑦のタイミングで
■修正の理由
パワードベータでの外部補修前に擬似キューティクルを重ねることで時短目的
オイルで作る擬似キューティクルに比べさらっとした質感を作るため
■結果および考察
結果
・指通りはサラッとしてなめらかで柔らかくなった
・毛先 10cm を除く根元~中間部分はハリも出てウェットでも手触りの違いが感じられる
・毛先は表面的なツヤ感は出ているものの、ザラつきと硬さがやや残った
今回は内部へしっかり浸透させることを意識しながら、前回の反省点でもある根元・中間・毛先それぞれの仕上がり具合に違いが出ないように注意して施術を行いました。
揉み込み等手技の工夫で以前よりも手触りの変化や浸透の具合は感じられるようになったものの、毛先だけは安定した結果が出ませんでした。ハイダメージの熱変性毛にはもうひと工夫トリートメントが浸透しやすくなおかつ効き目が向上するような処理が必要なのが分かりました。
原因と改善方法
① 施術工程②のポリ K の後に BYAK を使う
BYAK:パワードベータ=1:3塗布 3~5分放置→水洗→(シブミン3倍→水洗)・タオルドライ→施術工程③へ
◎S-S 結合の増強や収斂を行って、よりトリートメントが効く状態まで持っていく
② 擬似キューティクルづくりが不十分で定着していないトリートメント成分が流れた?
目指す質感を考え施術工程⑦⑧で擬似キューティクル作りを行ったが、
⑨と⑩の間でしっかりと擬似キューティクル作りを行っても良かったのではないか
◎その際使用するオイルをアジアンムーンやジェルエッセンスにして質感をコントロールする











根岸さん、よろしくお願い致します。
今回はいくつかありますが、
⑤と⑥の工程ですが、
セオリーでは先にβエマルジョン、その後パワードβですね。
その理由として、「⑤緩んでいるハイダメージ部分を引き締めて・・・」となっていて、その理由自体は良く分かりますし、流石だなと思いました。
ただこの作用はやはりPPTの前が有効なので、②のタイミングでしっかり処理を行うのが良いですよね。
根岸さんもそれは理解しているので、ポリKでチェンジリンスされてますし、加えて改善方法案としてBYACも絡ませることも書いていて良いと思います。
がその前に、そもそも、ウェットでテロっとなる髪に浸透促進が必要だったのか?
いや、でもこのような髪の場合は、私の経験上でも浸透促進は必要と感じています。
浸透促進を、質感調整PPTとして使う方法です。
なので、必要であることを前提とし、
②の浸透促進チェンジリンスとポリKチェンジリンスを組み合わせたところの工程の詳細をもう少し教えて下さい。
浸透促進チェンジリンス後は、水洗をしてポリKに移りましたか?
そして、毛先に硬さが残った仕上がりになってますので、どうも浸促での膨潤がきちんといっていないような気がします。
そこにPPTが来ると、硬さが維持されるのも当然かなと思います。
浸促10倍⇒きちんと軟らかくなるのを確認⇒水洗⇒ポリK(1:9)βミスト(せっかく軟らかくした髪がまた硬くなるのを防ぐためのβミスト希釈)⇒水洗⇒③へ
と、こういう考えもあるなと思いました。
どうでしょうか、一緒に最善策を考えてみましょう。



よろしくお願い致します
>⑥βエマルジョンと⑤パワードβの順について
⑤でパワードβを塗布した部分はダメージの大きい毛先10cmのみで、余分な水分を抜いてβエマルジョンのような油分の入りやすい状態に持っていきたかったのがねらいです。
なので⑧でもう一度パワードβを塗布して3stepと考えていました。
>ウェットでテロっとなる髪に浸透促進が必要だったのか?
いや、でもこのような髪の場合は、私の経験上でも浸透促進は必要と感じています。浸透促進を、質感調整PPTとして使う方法です。
ネックになったのがダメージの強い吸水部・親水部、熱ダメージの撥水部(表面的な)が混在しているという点でした。こういう場合自分も経験上、浸透促進を使わないとうまく薬剤が浸透しないと感じています。
まずは、浸透促進で全体を膨潤させます。この間吸水部・親水部はPPTによりキューティクル保護とダメージから守られると考えています。
その後全体を疎水に近づけるためポリKで締めて前処理完了という感じです。
僕の考えは質感調整PPTとして使う方法からはもしかしたらズレていたかもしれません(ーー;)すみません。
>②の浸透促進チェンジリンスとポリKチェンジリンスを組み合わせたところの工程の詳細をもう少し教えて下さい。
浸透促進もポリKもお湯1ℓの対し各6mlです。
浸透促進とポリKの間は水洗をしています。
それぞれ状態の変化を見ながらの施術でしたが、浸透促進の効き目が甘かったのかもしれません。
膨潤がきっちり出来ていないとやはり硬さが残るんですね。
ポリK(1:9)βミストの方法は試したことないです。締まりすぎるのを防ぐためということですよね。
結果的にはきちんと毛先を膨潤させてから硬くなりすぎないよう引き締める
ということでしょうか?



自分の考えというものが、きちんと整理されてますね。
良いですね。
>僕の考えは質感調整PPTとして使う方法からはもしかしたらズレていたかもしれません(ーー;)すみません。
いえいえ、私のほうが普通では無いと思いますので、お気になさらずに(笑
>ポリK(1:9)βミストの方法は試したことないです。締まりすぎるのを防ぐためということですよね。
結果的にはきちんと毛先を膨潤させてから硬くなりすぎないよう引き締めるということでしょうか?
そうですね、ダメージ毛って、潤いが足りないのでガサついて硬い質感ですよね。あれが嫌いなんです。
保湿系の処理剤で潤いを与えしなやかにすることも出来ますが、自分の理想とする質感にならないことが多いです。
硬い質感を緩和させる(私は髪のコリを取ることとらえてます)ため、浸透促進を使い、しかし、疎水のためには引き締めが必須なので、再びポリフェノールで収れんさせます。
でも、傷みがある髪ほど締まり過ぎが起こりやすいので、CMCをクッション役として使い、締まり過ぎないようにします。
お恥ずかしい限りですが、こんな感じです。。



>硬い質感を緩和させる(私は髪のコリを取ることとらえてます)ため、浸透促進を使い、しかし、疎水のためには引き締めが必須なので、再びポリフェノールで収れんさせます。
同感です。
施術の流れは皆さんそれぞれ独自の方法があると思うのですが、施術の入り方(疎水化)を見誤るとその後に影響してくるなと今回のチュートリアルを通じてよく感じます。
様々な髪質・状態のお客様が多い中、求める仕上がりの質感や感触が満足のいくレベルでまだまだ安定していないので、『CMCをクッション役として使い、締まり過ぎないようにする』など自分に足りない考え方をもっと取り入れて引き出しを増やしていきたいと思います。
質問です
今回はトリートメントなので処理剤のみで行う施術で組み立てましたが、BYACのような還元剤を使う場合はアイロンを使うなど物理的な処理もあったほうが、より良い結果に導くことができるのでしょうか?



>質問です
今回はトリートメントなので処理剤のみで行う施術で組み立てましたが、BYACのような還元剤を使う場合はアイロンを使うなど物理的な処理もあったほうが、より良い結果に導くことができるのでしょうか?
そうですね、還元剤を使う場合は、軟化させることで髪の形状そのものを変えることが目的だと思います。
その形状変化をさらに求める場合は、アイロン施術もあったほうが良いでしょうね。
ただし、軟化が弱くアイロンの意味がない場合もありますよね(笑
と、どんなに弱い還元剤でも還元剤を使用した場合は、空気酸化では無く、私は必ず酸化剤も使います。
空気酸化は、たしかにバカにはできないですけど、あてにもならないと思ってます。



アイロン施術はリスクも伴いますし
対応には臨機応変さが必要ですよね
酸化剤は確かにある方が確実ですよね
自分の提出した修正ポイントには記入していなかったので
しっかり押さえておきます
ありがとうございました。



