課題:トリートメント①
■テーマ
レドックストリートメント
■施術前の髪の状態
髪は細くてパサついていている痩せ髪。毛先はアイロンによる熱変性毛。癖はあるが矯正はしたくない→毛量が少なく、ボリューム減るのが嫌。
2020年の7月から担当させて頂いているお客様です。2020年7月に別のサロンで、ヘアマゼランをしてしっくり来なく、リケラをしたく、当店にご来店下さいました。
履歴は7月にレドックス。9月にレドックス。11月に癖が落ち着いたのと、抜け毛が気になるという事でヘアマゼラン2回してみて、12月にヘアマゼランはやっぱりしっくり来ないので、レドックスに戻し、今回2月にレドックスという流れです。
■目指す仕上がり
・ハリコシを出してしっかりした髪の毛にしたい。癖も本当は伸ばしたいけど、ボリュームダウンはしたくない矯正はしない。伸びてなくてもいいので、扱いやすくまとまる髪に。パサつきや引っ掛かりが解消されると嬉しい。
■施術前の髪から考えた施術工程
①トイトイトーイシャンプー
②リケラプラスリノべータークリーム90g+アクチベーター18g(5:1) 塗布5分 放置15分
③シブミンEX5倍+トイトイトーイシャンプー
④3種混合原液+neoミスト(5倍)
⑤特トリ(毛先1/3)
⑥ハイエマルジョン(中間~毛先) 放置5分
⑦水洗
⑧ヘマヘマ10倍 チェンジリンス
⑨キトキト10倍 チェンジリンス
⑩リケラミスト+リケラプラスリノベーターローション(4:1)塗布後、リケラエマルジョン薄く塗布
⑪ドライ→デンマンブロー→アイロン180°(1パネル1~1.5cm、約5秒2スルー)
⑫アンカーローション(塗布から10分放置)
⑬水洗
⑭トイトイトーイトリートメント チェンジリンス
⑮リケラエマルジョン塗布後 ドライ (アフター写真)
⑯カット
⑰ガルバエマルジョン→軽くデンマン仕上げ(アフター写真)
■各施術工程の意図
①AEDSケラチン補給し、髪の毛の体力向上
②ドデシルPGアミノエチルジスルフィドケラチンをSS結合と結合させ、髪の毛の一部に(活性化) GMTで軽く還元
③GMTの消臭 PPTの定着率UP シブミンを泡で塗布後なじませ、シャンプーすることで、泡立ちUPとチェンジリンス分を少し時短
④路づくりと疎水グラフトPPTの補修
⑤接着CMCの補給、疎水グラフトPPTの定着、キューティクルの定着
⑥接着CMCの補給、疎水グラフトPPTの定着、キューティクルの定着 パサつきを抑える
⑧外部補修のベースづくり、疎水グラフトPPTの定着補強
⑨キューティクル補修、等電点に戻す、引きしめ
⑩熱保護、ちょっとハリコシ強化、CMC補給、液晶性コレステロール、脂質補給
⑪デンマンでほぼ形を形成→アイロンで熱置き 少ない軟化で出来る範囲の癖を治す
⑫塗布した直後から酸化が始まるので、素早く塗布
⑭脂質補給
⑮指通り良くし、CMCの補給
⑰セラミド補給で潤いキープ
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
①のトイシャンの後に、乾燥とパサつきがあったので、BYAC+パワードベータ1:1を塗布し疎水状態に近づけました。⑬の後、アンカーが臭かったので、シブミンEX(5倍)を泡塗布しました。
■仕上がりからの結果
前回よりも癖が落ち着き、パサつきも抑えられ、指通りもUP。 理由は、BYAC+パワードベータの前処理と、ハイエマルジョンを付け加えたのと、リノベーター+アクチベーターの塗布量(アクチベーターの混合量も増やしています。)を若干増やしました。 レドックスはお客様からやればやるだけ潤いキープ出来ているのを実感して頂いています。去年の7月からレドックスをやり続け、髪の毛のハリコシもキープ出来て、癖が当初より落ち着いてきました。最初、癖は取れない事を前提に出来る限りやってみます!と始めましたが、2回目辺りから激変しました。ですが、あくまでも髪の毛が細くて毛量も多く無いので、この方はアクチベーターで、癖が落ち着いていますが、癖の強い方は基本的に癖が残ります。
■考察
リノベーターを、最初は10:1から始め、10:3や混合量を多くしたり、毎回試行錯誤を繰り返し、今回の混合量に落ち着きました。混合量=塗布量に関しましては多分、今回の比率がBESTだと思いました。
チュートリアル浜崎部屋にようこそ^0^
これからしばらくお付き合いよろしくお願い致します。
LSマイスター立ち上げ当初、メンバーで共有した言葉に
「形破り」というものがあります。
これまで作った形を破る・・・
ちなみに型を最初から無視して好き勝手にというのは
「形無し」だそうです。
プロフェッサーコースは
マスターコース、ドクターコースをしっかり修めた方
だからこそ出来る「型破り」のお手伝いを
チュートリアルという形でさせて頂きます。
プロフェッサーコースに臨まれるレベルにおられる
プロの美容師が公開する仕事に対し偉そうに
意見をされるわけですから
あまり気持ちの良いものでは無いかも知れないです。
とはいえ
それこそ褒めて終わるだけならチュートリアルの
意味がなくなるのでこちらも絞り出して書かせて頂きます。
前置きが長くなりましたが早速本題に入らせて頂きます。
非常にわかりやすく見やすいレポートでした!
ありがとうございます。
今回のレポートは良い機会なので
トリートメントなのか?
ストレートなのか?を軸に議論をしたいと思います。
今回のデトックストリートメントですが
「これはストレートでは?」と考える方が多いと思います。
僕の考えとしてはこれをトリートメントとして
打ち出すのはサロンの自由だと思いますし
化粧品登録の薬剤を使っているので
例えばストレートパーマ禁止の学校に対して
あくまでトリートメントですと
言い張るのもアリではないでしょうか^0^
学校はどう反応するかわからないですが(笑)
ただお客様の髪の形状変化度合を観ると
くせ毛がストレートなっています。
小泉さんにとって大切なのは
このお客様はトリートメントと認識している
という事であり、何よりお客様が喜ばれて
いるという事だと思います。
そこで考えたいのが
トリートメントとしながらも
施術者としては酸性ストレートと同様の
負荷が髪にかかっていると認識する必要が
あるのでは?という事です。
施術の内容に入る前にこのあたりを
どう考えるかお聞かせください。
濱崎先生(チュートリアル中は先生と呼ばさせて頂きます。)、初めまして。こちらこそ厳しく接して頂きありがとうございます。ですが、お手柔らかにお願い致します。
今回、アクチベーターの配合濃度が7%を超えていて、化粧品から逸脱してしまっていたのを、濱崎先生とリトルサイエンティストから前以てご指摘頂きまして、申し訳ございませんでした。
ですが、今回はトリートメントとして提出させて頂きました。
先ず、僕のトリートメントの考えを述べさせて頂きます。長くなります。僕は8年前辺りに一時海外で美容師をしていた時期があります。その頃、ブラジリアンストレートを知りました。ケラチンで伸ばすストレートと言われていました。ですが、発癌性のホルムアルデヒドが出るので日本に来る事はありませんでした。が、6年程前頃でしょうか、それをなんとか日本にと、取り上げる方達がリンゴ酸やグリオキシル酸、GMT、今はレブリン酸などを混ぜるなどして癖を伸ばすトリートメントとして謳っていたかと思います。マツコ会議でも取り上げられて酸熱ブームが来ました。当店は縮毛矯正に特化したサロンで営業しております。目指す仕上がりで癖があるスタイルは提供しないと決めています。ですので、リケラはトリートメントでハリコシを出して、ハリコシで癖をストレートにキープ出来るトリートメントという枠組みで考えています。その際アルカリは一切無しです。当店は酸性ストレートはやりません。今回のレドックスですが、GMTという還元剤が入ってますので、髪への負担はもちろん0ではありません。ですが、髪の毛の柱となるケラチンタンパクを活性化させて髪の毛の一部にしてハリコシ強化に繋がります。それがリトルでしか出来ない最大のメリットだと思っていますが、これはストレートだと言われたら確かにその通りです。それでしたらアシッドやグリオキシル酸も癖を落ち着かせるトリートメントと謳っていますが、酸性だったらトリートメントなのかなぁ?とどうしても自分は思ってしまいます。ですので、長くなってしまいましたが、僕は癖が伸びるトリートメントというのも、一つの枠でくくって考えてもいいのかな?と思っております。
今、このお客様はほぼ毎月リケラなりをやり続けていますが、髪の毛は壊れるどころか、逆にハリコシがプラスされて髪の毛の状態は良くなっております。来店当初より、しっとり感が持続してるようです。トリートメント=毛髪内部に栄養成分を補給し、健やかにする事と定義されるかと思います。疎水になってるかは正確にはわかりません。ダメージもあるのでしょうが、条件はクリアされてるかなと自分の中では思っております。
やり続けて髪の毛が壊れたらこの考え方は撤回させて頂きます。
ですので、今回は恐縮ですが、トリートメントとして提出させて頂きました。
宜しくお願い致します。
唐突な深ーい質問でちょっとまとめきれず長々と投稿してしまったので、濱崎先生の聞きたい質問に答えられているのか?他の美容師さんも沢山見てますし、話が質問から脱線してしまっていないか?と思い、補足させて頂きます。
負荷が髪にかかっていると認識する必要があるのでは?という事ですが、
そちらは負荷はあると認識しています。
ですが、もう一度、
トリートメントとしての自分の考えをまとめます。
簡単に言いいますと
改善=トリートメント
改悪=トリートメントではないです。
と、考えます。
ブラジリアンストレートのお話を出してしまいましたが、海外ではクセが取れるけど、時間が経つとクセは元に戻るトリートメントとして売りに出してたかと認識しております。
日本とは薬事法が違うので、考え方は全然違います。過水も12%までOKでしたり、、、
そういう経緯もありつつ、自分の中ではトリートメントと言ってしまう所もあるのは事実です。
ですが、日本のトリートメントの枠も曖昧です。
尿素で膨潤させる浸透促進剤はヘアトリートメントと言えます。水素結合切るので浸透促進剤も又、髪の毛に少なからず負荷がかかってるのではないか?とどうしても思ってしまいます。
水で代表的な水道水はpH7で髪の等電点から外れるので、ダメージすると認識しています。
美容師さんそれぞれ色々な解釈があると思いますが、
これらの理由から自分は今回トリートメントとして提案させて頂きました。
くどくて申し訳ございません。
熱い回答ありがとうございます
素晴らしいキャリアをお持ちなんですね!!凄いです!!
ご本人の中で今回の施術をトリートメントと位置付けするのは
書かして頂いた通りご本人の自由なのでOKだと思います
リトルの担当から僕の指摘がどのように伝わったかわからないですが
僕がリトルに連絡して聞きたかったのはリトルが設定したルール上
今回の施術をトリートメントとしてチュートリアルを進めて良いのかどうかです
リトルの回答が「ご本人にまかせる」という事だったのでどっちにするか
連絡してもらいました! リトルからどっちにしますか?という連絡があったと思います
リトルからは小泉さんは「トリートメントとして」を希望されて
いると連絡を受けたのでそのまま進めています
とはいえ、おっしゃるようにチュートリアルの性質上
他のリトルユーザーの方が観られている前提で進めています
また「プロフェッサー」=「教授」という名の称号を得るためのチュートリアルなので
取得後講師活動をされるかどうかに関わらず、リトルユーザーさんに向けて
講習をされるという事も加味されます
その為、他のリトルユーザーさんの疑問も想定しているので今回の施術を
トリートメントと考えるかストレートと考えるかについて
うやむやにせず進めている次第です
しっかり書いていただいたので
観られている方々には小泉さんの主張は伝わっていると思います
それでは施術について議論したいと思います
まず、観られているリトルユーザーさんの中に違いがわからない方がいらっしゃるかも
しれないので書きますが、酸性ストレートと酸熱トリートメントは別物と
しっかり定義したいと思います。
酸熱トリートメントは文字通り「酸」と「熱」を活用して施術されるトリートメントで
従来のトリートメントよりくせが収まるという利点があり活用されている技術です。
リトルサイエンティストはこの技術があまり好きでは無いようですね^0^
酸性ストレートに関しては、酸性域で活性する還元剤を活用して
伸ばすストレート技術で、アルカリダメージが起こらない利点があります
良く活用されているのが、ラクトンチオールやGMTですが、
リトルサイエンティストは酸性ストレートを目的としませんが、リケラの活性剤として
GMTが採用されています
リケラの効果効能は置いておいて世間一般に照らし合わせてリケラを
酸性ストレート剤として考えると
リノベーターは1剤溶剤、アクチベーターは1剤、アンカーは2剤となります
GMTはモノチオグリコール酸グリセリルという還元剤ですが、一種の酸なので
濃度を上げるとpHが落ち、濃度ほどの還元力が得られない場合があります
しかしリケラは溶剤であるリノベーターにバッファー効果を持たせてある為
GMT濃度を上げてもpHがあまり落ちず、濃度を上げた分だけ還元力が
上がりやすい設計になっています
リケラの場合10:1の割合で還元剤濃度がチオ換算4%になるように
設計されているので、10:2だとすると単純計算8%になります
リケラは酸性ストレート剤としても十分効果を発揮するのでその分注意が必要です
僕が議論の軸にストレートとするかトリートメントとするかを選んだのは
呼び方うんぬんより髪にかかっている負荷は世間の酸性矯正と同じ、
もしくはそれ以上の負荷がかかっている点です。
還元剤濃度もそうなんですが
今回の施術の場合、場所によっては計4回、還元と熱による
負荷がかかっているのでそのあたりの軽減が課題になると思います
負荷が悪いわけでは無いですが
どうせここまで施術するのなら、この際もっとしっかり伸ばしてしまった方が
髪への負担が少ないのでは?と感じており、僕の前回の質問の意図はココにあります
モデルさんご本人がストレートを嫌がらなければ最初の一発目でしっかり伸ばして
次回以降、既ストレート部は保存、もしくは生活で生じたよれを戻す程度の
還元で済む事を考えると、リトルの前、中間、後処理をする前提で
ストレートをしちゃった方が、ヘアケア性が高くなる可能性があります
小泉さんの技術であれば尚更です
とはいえモデルさんは、ストレートが嫌、でもくせを伸ばさないと満足しない
じゃあこの際、レドックストリートメントで、よりしっかり伸ばす事で次回以降、
既ストレート部は保存するだけ、もしくは還元濃度を下げて対応できるのでは?