返信ありがとうございます。
それでは次に行きましょう!
課題:パーマ①
■テーマ
パーマ 課題1
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:硬毛 多毛 ややうねりのクセあり 毎日のアイロンなどの熱ダメージで乾燥が強く、ゴワつきと硬さもみられる
毛先はかなり指通りが悪く、引っ掛かる アイロンのもちはよくなさそうな状態
キューティクルの剥離と思われる毛先のチリつき・枝毛
根元~中間撥水毛・毛先 15cm 親水毛
ダメージ Lv:根元~中間 3Lv
毛先 15cm3~4Lv 程度
カラー履歴:2 ヶ月前 12Lv 程度
■目指す仕上がり
広がりすぎず程よくボリュームを抑えたパーマヘア
・撥水毛で硬毛・多毛な髪質に対してボリュームを抑えるけどダレないウェーブ形成
・手触りをこれ以上悪くしない
・髪質が柔らかく見えるようなウェーブ感とカール感
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①リマサリでワンシャン
②前処理 浸透促進 チェンジリンス
→毛先 15cm ポリ K チェンジリンス
③前処理 3 種β5 倍 毛先にパワードベータ薄くのばす
④ワインディング水巻&1 液塗布ソニルクリープ H 10 分
→チェック→水洗・タオルドライ
⑤中間処理 ヘマヘマ 10 倍希釈
⑥中間処理 3 種β5 倍 or ファイベータ 10 倍希釈
⑦蒸し加温・クーリング 7~15 分
⑧ポリ K10 倍塗布
⑨2 液 過水5分 → アウト・水洗
⑩ヘマヘマ→キトキト チェンジリンス
⑪トリートメント→水洗→ドライ・仕上げ
■各施術工程の意図
① 撥水毛対応
② クセのある熱変性毛なので浸透促進で緩める
ダメージのある緩んだ毛先はポリ K で引き締め
③ 毛先の親水部を1液から保護するため
④ ダメージを考えて水巻 ソニルクリープ S ではウェーブ感が得られにくいと考え H を使うことに
⑤ 還元剤の封鎖 ※2液過水のため酸リンスなし
⑥ 1液後失われた CMC と PPT の導入
蒸し加温前にクリープしやすい状態を整える
⑦ 10 分程度でテストしてリッジ感などの状態を見る
⑧ 乾燥工程ではなく水分をほどよく保ち収斂させるのが目的
時間短縮・ダメージレス
⑨ ブロム酸より柔らかい手触りを作るため過水に
⑩ 過水・還元剤・アルカリを残さない
pH コントロール
⑪ ベータレイヤートリートメントでしなやかに
■修正を加えた施術箇所
⑥ファイベータを選択
■修正の理由
ファイ型ケラチンとナノ化 CMC 導入で補修を優先させながらクリープしやすい状態に持っていくため
■結果および考察
結果
毛髪診断の段階でキューティクルのしっかりしている硬毛でありながらうねるようなくせ毛であると診断しているにもかかわらず、“隠れくせ毛”と見抜けず、結果として考えていたウェーブ感・カール感ではなく、ロッド径とは関係のないカールがでてしまいました。
手触りや質感に関しては、硬くなったりゴワつきや引っ掛かりなどは出ていないように感じたので、2液の選択や前処理・中間処理でしっかりと CMC・PPT で補強できていたのではとないかと思います。
原因と改善方法
隠れくせ毛についてはキューティクルがしっかりしているため、なるべくキューティクルを剥がさないようにしながらアルカリで軟化させる時間を短くすることをポイントに置いたほうがいいのではないかと考えます。
前処理での浸透促進はもちろん、後処理でもしっかりとキトキトで擬似キューティクルを作り・整えて CMC で路を戻す工程を省かず今後はきっちりやっていこうと思います。











では、よろしくお願い致します。
今回はなかなか大変だったようですね。
隠れクセ毛は本当にやっかいですし、見抜くのが相当に難しいですよね。
ウェット時の写真を見るかぎりでは、よくかかっていそうですが、やや均等感に欠けたウェーブになっていますね。
毛先のややだるいカールは、ポリKによる事前収れんで1液の浸透不足の感覚はなかったですか?
また、ドライ後のウェーブの消えぐあいから、中間処理の不足感は感じませんでしたか?
あと、最後にひとりごとですが、ポリフェノール後の過水2剤ってどうなんでしょうね。
ポリフェノールって抗酸化ですよね。
2液って酸化ですよね。。
過水みたいな放置時間が短い(寿命が短い)もので、きちんと髪の内部で活性酸素が発生してるのかな?なんてひとりごとでした(笑



よろしくお願い致します
そうですね
今回はパーマ後のウェットとドライで
これだけ差が出たのでどうしたものかと思案しました
>毛先のややだるいカールは、ポリKによる事前収れんで1液の浸透不足の感覚はなかったですか?
1液放置後のテストカールではむしろパーマが効きすぎている感覚があったので1液の浸透不足は感じませんでした。
むしろもっとゆるくてよかったのに変にカールが出ていたのですぐ流さなきゃといった具合でした。
今思えばこの時点で隠れくせ毛が出ていたように思います。
>ドライ後のウェーブの消えぐあいから、中間処理の不足感は感じませんでしたか?
それは・・・今ご指摘を受けてあっと思いました。
毛量も多いためお流し・ヘマヘマ塗布は十分に行き渡っていなかったかもしれません。
水洗に関して十分に気をつけていたつもりになっている過信がありました。
>ポリフェノール後の過水2剤ってどうなんでしょうね。
モデルの髪質が硬毛であったこととテストカールでのウェーブ感を考慮して、クリープ後に乾燥工程を入れていないことにしました。その分をポリフェノールで余分な水分を抜き収斂させリッジ感をだそうと考えました。
また、ポリフェノールが酸性領域で活性化されるため過水での酸化とともに効果が現れると考えていました。
パーマ後の感触・柔らかさを気にして過水を軸に考えていたので、この場合はキトキト→ポリK→ブロム酸の方がウェーブ感としてはより良い結果が得られたのかもしれません。
過水を使う場合はどうしたらいいですか?
榊先生のところも拝見して勉強させていただきます!(^_^)



>むしろもっとゆるくてよかったのに変にカールが出ていたのですぐ流さなきゃといった具合でした。
>>ドライ後のウェーブの消えぐあいから、中間処理の不足感は感じませんでしたか?
>それは・・・今ご指摘を受けてあっと思いました。
毛量も多いためお流し・ヘマヘマ塗布は十分に行き渡っていなかったかもしれません。
水洗に関して十分に気をつけていたつもりになっている過信がありました。
1液の段階ですでに軟化が少し行き過ぎてて、そこに残留還元剤+クリープ加温で、軟化が走っちゃいましたかね。
髪の中が見れたら本当に良いんですけどね(笑
もう私があれこれ言わずとも、客観的に感じてらっしゃると思うので、大丈夫かと思います。
ポリフェノールや乾燥も含めて2液前の収れんは、自分の中でもう少し解き明かしたい部分なんですよね。
なので、忘れて下さい(笑
すみません。
ただ、ひとつ、
>ポリフェノールが酸性領域で活性化されるため過水での酸化とともに効果が現れると考えていました。
ここが気になりました。
過水では髪を酸性にすることは出来ないので、もしかすると、逆の理解をされているのではと思ったんですけど、どうですか?
よろしくお願い致します。
いろんな部屋をのぞいて見て下さいね^ー^



>1液の段階ですでに軟化が少し行き過ぎてて、そこに残留還元剤+クリープ加温で、軟化が走っちゃいましたかね。
これやってしまうと取り返しがつかないですね。
今後の施術にも影響しますし。
軟化が走ってしまうこと肝に銘じておきます。
>ポリフェノールや乾燥も含めて2液前の収れんは、自分の中でもう少し解き明かしたい部分なんですよね。
僕も鵜呑みにせずこれからもデータをとっていい方法を探していこうと思います。
>過水では髪を酸性にすることは出来ないので、もしかすると、逆の理解をされているのではと思ったんですけど、どうですか?
これは僕の勘違いというか理解できていない部分でした。
過水はpHが酸性なだけで、酸度があるわけではないんですよね?
酸性になるもんだと間違って理解していました。
理論と技術のテキストをもう一度読み返してほかにも間違って理解していないか確認します。
それとみなさんの考え方もいろいろみて取り入れていきます!



些細なことまで確認できるので、このチュートリアルは良いですね。
この勢いで、一緒に向上していきましょうね。
では、次にいきます!