という事です
提案としては
① 放置タイムを長くする
② アイロン前の水分量を多くするの2点です
GMTの性質としてこれは原料元の意見とも合致する内容ですが
最初の15分くらいで疎水還元、その後親水還元といった性質があります
その為僕の場合、リケラでくせを伸ばす時は30放置と決めています
リケラの大きな利点はドデシルPGアミノエチルジスルフィドケラチンを
導入できることなので、30分放置はリノベーターの高浸透においても
有効だと言えます
30分置くことで疎水還元、親水還元、リノベーターの浸透を促進します
次にアイロン前の水分量ですが、GMTのpka値は7.81なので
中間水洗をしても活性していない還元剤がある程度残っていると考えられます
それらの還元剤がアイロン時に有効に働くためには水分が必要です
GMTは酸性なのでアルカリ矯正に比べアイロン前の保水量が少なく
そもそもアイロン時の水分量が足りなくなりやすい性質があります
理想はフルウエットアイロンですが、僕の場合手間と時間がかかるので
低温ドライヤーで髪の内部の水分を残しながら外部の水分を飛ばし
アイロンすることでくせを伸ばしています
デンマンで形を作るのはアイロン時の水分が無くなり逆効果になりやすいと考えます
今回のレシピで僕がやるとあそこまで伸びないと思うので、小泉さんの技術力
なら今後還元剤濃度を下げたとしてもより伸びるのではないでしょうか?
GMTの性質
「最初の15分くらいで疎水還元、その後親水還元といった性質があります」
は、知らなかったので勉強になります。酸性には酸収斂があるので、自分には難しい為、取り入れてないというのもありますが、おっしゃる通りリケラは酸性です。30分置くというのは考えた事が無かったのですが、確かに酸性矯正やってる方々は30分置いてます。ですので、30分も試してみます。ただし、30分置くと施術時間が長くなるデメリットが出るので、営業ベースで考えると料金を上げないといけなくなります。
濃度ですが、1番最初のご来店時に、リケラ10:アクチ1でやりました。その時は癖が割と残りました。
本当は先生のおっしゃる通り、癖をしっかり伸ばしてしまって、後は毛先保護でしたり、処理剤で補強するなどの方がいいのですが、この方はSNSで観て来られ、どうしてもリケラにこだわってるので、出来る限りの対応になった次第です。 違う方にはリケラと弱いアルカリ還元剤混ぜてライトな矯正を提案したりしています。
フルウェットアイロンは自分はうまくいかないので出来ないです。
多分、ウェット時にアイロンの片側を付けたりして乾かすということだと思うのですが、そうすると、一気に熱が奪われて髪の毛が一気に収斂して固くなる気がします。アイロン温度も下げるのかもしれませんが、それですと施術時間がかなり取られるので、営業ベースで考えますと自分も手間と時間がかかるので苦しいです、、、
デンマンブローは一応自分の中では9割ドライのイメージです。100%ドライで伸ばしたい時はツインブラシブローのイメージで分けてます。
ですので、矯正時のように水分量は乾かし過ぎてない事を心がけています。
ドライヤーの温度は120度なのでアイロンより安心ですので、なるべくドライヤーで水素結合を完結させたいです。
プラス、ポリアミンAEEで熱保護と考えます。
しっかり伸ばす為に、施術時のスライス幅は、リトル推奨より細かく取るといった所にも重点を置いてます。
僕は10:1以上の濃度では使わないですが
30分放置、
フルウエットは時間がかかるので
低温ドライ後のアイロンで対応してます
アルカリを混ぜないでリケラ10:1だけで対応する以上
放置時間とアイロン時の水分が必要という事です
放置時間の短いリケラは質感がイマイチでしたが
リケラプラスにになって解消されているのかもしれませんね
放置時間の延長が難しい場合はやはりアイロン時の
水分量が鍵になると思います
理想は髪の表面は乾いて髪の内部に水分が残っている
状態なので何割ドライかと言えばよいかは
わからないですね^0^
ウエットアイロンは逆に髪が軟らかくなるのですが
パイオニアは榊さんなのでここでは置いておきます
モデルさんのような髪質の場合僕もアルカリ矯正に
リケラとGMTを混ぜて対応しますが今回のように
リケラオンリーを求められたら濃度を上げるかもしれません
リトルの推奨濃度は7:1までなので
濃度、放置時間、アイロン前の水分量のバランスだと思います
とはいえ縮毛矯正は繊細で
小泉さんが築き上げた絶妙なバランスがあると思うので
いじれるところを無理なくいじるのが正解だと思います
リケラでクセを伸ばす場合、技術的には酸性ストレートなので
小泉さんの主義に反するかもしれないですが
酸性ストレートのコツが有効だと思います
最後に野村先生のアドバイスとして
仕上げの際にガルバエマルジョンだけではなく
疑似キューティクル処理も
やってみて下さいとのことです^0^
リトルの還元トリートメントのルールを設定して最初の
チュートリアルが今回だったのでややこしくなりましたが
レポートNO1 トリートメント①
のチュートリアルを終了します
ウェットアイロン施術は、セミナーがあった際に、参加させて頂いて勉強させて頂きます。
擬似キューティクル処理かしこまりました! 試させて頂きます
課題:ストレート①
薬機法に触れる部分がありますが、チュートリアル上での検証という形で掲載させていただいてます。
■テーマ
実習名:ストレートとリタッチカラー
■施術前の髪の状態
40代女性 4か月前に矯正(当店)年3~4回周期 1.5か月前にリタッチ(他店)カラーは年4~5回周期
■目指す仕上がり
・根本が立ち上がって頭の形が四角くなるのを抑えてほしい。(広がり)
・あまり短くして顔が大きく見えるのは嫌なので、前は少し長めに(前下がりに)丸く見えるように
・根本の白髪が出てきたのが気になる
・出来るだけ明るめに(近々ハイライト予定)
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①3種混合原液+neoミスト(5倍) 泡塗布
②特トリ(毛先1/3)
③1剤塗布 塗布14分 放置16分
根本伸びた部分 ①ソニルTIO-H単品 ②ソニルTIO-H 10:1パワードベータ (ネープ、トップ、顔回り、前髪)
毛先 ③パワードベータ 10:ソニルTIO 1(ハチ上表面の毛先) ④パワードベータ単品(表面以外の毛先 2cm程根本の塗布部分境目に被せて毛先に流し塗り)
④トイトイトーイシャンプー
⑤BYAC1:1パワードベータ塗布(チェンジリンス)
⑥ヘマヘマ10倍(チェンジリンス)
⑦ポリK10倍(チェンジリンス)→タオルドライ → 起こして
⑧3種混合原液+リケラミスト(5倍)
⑨リケラプラスリノベーター+リケラミスト(5倍)
⑩リケラエマルジョン 薄く塗布
⑪キトキト10倍 (お席で全体にスプレイヤーで塗布)
⑫キューティクルヴェール塗布
⑬ツインブラシブロー(フルウェット43分) アイロン(45分)
⑭リタッチカラー ナシードN-7NB 2:1マテリアA-10 塗布
⑮ソニルTIO2剤(毛先に泡塗布) ラップ20分+自然放置4分
⑯ポリK10倍塗布(シャンプー台)
⑰キトキト10倍塗布(シャンプー台)
⑱ヘマヘマ10倍(乳化)
⑲トイトイトーイシャンプー
⑳シブミン5倍(チェンジリンス)
㉑ヘマヘマ10倍(チェンジリンス)
㉒キトキト10倍(チェンジリンス)
㉓トイトイトーイトリートメント(チェンジリンス)
㉔リケラエマルジョン(塗布後コーミング)
㉕ガルバエマルジョン(仕上げ)
■各施術工程の意図
①路づくりと疎水グラフトPPTの補修
②接着CMCの補給
④AEDSケラチン補給
⑤SS結合補給、疎水処理
⑥還元剤の不活化
⑦引き締め
⑧路づくりと疎水グラフトPPTの補修、熱保護
⑨ケラチン補給、熱保護
⑩CMC補給、保護、癒着防止
⑪pHを8程度まで落とす
⑫18MEA補給、シクロペンタシロキサンで伸びやすく
⑯引き締め
⑰pH調整
⑱過酸化水素水除去、褪色防止
⑲AEDSケラチン
⑳消臭
㉑過酸化水素水除去
㉒擬似キューティクル
㉓脂質補給
㉔指通り滑らかに、液晶性コレステロール、ケラチン補給
㉕セラミド補給
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
なし
■仕上がり結果
仕上げは丸くという要望ですので、今回はロールブラシで軽くブローしてます。
ボリュームダウンし(抑えたい所を抑えられ)サラサラになり喜んで頂きました。
■考察
本当は薬事法上アルカリの同日施術はいけないのですが、チュートリアルの為に実験的な要素も踏まえ、モデルに合意を得て施術させていただきました。
髪の毛の事を考えると先カラーの方がダメージ予防に繋がりますが、今回は明るさ重視の為、アフターカラーにしました。
時短も考慮し、アイロン後、直接カラーで酸化処理を完了させています。熱固定した後、出来るだけ濡らしたくないので、カラプロは使用していません。
仕上がりはガルバのまとまり感や、質感が好きでガルバを使う事が多いです。
リトルの商材の中でソニルTIOを減力したり、保護剤として使えるのは、(pH3.3 等電点にする)パワードベータがBESTと考えています。
パワードベータ単品で保護剤
ソニルTIO pH9.2 アルカリ度2.8 チオ換算濃度6.5
パワードベータ10:1ソニルTIO でpH7まで下がるので、大体アルカリ度0.7 チオ換算濃度5.0くらいになっていると想定しています。(正確なスペックではありません)
この配合ですとブリーチ毛に20分付けても使えるスペックになります。
今の所、この配合で失敗は無いです。
ではチュートリアル2回目始めたちと思います
ココのチュートリアルはリトルサイエンティストの
プロフェッサーすなわちリトルサイエンティスト正講師に
なるためのチュートリアルなので薬機法に触れる部分の
検証に対する考察は極力控えたいと思います
まずお伺いしますが、薬機法の部分は置いておいて
何か反省点はありませんか?
ご配慮ありがとうございます。
はい、反省点は今回、急いだのもあり、2液処理をカラー剤と同時に1発でやりました。結果的に白髪の染まりは思ってたより染まりが甘くなりました。もう少し染まって欲しかったので、一度過水処理を完結させ、ドライ後、カラプロ塗布してカラー塗布をした方が適切でした。
その方が過剰酸化も防げます。
了解しました
◆今回は明るさ重視の為、アフターカラーにしました◆
とありますが明るさ重視の場合、何故アフターカラーなのでしょうか?
矯正剤はどうしてもカラーの色素を抜いてしまいます。白髪染めなので白髪はしっかり染めたいです。6トーンまでの暗めの着地でしたら、5トーンか(自分は)5.5トーンで染めて先カラーで対応出来ますが、今回は毛先の髪色に合わせる為に、7トーン以上の白髪染めを着地点にしました。白髪染めは明るければ明るい程、薄染まりになってしまいます。その為、先に染めた所の色素が抜けて白髪に戻ってしまう可能性を考えると読めないので、アフターカラーの対応の方が安全と考え、アフターカラーにしました。
ハイトーンの白髪染めの為ティントが薄いのでアフターという事ですね了解しました
次にこれも考察の部分ですが
◆パワードベータ10:1ソニルTIOで、pH7まで下がるので、大体アルカリ度0.7
チオ換算濃度5.0 くらいになっていると想定しています◆
とありますが、ここもよくわからないです
はい、
ここだけは申し訳ございません、pH以外は実際に計測出来てませんので、ここは自分の主観、このくらいだろという感覚が入っています。
他の近い薬剤を参考にしております。
パワードベータ+ソニルTIO 10:1でpH7まで落ちました。(pH試験紙で計測)
5:1までは高pHのまま(pH8以上)でした。
7:1辺りから下がって来ます。こちらもメーカー推奨値ではありませんので誤差もあり、参考程度でお願い致します。(もしも正確値を計測出来るようでしたらして頂けると助かります。)
pHもそうなのですが、チオだけでアルカリ度をなんとか0.7 程度まで下げたく10:1に辿りつきました。この値でしたら、毛束(お客様の髪の毛)を作って試しましたが、熱変性毛やブリーチ毛に20分以上置いても耐えられましたので安全なチオになります。癖が伸びる伸びないは別問題ですが、髪の毛を根元から毛先まで馴染ませる事は出来ます。
別の方のメンズ矯正で試しましたが、10:1で硬い髪の毛の毛羽立ちはほとんど抑えられませんでした。
そこまでしなくてもシステアミンで対応出来るのでは?という意見もあると思いますが、
チオとシステアミンはアタックが違うので、例えば根元はチオ、毛先はシステアミンですと、軟化速度も変わり読めなくなるので矯正の場合に限り、自分は使えないです。システアミンはたまに暴走する時があり、髪の毛を壊してしまった経験が数回あり、恐くて使えなくなりました。
チオはアルカリ度が低ければアタックの速度はゆっくり進んでくれますので、長時間軟化にも適しています。
という事はやはり10の方がパワードベータで、1の方がチオなんですね
ようするにパワードベータにチオを少量入れているという事になりますね
製品同士を混ぜる場合多いほうを基準に書かれると良いと思います
チオのpHが下がるというよりパワードベータのpHが上がるという表記ですね
チオを軸に伝えたい場合チオをパワードベータで11倍に薄めるというのであれば
伝わると思います
ただチオを11倍に薄めた状態でチオ換算濃度5.0というのが
わからないのですが、これはどうでしょうか?
1.伝わりづらくて大変失礼致しました。
自分はあまり何倍に薄めるという使い方が慣れないのですが、もしも逆の場合、
ソニルTIO+パワードベータ 10:1の場合は、パワードベータをソニルTIOで11倍に薄めるという表記で宜しいのでしょうか?
2.「ただチオを11倍に薄めた状態でチオ換算濃度5.0というのが
わからないのですが、これはどうでしょうか?」
すみません、こちらも感覚でしかないのですが、アリミノの薬剤スペックを参考にしてこのくらいだろう?と自分の中で軸が欲しく当てはめて使ってます。
pH以外は正確な換算値を自分は計る事が出来なく申し訳ございません。
1. ◆ソニルTIO+パワードベータ 10:1の場合は、パワードベータをソニルTIOで11倍に薄めるという表記で宜しいのでしょうか?◆
その場合は薄めるとは言わないですね。書いた通り製品同士を混ぜる場合、多いほうを基準にするので
この場合単純に「ソニルチオにパワードβを10%入れる」もしくは書いていらっしゃる通り
ソニルTIO:パワードβ(10:1)などと書くのが良いと思います
例えば 水:リケラミスト(10:1)であれば、薄めると書くことは可能でしょうが
クリープS:リケラミスト(10:1)でリケラミストをクリープSで薄めるとは書かないと思います
薄めるとは目的があってそれを減力するために薄めるわけですから
先ほど僕が書いたのは、どうしてもチオを軸に伝えたいのであれば
薄めると表記してはどうですか?という提案です
目的が微還元でソニルTIOを10分の1以下にしたい場合クリーム状のパワードβで薄めると
いうのは伝わると思います
薄めるがややこしければ忘れてください
ただ次にも薄めるは関係してきます
2. ソニルチオは書いていらっしゃるとおりチオ濃度が6.5です
原液で使えば6.5です
それをパワードβ:ソニルチオ(10:1)で使う場合
チオ濃度は10分の1以下に薄まります
もしかして0.5くらいを5.0くらいと書き間違われていますか?
6.5を11倍に薄めると0.59になりますが・・・・
1.「ソニルチオにパワードβを10%入れる」
なるほど、確かにおっしゃる通りこのように表記します。わかりやすいです。
2.もしくは書いていらっしゃる通り
ソニルTIO:パワードβ(10:1)などと書くのが良いと思います
自分はどうしてもこちらの表記が慣れてしっくり来るので( 〜: 〜)で表記させて頂きたいです。
6.5を11倍に薄めると0.59になりますが・・・・
こういう風に計算出来るのですね!ありがとうございます。
よそのメーカーのスペック開示を見るとTG(チオ換算値)はあまり下がらないか、低いTGをあまり見たことが無かったので、このように計算出来るとは思わなかったです。勉強になります。 TG5.0には何の根拠もありません。感覚での表記をしてしまい申し訳ございません。
ありがとうございます。
そういう事なのですね!
では薬剤のスペックについて共有したいと思います
我々は美容師なので詳細なスペックはメーカーさんの情報で良いと思います
ただメーカー品をアレンジして使う場合ちょっと知っておいた方が
良いので書きますね
まず還元剤濃度ですが
例えばチオ濃度5.0の還元剤があるとします
それはチオが5%入っていると思ってください
それをどうやって作るか考えてみると
原料屋さんが売っているチオの原料が50%液なので
それを10倍に薄めれば出来上がりです
それを更に10倍に薄めると0.5%
即ち、チオ濃度0.5の還元剤になります
そしてアルカリ度ですが
定義としては「その薬剤を中和できる酸の量がアルカリ度」ですが
ややこしいので酸と中和された分を除く
有効なアルカリが入っている量と思っておいて下さい
ソニルチオの場合アルカリ度が2.8なので単純に10倍に薄めると
アルカリ度0.28という事になります
今回毛先に使った薬剤は
ソニルTIO:パワードβ(1:10)なので
パワードβに少し還元力を持たせたクリームという事になります
1対10という事はソニルTIOが11倍に薄められているという事になるので
ソニルTIO pH9.2 アルカリ度2.8 チオ換算濃度6.5というメーカーの
スペック表から考えると 11で割って
アルカリ度0.25 チオ濃度0.59という事になります
ただ中性のクリームで割れば単純計算でそうなりますが、今回はパワードβで
割っています。
パワードβには酸度がありますのでアルカリ度は中和されてカウントされなく
なると思います
アルカリ度0.7と書かれていますが、リトマス紙でpH7になっているのでゼロと考えて
良いと思います
ここまで如何でしょうか?
あとチオ換算という意味はおわかりでしょうか?
勉強になります。
今回、おっしゃる通り、パワードベータはpH3.3で酸性なので、パワードベータのスペック上混ぜるとどうかな?という疑問は少々ありました。
アルカリが中和されノーカウントですね!
理解しました!!
アルカリ度0で換算値も0.59ですと思ってるよりパワーが弱すぎるので、これでは毛羽立ちや癖は伸びない。ですのでトリートメント感覚で使うという事になります。もう一度見直します。
・チオ換算はチオがアルカリにどれだけ溶け込んでるかの濃度です。
◆アルカリ度0で換算値も0.59ですと思ってるよりパワーが弱すぎるので、これでは毛羽立ちや癖は伸びない。ですのでトリートメント感覚で使うという事になります。もう一度見直します。◆
結果が出ているのであれば良いと思いますよ!ただ我々のように人様に伝える役割がある場合
ある程度正確な数値を示すことは非常に大切です
またパワードベータ:ソニルチオ(10:1)だとpHが低いのでチオはあまり活性しません
活性しないチオは中間水洗の際流れにくいので髪に残ります
残ったチオはアイロン時活性する可能性もあるので伸びが良くなる可能性があります
これまで結果が出ているのであれば侮れないかもしれません
こればかりは流すときに根元の薬剤がどう毛先に作用させるか
でも変わってくるので、この数値ならダメというより
今自分が使っている薬剤の数値を把握することが大切です
◆チオ換算はチオがアルカリにどれだけ溶け込んでるかの濃度です◆
チオがアルカリに溶け込むというのはありません
チオ換算というのはチオに換算するという意味です
本来チオ以外の還元剤のスペックを示すときに使います
還元剤は構造内にSH基を持っており、そのSHを使ってパーマをかけます
例えばチオとシスを同じ濃度と量でで比べた場合
濃度は同じであっても分子量・・・すなわち大きさが違うので
SH基の数が違ってきます
シスの方が分子量が大きいので、大きい分、同じ量で同じ濃度であっても
SHの数がチオより少なくなります
そういったことから還元剤のスペックを示す場合チオを基準に考え
各メーカー、各還元剤をチオに換算してスペックを示してくれるようになっています
チオ換算というのはそういった意味です
「チオ換算はチオがアルカリにどれだけ溶け込んでるかの濃度です」と答えた背景を
知りたいのですが、それは誰かに聞いたのですか?
それとも自分でそう思っていたのですか?
はい、人に聞きました。
誰に聞いたかは定かではありませんが。
パワードベータ:ソニルチオ(10:1)だとpHが低いのでチオはあまり活性しません
pHは7を示しますので、酸性ではないです。微力ながらチオは働きます。
人に聞いたのですね わかりました
◆pHは7を示しますので、酸性ではないです。微力ながらチオは働きます◆
そうですね、微力ながらチオは働きますね、だから「あまり」と書いています
ところでチオ換算の意味は理解できましたか?
はい、理解出来ました!現在は色々な還元剤があるので、それをチオに換算した数値です。シスとチオだとシスの方が分子量大きいのでシスの方がチオよりSH基の数が少ないというのも理解出来ました。ありがとうございます。
観た方がパワードベータ:ソニルチオ(10:1)を勘違いして欲しくないので、一つだけ補足させて頂きたいのですが、この処方はあくまでも必ず成功する物でないので、使う時は自己責任の元でお願いします。
自分はこの配合で毛先に付ける場合でも、新生部と既矯正部の境目を2センチ被せて、新生部に塗布した薬と共に毛先に流し塗りしてます。新生部に塗った薬剤が境目にガツンとアタックが行かなくする効果もあります。パワー的に不安もあるので、布石的な方法です。もしかしたらそれが功を奏して結果が出てたのもあるのかもしれませんが、普段は濱崎先生のおっしゃる通り、中性の保護剤で減力します。今はあくまでもリトルのチュートリアルなので、リトルの商材の中で減力するとしたらパワードベータが適切かなという事で使ってますので、そこだけご容赦くださいませ。
もう一つ、自分は矯正1剤は結構しっかり目に必ずシャンプーします。(ビビり毛とかハイブリーチ毛、体力が無い髪の毛は泡立てとコーミングだけ)
そこでほぼ薬剤は流れます。そこにヘマヘマをかけることで還元剤が不活化します。
アルカリ、還元剤を残さない。これがリトル商材の醍醐味だと思っております。
貴重な情報ありがとうございます
今やっているチュートリアルは僕が小泉さんを
リトルサイエンティストプロフェッサーに推薦するためにやっています
繰り返しますが推薦する為です
LSマイスター立ち上げの時に決定事項として伝えられたのは
マスター、ドクターは簡単、プロフェッサーは難関という事でした
マスターやドクターは資料見放題で1週間かけて考えてOKの試験に合格すれば
認定ですが
プロフェッサーはリトルの正講師としてプロの方々に教える立場になるので
その差は非常に大きいです
講師になる為なので、このチュートリアルは公開されています
初期のころはもっと過酷で、完全公開でしたが
マスターにも到達していない人たちが好き勝手言ったりするので
リトルに僕が頼んでドクターを取っている人だけが
観られるように変えてもらった経緯があります
とはいえ、このチュートリアルはドクター以上の方に公開されているので
別の意味で過酷ですが、良い緊張感が得られます
観られている方々は小泉さんが公開されるレシピの
受講者とも言えます
LSドクターとLSプロフェッサー
その中でもわざわざチュートリアルを観ている方々なの
で相当勉強熱心なドクターとプロフェッサーが受講者です
今回僕が指摘した部分は、ほとんどの方が気になっていた部分だと思います
当然僕も、プロフェッサーやドクターの方々に観られています 中々の緊張感です
推薦の条件は決まっていないですが、
今のプロフェッサーの方々と肩を並べて正講師として活躍できるのかどうか?
であることは間違いないです
技術だけでは越えられない高いハードルですが、頑張ってください
それでは第2回のチュートリアルを終わります
かしこまりました!
初期の頃から様々な経緯があった事も認識致しました。
ありがとうございます。
次回も宜しくお願い致します。
課題:カラー①
■テーマ
neoカラー
■施術前の髪の状態
20代女性 10か月前に矯正(年1回) 5か月前にカラー 年2~3回
■目指す仕上がり
・毛先が明るくなってきたので落ち着かせたい(暗めで)
・グレー系のカラーで
・持ちが良くなるように
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①3種混合原液+neoミスト(5倍) 泡塗布
②特トリ(毛先1/3)
③カラプロ塗布 全体
④カラー剤塗布 (イルミナ)オーシャン6+ヌード6+ディープシー
2剤 中間、根本6% 毛先4.5%
中間3分放置→根本→毛先 放置 自然15分
⑤ポリK10倍→キトキト10倍→ヘマヘマ10倍(乳化) シャンプー台で
⑥トイトイトーイシャンプー
⑦ヘマヘマ10倍→キトキト10倍(チェンジリンス)
⑧ハイエマルジョン→パワードベータ(チェンジリンス)
⑨トイトイトーイトリートメント(チェンジリンス)
⑩リケラエマルジョン
⑪キューティクルヴェール
■各施術工程の意図
①路づくりと疎水グラフトPPTの補修
②接着CMCの補給
③バリアCMCの乗り越え 色持ちUP
⑤引き締め→pH調整→褪色防止、過酸化水素水除去
⑥AEDSケラチン
⑦外部補修のベース作り→擬似キューティクル形成、等電点に戻す、酸による引き締め
⑧ナノ化CMC補充、パサつき防止→キューティクル補修、等電点に戻す、ポリフェノールによる引き締め
⑨AEDSケラチン、保湿、活性酸素除去
⑩液晶性コレステロール補給
⑪18MEAでキューティクル補強
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
③の後に、水膨潤を感じましたので、ポリK20倍を塗布しました。
■仕上がり結果
シンプル工程施術ですが、しっかり色が入り、乾燥毛から疎水毛になったのを感じられ、喜んで頂きました。
■考察
色持ちにはカラプロとヘマヘマの使い方が重要だと感じました。お席の段階でヘマヘマを褪色しやすい毛先に泡塗布するのもありだと思いました。しかし、ヘマヘマは表面張力が大きいので泡にするには界面活性剤が必要になります。
前処理の段階でポリKを使う事により、先に入れたPPTやCMCの流出を防ぐ事に繋がります。
では3回目始めたいと思います
まず最初に、今回の施術で何か反省点は無いですか?
3回目宜しくお願い致します。
今回の反省点は特にありませんが、強いて言うとしましたら、今回カラプロ10倍を髪の毛全体に付けましたが、カラプロをカラー剤に1〜5%添加する事により、頭皮の刺激と炎症を抑えるのに繋がると、情報を得ましたので、イルミナは頭皮刺激が強く、自分自身刺激が気になるので、次回から添加していこうと思いました。
ありがとうございます
ではカラプロについてやりましょう
カラプロは新生部用の製品というのはご存じでしたか?
いえ、知りませんでした。
既染部の色の発色や持ちも良くなる物だと思っておりました。
カラプロはリニューアルしたのですが基本的に考え方や作用は変わっていないと思います
もともとカラーリングに配合すると均染効果と濃染効果そして頭皮保護効果を
発揮する原料があったのですが
配合してしまうと粘度が落ちてしまうので、高機能なのですがカラー剤の原料として
使いづらいものでした。
その原料を使いリトルが開発したのがカラープロモーションで
カラー剤に混ぜることで効果を発揮します
そして原料が廃盤になって新たに作り直したのが今のカラプロです。
ただ医薬部外品に化粧品を混ぜることはメーカーとして推奨できないので
泡で塗布する方法を提案しているのですが
僕は実際のところ、混ぜたほうが効果が高いのでカラー剤に混ぜています
新生部のバリア機能になじむ効果があり既染部にあまり効果が無いと
聞きますが、薬剤の粘度が落ちて既染部に塗りやすくなるので
使い勝手が良いので僕も小泉さんと同じように既染部に使います
三種混合とネオミストを泡塗布とありますがどうやって泡立てていますか?
何か混ぜていますか?
カラプロの詳しい詳細ありがとうございます。カラプロの情報少なかったので勉強になります。
3種混合ミストは普通に泡フォーマーに入れて振って混ぜてます。何も入れなくても振れば混ざってたので気にしておりませんでしたが、分離してたのですかね?ちなみにカラプロとneoミストも混ざります。水分と油で最初は分離してるのですが、振る(混ぜる)と混ざります。水で混ぜるよりneoミストで混ぜた方が泡になるのと、浸透しやすいと考えています。泡にする利点は処理剤のノリの良さです。ミストや水分の状態で付けると入り切らず垂れてしまう恐れもあると思いますが、垂れるのを防げます。泡で乗せて無駄なく徐々に浸透させて行くイメージです。付けやすさもあります。
カラプロは活性剤が主成分なのでネオミストと3種の泡立てに相性良いですよ
僕は3種混合:ネオミスト(20:80)にカラプロを2・5g コスト的にOKなら5%
混ぜています 5%の方がもっちりした泡になります
毎回しっかりとした品数で、しっかりとした工程で施術されていますが
普段もこんな感じですか?