いつも新しい気づきをいただけるので
本当に勉強になります。
次もよろしくお願い致します!
課題:カラー①
■テーマ
カラー 課題1
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:普通毛 直毛だがダメージによるうねり有り
ハチ周辺の一部に直毛なのにボコボコザラザラした手触りの部分がある(縮毛ではない)
キューティクルがしっかりしていてダメージの目立ちにくい髪質
毛先はひっかかりやザラつきが多少ある
全体的にやや撥水毛だが毛先は親水化
湿気を帯 びるとボワボワ広がりやすい
ダメージ Lv:3Lv 程度 熱ダメージはほとんど無し
カラー履歴:1 ヶ月前に黒髪から8Lv 程度にトーンアップ
アッシュ系の色味がやや残るものの、アンダーの赤みか出てオレンジっぽくなっている
現在は9~10Lv 程に
パーマ履歴:1年以上前に
■目指す仕上がり
ナチュラルな黒髪に近いアッシュブラウン6~7Lv 程度の仕上がり
疎水化と擬似キューティクルづくりで質感をよくしてつややかな髪に
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①リマサリでワンシャン
②前処理 浸透促進 チェンジリンス
③前処理 3 種β5 倍
④カラー塗布 トータル35~40分
・根元ギリギリ~毛先塗布 15分放置
・チェック後根元おさえる程度に塗布 5分放置
⑤(中間処理 ヘマヘマ 10 倍塗布揉み込み +5分)
⑥中間処理 3 種β5 倍 or パワードベータ 10 倍希釈
⑦キトキト乳化
⑧カラーシャンプー
⑨後処理 ヘマヘマ→キトキト チェンジリンス
⑩擬似キューティクルづくり
⑪トリートメント→水洗→ドライ・仕上げ
■各施術工程の意図
① 撥水毛対応
② 浸透促進でしっかり膨潤させる
③ 路づくりとボイド埋め、等電点に近い状態に使用カラーがアッシュ系なので特に表面発色に気をつけて
内部に染料が浸透していく状態を作る
④ まずは全体のトーンダウン
毛先だけ沈まないように根元・中間・毛先の塗布量に注意
根元は合わせる程度に
⑤ 酸化重合を促す (必要があれば)
揉み込んで色の変化を見る
放置時間延長によるダメージ進行を防ぐ
⑥ 補修のため PT の導入
疎水型 PPT で過度なキューティクルの立ち上がりを防ぐ
中間処理の段階から収斂と pH コントロールをすることでダメージを防いでいく
⑦ シャンプー前にキューティクルを寝かす
⑧ 優しくしっかりシャンプー
⑨ 過水・アルカリを残さない pH コントロール
PPT 架橋を作ることで疎水性を高めキトサンが定着しやすいようにして擬似キューティクル作りにつなげる
⑩ 適度なしっとり感とサラリとした質感を作る
毛先の保護と退色予防
■修正を加えた施術箇所
⑤でヘマヘマ塗布
⑥はパワードベータを選択
⑩アジアンムーンで
■修正の理由
⑤念の為に もう少し発色して欲しかったので
⑥接着・引き締めが一度に行えるので
⑩しっとりしすぎずサラリとしたまとまりを作るためためアジアンムーンで
■結果および考察
カラーリングの仕上がり
アッシュ感を色味として表現しながらのトーンダウンだったので毛先だけ沈んでしまわないようにするのと、ダメージはありながらもしっかりしている髪質なので、ティントがしっかり内部まで浸透して表面発色にならないようにすることにポイントを置きながら施術を行いました。
結果としてアンダーに出ていた赤み・オレンジ味は抑えられ、アッシュの色味の表現に関してはイメージ通りだったのですが、明度はもう1トーン落とせる薬剤選定でも良かったように思います。
質感の仕上がり
中間処理での補修のための PPT・CMC 導入と接着、キューティクルの引き締め、pH コントロールはうまくできたと思います。結果根元~毛先の染まりも均一感が有り、ダメージも極力抑えられているように感じました。
擬似キューティクルづくりに関しても見た目のツヤ感となめらかなまとまりと手触りが作れたので概ね成功だと思います。
施術直後に関しては満足のいく結果が得られましたが、その場だけでなく、長くカラーが楽しめるような施術であることも大事だと思うので、これが時間の経過とともにカラーの残り方や質感がどのように変化していくか観察していけたらと思います。













根岸さんよろしくお願い致します。
キレイに仕上がってますね!良いですね。
何となくですが、色抜けがはやそうな髪質?かなと思いましたが、褪色はどうなんでしょうね?
その後の経過とかは分かりますか?
そういう髪であるとした場合、
中間~後処理は、収れん系処理をきちんとされているので良いですよね。
気になるのは、前~中間処理あたりでの、ティントが定着しやすい環境づくりが、もう少しあると、より良いかなと思いました。
つまりアブラっぽいものが定着しやすい場所づくりですね。
レベルダウンなので、カラー剤にポリKミックスなんかちょうど良いと思うんですけど、薬事法が(笑
立場的に言えるはずもなく(笑
前処理のPPT前にポリKで処理するとか、中間処理でセオリー通り、PPT⇒CMC⇒収れん
で、いくかですよね。
そこで、ひとつ質問ですが、中間処理での「パワードベータ10倍希釈」の詳細を教えて下さい。
何で希釈しましたか?10倍希釈のわけとは?



よろしくお願い致します。
はじめに・・・。
何でパワードベータ10倍希釈とか書いてるんでしょうね(ーー;)
これ間違いです。
希釈なんかしてません(>_<) 大変失礼いたしました。
>何となくですが、色抜けがはやそうな髪質?かなと思いましたが、褪色はどうなんでしょうね? お察しの通り退色しやすい髪質です。 一ヶ月後の経過観察の写真がありますので添付します。
>気になるのは、前~中間処理あたりでの、ティントが定着しやすい環境づくりが、もう少しあると、より良いかなと思いました。 つまりアブラっぽいものが定着しやすい場所づくりですね。 この当時はカラーにポリKを混ぜるという方法は使っていなかったのですが、ウキウキでも何度かカラーにポリKミックスでという説明を聞いたことがあったので最近試すようにしています。 内部補修をしておくことが前提でハイダメージ毛に対するティントカラーの施術や トーンダウン、色味の定着でわりと結果が出るなあと感じています。 今回のモデルの場合、前処理でのポリK使用は薬剤が入りにくくなるんじゃないかなと感じました。 また、ミックスの場合もトーンがダル~ダークになるので使うとしたらクリア剤を混ぜるなどの対応も必要かなと感じます





今回のモデルの場合、前処理でのポリK使用は薬剤が入りにくくなるんじゃないかなと感じました。
そうでしたね、全体的にやや撥水でしたよね。
また、ミックスの場合もトーンがダル~ダークになるので使うとしたらクリア剤を混ぜるなどの対応も必要かなと感じます。
やはりそう感じますか?
私もそう思います。カラー剤の種類にもよるのでしょうが、ポリKカラーは基本的に彩度が落ちるような気がしています。
通常カラー剤のティントは、毛髪に約5%ほど残存するように設計されていると思うのですが、
言い換えると、5%のティントが髪に残ることでカラーチャートに載っているような発色になるよう設計されている。
逆に言うと、5%以上残存するとやや色が強くでるはずですね。
残存性から言うと、酸化染料の特に中間体の重合体が残りやすいために、濁りみやくすみが出るのだと思います。
クリアも良いですが、リマサリトリートメントで薄めるのも良いですよ。
あっ、私の好みはどうでもいいですね(笑
では、何もなければ次に行きましょう!