それともチュートリアル用にがっつりやっていますか?
調合レシピありがとうございます。
凄く参考になります。
毎回しっかりとした品数で、しっかりとした工程で施術されていますが
普段もこんな感じですか?
はい、チュートリアルは確かに意識はしてますが、勉強していくと良さが更に深まり、最近はリトルメインで割としっかり使ってます。仕上がりを喜んで貰えるのでサービスでやってる部分も多いですが、その分の料金は頂いてるつもりです。
しっかり料金に反映させるのは大切ですね
ご自分で作りたいものが作れていて
お客様に評価されているのは素晴らしいと思います
カラプロを新生部に対してはカラー剤に混ぜ
既染部に対しては三種ベータに混ぜると
前処理は時短になると思います
カラー剤の粘度が落ちますが
慣れると髪に馴染む実感もあるので良いと思います
それではチュートリアル3回目終了したいと思います
ありがとうございます。
カラプロの前処理参考になります。
粘土が落ちて緩いカラー剤は自分は特に気になりませんので、是非使わせて頂きます!
課題:パーマ①
■テーマ
ふんわりクリープパーマとカラーに頭皮ケアも加えて
■施術前の髪の状態
60代女性 2か月前にパーマとカラー(1.5ヶ月周期) 今回は2ヶ月、間が空きましたので、毛先はパサパサ、乾燥毛。色も抜け切って茶色に、2ヶ月分の白髪出没
■目指す仕上がり
・いつもと仕上がりを変えたい(いつもはドラマBGのキムタクパーマ)→今回はふんわり
・パーマっけが無く、ぺたんとしてしまったので、ボリュームを出す
・期間が空き、かなり伸びてしまったので、短くスッキリさせたい
・色はピンク系に
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①トイトイトーイシャンプー
②3種混合原液+neoミスト(5倍) 泡塗布
③特トリ(毛先1/3)
④ワインディング→1剤塗布 ソニルクリープS 1:1ソニルクリープH 放置1分半
⑤水洗→タオルドライ
⑥3種混合原液+neoミスト(5倍)
⑦ヘマヘマ10倍塗布→ラップ放置12分(クリープ)
⑧ポリK10倍→キトキト10倍 塗布
⑨(2剤)ソニルBⅡローション 7分×2
⑩ロッドアウト→水洗
⑪BYAC1:パワードベータ1塗布(チェンジリンス)→50%ドライ
⑫カラー剤塗布 イルミナ コーラル8+シャドウ+カラプロ2.5% 放置 ラップ20分+自然4分
⑬(シャンプー台で)ポリK10倍→キトキト10倍→ヘマヘマ10倍(乳化)
⑭スキャルプクレンジングリマサリ シャンプー
⑮シブミンEX5倍(チェンジリンス)
⑯ハイエマルジョン(チェンジリンス)
⑰ヘマヘマ10倍→キトキト10倍(チェンジリンス)
⑱(お席で) リマサリヘッドスパ(リマサリオイル→リマサリクリームバス)
⑲リマサリトリートメント→水洗
⑳ガルバエマルジョン
㉑仕上げ (スタイリング剤:ナカノ モデニカナチュラルJ)
■各施術工程の意図
①AEDSケラチン
②路づくりとダメージ予防
③接着CMCの補給
⑤アルカリ除去
⑥CMC補給、コルテックスの補修
⑦還元剤の不活化→マクロクリープ、ミクロクリープ
⑧引き締め、強度UP→pH調整
⑪疎水処理
⑫バリアCMCの乗り越え、色持ちUP
⑬引き締め→pH調整→過酸化水素水除去、褪色防止
⑭頭皮と髪の毛を健やかに
⑮消臭
⑯引き締め、ナノ化CMC、セラミド補給
⑰過酸化水素水除去→擬似キューティクル
⑱頭皮を柔らかく健やかに、髪の毛をしっとりしなやかに
⑲みずみずしくしなやかに
⑳ヒト型セラミド補給
㉑セット
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
なし
■仕上がり結果
毛先はカットもしましたが(2cm程)、パサつき感は解消されました。
ふんわり仕上がったのですが、もう少しウェーブ感があっても良かったです。
■考察
今回、ロッドを大きめの設定にしましたが、髪の毛を短くしたのもありましたので、もう一段ロッドサイズを下げるとウェーブ感をプラス出来ました。
以前は遠赤外線とスチーマーを持っていましたが、コロナ対策で場所確保の為、手放しましたので、普段は遠赤外線やスチーマーは使わずにサロンワークをしております。
ではパーマの1回目始めたいと思います
まず、チュートリアルにおいてはチュートリアル用にモデルさんをご用意頂いて
テーマに沿った施術をして頂いてレポート提出が理想です
とはいえそれでは負担が大きすぎるので
そのようなルールは決めず暗黙の了解的に
営業中のお客様でもOKで進めています
しかし今回のようにパーマカラーヘッドスパを営業でされ
その中のパーマを取り出してパーマのチュートリアル
となってくるとやはりルール設定が必要になってくるので
例えば今回であればパーマ終了時点で一度撮影するなど
普段の営業を撮影しただけ感が出ないように
御配慮頂ければと思います
今後は、パーマはパーマ、トリートメントはトリートメント
カラーはカラー、ストレートはストレートで提出お願いします
※サロンの営業スタイル上
ほかの施術を組み合わせている場合、他の施術の解説は不要です
例えばパーマのチュートリアルで色が変わっていても触れずに
進めて行きます
では本題に入りますが
今回のパーマ施術で講習をする場合
どのような講習のタイトルで告知し
今回のパーマで
受講者の方に伝えたいポイントはどこでしょうか?
パーマチュートリアル宜しくお願い致します。
ルールの件、かしこまりました。次回からは複合施術はしないようにして行きます。
当店は現在、矯正やトリートメントメインでやっておりまして、パーマのお客様は少ないです。ワインディングは好きなので、パーマは嫌いではありませんが、時代背景と共に差別化した店舗にしております。
その中で予めモデルさんやお客様を決めておりましたので、今回、複合施術になりました。
パーマはあまり凝った事は出来ませんので、何かありましたらご教授お願い致します。
今回はパサついたり、髪の毛がくたっとしていても、ダメージ予防やケアをしながら施術するとカラーと同時施術でもパサツキを抑え、プリンとかける事が出来る事を伝えられたらと思い選ばせて頂きましたので、ご配慮頂きありがとうございます。
テーマは「ダメージレスパーマ」です。
営業スタイル了解しました!
確かに後にカラーをされてもヘッドスパをされても目的のパーマは効いているので
そういった意味では説得力がありますね!
モデルさんは元の状態からかなり素敵になっていると思います^0^
④ワインディング→1剤塗布 ソニルクリープS 1:1ソニルクリープH 放置1分半
⑤水洗→タオルドライ
についてですが、放置タイム90秒で中間水洗というのは
世間のパーマに比べるとかなり短い放置タイムだと思います
どのような経緯でこの時間になりましたか?
背景となる理屈などがあればそれもお願いします
この方は細毛で軟毛です。自分は細毛で軟毛の方にクリープをする場合、1液放置タイムは1分以上、クリープは12〜15分の間で施術する様にしています。
還元剤は長く付いているとダメージに繋がりますので、薬剤の付いてる時間は出来るだけ短かくなるように心がけています。1液テストカールで軽くカールが付いていたらOKとし、
その分、中間水洗は2分以上(しっかり行う程ウェーブ効率が上がる)を心がけ、
クリープは7〜10分でコルテックスの移動。10〜15分でSS/SH交換反応が起こりますので、その範囲内で調節しています。
前回は1液放置3分で、結構しっかりかかりましたので、今回はダメージレスを心がけ1液放置90秒にしました。
3種ミストでのクリープは他のメーカーのCMCでクリープするより、カール感が出て、プリっとした質感が出る感じがあるので好きです。
以前はTOKIOパーマ、TOKIOカラーで日時をずらし、約2週間周期で行っておりました。(TOKIOトリートメント無しでは、ダメージがどんどん進行していきます。)
ですが、リトルに変えてから、ダメージケアしながらの施術でハリコシも残して、パーマカラー同時施術が出来る様になりました。
参考にされたプロフェッサーの施術はありますか?
宮内さんの施術は参考にさせて頂いております。
なるほど
宮内さんの施術も、小泉さんの施術もシステアミンの反応速度を生かした
施術ですね
◆クリープは7〜10分でコルテックスの移動。10〜15分でSS/SH交換反応が起こりますので、
その範囲内で調節しています
この数値はどこから来ていますか?
はい、これはリトルの大学院ノートに記載されています。
なるほど
ここが僕らプロフェッサーとリトルサイエンティストの難しいところですね
僕が思うにこれらの数値はリトルが提示している目安だと思います
ある程度こういった目安がある事で僕たちは動くことが出来ます
ただ実際の所、7~10分でコルテックスが移動していること
10~15分でSS/SH交換反応が起こっている事を
リトルがどのような根拠でノートに記したのかは
僕は良くわかりません
そのような観察は理化学研究所のスプリング8でも無理なので
観たのではなく他の何かを基にそう定義づけたのだと思います
そのような目安の数字はリトルの責任において示してくれたほうが
仕事がしやすいので助かるのですが
他メーカーも含む業界共通のエビデンスではないので
僕たちプロフェッサーは気を使って他の美容師さんに伝える
必要があります
◆クリープは7〜10分でコルテックスの移動。10〜15分でSS/SH交換反応が起こりますので、
その範囲内で調節しています◆
だと小泉さんの言葉になってしまい責任は小泉さんにかかります
ずるいと言えばずるいのですが、僕たちはメーカーの人間ではなく
使い手なので僕だったら
◆リトル大学院ノートにクリープは7〜10分でコルテックスの移動
10〜15分でSS/SH交換反応が起こると書いてますので、その範囲内で調節しています◆
と書くと思います
例えば、使い手としての成功体験を加えて
◆これらの数値はリトルが示している目安だと思うのですが
その範囲内でクリープを意識するようになってから
上手くいくようになりました◆
などであれば受講者にとってもリトルにとっても貴重な現場の意見になると思います
あまりにも超微細構造で髪の中で起こっている事を知るのは
一筋縄ではいかないですが
作り手のプロであるリトルと
使い手のプロである我々のすり合わせで
より現場で使える技術になってくると思います
リトルの伝達係でもなく
リトルのインストラクターでもなく
LSプロフェッサーはあくまでリトルユーザーの一人なので
独特の立ち位置になりますね
ではチュートリアルの4回目終了したいと思います
プロフェッサーの独特な立ち位置がわかりました。少し勘違いしておりました。
大学院ノートに書いてある事は一つのルールとしてプロフェッサーは使わないといけないのかなという勘違いをしていましたが、濱崎先生の説明で理解出来ました!!
ただ、ノートで示して頂いているクリープの数値に科学的根拠は無かったのですね!!
研究結果で出た数値なんだと思っておりました。ですので、元々クリープはなんとなく10〜15分でやっていたのを、ノートで学んで理論付けて落とし込んでおりました。
これからは使い手の成功体験を意識して伝えていこうと思います。
チュートリアル4回目ありがとうございました。
いやまだ勘違いをされています
僕は科学的根拠が無いとは言っていません
ここ大切です
実際のところ僕は根拠を聞いていないので
科学的根拠が在るのか無いのかはよくわかりませんが
ノートに示している以上何らかの根拠があるのだと思います
本来であればコルテックスの移動もSS/SH交換反応も観ることが出来れば
良いのですが、今現在の科学では不可能なので
科学者は他のアプローチでそれを解明しようとするわけです
観ていない=科学的根拠が無いというのは違うと思います
光合成は誰もが知っていますが誰も観たことがありません
観たことが無くても光合成は科学的根拠のもと
確かなものだと考えられます
その光合成も最初はお一人の主張から始まり
今に至るわけなので
科学者の主張というのはとても大切です
現段階ではリトルサイエンティストの主張ですが
そのうち他メーカーも同じ見解を示すかもしれませんし
示さないかもしれません
いまはそんな段階だと思います
とはいえ僕たちにとって大切なのは目安なので
自分の言葉として使うときに注意が必要という話です
根拠はと突っ込まれたときに説明できないですからね
濱崎先生ありがとうございます。
根拠は説明出来る様に、自分の言葉には注意して行きます。
課題:トリートメント②
■テーマ
ガラス転移トリートメントバイオキューティクル仕上げ
■施術前の髪の状態
40代女性 1.5か月前にハイライト
毎月リタッチおしゃれ染め(たまにインナーカラー)
半年前にデジパー(インナーカラーやハイライトなどの複雑履歴)
ケミカル施術の間にヘアマゼランやトリートメントをして髪の毛のお手入れをしています。
・毛先のパサつき
・細毛で引っ掛かりあり
・ほんの少しうねりあり
・毛先は若干乾燥気味
・若干親水毛
■目指す仕上がり
・指通りなめらか(毛先のごわつき感無くす)
・しっとりよりはサラサラな仕上がり
・毛羽立ちを抑える(静電気)
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
内部補修~
①トイトイトーイシャンプー
②BYAC(2:1)パワードベータ→塗布後チェンジリンス
③シブミンEX(1:4)水→塗布後チェンジリンス
④3種混合原液(1:4)neoミスト 泡塗布
⑤ツインブラシブロー(水分量50%に)
⑥特トリ(1:4)トイトイトーイトリートメント 10g (中間~毛先に塗布)
⑦パワードベータ原液 (全体に塗布)
⑧アイロン100℃ (約2㎝幅 3スルー 毛束が熱くなる程度)
⑨クーリング(1分放置)
外部補修~
⑩水洗→ポリK10倍→ヘマヘマ10倍
⑪キトキト→ジェルエッセンス ×3回繰り返し
⑫キューティクルヴェール塗布
⑬水洗
⑭リケラミスト塗布
⑮さらさらシード(1:4)neoミスト
⑯9割ドライ→アイロン140℃仕上げ
■各施術工程の意図
①AEDSケラチン
②疎水処理
③消臭、PPT定着率UP
④路づくりと、ボイド埋め
⑤ケラチンの仮止め、面づくり
⑥接着CMC、疎水グラフトPPTの定着 特トリ単品だとしっとりすぎるので、トイトイトーイトリートメント混ぜて質感を軽めに
⑦等電点に戻す、引き締め、脂質補給
⑧CMCのガラス転移点85℃以上をくぐらせCMCを溶かし入れる
⑨CMCの固定
⑩引き締めて内部成分の流出防止、PPT定着
⑪バイオキューティクル形成(キューティクルの層) 加水分解シルクでさらさらに。
「キトサン→アジアンムーン×3=しっとり キトサン→裏技オイル×3=更にしっとり」
どちらも重い仕上がりになるので、今回は選択外
⑫18MEAでレイヤー層を形成
⑭熱保護、CMC補給
⑮ケラチン、CMCを補給し、さらさら仕上げに
⑯キューティクルの面を整える
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
今回はしっとりより、ライトな質感にしたかったので、⑩の水洗後、トイトイトーイシャンプーをしました。
■仕上がり結果
サラサラになり、親水毛も水分を保ちやすい疎水に近づけた気がします。引っかかりもほぼ無くなりました。
■考察
髪の毛にしっかり成分を定着させて持ちがよくなるトリートメント工程なので、ヘアマゼランが無い時の対応に使えるトリートメントだと思います。ヘアマゼラン代用を想定した構成にしていますので、工程は一緒にしました。
今回はバイオキューティクルを作りましたが、こちらはダメージがそれほど無ければしないです。さらさらシードはリトルの工程ではチェンジリンスで使っていますが、アウトバスとして使った方が(臭いは若干独特)、さらさらになる感覚があるのと数本の毛羽立ちでしたら若干抑えられるので、スタイル写真を残す時にも使います。今回はアイロンで内部浸透させました。
ではチュートリアル5回目を始めたいと思います
まず今回、何か反省点はありますか?