>クリアも良いですが、リマサリトリートメントで薄めるのも良いですよ。
そういう方法もあるんですね?!
早速試してみます(゚▽゚)
次回もよろしくお願い致します!
課題:パーマ②
■テーマ
パーマ課題2
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:細毛 うねり多少あり 毛先に毎日のアイロン熱のダメージで乾燥が強く、毛先はかなり指通りが悪い
枝毛もみられ毛先のチリつきザラつきがある 表面的に撥水毛になっている 中は親水毛
ダメージ Lv:根元~中間 3Lv
毛先 10cm3~4Lv 程度
カラー履歴:3 週間前にホームカラー
■目指す仕上がり
I ラインシルエットのゆるウェーブ
ダメージ補修をしながらパーマ
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイシャンでワンシャン
②前処理 浸透促進 チェンジリンス
→ポリ K チェンジリンス
③プレ軟化 ソニル CA チェンジリンス
④前処理 3 種β5 倍
⑤ワインディング水巻
1 液塗布ソニルクリープ H:S=1:1 10 分
→チェック→水洗・タオルドライ
⑥中間処理 ヘマヘマ 10 倍希釈
⑦中間処理 3 種β5 倍 or ファイベータ 10 倍希釈
⑧中間処理 キトキト 10 倍希釈
⑨2 液ソニル BⅡローション 7 分×2 回
→アウト→水洗
⑩ヘマヘマ→キトキト チェンジリンス
⑪トリートメント→水洗→ドライ・仕上げ
■各施術工程の意図
① ダメージ毛対応
② 撥水部に浸透促進をしてから
ポリ K で引き締め髪の太さを整える
③ S2 の軟化 本軟化に備えて軽い膨潤
④ CMC・PPT 導入 路作り・接着
⑤ ダメージを考えて水巻
ソニルクリープ S と H を1:1に
⑥ 還元剤の封鎖
⑦ 1液後失われた CMC と PPT の導入
補修をして髪の強度を上げる
⑧ 酸リンスとして pH コントロール
⑨ ブロム酸で
⑩ 過水・還元剤・アルカリを残さない
pH コントロール
■修正を加えた施術箇所
③毛先にパワードベータ塗布
⑦ファイベータを5倍で
⑧キトキトの前にポリ K 塗布
⑪トリートメントをパワードエマルジョン→パワードベータで
■修正の理由
③毛先の保護 過膨潤を防ぐ
⑦ダメージが気になったので 10 倍より5倍で
⑧細毛でなおかつ薬剤を重ねているのでウェーブだれしないように収斂
⑪パーマがもつようにさらにダメージ補修をして髪の強度をあげる
しっかり揉み込んで収斂・接着・擬似キューティクルづくり
■結果および考察
結果
細毛で比較的ダメージもあったので、軟化には十分気をつけていたつもりだったのですが、目指す仕上がりのダメージを補修しながらのパーマという点において納得のいく結果には至りませんでした。
原因として、プレ軟化~ワインディング・1液塗布・チェックまで 30 分は超えていたので、その間に軟化が進みすぎてしまったのではないかと考えています。プレ軟化でのチェンジリンスは軽い膨潤程度に考えていたのですが、予想に反してその後の本軟化を短時間で一気にすすめる結果になったのかもしれません。
チェック後すぐに水洗して中間処理で補修を施すも、補修をしながらのパーマとは言いにくい結果となりました。
改善点
① プレ軟化以降のタイム管理と1液の反応を細かくチェック
目指す軟化の度合いをどのように進めて、最終的なワインディング後の本軟化で完了するのかを考えた施術設計が必要
② 細毛でうねるようなクセがあったのでプレ軟化を施術に組み込んでみたのですが、そもそも必要なかったかもしれない
③ プレ軟化をするとして、プレ軟化の前もしくは後にダメージ部分にファイベータ・パワードベータ等をしっかり浸透させておくなどパーマに耐えられる髪の強度を作る
パーマのシルエット、ウェーブやカールの形状は後からの修正を加えつつ、ウェーブだれすることなく目指す仕上がりに近づけることはできました。ダメージ補修という点に関しては設計の段階でタイム管理や細かいチェックというものを疎かにしていたところを次回から意識していくのと、プレ軟化から本軟化にかけてどうやって軟化を進めていけば良いかを復習しておきます。











根岸さん、よろしくお願い致します。
本当にいいですね。
包み隠さずありのままをレポートにしてくれますね。
なので、私も真摯に向きあえます。
今回は私も改善点②にあるように、プレ軟化は必要なかったかもと思います。
それと、本軟化の設定も強いように思いますね。
クセがあるようなので軽いプレ軟化を施していますが、今回のデザインにはほぼ影響しない程度のクセ感だと思いましたので、必要ないかなと思いますね。
ゆるいクセ感に対するパーマであれば、S2のシングル軟化で充分でしょうね。
今回のケース私であれば、CA(1:2)トリートメントでつけ巻きし、ワインディング後テストし、クリープSかなと思いました。
これは、ちなみにダブル軟化ではありません(笑



よろしくお願い致します。
やはりプレ軟化は必要なかったんですね。
ここの判断は本当に難しいです。
本軟化に関しては、これでも弱いのではないかと思っていたくらいですが、そうでもなかったようです。
>クセがあるようなので軽いプレ軟化を施していますが、今回のデザインにはほぼ影響しない程度のクセ感だと思いましたので、必要ないかなと思いますね。
ここで言う『デザインにはほぼ影響しないクセ』と『影響するクセ』の違いはどのように判断したらいいでしょうか?
>CA(1:2)トリートメントでつけ巻きし、ワインディング後テストし、クリープSかなと思いました。
ダブル軟化ではないんですよね笑
今回の仕上がりよりも、もう気持ちリッジ感が出るようにしたい場合でもこの設定でいかれますか?
それとも薬剤を変えられますか?
中間・後処理で対応されますか?
私は技術的にも知識的にもまだまだ未熟です。
技術や毛髪診断の感覚的な部分を理論化して伝えていくにはもっと体感して理解する必要があると思っています。そのために失敗だらけです。
リトルのお薬を使い始めてまだ間がないことを理由にはしたくないですし、早く皆さんに追いつきたいので失敗しながら頑張ります。
本当はうまくいきました!みたいなレポート書きたいんですけどね笑
せっかく先生方に見ていただいて意見をやり取りできる場なのに、それはそれでもったいないかなと。
そんな感じですが、今後もよろしくお願いいたします。



約1ヶ月後にこられた時の写真です
上手にお手入れしてくださっていたので、おおきなウェーブだれはなかったように思います。
施術中の中間・後処理もきちんとできていたのかなと。
ただ、中間~毛先の乾燥はすすんでいるように見えました。
今回の目的である補修をしながらのパーマが不十分であったことと、薬剤の選択を見誤った結果だと思います。
このあとトリートメントしました。





>ここで言う『デザインにはほぼ影響しないクセ』と『影響するクセ』の違いはどのように判断したらいいでしょうか?
平面的な波状のクセである波状毛で、クセのウェーブサイズがパーマでつくるウェーブサイズよりも大きいことでしょうか。
立体的なクセ毛は比較的頑固なので、パーマが負けることが多いので難しいと思います。
>今回の仕上がりよりも、もう気持ちリッジ感が出るようにしたい場合でもこの設定でいかれますか?
それとも薬剤を変えられますか?
中間・後処理で対応されますか?
本当はロッドを変えますけど(笑
どちらかでと聞かれれば、薬剤を変えますね。
最初のCA(1:2)トリートメントは変えずに、次のクリープSにクリープHを20%ほどミックスさせると思います。
中間・後処理で出したリッジ感は、消えやすいと思うので、やはりパーマの基本は、1液と2液とワインディング、これにつきると思います。
1ヶ月後の写真までありがとうございます。
偶発的でしたが軟化が進んでいたのでウェーブは持続しやすいでしょう。
中間~毛先の乾燥も同じ理由だと思います。
>本当はうまくいきました!みたいなレポート書きたいんですけどね笑
せっかく先生方に見ていただいて意見をやり取りできる場なのに、それはそれでもったいないかなと。
この姿勢が、大きく飛躍するかどうかの違いだと思うんです。
さらけだす勇気は要ると思いますが、その分、しっかりと応援しますよ!



すみません、僕の理解力が足りず、確認なんですが
>平面的な波状のクセである波状毛で、クセのウェーブサイズがパーマでつくるウェーブサイズよりも小さいこと→『デザインにはほぼ影響しないクセ』
立体的なクセ毛は比較的頑固なので、パーマが負けることが多いので難しいと思います。→『影響するクセ』
ということでよろしいのでしょうか?
パーマでつくるウェーブサイズよりも小さい波状毛だと影響しないですか?
>やはりパーマの基本は、1液と2液とワインディング、これにつきると思います。
そうですよね。
ロッド径を変えるのは当たり前過ぎて、薬剤の方にばかり目がいってました。
言葉が足りず、お恥ずかしいです。



読み返すと誤字がありました。すみません!
>平面的な波状のクセである波状毛で、クセのウェーブサイズがパーマでつくるウェーブサイズよりも小さいことでしょうか。
パーマでつくるウェーブサイズよりも大きいこと、が正しいです。すみません。
チュートリアルをご覧の方のためにも、文を修正しておきますね。
緩やか(大きく平面的)なクセであれば、リッジの角度も緩いので、そのような髪をパーマ技術で曲げるのはそう難しくないので、髪型は作りやすいですね。
これが、リッジ角が鋭角になったり、ウェーブサイズが小さく立体感を感じるクセの場合、その力強さに負け、キレイに曲げるのが難しくなります。
これだと大丈夫ですか?



得心いきました。
この判断基準を元に今後も細かく気をつけるポイントに目を向けていきます。
ありがとうございます



得心って、むずかしい言葉をご存知なんですね。
おもわずデジタル大辞泉で調べました(笑
では、特になければ次に行きましょう!



なんかいい表現が見つからなくて使いました笑
次もよろしくお願い致します。
課題:カラー②
■テーマ
カラー課題2
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:普通毛 毛量は多く撥水毛 キューティクルがしっかりしていてダメージの目立ちにくい髪質
ストレートパーマ・アイロンによる熱ダメージ有り(前髪や表面は特に)赤みの出やすい髪質
ダメージ Lv:2~3Lv 程度
カラー履歴:毛先数 cm にカラー履歴有り1年以上前
新生部 4~5Lv 黒髪
中間~毛先にかけて生活習慣による褪色
パーマ履歴:2週間前にストレートパーマ
■目指す仕上がり
赤みを抑えた青みのアッシュ8Lv
シングルプロセスのカラーで出来る限り色味を表現
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①リマサリでワンシャン
②前処理 浸透促進 チェンジリンス
③前処理 3 種β5 倍
④カラー塗布 トータル35~40分
・根元ギリギリ~毛先数 cm 残して 10 分放置
・毛先塗布 7分放置
・根元チェック 5分放置
⑤中間処理 ヘマヘマ 10 倍塗布揉み込み
⑥中間処理 3 種β5 倍
⑦キトキト乳化
⑧カラーシャンプー
⑨後処理 ヘマヘマ→キトキト チェンジリンス
⑩トリートメント→水洗→ドライ・仕上げ
■各施術工程の意図
① 撥水毛対応
② 浸透促進でしっかり膨潤させる
③ 路づくりとボイド埋め、等電点に近い状態に
使用カラーがアッシュ系なので特に表面発色に気をつけて内部に染料が浸透していく状態を作る
④ 新生部のトーンアップから
毛先の既染部はトーンダウン・色味を中間部に合わせる
根元が上がればカラー終了
⑤ 酸化重合を促す
揉み込んで色の変化を見る 放置時間延長によるダメージ進行を防ぐ
⑥ 補修のため PPT の導入
疎水型 PPT で過度なキューティクルの立ち上がりを防ぐ
中間処理の段階から収斂と pH コントロールをすることでダメージを防いでいく
⑦ シャンプー前にキューティクルを寝かす
⑧ 優しくしっかりシャンプー
⑨ 過水・アルカリを残さない pH コントロール
PPT 架橋を作ることで疎水性を高めキトサンが定着しやすいようにする
⑩ 毛先の保護と退色予防
■結果および考察
カラーリングの仕上がり
元の髪質や熱ダメージによる赤みの出やすい髪質に対してシングルカラーとしては赤みをしっかりと抑えたアッシュのカラーリングは出来たと思います。
トーンアップのため OX6%を使っての作業となるので、表面発色にならないようしっかりと内部に浸透させることを考え、タイム・薬剤選定・処理剤を決めて施術設計を組みました。
質感の仕上がり
ケアの面では PPT・CMC 導入による補修、キューティクルの剥離予防・引き締め、pH コントロールに気を付け、アルカリをキャンセルしダメージを極力抑えることで、カラーによるうねりやストレートの戻りが出ないよう注意して施術を行いました。
その際にヘマヘマ・3種β5倍・キトキト etc…水物の塗布が多くなり、状態によって塗布するものも変わるので、表面堆積や施術タイム、お客様が不快に感じない施術をおこなっていくことは工夫していくべき課題の一つです。
今後のアッシュの色味の変化、特に赤みが出てこないかに注意して経過を見ていこうと思います。











根岸さん、よろしくお願い致します。
良いですね、素晴らしくて特に何もないです。
では次に行きま・・(笑
ここだけ聞かせて下さい。
>お客様が不快に感じない施術をおこなっていくことは工夫していくべき課題の一つです。
少し詳細をお聞かせ下さい。



>お客様が不快に感じない施術をおこなっていくことは工夫していくべき課題の一つです。
少し詳細をお聞かせ下さい。
まずは、基本的に作業はシンプルで施術時間が長くならないことです
カラー塗布・放置後の中間・後処理に関して一つ一つの施術を手早く的確に行うことが何よりと考えています。
そのためには丁寧さだけでなく、その時に何が必要か見極められる目と取捨選択できる判断力が必要ですよね。
他のスタイリストやアシスタントに伝えるときに、経験等を体系化してベースを作るのも必要かと考えています。
その大もとになっているのがリトルのマニュアルなんですが、お店で使うときはそれを応用しています。
もう一点は丁寧で綺麗な施術です
自分が汚いのが嫌いっていうのもあるんですが笑
特に中間処理は水物の塗布が増える場合があると思うのですが
手際の悪さで薬剤が垂れたり、飛沫が飛んだり、施術をする上で最低限気をつけておかなければならないことかなと思います。
どちらも当たり前に考えていることだとは思いますが、全てにおいてスタイリストが行う仕事ではなくアシスタントに任せる部分も多いとすれば
薬剤に対する共通認識と安心できる施術のレベルを常に意識することが、お客様の不快感の軽減につながり、快適に過ごしていただける要因になるのかなと考えています。
少し逸れた部分もありますし、ここで書いたのはあくまで技術的な部分であって接客の心構えなどは割愛しています。
ただ、概ねこのあたりを気をつけることが、接客をしていることの姿勢にもつながりますし、不快に感じない施術にもつながっていくのではと考えています。
少しずれた回答かもしれません(ーー;)



激しく同意します!(笑
私が大切に思うことは、5つのSです
・スローリー・シンプル・スリム・スピーディー
お客様に不安を感じさせないよう、ゆったりとした動きであるが、工程や技術に無駄がなく確実なので、その結果仕事がはやい。
少ない手数で最大限の効果を出せるよう、必要なものだけを必要なだけ施していく。
というような4つのSと、最後のSは、
・清潔
これだけ日本語ですが(笑
実はこれに関してが、一番うるさいかもしれません(笑
おかげさまで、私自身があらためて自分の軸に戻ることができました。
ありがとうございました^^
では、次に行きましょう!



同じご意見でよかったです。
・スローリー・シンプル・スリム・スピーディー・清潔
5Sは伝えやすくてイイですね!
早速使わせていただきます笑
次もよろしくお願い致します!
課題:カラー③
■テーマ
カラー課題3
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:硬毛 毛量は多く撥水毛 キューティクルがしっかりしていてダメージの目立ちにくい髪質
パーマ・カラーともに繰り返しているが、毎回ケアはしているそうで枝毛などはほとんどない
中間~毛先にかけて乾燥がすすんでいる
ツートーンのカラーをしていてハチ上と下でダメージ度合いが違う
ダメージ Lv:ハチ上2~3Lv 程度 下3~4Lv 程度
カラー履歴:2ヶ月前 新生部 4Lv
ハチ上 既染部6~7Lv
ハチ下 既染部 11~13Lv 以前ブリーチしたのが毛先に残っているかも
パーマ履歴:6ヶ月ほど前
■目指す仕上がり
ツートーンのデザインのまま色味を変える
ハチ上6Lv のマット系
ハチ下ブリーチ後イエローグリーン
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①リマサリでワンシャン
②前処理 浸透促進 チェンジリンス
③前処理 ハチ上 3 種β5 倍
ハチ下 3 種β5 倍+特トリ
④カラー塗布
ハチ下ブリーチ→ハチ上の塗布
⑤中間処理 ハチ上はヘマヘマ 10 倍塗布揉み込み
⑥中間処理 ハチ下に 3 種φベータ 5 倍揉み込み
⑦キトキト 10 倍乳化
⑧カラーシャンプー
⑨後処理 ヘマヘマ→キトキト チェンジリンス
⑩水洗・タオルドライ
⑪ブリーチ部分にファイベータ塗布
⑫塩基性カラーでハチ下にカラー
グリーンとイエローで色味を作り塗布
⑬カラーシャンプー
⑭キトキト チェンジリンス
⑮パワードベータ揉み込む→水洗
⑯タオルドライ→キューティクルベール→ドライ仕上げ
■各施術工程の意図
① 撥水毛対応
② 浸透促進でしっかり膨潤させる
③ 路づくりとボイド埋め、等電点に近い状態に
ハチ下の場合は毛先のキューティクル・コルテックスの接着(ブリーチに備える)
④ ハチ下のブリーチから
色の上がり方を見ながらハチ上の塗布
⑤ ハチ上は酸化重合を促ししっかり染める
⑥ ハチ下は3種:φベータ=1:4 でブリーチ毛の補修
疎水型 PPT で過度なキューティクルの立ち上がりを防ぐ
収斂と pH コントロールをすることでダメージを抑えていく
⑦ シャンプー前にキューティクルを寝かす
⑧ ベータレイヤーシャンプー 補修も考えて
⑨ 一旦過水・アルカリを off pH コントロール
PPT 架橋を作り疎水性を高めキトサンの定着を促す
⑪ ナノ化 CMC で路を作り、ファイ型ケラチンで補修、液晶乳化ヒト型セラミド・コレステロールでベースを整えて塩基性カラーに備える 揉み込みしっかり
⑫ 根元ギリギリから塗布 15 分放置
⑬ pH コントロール
⑮ 収斂と擬似キューティクルの形成
染料が抜けにくいようにする
⑯ 外部補修
■修正を加えた施術箇所
⑫塩基性カラーの色が定着せず、考えていた色味よりも薄かったので、一度水洗して微アルカリカラーのマット系を塗布
■修正の理由
全く色が乗らなかったわけではないが、染料の定着を考えアルカリカラーに変更し再塗布
■結果および考察
目指す仕上がり
ハチ下に関して言えば、塩基性カラーのあとにアルカリカラーを塗布したため、色味の鮮やかさに欠ける結果に。
加えて施術時間も大幅に長くなってしまいました。
塩基性染料の特性を考えれば、髪を中性~アルカリ性に状態にしておくことで毛髪内部のマイナスイオンに塩基性染料(+)がくっついていくという仕組みを作るために、⑨の後処理でのキトキトチェンジリンスでの pH 調整が妨げになっていたのか。
もしくはファイベータの塗布が原因で浸透していかなかったのか。
単純に塗布量の問題か。
原因がはっきりしないので毛束で実験してみました。
実験1 キトキトで実験
① ブリーチ後に処理なし
② ブリーチ後にキトキト 10 倍でチェンジリンスしたもの
③ ブリーチ後にキトキト 10 倍でチェンジリンスしてファイベータを揉み込んだもの
① ② ③の毛束にそれぞれ塩基性カラーを塗布し 10 分放置
結果
① ② ③ともに染まり具合に大きな差は出ず
実験2 ファイベータで実験
① ブリーチ後に処理なし
② ブリーチ後にファイベータ原液を揉み込んだもの
③ ブリーチ後にファイベータ5倍希釈を揉み込んだもの
① ② ③の毛束にそれぞれ塩基性カラーを塗布し 10 分放置
結果
① が一番よく染まり、③ ②の順に薄くなった
実験結果を元に考えるとキトキトが妨げになっているとは考えにくいようです。
むしろ実験1の結果から、キトキトをしてからファイベータを塗布すればファイベータも効果的になるということなのでしょうか。
塩基性カラー塗布前の水分量・表面堆積には気をつけていたのですが、そこか、塗布量や馴染ませかたに原因があったのかもしれません。