5回目宜しくお願い致します。
トリートメントは健康に近い状態に近づけていく事が目的となりますので、現状より良くなったり改善されたら良しとしています。
今回は結合をどうにかした訳ではありませんので、反省点と言われましたら中々難しいのですが、もう少し工程をシンプルに出来たらな、とは思います。
マニュアルの軸として、3種混合と特トリと、ヘアデトックスとなる、ヘマキトと、リケラミストかエマルジョンは外さないようにしています。そこに足りない物を足していくスタンスで行っております。後は、どれだけ持ちを良くしたいかでブローやアイロンを加えて行くようにしています。
今回のモデルさんは色々な施術を繰り返してキューティクルも剥がれてましたので、バイオキューティクル処理を加えました。
キューティクルの有無は、毛先から根元に向かって指を滑らせ、ザラザラ感があるかどうかで確認しています。
マゼランはリトルが用意したあまり深く考えなくてもできる
システムトリートメントの位置付けですが
ワクワクネオを活用したガラス転移トリートメントを
やりたい方にとって非常に参考になる施術だと思います
今回の施術を営業でした場合
料金はサロンそれぞれですが
今回の施術だけで御来店頂いた場合
施術時間はどのくらいになりますか?
髪の長さや量にもよると思いますが、少なく見積もってもうちでしたら2時間は枠を取ります。(ヘアマゼランも2時間取ってます。)バイオキューティクルを入れるようでしたら2時間半は必要になります。
ですが、アイロンやブローを10〜14ブロックくらいでサラッとやるようでしたら30分は短縮出来ると思います。(ブロッキングは細かくする事により、根元までアイロンが入れられるのと、全体に隙間なく均一に熱が通ります。)
もしかしたら1時間半で仕上げられる方も居るかもしれませんが、自分は雑な仕事になるので出来ないです。
一応今回はチュートリアル用の施術にしてますので、この施術はうちではメニュー化はしていません。
僕も手数を多く雑になるのであれば
丁寧にやってその分料金を頂いたほうが良いと思っています
提示して頂いた2時間半コースをMAXとした場合
そこから手数の引き算をする事でサロンワークにおいても
取り入れやすくなると思いますが
今回の施術で手数を減らすとしたらどの部分を減らしますか?
今回のレシピを観て面食らってしまう
リトル初心者の方や
手数が多くてリトルを敬遠してしまう方に向けて
もしこのモデルさんにハイライトが入っていないとした場合
即ち、普通に毛先に向かうほど傷んでいるとした場合
でお願いします
そうですよね、おっしゃる通りで、自分もリトルのセミナーに行くまでは処理剤の数の多さに面くらっていました!「こんなに使いこなせない」と!!
もしもリトル初心者に向けて減らすとしましたら(ハイライトは無い程で)、自分でしたら②のBYAK+パワードベータ、③シブミン、⑩のポリK、⑪キトキト→ジェルエッセンス、⑫キューティクルヴェール塗布、⑮さらさらシード(1:4)neoミスト は、外します。
そうするとこうなります↓↓↓↓↓
①トイトイトーイシャンプー
③3種混合原液(1:4)neoミスト 泡塗布
④ツインブラシブロー(水分量50%に)
⑤特トリ(1:4)トイトイトーイトリートメント 10g (中間~毛先に塗布)
⑥パワードベータ原液 (全体に塗布)
⑦アイロン100℃ (約2㎝幅 3スルー 毛束が熱くなる程度)
⑧クーリング(1分放置)
外部補修~
⑨水洗→ヘマヘマ10倍→キトキト10倍(チェンジリンス
⑩リケラミスト塗布
⑪9割ドライ→アイロン140℃仕上げ
理由↓↓↓
BYAK、パワードベータはハイダメージ毛に、シブミンは消臭とPPTのノリUP、ポリKはやってみて慣れてきてもっと持ちをUPさせたい時に引き締めで使用、バイオキューティクルはオプションとしてクォリティUPに、さらさらシードは自分の好みでクォリティを上げる為に使用してるだけですので不要です。
いかがでしょうか?
すみません、1つ訂正で
⑤は特トリ単品で行きます。
かつてのベータプレミアム
所謂1・2・3トリートメントは
φベータとβエマルジョンとパワードβの3品
連続塗布でしたが
今だと
①3種混合原液:ネオミスト(1:4)
ハイエマルジョン
パワードβ
の3品になると思います
②それでは物足りないという方に
もう少し品数を増やす対応
③更に効果が欲しい場合に
ガラス転移トリートメントを応用した
今回の手数を減らした対応
④更に更に効果が欲しい場合は
今回のチュートリアル用に提示して頂いた
ガラス転移トリートメント
⑤有効成分を効かせるだけではなく
素材の形状を軽く変化させたい場合に
還元を加えたトリートメントと
メニューに幅が出来
受講者も受け入れやすくなると思います
僕も参考にさせて頂きます^0^
それではチュートリアル5回目終了いたします!!
濱崎先生、わかりやすくまとめて頂きありがとうございます!
自分は逆にβプレミアムを知らないので、今回のような工程になります。
5回目ありがとうございました。
課題:ストレート②
■テーマ
リケラ縮毛矯正
■施術前の髪の状態
50代女性
5か月前に矯正(年2~3回周期) 4か月前に白髪染め 年2~3回周期
波状毛 ジリジリしやすい髪の毛 痩せ髪 軟毛 細毛 毛先は乾燥毛 痩せ髪
■目指す仕上がり
・根本が伸びてまとまりにくくなったので、クセを伸ばしてまとまるように
・ハリコシを出す
・内容成分を補う
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①トイトイトーイシャンプー+浸透促進原液10%
②3種混合原液+neoミスト(5倍) 泡塗布
③特トリ(毛先1/3)
④リノベーターローション+neoミスト(5倍) 泡塗布 5分放置
⑤水洗
⑥BYAC1:1パワードベータ塗布(チェンジリンス)
⑦リノベータークリーム+アクチベーター(10:1)= 99g塗布 (熟成)
⑧1剤重ね塗り 塗布18分 放置20分
根本伸びた部分
1.ソニルTIO-H単品 pH9.2 AL4.4 TG10.0
2.ソニルTIO-H :パワードベータ (9:1)(ネープ、トップ、前髪) pH9.2 AL3.96 TG9
3.ソニルTIO-H :パワードベータ (5:1)(顔回り) pH8.9 AL3.7 TG8.3
全頭の毛先
4.ソニルTIO :パワードベータ(1:1) pH8.5 AL1.4 TG3.3
⑨トイトイトーイシャンプー
⑩ヘマヘマ10倍→ポリK10倍→キトキト10倍(チェンジリンス)
⑪3種+リノベーターローション+リケラミスト(1:1:4)
⑫リケラエマルジョン 薄く塗布
⑬キトキト10倍 (お席で全体にスプレイヤーで塗布)
⑭キューティクルヴェール塗布
⑮ツインブラシブロー(フルウェット46分) アイロン(50分)
⑯ソニルTIO-H2剤 塗布4分+3分放置
⑰シブミン5倍→ヘマヘマ10倍→ポリK→キトキト10倍(チェンジリンス)
⑱パワードベータ+ハイエマルジョン(1:1)(コーミング後チェンジリンス)
⑲トイトイトーイトリートメント(コーミング後チェンジリンス)
⑳リケラエマルジョン(塗布後コーミング)
㉑ガルバエマルジョン(仕上げ)
■各施術工程の意図
①AEDSケラチンと尿素の力で水素結合切断
②路づくりと疎水グラフトPPTの補修、熱保護
③接着CMCの補給
④AEDSケラチン補給
⑥疎水処理
⑦活性ケラチン
⑧1剤
⑨AEDSケラチン
⑩還元剤の不活化→引き締め→酸リンス
⑪PPT補給(ボイドの穴埋め)、ケラチン補給、CMC補給、熱保護
⑫ケラチン補給、CMC補給、熱保護、指通り滑らかに
⑬熱保護、外郭補強、pH調整、水抜き
⑭18MEAで外郭補強とシクロペンタシロキサンで伸びやすく
⑮水抜き→熱置き
⑰消臭→過水除去→引き締め→擬似キューティクル
⑱等電点に戻す、引き締め、CMC補給、液晶乳化セラミド補給
⑲AEDSケラチン、脂質補給
⑳AEDSケラチン、液晶性コレステロール
㉑ヒト型セラミド
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
なし
■仕上がり結果
リケラならではのツヤが出てハリコシもプラスされました。
■考察
今回の施術の考え方はリケラトリートメント+縮毛矯正です。所要時間は5時間でやってます。
軟毛細毛(瘦せ髪)の矯正は難しいと思います。薬剤は弱すぎると伸びないですし、強すぎるとすぐジリジリになる髪質です。
リケラをフルに活用出来る髪の毛です。大体の方は矯正剤とリノベーターとアクチを混ぜて使うかと思いますが、自分は最初に薄めに活性リノベーターを塗ってから矯正剤を重ね塗りします。
【活性ケラチン(リノベーター)重ね塗りメリット】
・リノベータークリームが最初にのってる分、矯正剤は普段より若干少ない塗布量になります。(その分強い薬剤が使えます。)
・活性ケラチン(リノベーター)を最初に塗ると、最初に塗った方は7割効果を発揮し、後から塗る重ね塗りの矯正剤の力は3割発揮すると考えています◎
・重ね塗りで弱くなるパワーは混ぜてるGMT(アクチ)がカバー
・活性ケラチン(リノベーター)が入ってる分、体力が増すので安心して塗布出来ます。
・矯正剤と混ぜて使うと、作り置き出来ないので、余ったら矯正剤ごと捨てないといけないのですが、重ね塗りは混ぜずに済みます◎
・毛羽立ちが落ち着く
・混ぜる場合はアスペクト比の計算がややこしくなると思いますが、重ね塗りの場合の計算はリノベーターとアクチの比率だけで済みます。
【重ね塗りのデメリット】
・塗布時間が若干かかる→+約5分前後
・矯正剤を混ぜるより活性ケラチンの使用料は若干多くなるので、コスト(原価)が少し割高
ではチュートリアル6回目始めたいと思います
まず
◆混ぜる場合はアスペクト比の計算がややこしくなると思いますが、重ね塗りの場合の計算は
リノベーターとアクチの比率だけで済みます◆
この場合のアスペクト比というのはどういう意味でしょうか?
あとソニルチオやチオHにパワードベータを混ぜ
減力する場合に書かれているpHはリトマス紙調べですか?
6回目宜しくお願い致します。
混ぜる場合のアスペクト比は、
ソニルTIO-HかソニルTIOに、リノベーター+アクチベーター(活性ケラチン)を混ぜる場合のアスペクト比です。
計算がややこしいというのは、例えばリノベーターとアクチベーター(活性ケラチン)を何対何で作るか?、それをソニルTIOに何%混ぜるか?を考えないといけないかと思います。希釈10倍など簡単な数字で考えると楽なのかもしれませんが、3個をパッと計算は大変かなと思っております。
pHはpH試験紙で計っておりますが、これは混ぜてすぐの値なのと、色での判断ですので、本当に正確ではありません。約このくらいの把握で考えておりますのでご容赦下さいませ。
pHの件了解しました
あれだけしっかり書くとそう決まっているのかな?と
誤解を受けるので
※薄めた場合のスペックは単純計算とリトマス紙による測定なので
あくまで目安です・・・などと表記頂ければと思います
すいません アスペクト比というのは
例えばパソコンの画面の縦と横の比率ですよね ワイド画面16:9など・・・
今回パーマ剤とリケラを混ぜる際にアスペクト比という言葉を
使われていますが
それはどこから来ていますか?
例えばこれまでお使いのメーカーの方が使われたりとか?
僕はパーマ剤をミックスする比率をアスペクト比というのは
初耳なので
pHの件、かしこまりました! 言葉足らずで申し訳ございませんでした。
アスペクト比を今、Googleで調べました。おっしゃる通り、画面や画像の縦、横の比率の事でした。
何:何や数字を打ち込むと比率を簡単に出せるアスペクトというアプリがありまして、そこからアスペクト比と使っていました。失礼致しました。
そんなアプリがあるんですね
とはいえビックリの事情です
一部の人で使っている言葉なのかと思いました
通常使われない言葉を皆が当たり前に
使っているかのように発信するのは
プロフェッサーを目指す者として
非常にマイナスです
アスペクト比も
あまりにも自然に使うので
僕が無知なだけかと思い
薬剤の配合の比率に用語として使うか
様々なメーカーの研究に問い合わせた
くらいです
これまでのチュートリアルも見直して
頂き改善頂きたいと思います
では技術の方に入りますが
◆活性ケラチン(リノベーター)を最初に塗ると、最初に塗った方は7割効果を発揮し
後から塗る重ね塗りの矯正剤の力は3割発揮すると考えています◆
とありますがあとから塗る矯正剤は最初のリケラが邪魔をして
発揮する効果が3割になるというのは小泉さん個人の感覚としてわかりますが
最初に塗布するリケラが7割しか効果を発揮しないのは
何故だと考えますか?