根岸さん、よろしくお願い致します。
今回は少数的な案件で、とても良いですね。
皆さん勉強になると思います。ありがとうございます。
実験にフォーカスをあてていきますね。
実験1と2の結果から今回は、ブリーチ後に処理なしが結果が良かったということになりますね。
塩基性カラーは、イオン結合による染色以外に疎水結合もあると思うので、ブリーチ後のような親水にかたより過ぎている状態よりも、疎水に近づけるため、多少pHを下げたりPPTなどの処理を行うのは良いと思います。
しかし、それらの処理はマイナスの電荷を打ち消すために行うものなので、イオン結合的には不向きでしょう。
例えばですが、
ブリーチ後処理なし→塩基性カラー塗布放置→シャンプー前に酸で引き締め処理→シャンプー
これだったら、もっと染まりが良くなるかもと思いました。
ブリーチ後は髪の膨潤度が高いので、シャンプーによる染料の流出が考えられますよね。
髪のマイナスとプラスの染料がイオン結合するが、シャンプーのマイナスがそれらを引き離し流出させるということがあるので、シャンプー前の引き締めは有効でしょうし、
その時に酸を使えば、染料のイオン結合を手助けしてくれるのではと思いました。



今回は塩基性カラーの特性と適した処理について学べました。
少数案件ではありますが、全くない案件でもないので、この場で勉強させていただいて大変参考になりました。
>ブリーチ後のような親水にかたより過ぎている状態よりも、疎水に近づけるため、多少pHを下げたりPPTなどの処理を行うのは良いと思います。
しかし、それらの処理はマイナスの電荷を打ち消すために行うものなので、イオン結合的には不向きでしょう。
塩基性カラーではイオン結合による染色がメインになるんですよね?
それならやはり前処理はイオン結合的に不向きなようですね。
今回の実験を振り返ってみて理解できました。
>ブリーチ後処理なし→塩基性カラー塗布放置→シャンプー前に酸で引き締め処理→シャンプー
例えばここの後にシステムトリートメントなどによる疎水処理を行えばさらに色持ちに関して有効なのでしょうか?
それとも染料の流出になりかねないのでしょうか?
酸での引き締め処理に関して、どうなれば適切な処理なのか判断が難しい部分があるのですが、やはり濡れている状態が続けばそれだけ染料も流れている感覚があります。
うまく説明できなくてすみません。
酸で引き締め処理に加えてこれもあれば有効だという方法はありますでしょうか?



システムトリートメントは有効だと思います。
だいたいどこのシステムトリートメントもNo1はカチオン(プラスの電荷)だと思うので問題ないでしょう。
>酸で引き締め処理に加えてこれもあれば有効だという方法はありますでしょうか?
そうですね、あとはベタですけどポリフェノールでしょうか。
ポリK⇒キトキトですかね。
ただ、ポリK⇒パワードエマルジョンやパワードベータなんかも良いですかね。
ベタベタになるかな(笑



>ポリK⇒キトキトですかね。
ただ、ポリK⇒パワードエマルジョンやパワードベータなんかも良いですかね。
実はパワードベータはよく使います
ただし、ハイダメージ部分や主に毛先のみですが。
やはりキトキトがダメージ関係なく髪全体に対してまんべんなく使えそうですね。



ワタクシ、開発に関わったので、パワードベータが好きなんです(笑
Pベータともども、今後もよろしくお願い致しますm(_ _)m
では、次に行きましょう!



私もパワードベータ推しになろうかなぁ笑
次回もよろしくお願いいたします。
課題:ストレート③
■テーマ
ストレートパーマ課題3
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:細毛 うねるクセ+デジパ バサバサと広がりまとまりがなくなっている状態
濡らすとギシギシからまりクシ通りが悪い
全体に乾燥していて、特に毛先は傷みが強く白くなり枝毛・切れ毛が多い
表面にやたらセニングが入っている
ダメージ Lv:3~4Lv 毛先4Lv 以上
カラー履歴:2ヶ月前
パーマ履歴:4ヶ月前にデジタルパーマ
■目指す仕上がり
毛先は内巻きにしたいが、デジパと地毛のクセはできるだけとりたい
広がりを抑えてまとまるナチュラルなストレートに
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイシャンでワンシャン
②ポリ K でチェンジリンス
③前処理 3種:ファイベータ=1:4 揉み込み
④ソニル EXP
根元付近から毛先5cm 残して塗布 様子を見ながら
毛先はコーミングで伸ばす
(表面とフェイスラインの細い髪も注意して)
⑤水洗→ヘマヘマ 10 倍塗布
⑥中間処理 3種β5倍→エマルジョンチェンジリンス
⑦水洗・タオルドライ→毛先にパワードベータ
⑧ドライ・アイロン 160℃・クーリング
⑨2剤塗布 6分放置
⑩後処理 ヘマヘマチェンジリンス→キトキト 10 倍
⑪パワードエマルジョン
⑫パワードベータ
⑬水洗→ドライ→仕上げ
■各施術工程の意図
① ダメージを考慮して
② 親水毛を収斂 緩んだキューティクルを引き締め
③ ファイベータにすることで細毛で弱った毛髪内の結晶構造を整える
④ 毛先のハイダメージ部分は残し塗布 軟化が確認できたら毛先に薄くのばす
表面とフェイスラインの細く弱い部分は様子を見ながら 意識は均等軟化
⑤ しっかり水洗 還元剤の封鎖
⑥ 疎水型 PPT で補修 結晶構造の乱れを整える
エマルジョンによる接着と収斂
⑦ 癒着を防ぎ毛先保護
⑧ 保ちたい水分量はコントロールしながらも熱による処理も必要と考えこの温度設定に
⑨ 2剤は過水
⑩ アルカリ・還元剤・過水の除去 収斂作用と擬似キューティクル作り
⑪ ⑫毛髪の修復を仕上げていく
■修正を加えた施術箇所
⑥3種β5倍をさらさらβ5倍に
■修正の理由
ハリがなく乾燥した髪に程よい弾力としっとり感を与え、仕上がり後の指通り・クシ通りの良さを作りたいので
■結果および考察
・損傷の激しい部分とそうでないところのダメージ差
・デジパの部分とクセの部分
・セニングの入れ方が良くなくて、表面の髪(特に中間と毛先)が弱く強度がない状態
など様々な条件が混在している状態だったので、まずはベースの状態を整えることとストレートはダメージケア重視で行うことを施術組立の一番のポイントにしています。
どの還元剤でも軟化は早いだろうという予測のもと、ダメージと細毛のうねり毛という点から EXP をチョイスしました。予想通り軟化は早かったですが、ベースメイクと塗り分けで出来る限り均等軟化に近づけるようやってみました。
結果、バックの表面と左サイドの顔周りにややうねりが残りました。
表面や顔周りに関しては弱くなっている部分なので、コーミングで薬剤をなじませ放置タイム短めで調節した部分だったので、欲を言えばもう少し薬剤が作用するようにもっていけたら良かったと思える結果となりました。
補修の面ではしっかりと間で行いながらできたので、ツヤ感や手触りなどの質感・まとまりは作れたように思います。













根岸さん、よろしくお願いします。
さて今回もなかなか気を使う検証でしたが、
全体的に良い状態に仕上がってますね。
表面や顔周りは、コーミングでなじませ&タイム短めということで、攻めきれなかったという感じですね。
他の部分の仕上がり時のダメージ感はどうでしたか?
というのも、EXP単品を選択しているところを見て、写真やデータだけのコンディション判断なのですが、根岸さん攻めるな~って思いました。
それと、攻めきれなかった表面&顔周りは、こうやれば良かったな~、みたいなものはありますか?