これまでのチュートリアルも見直して
頂き改善頂きたいと思います
申し訳ございませんでした。言葉には気をつけます。自分も人に聞いたアプリで比率の事をアスペクト比って言うんだと勝手に解釈して使っていました。改善していきます。
7割の回答です。
リケラで考えるとイメージしにくいと思いますので、矯正剤と保護クリームに置き換えます。
良く多くの方が使う方法として、(これも言葉正しいかはわかりませんが、自分の周りではこの方法使ってる方、沢山居ます。)矯正剤に保護クリームを重ね塗りして減力する方法があるかと思います。又は保護クリームを先に塗ってから矯正剤を重ね塗りどちらでも良いのですが、
矯正剤の後に保護クリームを重ね塗りした場合、強さMAXを10と考えた時、強さが5になる事は無いと考えています。完全に半減はせず、少し減力されます。逆に保護クリームを先に塗った後に矯正剤を重ね塗りすると、矯正剤の力はかなり減力されると思います。そう考えて7割3割の効力にたどり着いています。
混ぜた場合、強さやスペックは5:5(1:1)になると思いますが、重ね塗りの場合は混ぜてはいませんので、髪の毛の上では混ざるというより、合わさってるというイメージで、お互いのスペックも効果が発揮されてると考えております。
この考えをリケラに置き換えています。
なるほど
その考えだと先、後どちらのケースであれ
あくまで主役は矯正剤だから成立するのだと思います
保護クリームを「酸クリーム」と表現すると
先に塗った薬剤の方が効果を発揮しやすいので
先に酸クリーム、後から矯正剤の方が
先に矯正剤、後から酸クリームより「減力効果」を発揮します
ただ今回のケースの場合還元力を持ったリケラです
リケラだけを塗布し場合を10とした場合
分かりやすく次は矯正剤を「アルカリクリーム」と表現すると
先にリケラを塗布し後からアルカリクリームを塗布すると
それは7に減力されるのではなく
リケラのpHが上がり10以上になると思います
リケラを主役に考えるとリケラのパワーが上るという事ですね
はい、おっしゃる通りです。
リケラを主役と考えましたら、後から塗るアルカリ矯正剤のアルカリにpHが引っ張られ、結果的にリケラのパワーが上がるという事になります。
ですので、今回はリケラを先に塗ってますので、リケラ7割に矯正剤のパワーが3割乗っかるといったイメージで考えております。
この工程をやり始めた頃は矯正剤にアクチ(GMT)が重なるので、矯正剤のパワーが上がると考えておりましたが、やっている内に思ったほど軟化がされない事に気付き、還元剤の場合も関係なく、最初に塗った方が7割、後から塗った方を3割の感覚で施術をするとしっくりくる!という事にたどり着きました。
そこを証明する為に、今回ナオミウィッグで検証させて頂きました。
①、②、③と3種類の薬剤を同じ条件で、比較しました。③はリケラ塗布後に矯正剤を塗っていますが、1剤をシャンプーした後、濡れてる状態でコーミングしただけの画像があります。見て頂くと、(拡大すると見やすいです。)③だけうねりが残りました。
ですので、後から矯正剤を塗った場合、矯正剤の強さは弱くなるという事だと思います。ですがそこにプラスで、リケラの効果もしっかり発揮されます。リケラの効果が発揮されるとSSが強化されるからか矯正剤単品で塗るより仕上がりのパサつきが落ち着くように感じます。(ウィッグでは切れ毛などもそんなにないので、違いが出ませんでした。)
リケラ重ね塗り矯正の得意な髪質は、痩せ髪のくせ毛です。縮毛やごつい洗濯板系の癖毛には不向きです。
最初に矯正剤を塗る場合は、強さがかなり上がると思いますが、失敗のリスクが高くなると思いますので、自分はやらないです。
リケラの配合はリノベータークリーム(10:1)アクチ を固定してます。リケラの配合は変えずにアルカリ矯正のパワーで調整します。そうする事で失敗しても、矯正剤のパワーか放置タイムを変えるだけで次回に失敗点を補う事が出来るようにしています。
◆活性ケラチン(リノベーター)を最初に塗ると、最初に塗った方は7割効果を発揮し
後から塗る重ね塗りの矯正剤の力は3割発揮すると考えています◆
これは、この施術において薬の影響が
リケラ:矯正 (7:3)という意味だったんですね
了解しました
比率の計算が難しいというのは置いておいて
リケラ:矯正(7:3)と同じ強さに調整した
リケラに矯正剤を混ぜたものがあるとした場合
1度塗りの(7:3)より
2度塗りによる(7:3)の方が優れているという
アピールポイントはありますか?
濱崎先生、わかりづらくて申し訳ありませんでした。
それでも、理解して頂きありがとうございます。
鋭い質問ありがとうございます。
ここからは完全に自分の感覚になってしまいます。ご容赦くださいませ。
先ず、混ぜた場合ですが、混ぜると活性ケラチンの効果も矯正剤のスペックもそれぞれの割合ずつ減少してしまうかなと思います。
(実は予告になってしまうのですが、、次のカラーチュートリアルはカラー剤にリケラを混ぜて施術してます。)
自分の感覚ですが、混ぜるのを2回3回と繰り返して施術していくと、ツヤが減っていきませんでしょうか? 1回目は良いのですが、、、 カラー剤は1剤と2剤も混ぜてるので又違うのかもしれませんが。
それと比較すると、別々に塗った方が(2度塗り)、リケラの効果(ハリコシUP、艶)をダイレクトに発揮出来るのではないかと考えております。
矯正剤の強さは、1度塗りの方が強く発揮されると思います。
2度塗り(リケラ先塗り)の方が強さは弱いと思います。ですので2度塗りだとヤバいかな?と思った時の保険に使えると思います。 最悪部分使いでも行けるかと思います。細い顔まわりなどに使えばハリコシUPに繋がります。あとは、メリットデメリットとしましてレポートに書いてある通りになります。
メーカーリトルサイエンティスト的には
2度塗りの方がよいのではないでしょうか?
材料を使わせて儲けてとかではなく
化粧品登録の物に医薬部外品を混ぜるのではなく
化粧品を効かせて医薬部外品を乗せる方が
良いといういう意味で!
前処理して矯正剤付けるのと一緒ですからね
とはいえユーザーは効率の点から混ぜたくなるので
2度塗りのメリットが大切だと思います
1度塗り7:3と2度塗り7:3では
パワー的には一緒かもしれないですが
2度塗りの方がリノベータ:アクチベータ(10:1)
が100%効き、さらに
上から矯正剤を重ねることで100%以上の効果を
上げる可能性があります
矯正剤を混ぜる分、結果的にリケラが薄まる
一度塗りとは質感が異なるというのは理屈的に
伝わると思います
そのうえウイックの検証やご本人の
現場での経験と手ごたえがあるので説得力があると思います
このネタで講習をする場合
お答えいただいた2度塗りのメリットが大変重要に
なると思います
弱点としては剤形の問題で
クリームの上からクリームを乗せる事で効きが悪い点ですが
その為昔はクリーム剤の上からリキッドの還元剤を重ねたり
していました
そうすると汚れるし、なんかぐじょぐじょになるのでイマイチなのですが
クリームオンクリームの後に
スプレイヤーでお湯を噴霧するだけで効果が上がる場合があります
クリームを効かせるために
塗布後、細かくスライスを取ってスプレーするだけです
画像③が一番弱い事には変わりがないのですが
霧吹きをかけるだけで少しパワーが増すという感じです
すでにしゃぶしゃぶなら効果が無いですが
粘度がある程度あればそれが緩み効果が上がります
機会があれば試してみてください
それではチュートリアル6回目終わりたいと思います
来週はリモートの講習が2件入っておりその準備で
チュートリアルの返信が出来ません
第7回目は再来週以降になるので御了承ください
スプレイヤーでお湯をかける。良い事を聞きました^_^ ありがとうございます。
もう少しパワーが欲しいって時は是非使わせて頂きます!
自分は矯正にリキッドは確かにシャバシャバで使いにくいので使ってないです。ソニルはジェルですが、普段はクリームを使っていますので、とても参考になります!
混ぜた方が効率はいいです。が、重ね塗りなど、手間を加える事でメリットもありますので、これは自分の最大の武器として伝えて行けたらと思います。
来週かしこまりました!
再来週から又宜しくお願い致します。
課題:カラー②
■テーマ
リケラカラー
■施術前の髪の状態
70代女性 1か月半周期で白髪染め
・なにもしないとクセで広がる
・ジリジリした髪質
・お手入れが悪いとごわつく
■目指す仕上がり
・少し明るめで、白髪を染める
・ふわっとしたい
・まとまるように
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①3種混合原液+neoミスト(1:4)+カラプロ(総量の2.5%) 泡塗布
②カラー剤塗布 ナシードカラー+リノベータークリーム(総量の10%添加) 放置20分
③毛先に特トリ塗布 4分放置
④ポリK10倍→キトキト10倍→ヘマヘマ10倍(乳化)シャンプー台で
⑤トイトイトーイシャンプー
⑥ヘマヘマ10倍→キトキト10倍(チェンジリンス)
⑦ハイエマルジョン(1:1)パワードベータ (チェンジリンス)
⑧トイトイトーイトリートメント(チェンジリンス)
⑨ボリュームアップミスト
⑩ガルバエマルジョン
■各施術工程の意図
①路づくりと疎水グラフトPPTの補修、バリアCMCの乗り越え、色持ちUP
②ドデシルPGAEDSケラチン添加
③接着CMC補給、疎水グラフトPPT定着
④引き締め→pH調整→褪色防止、過酸化水素水除去
⑤AEDSケラチン補給
⑥外部補修のベース作り→擬似キューティクル形成
⑦等電点に戻す、酸による引き締め、液晶化セラミドで内部補修
⑨AEDSケラチン、保湿、活性酸素除去
⑩加水分解ケラチンでハリコシUP
⑪18MEAでキューティクル補強
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
なし
■仕上がり結果
ハリコシがアップしたので髪の毛の1本1本がしっかりし、ハンドブローで乾かしただけでも根元の立ち上がりがつきました。
ハリが出たのでツヤもプラスされました。
ハンドブローだけでは癖毛でバサバサになるので、画像はブローで仕上げています。
■考察
知り合いの美容師からカラーの時にロッドを巻くと、若干ウェーブが残るという事を聞いた事があります。
という事はカラー時も、もしかしたら微量のSS/SH交換反応が行われているのではないか?と考えられます。ですので、リノベーターをカラー剤に添加することで、カラー中でも若干ケラチンと髪の毛のSS/SH交換反応が行われていると考察されます。
ただし、カラーの場合は過酸化水素がすでに含まれていますので、効果は弱くなるとは思いますが、リノベーターを添加するとハリコシは出ますので、若干のSS/SH交換反応がその結果に繋がっているのだと考えます。
根元の立ち上がりは、ロングヘアーですと髪の毛に重みが出るのでわかりづらいですが、ショートスタイルに適しています。
では7回目チュートリアル始めたいと思います
SS/SH交換反応かどうかは分かりませんが
髪質によってはカラーで髪が曲がるかもしれませんね
カラー剤にリノベーターを10%程度混ぜる方法は
広く使われていますが、皆さん手ごたえを感じられている
ようで効果がある点においてはそこが何よりのエビデンスだと思います
もしかしたら微量のSS/SH交換反応が行われているのでは?
という事ですが
お友達の話は置いておいて、何か他にご存じですか?
7回目宜しくお願い致します。
申し訳ございません、他にご存知ですか?とは何に対してでしょうか?
SS/SH交換反応についてでしょうか?リノベーターについてでしょうか?
他は特にはわかりませんが、SS/SH交換反応が少しでもあると考えましたら、リノベーターが放置時間20分の間に活性化されるのかなと考えました。
実は今回はベターなやり方だったのかもしれませんが、もう一つ個人的な見解になりますが、自分は、前回のストレートの重ね塗りの延長になりますが、予めリノベーターをアクチベーターで活性化させて、塗布後10分放置してからカラー剤を塗った時の方がツヤが増す気がします。
質問の意図とズレてましたら申し訳ございません。
ご存じなら必要が無いので聞いてみましたが
カラー時のSS/SH交換反応について僕がリトルをはじめ
複数のメーカーの研究に確認した話を書きたいと思います
あくまで美容師の工夫でリケラをカラーに混ぜて効果を感じた事例と
カラー研究の論文の解釈が理屈的に合致しているのではないか?
という話です
主にCMCのδ層にあるSS結合で起こっているのでは?という話ですが
①カラー剤は1剤と2剤を混ぜた瞬間から重合は始まりますが
このスピードはかなり穏やかで実際は髪に乗せたときから急速に
過酸化水素の分解が始まります
②それは髪に含まれる金属イオンが触媒として反応が進むと考えられています
③そして髪の中の金属イオンはもともと多くない為次第に減少していきます
③髪にはもともと外的要因から髪を守るシステムがあり、過酸化水素のような
酸化物質が髪に付着したときにそれを除去する機能が微量の金属イオンと
考えられています
④髪にはその金属が無くなってしまうといけないので酸化物質を永続的に除去できる
サイクルがあります
そのサイクルの中で髪のSS結合が役割を担っている事が最近の研究で分かってきたそうです
⑤SS/SH交換反応により金属イオンが無くならないように保っていると
考えられています
このような理論からカラー剤を髪に塗布したときに防衛反応として
SS/SH交換反応が起こるという事がリケラの効果を感じる
要因かも?という話です
野村先生もどこかの講習でそのような話をされていました
あとカラー剤にはもともと
酸化防止剤として還元剤が入っているので
そこも関係しているかもしれません
髪が曲がるほどの反応では無いと
思いますが状況によっては曲がるかも
しれません
30年近く前ですが
傷み過ぎている髪には1剤いらないのでは?
とか言って
カラー2剤だけで曲げてみたら曲がった事も
あります
スタイリングに使えるほどではなく
曲がったり曲がらなかったりだったので
その場の遊びで終わりましたが(笑)
前処理としてのリケラや
カラー剤に混ぜた場合のリケラも
上記の理由から
SSが不足した髪にSSを付与する事で
発色が良くなっている可能性があります
金属イオンが無くならないようにSS/SH交換反応が関わって無くならないようになっていたとは目から鱗です!
貴重な情報ありがとうございます。
結果的に
「このような理論からカラー剤を髪に塗布したときに防衛反応として
SS/SH交換反応が起こるという事がリケラの効果を感じる要因かも?」
物凄くしっくり来ます。
ケラチンタンパク質不足毛には特に有効という事に繋がりました。
発色が良くなり結果的にツヤに繋がるという事にも繋がりました。
一つ質問なのですが、
カラーの2剤で髪の毛を曲げてみたとの事ですが、カラー2剤とは過酸化水素水(オキシ)の事で宜しいでしょうか?