よろしくお願いいたします。
>表面や顔周りは、コーミングでなじませ&タイム短めということで、攻めきれなかったという感じですね。
他の部分の仕上がり時のダメージ感はどうでしたか?
というのも、EXP単品を選択しているところを見て、写真やデータだけのコンディション判断なのですが、根岸さん攻めるな~って思いました。
初見では“顔周り・表面・毛先”以外はEXP単品でいけそうだなという判断でした。
S2のクセに対応したいと思ったのも判断理由です。
CAに変えたりBYACやパワードベータ等を混ぜようというのも考えてなかったわけではないのですが、3ステップのトリートメントもしながらということでそのままEXPのみで試しました。
感覚としてはその時は攻めた感覚はなかったんですよね(^^;)ファイベータを効かせているとも思っていたので…。
とはいえ、正直顔周りと毛先の状態には薬をそのまま伸ばすのはビビってしまいました。
その分で、伸ばしてすぐ流す→表面軟化
になってしまって伸びの甘い部分が出たのかなと思います。
>攻めきれなかった表面&顔周りは、こうやれば良かったな~、みたいなものはありますか?
前処理 毛先や顔周り等ダメージの強い部分に特トリ→裏技オイルで保護
毛先 パワードベータ:CA(1:2)にBYAC20% 2:2:1でもいいかなと
前処理でダメージが強かったり細い毛髪の部分を保護と、補強をしながら焦らずじっくり軟化を促す方法もあったように思います。



なるほど、前処理をきちんと行い1液の力をそのまま活かすということですね。
3種(1:4)ファイベータの意図は何ですか?
私はハイダメージ毛用に使うことはありますけれども。



>3種(1:4)ファイベータの意図は何ですか?
3種β5倍に変えて3種ファイベータ5倍を使う意図としては
ダメージを考慮してという部分が大きいです。
もともと細毛でギシギシと絡まりやすい状態であったので、まずはしっかりと路を整えベースを作ることを意識しました。
3種β5倍でも路づくりとボイドを埋めるという意味ではできなくもないのですが、液晶乳化ヒト型セラミドで結晶構造を整えることとコルテックス内部にファイ型ケラチンを補ったうえで3種混合と合わせて補強をしてをしてその後の1剤に備えるという意図です。
しなやかさ・手触りも幾分か違うように感じています。
あと、後処理後のパワードエマルジョン・パワードベータにもつながっています。
>前回の“こうやればよかったなぁ~”の部分でもう一点思い至ったことがありまして。
シャンプー後のポリKチェンジリンスですが、これも攻めきれなかった表面&顔周りの原因に繋がってくるんじゃないかなと思います。
というのもそもそも濡らすとキシキシ絡まるダメージの強い細毛に対してそのまま収斂を促すよりも、きちんと油分を補いボイドも埋めてから収斂し疎水化をすすめる方が、その後の薬剤の効きも安定するのではないかなと思いました。
工程として②ポリKチェンジリンスをなくして
③3種ファイベータ5倍の後に
ダメージの強いところは薄くパワードベータ塗布(ベタベタになりすぎないように)
とかでもよかったように思います。
もしくは
3種ファイベータ5倍でなく3種β5倍にしてダメージの強い部分には特トリでもいけるのではないかなと思います。
得トリはpHも低くそのままpHコントロールにもなると思うので。
その場合⑥の中間処理でファイベータを持ってきて、後処理後のパワードエマルジョン・パワードベータにつなげていくと思います。
考え出すとあれこれ出てきますね。



よく考えられていますね。説明も分かりやすく良いと思います。
ひとつだけ、
>得トリはpHも低くそのままpHコントロールにもなると思うので。
特トリにはpHコントロールを期待しすぎないほうが良いかと思います。
以上ここだけでした。
では、次に行きましょう!



そうなんですか?
特トリではあまり期待できないんですか?
課題:トリートメント③
■テーマ
トリートメント課題3
■施術前の髪(や肌)の状態
40 代女性
髪質:軟毛 アイロンを縦で巻いたような強いクセ毛
フワフワでパーマをあてているような感じ
地毛に加え加齢によりハリコシも少ない
1ヶ月前にフェイスラインのストレートを失敗されてザラザラした手触りのチリつく状態にされた
ダメージ Lv:3Lv フェイスライン4~5Lv 程度
カラー履歴:2ヶ月前にカラーをした 10~11Lv 程度
■目指す仕上がり
フェイスラインは BYAC をほかはベーストリートメントを軸にトリートメント
・チリつき弱くなっている部分のダメージ補修と質感向上
・親水部の疎水化
・ハリ・コシのある髪に
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイシャンでワンシャン
②ポリ K チェンジリンス
③フェイスライン BYAC:パワードベータ=1:3 塗布
フェイスライン以外 CA:パワードベータ=1:3 塗布
④水洗→しっかりタオルドライ
⑤いきいきβ5倍塗布
⑥ヘマヘマ 10 倍
⑦ポリ K 10 倍
⑧キトキト 10 倍
⑨BⅡローションでチェンジリンス
⑩擬似キューティクル作り
⑪トリートメント→水洗
⑫ドライ・ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
① ダメージを考慮して
② 収斂させ BYAC・CA を使う前の下準備
適度な水分を保持させて引き締める
③ フェイスラインはビビる手前のような状態なのでBYAC を選択
BYAC もパワードベータと混ぜて接着と収斂と重くなりすぎない適度な油分を持たせる
⑤ ハリ・コシを作っていく軟毛への対応
ほしい質感を作っていく
⑥ 2分放置 PPT 架橋
⑦ ポリフェノールの作用で収斂 強度を持たせる
⑤ で内部補修した髪をしっかり固める
⑧ 等電点に戻しさらに収斂
キトサンで擬似キューティクル
⑨ CA・BYAC を使っているので
⑩ ジェルエッセンスとキトキト 20 倍で
■結果および考察
結果
・全体に手触りは良くしっとりとした指通り ハリ・コシは出た ハンドブローでもボリュームは抑えられる状態に
・フェイスラインのチリつき部分は完全には解消されなかった。アイロンなど物理的な処理をもって形状を変えないとこの部分は改善されない。一方で、ハリやしっかりした感じは出て強度は増しているようなので、強くしっかりしたという面でBYAC の一定の効果は得られたように思う
・全体に疎水化していくこと・擬似キューティクルの形成は概ね出来た印象 ツヤ感もよい
結果を踏まえて、フェイスラインのチリつきなどの手触りに関してはアイロン処理など物理的な方法で形状を整えていくという作業を BⅡローション塗布の前にすることも改善の手段のひとつだなと感じました。
BYAC の使い方としてパワードベータと混ぜることで、接着と収斂と重くなりすぎない適度な油分を持たせることが狙いだったのですが、混ぜずに分けても良かったかなと思います。一つ一つの効果がしっかりと発揮されるかなという意味で。
一連のトリートメントとしては、ハリ・コシとしっとり感のバランスも良く、ブローでなめらかに伸びるので無理に伸ばさなくてもクセを活かしたスタイリングのしやすい状態になりました。











根岸さん、よろしくお願い致します。
今回は、最後のトリートメント課題ということで、レポートを拝見しても、さすがに言うことありませんね。
そこでひとつ根岸さんに質問です。
カットは最高のトリートメントという言葉がありますが、根岸さんにとっての最高のトリートメントとはどういったものですか?