どうして還元剤無しで曲がるのでしょうか? 傷んだ髪の毛という事なので、水道水が中性だから濡らした髪の毛(水に濡れただけで軟化してしまうような髪の毛)に2剤をかけてみたという解釈で宜しいのでしょうか?
質問の回答ですが
カラー2剤とはオキシの事です
今回の話であるオキシに対する防衛反応で
曲がったかどうかは定かではないですが
その可能性もあるといった話です
30年近く前の話で還元とは呼ばす
膨潤軟化と呼んでいた時代に
ダメージ毛は水だけで膨潤軟化している
という話から2剤だけで良いのでは?
という話になり
ブリーチした髪をロッドに巻き
酸化剤はオキシが良いだろうとなり
6%を塗って放置しアウトしたら曲がったことが
あるといった話です
残念ながらスタイル作りに生かせるとまでは
行きませんでした(笑)曲がったり曲がらなかったりだったんで
カールはSSの反応だけでつくのではなく
例えば膨潤と引き締めだけでもつくので
お友達のカラーでカールがかかる話も
SSが関与しているかもしれないし
関与していないかもしれません
一応防衛反応としてのSS/SH反応で
カール形成はしないと考えていますが
条件によってはあり得るという事と
僕の昔話があるので
お友達のカラーで髪が曲がる話も
あり得る話ですね
なるほど、30年も前なんてとても深いお話しでとても勉強になります!ありがとうございます。
今回のお話は今後更に解明されていきそうですね!
今回、お話しを聞き、情報は今後もしっかり精査して行こうと思いました。
余談ですが、自分も「水パーマ」ってワードが出てきた頃、水でもかかるんだ?と勘違いして、水巻きでパーマの過水付けた事はあります。 その時は大したダメージのしてない髪の毛でしたので当然パーマはかかりませんでした(//∇//) 後に水パーマとはスチームを使うパーマだったというオチでした。
水パーマありましたね(笑)
僕も何の水?と思っていました!
今回の仕上がりはブローをされていますが
ブロー前の状態でも効果を感じる仕上がりだったと思います
特にこのくらいの年配のお客様は
リケラ10%入りカラーを継続するとそのカラーが毛先に
来る頃にかなり変わると思います
いつもより少し早いですが
今回のチュートリアル終了したいと思います^0^
かしこまりました!
ありがとうございます。
課題:パーマ②
■テーマ
ダメージ最小限でかけるメンズパーマ(バージン毛)
■施術前の髪の状態
40代男性 バージン毛 ダメージなし くせもなし 髪の硬さ普通
■目指す仕上がり
・イメージチェンジしたい。
・ぐりんぐりんは嫌だけど、弱過ぎるのも困る
・スパイラルではなく、ウェーブがいい
・伸びてもまとまる感じがいい
・ダメージケア
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①トイトイトーイシャンプー+浸透促進10%
②3種混合原液+neoミスト(5倍)泡塗布、 特トリ
③ワインディング→1剤塗布 ソニルクリープH 放置3分
④水洗→タオルドライ
⑤3種混合原液+neoミスト(5倍)
⑥ヘマヘマ10倍塗布→パーマキャップ被せて放置12分(クリープ)
⑦ポリK10倍→キトキト10倍 塗布
⑧(2剤)ソニルBⅡローション 7分+7分
⑨ロッドアウト→水洗
⑩シブミン(5倍) 泡塗布
⑪いきいき+neoミスト(5倍) 泡塗布 チェンジリンス
⑫ヘマヘマ10倍→キトキト10倍 チェンジリンス
⑬トイトイトーイトリートメント
⑭仕上げ (モデニカナチュラルJ)
■各施術工程の意図
①AEDSケラチン
②路づくりとダメージ予防、接着CMCの補給
④アルカリ除去
⑤CMC補給、コルテックスの補修
⑥還元剤の不活化→マクロクリープ、ミクロクリープ
⑦引き締め、強度UP→pH調整
⑧酸化
⑩消臭
ハリコシUP
pH調整→過酸化水素水除去→擬似キューティクル
AEDSケラチン
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
なし
■仕上がり結果
しっかりプリッとしたカール感が出て、グリグリ過ぎず、かっこ良く仕上がりました。
■考察
メンズの髪の毛は女性に比べて、ハリコシがある方が多いと思います。メンズパーマは(ましてやバージン毛)しっかりかける為に結構強めのお薬で攻める方は多いのではないかと思いますが、強めの還元剤を長く置きすぎると(又は加温も加える)毛先がチリつくリスクが高まると思います。←(何もケアしない場合前処理や中間処理などで栄養成分を補うケアも重要。)
パーマは表面軟化が鍵だと思ってますので、軟化スタートダッシュの早いシステアミンの還元剤でサクッと還元させ、直ぐに還元剤を流し、還元をストップし、クリープ(ゆっくりズラす)する事でモチっとプリッとしたカールで毛先のチリつきも減らせます。
以前、パーマチュートリル①の時に、7~10分でコルテックスの移動、10~15分でSS/SH交換反応と、プロフェッサーは大学院ノートの通り模範解答しないといけないのかなと思って答えましたが、今回は少し砕いてお話したいと思います。
以前、マルセルで還元剤は中間水洗をいくらやっても流れないという記事を見たことがあります。ですので、自分はずっとクリープパーマは、中間水洗の後、少し残ってる還元力で、ズレが生じてカールがより強くなると思っていました。今も、(大学院ノートの内容は一旦置いておいて)実はそう思っています。理由は、リトルの提唱するクリープ7~10分の間でもカール感は増しますし、置けば置くだけかなりしっかりかかるからです。その辺り、濱崎先生の意見も聞かせて頂けたらと思います。
ではチュートリアル8回目始めたいと思います
考察に書かれていることをいくつかにわけて
お話を進めて行きたいと思います
まず表面軟化と均等軟化のお話を技術者の感覚でお話しすると
例えば同じ薬剤でウイックでの実験ですが
ケースA
1剤塗布・2分放置・1剤の半分程度のぬるま湯塗布
2分放置・もう一度1剤の半分程度のぬるま湯塗布
3分放置・しっかり水洗・軽くクリープ・2剤
と
ケースB
1剤塗布・2分放置・しっかり水洗・しっかりクリープ・2剤
を比べ
2剤までの時間を同じに設定した場合ケースAの方がしっかりかかります
Aは放置中、1剤を流しすぎない程度の軽い水洗を2回
挟んでいるので徐々に
クリープが始まっているとも考えられますが
ミクロの観点ではなくマクロの観点で考えた場合
単純に毛髪内部で滞っていた1剤が少量の
ぬるま湯で押され毛髪内部に拡散したと考えています
所謂1剤による均等軟化です
BはAに比べると理屈上、1剤による表面軟化
(髪質によっては均等軟化でAと差が出ない)
でクリープの力を最大限に
生かしてパーマをかける手法ととらえています
僕は主にこの2種類の方法でコールドパーマをかけるのですが
今回のモデルさんがもっと髪が硬く、太く、直毛の場合
どうされますか?
なるほど!
残っている1剤をぬるま湯で押し入れて毛髪内部に拡散させるんですね!
均等軟化という言葉は聞いた事はありますが、そういう考え方を今までした事がありませんでしたので参考になります。
もしも髪の毛が太く、硬く、直毛でしたら、
とりあえず、1剤付けて3分でチェックします。 その時、少しでも曲がればいいですが、全く曲がらなければ
1.強い薬剤をかけ足して2分後チェックしてみます。
2.又は、時間があれば薬剤選定ミスで、一旦シャンプーして、違う薬剤付け直します。
3.クリープは1剤チェックの曲がり具合で、10〜15分の間でチェックして様子みます。その時もし思うカール出てなければ薬剤選定ミスで、最初からやり直しさせて頂きます。
一旦シャンプーは大変ですね
1の強い薬剤をかけ足す前にぬるま湯で軽く流すのも有効ですよ
表面は洗えているので
マルセルで還元剤は中間水洗をいくらやっても流れないという記事についてですが
僕なりの説明の前に
パーマの1剤における pka値(酸解離定数) については把握していますか?
酸解離定数とは?というよりあくまでパーマにおいての考え方です
「1の強い薬剤をかけ足す前にぬるま湯で軽く流すのも有効ですよ
表面は洗えているので」
なるほど、かしこまりました!
シャンプーは確かに大変ですけど、薬剤選定ミスした時は泡立て程度でも一度リセットしたくなります、、、 ですが、シャンプーではなく、ぬるま湯をかける事により均等軟化の押し込む原理が生きて来る訳ですね!
pka値ですが、
還元剤が髪の毛の中でイオン化するものとしないものがあり、それが半々になる時のpHの値と記憶しておりますが、違いますでしょうか? この数値の使い方を、自分は良くわかってないので考えた事がありませんでした。
pka値ご存じですね!
ではおさらいをかねて
まずネットなどで酸解離定数とは?
とかを調べるとややこしいので
あくまで僕たちの仕事に置いての話ですが
例えば
チオグリコール酸のpka値は10.4です
これはpHが10.4の時にチオグリコール酸が
半分だけ働くという事になります
システアミンは8.26なので
pHが8.26の時に半分だけ働くという事になります
例えばpH9のチオとシステアミンの場合
チオは半分も働かず
システアミンは半分以上働くと考えられるので
単純に同じpH、同じ濃度の場合システアミンの
方が還元力は強くなります
還元剤が働くというのは水素を放出する事なので
水素を放出していない
すなわち働いていない還元剤は髪に残りやすくなります
水洗しても流れにくいというのは
イオン化していない還元剤ですね
とはいえ実験しましたが
ある程度水洗した後更に水洗したぬるま湯を集めて
ロットを巻いた髪に塗布したところ
パーマはかかるので
マルセルで言っていた「流れない」は違うとは思います
あくまで流れにくいのだと考えています
ここまでよろしいでしょうか?
はい、わかりやすいです!
水洗したお湯をかき集めて塗布する実験をされたんですね!!
還元剤が流れてお湯に混ざってるからそのお湯をかけるとパーマがかかったという事ですね!
還元剤が流れてなければただのお湯ですからパーマはかかるはずないですものね! 凄いです!
ただ残っているという手ごたえもしっかりあります
水洗しても残っている還元剤ですが
単純に考えられると
例えばシステアミンの場合アルカリ剤をかけて
pH8.26まで上げるとそのうちの半分が
活性して働き始めると考えられます
水洗後何らかの薬剤でアルカリ水を作って
髪に塗布すると
よりしっかりカールがかかる事や
数回繰り返す事でシステアミン独特の
臭いが無くなる事からおそらく
間違いないと考えています
これはクリープとは別の話と考えていますが
クリープ期による効果と無関係では
無いと思います
例えばシステアミンのpka値8.26は
常温での話です
クリープ期に加温すると
残留システアミンはアルカリ剤を使わなくても
ある程度活性すると考えられるので
残留還元剤の有効活用において
加温やスチームは有効だと思います
なるほどです!整理出来て来ました。
中間水洗すると、若干酸化(SS再結合説)される。ですので、イオン化しないで残った還元剤(システアミン)にアルカリ水をつけて再度pH8.26まで持って行くか、加温か蒸し状態にする事でシステアミンが再活性するという事で宜しいでしょうか?
もう一つ、大学院ノートのP37のミクロクリープの説で腑に落ちない部分があります。
SS結合は還元剤から水素を貰いSHになり切断されると認識しています。
ノートの説明では、切断されたSH基自身が還元剤として機能し、内部のSS結合を組み替えて行くとありますが、還元剤がSH基を持っているのはわかります。(サルファイト以外) システアミン=H2N-CH2-CH2-SH
切断されたSH基が還元剤の役割をするとはどういう事なのでしょうか?
素直にイオン化されなかった為に髪の毛に残った還元剤が再活性しているという事とは違うのでしょうか?
◆中間水洗すると、若干酸化(SS再結合説)される。ですので、イオン化しないで残った還元剤(システアミン)にアルカリ水をつけて再度pH8.26まで持って行くか、加温か蒸し状態にする事でシステアミンが再活性するという事で宜しいでしょうか?
いえ中間水洗するとアルカリ剤も流れpHが落ちるので
もう一度pHを上げるか、加温で活性していない残留還元剤が活性すると考えています
ノートの説明はリトルや他社も同じように考えるクリープの理論で
切断されたSSがSHとなり、隣り合うSSを切断、その切断されたSSがSHとなり
隣り合うSSを切断が繰り返され
ドミノ倒しのようにSS/SH交換反応するという話です
僕は前に書いたように
残留した還元剤の反応とノートに書いているクリープの反応は別物だと思っています
でもどちらもクリープ期に起こると考えられるので
無関係ではないと思っています
クリープはマクロのずれとミクロのずれの話で
残留還元剤の有効活用はあくまで残留還元剤の活性化だと思っています
なるほど!
納得のご回答ありがとうございます。
共有させて頂きます。
もっとわかりやすいのは矯正で
システアミンとチオで同じように
軟化を確認して流した後
ドライした場合
同じようにある程度のウエーブが
残るとします
それをアイロンで伸ばして
2剤して仕上げた場合
システアミンは伸びなくて
チオはキレイに伸びる場合があると思います
それはチオの方がシステアミンより
残留している還元剤が多いので
アイロン時に活性してSS/SH交換反応を
しているからと僕は考えています
システアミンとチオの特性として
他に理由があるかもしれませんが
そう考えて仕事を何年かしていますが
僕的に考えは変わっていないです
なるほど!