よろしくお願いいたします!
難しいお題ですね^^;
自分にとっての最高のトリートメント…
正直、最高のトリートメントというものにまだ出会ったことがありません。
今私が日々のサロンワークの中で最高のトリートメントだなと言えるものがあるとしたら、それは
『お客様の気持ちに寄り添って、一緒に綺麗な髪を作っていくこと』
です。
カットも数多あるトリートメントも、効果のほどは実際に行う人間のスキルや理論、対応力、センスによるところが大きいと思います。
確かな技術は美容師として、怠らずに鍛錬をして身に付け磨いていくべきものだなと思いますし良い結果にもつながると思います。とても大切なことですよね。
でもそれだけでも足りない気がするんです。
お客様の髪が来店の度にみるみる綺麗になっていく様子を感じる時って、
そのお客様は、私を信頼し、髪に愛情をかけることができる美意識を持ち、一緒になって綺麗にしていこうと思える状態になっているんじゃないかと思うんです。
一過性ではなく永続的に綺麗であり続けられる努力をすること、それはサロンに訪れるときだけではなく日々の生活から少しづつ積み重ねられていくものですよね。
そこに至るまで美を発信したりお客様に伝えていくことが、寄り添うことであり一緒に綺麗を作っていくことであり最高のトリートメントに繋がるのかなと今は考えています。



なるほど、よく分かりました。
人が美しくあるために必要で大切なことを、よく理解されていると思いました。
偉そうに言ってすみませんが、そう思いました。
大丈夫だと思います。
いろいろと確信しました。
では、最後の課題に進みましょう^^



自分自身、技術もまだまだですし、見識ももっともっと広げていきたいです。
最高のトリートメントはこれからもずっと続いていくお題になりました。
ありがとうございました。
最後のレポートもよろしくお願いいたします!
課題:パーマ③
■テーマ
パーマ課題3
■施術前の髪(や肌)の状態
20 代女性
髪質:普通毛 波状毛 縮毛矯正と毛先にデジタルパーマを半年に1回しているがトリートメントなどのケアはしていない 広がりはないが手触りは熱変性のため硬く、毛先は特にザラつきヂリッとした感じがある 週に 1・2 回アイロンを使う(前髪はほぼ毎日)
毛先 10~15cm はダメージが大きく、軟化も早そう
カラーの色持ちも悪い
ダメージ Lv:新生部1~2Lv ~中間3~4Lv
毛先 10~15cm4Lv 程度
カラー履歴:3ヶ月前 ほぼ色味の残っていない状態
ストレート履歴:全体は4ヶ月前 毛先のデジパも同時期
表面と前髪は1ヶ月前
毛先のデジパ部分はやや残るがほとんどカット
■目指す仕上がり
デジパ・矯正を繰り返している髪に対してダメージを抑えながら内巻きのコールドパーマ
■施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
①トイシャンでワンシャン
②前処理 3 種β5 倍 +毛先 特トリ
③ワインディング水巻
1 液塗布ソニルクリープ H:S=1:2
7 分→チェック→水洗・タオルドライ
④中間処理 ヘマヘマ 20 倍
⑤中間処理 いきいき5倍
⑥中間処理 キトキト 10 倍
⑦2 液ソニル BⅡローション 7 分×2 回→アウト→水洗
⑧ヘマヘマ 20 倍チェンジリンス
⑨キトキト 10 倍 チェンジリンス
⑩エマルジョン→水洗
⑪裏技オイルとアジアンムーンで擬似キューティクル
⑫水洗→ドライ・ブロー仕上げ
■各施術工程の意図
① ダメージ毛対応
② パーマをかけるのが毛先 10cm 程度なので撥水部に対する処理というよりは、薬剤の過反応を防ぐ意味で
③ 薬剤塗布後はこまめにチェック
④ 還元剤の封鎖
⑤ テロっとしやすい髪に対し補修をして髪のハリ・コシ等、強度を上げる
⑥ 酸リンスとして pH コントロール
⑦ ブロム酸で
⑧ 過水・還元剤・アルカリを残さない
⑨ pH コントロール
⑩ 収斂効果
⑪ 毛先の保護として しっとりなめらかに仕上がるように
■結果および考察
パーマ自体は毛先にワンカールなのでさほど技術的に難しくはないのですが、髪の状態やこれまでの施術履歴もあり比較的ダメージも強かったので、軟化と中間処理にはパーマ課題1での反省も踏まえ、十分気をつけてなるべく負担のかからないようにすすめました。
仕上がりもブローでしっかり内巻きに入るようになったので、パーマとしての結果は出たように思います。
チュートリアルやその他モニタリングを経て少しずつではありますが、リトルのパーマ液・処理剤の反応や感覚がつかめてきたように思います。
初めは軟化が走ったり、処理剤の特徴がうまく活かせず、不適切であったり不十分であったため良い結果につながらないことが多かったです。こんなに使いにくいものなのかと薬剤のせいにしたくなるくらい(^^;)
それから基本的な技術を見直したり、薬剤の特徴や調整の仕方をしっかり勉強し考えるようになってから自分の技術の向上も図れたように思います。
まだまだ引き出しが少ないので、これからもケーススタディを続けて基本に則りながらも自分なりに使いこなせるようにしていきたいと思います。











根岸さん、よろしくお願い致します。
いよいよ12番目のレポートとなりますね。
例えば今回、コールドでは無く、クリープパーマを行うとすると、どのような工程になりますか?



よろしくお願いいたします
例えば今回、コールドでは無く、クリープパーマを行うとすると、どのような工程になりますか?
基本的には⑤と⑥の間でクリープ時間を作ります。(15分程度)
その後⑥のキトキトの前にポリK10倍希釈を塗布して2分ほど置いて→水洗・タオルドライ後に⑥に移ります。
今回コールドを選択してみても思ったのですが、BYACを使って毛先の強度を持たせてもいいなぁと。
なので、クリープをするなら余計にSS結合の補強をしたほうがクリープの力を損なわないと思うので
②と③の間にBYACを塗布し3分ほど優しく揉み込み→水洗してタオルドライをしてから
もう一度前処理をして③の行程に移ります。
クリープをするなら以上の行程が入ってくるかと思います。



>今回コールドを選択してみても思ったのですが、BYACを使って毛先の強度を持たせてもいいなぁと。
なので、クリープをするなら余計にSS結合の補強をしたほうがクリープの力を損なわないと思うので
②と③の間にBYACを塗布し3分ほど優しく揉み込み→水洗してタオルドライをしてから
もう一度前処理をして③の行程に移ります。
いいですね。とても良いと思います。
もし、このBYACの処理をくわえた場合、1液の薬剤は変わりますか?



>もし、このBYACの処理をくわえた場合、1液の薬剤は変わりますか?
BYAC単品使いをするなら1液は変えずにいきます。
BYACをエマルジョンなどで割って使うなら
ソニルクリープH:S=1:2を1:1にするかと思います。



>BYAC単品使いをするなら1液は変えずにいきます。
BYACをエマルジョンなどで割って使うなら
ソニルクリープH:S=1:2を1:1にするかと思います。
ズバリ、その心は!?



ズバリ、その心は!?
BYACの塗布量にもよるとは思うのですが、実際に単品使いであまり減力しているようには感じていないので単品使いの時は薬剤を変えません。
エマルジョンなどクリームタイプのものを混ぜて使う場合は多少減力を感じるので膨潤させやすいように持っていきます。



了解しました。
では、チュートリアルを体験して感じた思いの丈をお書き下さい。
よろしくお願い致します。



チュートリアルを体験して感じた思いの丈をお書き下さい。
まずは、拙いレポートに対し真摯に向き合っていただき、時には的確なアドバイスを時には新しい知識を伝えてくださり、一緒に問題解決し、技術や理論の幅を広げてくださって本当にありがとうございました。
こうしたやりとりも、レポートと写真のみなので、細部や変化を伝えるのもそれを受けて質問してくださるのも難しい部分があったと思うのですが、それでも回を重ねるごとに自分のスタンダードが確立されていき、その上に新たな技術が積み重なっていくのを感じました。
そして今も、チュートリアル以外でのモデルや練習もその後の復習としてやっていくことができています。
また、ほかの参加者のチュートリアルからもおもしろい考え方や技術、知識を得られ、こっそり応用させていただいてもいます笑
チュートリアルを経て今はリトルサイエンティストの考え方や技術に触れ、何を大切にして、これから何を伝えていくのか、目標とする講師になったその先をどういう指針のもと進んでいくのか、自分の中にその考えが芽生えてきたように思います。
これまでの時間と経験をさらに有意義なものにしていけるようにこれからも精進していきます。
ありがとうございました。



最初から最後まで、丁寧にチュートリアルに取り組む姿勢が大変素晴らしかったと思います。
多くの方から信頼され、息の長い講師・美容師として活躍できると感じております。
ご自分の中にあると思いますが、誰に向けて何を伝えるのか、という基本軸を大切にして、今後もご活動頂きたいと思っています。
これからの益々の精進と、輝かしい美容人生に期待しております!
それでは、チュートリアルを終了致します。



数ヶ月にわたり、チュートリアルありがとうございました!
最後の試験も頑張ります!