理屈は正しいと思います。
矯正の場合、
システアミンはS2還元が得意と言われていますが、システアミンの伸びが甘くなるもう一つの理由として、自分はコルテックスのフィブリルにまで到達しきれてないのではないかと考察しています。
システアミンは軟化速度が早く、表面がどんどん軟化していくので、一見軟化が完了のように見えますが、チオと比較した時、中まで柔らかくなっていないと考えています。
チオはその分、時間をかければ中までしっかり柔らかく出来るので、矯正でウェーブを残したくない場合、芯まで柔らかくする場合はチオが必要と考えています。
システアミンが表面軟化という考えはリトルも僕も持っていません
昔、マルセルで某メーカーがシステアミン表面軟化を
主張して論争になりましたが
僕らの手ごたえに合致しないのと
違うメーカーが内部に浸透している実験結果をしっかり
発表したので僕の中ではこの論争は終止符を打っています
(アルカリシステアミンの話ですが)
カール形成においても表面でかけるという考えではなく
リトルはシステアミンによる均等軟化を推奨しています
またシステアミンはチオより髪を壊す力が弱いので
チオより長時間放置が可能だと思います
長く置けるというメリットもシステアミンの特徴と
とらえているメーカーもあります
ただシステアミンという原料ではなく
処方の話ですが
システアミンで作ったクリーム剤は液体に比べて
浸透しにくいらしいです
クリーム基剤の性質とシステアミンの性質が
ストレート剤としては相性が悪いようですね
即ち原料ベースの考えではなく製品ベースの考えだと
小泉さんの感覚は合致していると思います
僕たちは原料ではなく製品を使いますからね
システアミンによる均等軟化推奨→共有させて頂きます。
又
システアミンで作ったクリーム剤は液体に比べて
浸透しにくいらしいです
クリーム基剤の性質とシステアミンの性質が
ストレート剤としては相性が悪いようですね
こちらもそうなのですね!共有させて頂きます。
ここ最近矯正に関しまして、システアミンは失敗のリスクが高かったので、敬遠しておりました。今回、濱崎先生から理屈を聞いて一つ気付いたのが、チオグリコール酸システアミン(最初から混ざったクリームタイプの薬剤)この場合のpHが8.26以上の薬剤。このpHに関係があった事に気づけました。pka値で考えましたら、例えばpH8.8だとすると、チオよりもシステアミンが半分以上働いてるという事ですので、更にシステアミンの浸透率が悪いとなると、それが表面をどんどんダメージさせていく結果だったんだと気づきました。
チオグリコール酸システアミンに関しては原料がある程度市民権を得てから
見ようと思っているのでよくわかりません
昔は新しいものにすぐ飛びついていましたが今は信頼できるメーカーや
美容師さんが評価採用してから注目しようと思っています
今回の締めに、はっきりしておきたいのは
エビデンスの問題です
エビデンスピラミッドなどで検索したらわかりますが
エビデンスには段階が合って研究所での実験結果や専門家の主張は
下の方のエビデンスになります
上のエビデンスほど信頼性が上がりますが
下のエビデンスの土台が無ければ上のエビデンスも積めません
化粧品業界のエビデンスは商業的要素もあるので難しく
毛髪に関しては超微細構造で可視化が困難でエビデンスを確定させるのが
難しい分野です
だからこそ現場での裏付けが必要で、今回の話も僕の中で今のところ確定していても
世間で確定しているものでは無く僕の中でも今後変わっていく
可能性があるものです ぜひ現場での感覚と照らし合わせてみてください
今回僕の意見をという投げかけがあったのでこのような展開にしてみました^0^
では今回のチュートリアルを終了したいと思います
今回、質問形式みたいになってしまい、異例だったかもしれませんが、ズレを修正したかったのと、モヤモヤもあったので、自分にとってとても勉強になりました!
今までpka値で考えた事が無かったので、新しいヒントを得ましたので、引き出しが1つ増えました! ありがとうございます。
エビデンスピラミッドのお話もありがとうございます。現場での感覚、多くの方の成功体験が増えていき周知されていくと、一般的な物として根付いて行くのだという事を頭の片隅に置いて、日々積み重ねて行きます。
次回も宜しくお願い致します。
課題:トリートメント③
■テーマ
一時的応急処置、シャンプー台で出来る即興トリートメント
■施術前の髪の状態
40代女性
・毛先はパサつきあり
・細毛で引っ掛かりあり
・うねり+波状毛
・毛先は若干乾燥気味
・親水毛
■目指す仕上がり
・指通りなめらか(毛先のごわつき感無くす)
・しっとりよりはサラサラな仕上がり
・毛羽立ちを抑える(静電気)
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
※カラーをした後のトリートメント工程
①トイトイトーイシャンプー(前処理兼カラーシャンプー)
②BYAC(2:1)パワードベータ→チェンジリンス
③シブミン5倍→チェンジリンス
④3種混合原液+neoミスト(5倍)泡塗布
⑤リノベローション+リケラミスト(5倍)スプレイヤー塗布
⑥いきいき+neoミスト(5倍)泡塗布→チェンジリンス
⑦パワードベータ+ハイエマルジョン(1:1)→チェンジリンス
⑧トイトイトーイトリートメント→チェンジリンス→タオルドライ
⑩ガルバエマルジョン
⑪さらさらシード+neoミスト(5倍) ミスト
⑫ドライ→仕上げ
■各施術工程の意図
①AEDSケラチン
②SS結合を増やし、親水から疎水に寄せる
③消臭、PPT定着率UP
④路づくりと、ボイド埋め
⑤AEDSケラチン、CMCの補給
⑥ハリコシ強化
⑦等電点に戻す、疎水に寄せる、液晶化セラミドで内部補修
⑧AEDSケラチン、脂質補給
⑩ヒト型セラミド補給、質感を軽くさらさらに
⑪髪に柔らかいコシとツヤを与えてさらさらに
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
特になし
■仕上がり結果
今回最初にカラーが入っていますが、カラーには前処理でカラプロしか使っておりません。
カラーは無いものとして、見て頂けたらと思います。
(営業ベースではカラー後のトリートメントが一般的なので、そこを見据えての流れになります。)
■考察
時間が限られてる方や、矯正に抵抗がある方等に、今の状態より少しでも髪質を改善したいとなった時、シャンプー台だけで完結出来る応急処置トリートメントメニューの検証。
シャンプー台に置いてる物で、出来うる工程を考えました。(トリートメントのお試し提案メニューとしても使えます。)
Before時よりハリコシがupし、引っ掛かり感が無くなりました。
ではチュートリアル始めたいと思います
お客様の感想はどうでしょうか?
あと反省点などはありますか
もっとこうすればよかったかな?とか
宜しくお願い致します。
この方の来店時は引っかかりがあり、結構パサつきが感じられました。仕上がりはそこから比べてパサつきも落ち着き、リノベーターといきいきでハリコシを意識したので、髪の毛のまとまりがプラスされて結果的に指通りが良くなったと思います。その点をお客様に手触りで感じて頂きました。
今回はカラー履歴だけでのダメージで、パサつきや引っかかりも、ダメージというよりは髪質での影響と捉えました。
ですので、お客様には何回かトリートメントで慣れていって貰い、物足りないようでしたら矯正するように勧めて行きました。
その理由で、今回は内部補強というよりは外部補強に重きを置いてトリートメントしました。
もしも内部補強を強化するとしましたら、特トリを加えます。特トリを加えるとリトルで推奨する3ステップトリートメントになるかと思います。
今回は時間の関係で出来なかったので即興トリートメントになりましたが、1ヶ月後、この方はヘアマゼランカラーをして、次回は矯正してみたいとなりました。
難しいモデルさんですね
美の三大要素である造形美、色彩美、素材美
すべての観点から攻めないと難しいと写真から感じます
観た感じクセが強く髪も硬そうなのですが
施術者としてはハリコシが必要と感じましたか?
あ、なるほど、そうですね、
確かに写真だけで見ると髪の毛硬そうに見えます!!
すみません、施術前の髪の状態で書きそびれましたが、軟毛なんです。
軟毛で広がる髪の毛なので、難しい髪質です。お客様はダメージによるパサつきだと思っててトリートメントで何とかなると思っておりましたが、還元剤無しのトリートメントでは解決出来る髪の毛ではないと判断しました。
この状態で軟毛となると独特の髪質でさらに難しい髪ですね
ヘアケアの概念として
「蘇らせる」「髪質を改善する」があると思います
蘇ると言ってしまうとインチキですが
トリートメントの方向として、元の科学的処理をしていない
髪の方向に戻すという意味で、施術者の蘇らせる意識は重要です
この方の場合、元の髪質が好きな可能性は
おそらく低いと思うのですが
今回の施術は、お時間の関係もあり
まず、元の髪質方向に向かわせる施術になると思います
小泉さんがおっしゃるようにまず外部ケア
一か月ほど時間をおいてマゼラン
という流れは、今回いきなりマゼランをするより
今回の施術で小泉さんのハサミが入り
カラーが入りヘアケアが入ったことで
次のマゼランの方が効果が上がると思います
その後の矯正も、今回の施術、マゼランの後になるので
今回いきなり矯正をするより結果が出やすいと
思います
僕は御新規の場合
この期間を均す(ならす)時期と考えていて
例えば床材を貼る場合、土台となる地面を均してから
貼るように、場合によってはヘアケアをしない場合もあります
例えば
①まず、ただのカラーカットで他店との違いを出しそれを3回くらい
繰り返します
カットとカラーだけでどんどん良くなることを体験頂く事が目的です
実際はオキシの除去やアルカリの除去はカラーメニューに
マストで入っており、シャンプーリンスはトイシャンと
リケラエマルジョンやパワードβを使っているので
ある意味無料トリートメントをしながら当店の普段トリートメントを
しないお客様くらいにリトルの力を借りながら近づけます
(有料トリートメントをされない方はリトル製品を
使わないのですが、御新規の方の場合は力を借ります)
有料トリートメントなしで他店の有料トリートメントアリより
髪が良くなるイメージを持ってもらいながら
トリートメントが効きやすい土台を作ります
②4回目くらいにヘアケアを体験してもらいます
すでに3回僕のハサミやカラーが入っているので
効果が出やすいという作戦です
今回の施術のように
お客様とコミュニケーションを取りながら
信頼と比例して施術を深めていくのは良いと思います
今回は今の状態をなんとかしたいとの事でご来店されました。
おっしゃる通り、難しい髪質なので、恐らく過去に矯正の失敗も経験されてたんだと思います。
ですので、還元剤無しで健康な状態(元の状態)に近づくよう注力を注ぎました。
親水毛は3種混合で疎水方向へ
引っかかりはBYAKパワードベータでS-S補強
軟毛、うねり→ハリコシUPにリケラリノベーター、いきいき
パサつきにハイエマルジョン
ここを外さずにリケラミストやneoミストで浸透性(路づくり)高めながら施術しました。
カラーカットの均しのお話しありがとうございます!
全く同意見です。他店との差別化も大事だと思いますし、ここでカラーするとどんどん髪の毛が良くなって行く!と感じて貰い、安心して貰えてから(施術の土台も出来あがり)ヘアケアでしたりで本領発揮がBestだと思います。
もし時間がありシャンプーだけで完結させず
セット面での施術を加えるとしたら
同じレシピで行きますか?
シャンプー台ですと、チェンジリンスで全体に行き渡らせ浸透させる事になると思いますが、セット面での施術でしたら、より丁寧に根元付近まで全体に処理剤を行き渡らせる事が可能になると思います。
3種混合とリノベーターローション付けた後にリケラエマルジョン付けて、3〜5分ラップ放置か、あれば圧縮蒸気(うちは無いです)で行きます。
他に何かありますでしょうか?
いえ!より丁寧にがセット面での施術メリットだと思います
パネルごとやより傷んでいる個所に細かくアプローチできるのが
強みだと思います
シャンプー台でも丁寧にすればそれだけの効果があると思いますが
その意識でセット面でやればより効果が上がると考えます
シャンプー台での施術の最大のメリットはスピードだと思うのと
僕の場合、圧縮蒸気を使いやすい事が大きなメリットです
お客様が気持ちいいのも大きなメリットです
襟足のホットタオルが好評だったり
ちなみにうちの店は99%シャンプー台です
セット面は+料金になるからですが
ほとんどの方が常連の方なので
シャンプー台でのトリートメントが
ルーティーンになっています
へぇ、シャンプー台がメインなんですね☆
ホットタオルは気持ちいいですね!うちもやっております。血行良くする効果にも繋がりますし。
セット面だと料金高いのですね!参考にさせて頂きます。うちはセット面施術を基本にしてます。セット面で、やって貰った感を出してます!
シャンプー台にもよるかもしれませんが、シャンプー台に超時間寝てるのが苦手な方も居らっしゃるので、臨機応変で時価で料金変えてやる時もあります。
すいません写真が変になりました
今日は定休日なんですが家のパソコンじゃ編集できないようです
今回でトリートメントが終了ですが
中途半端に美容師が化学かぶれになりかつてのマルセルなど
でトリートメント否定派が目立つときもありました
しかし当時の彼らが忘れているのは
我々は女性の髪の美容的観点から仕事をしているという
事実です
目の前で起こる美容的回復に対して盲目になるなら
化学はかえって邪魔になります
ただ僕が思うトリートメント否定のメリットは
あえてリトルサイエンティストで書いてみると
昔リトルにBBSがありそこで全国の美容師さん向けに
野村先生が質問に答えていました
昔はβミストがなかったので特トリを10倍に薄めて
使ったり、ポリKが出る前はお茶を使っていました
あのBBSでずいぶんいろいろな製品が誕生しました
そんな中否定派も増えてきました 例えば前処理
① 野村先生の話を聞いていると髪がなんでも蘇る気がする
② いざやってみると思ったほど効かない
③ だまされたと思う
④ 前処理なしでいろいろやってみる
⑤ 前処理に頼らず薬剤コントロールで
そこそこできるようになり、ほら前処理無駄だった
と大喜びする
⑥ 腕が上がり数年ぶりにちょっと前処理を使ってみる
そこそこの出来がかなり良くなる
⑦ ベースの技術が磨かれることで処理剤の効果が上がることを
知る
あの時代のメリットはのちのちヘアケアの再認識に
つなっが事だと思います・・・
続きはまた書きます
ここでトリートメント終了させますが
プロフェッサーチュートリアルは
パーマもカラーもストレートもへケアなので最後に総括したいと
思います
ではトリートメントチュートリアル終了します
お疲れ様でした
自分も編集したいなって時がありますが、編集の仕方がわからないので、毎回文章は1発勝負になってます(;^_^A
かつてはBBSがあったのですね☆ 知りませんでした!
今でも処理剤無し、アウトバス無しのドヤ顔で仕上がりをインスタに上げてる美容師さん結構います。
髪の毛を良くする為に処理剤だったりトリートメント使うんだけどなって思いながら見ていますが、、、
⑥、⑦は自分も大事にしています。
処理剤は、技術では出せない物を補う為に使います。たまに足りない技術を補う為に使ってる方も居ますが、基礎技術があって処理剤が生きてくると考えてますので、基礎は常に1番大事にしています。その次に処理剤でしたり、薬剤や化学が来ると考えております。
貴重なお話ありがとうございます。
トリートメントチュートリアルありがとうございました!
お疲れ様でした。
課題:ストレート③
■テーマ
バイオキューティクル形成で保護する縮毛矯正
■施術前の髪の状態
・30代女性
・5か月前に矯正
・波状毛
・毛先は熱変性毛
■目指す仕上がり
・根元の伸びた所のクセを伸ばす
・毛先を綺麗にしたい。
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①1剤塗布 塗布14分 放置16分
根本伸びた部分
・ソニルTIO-H単品
・ソニルTIO-H :ソニルTIO(5:1)ネープ、トップ、前髪
・ソニルTIO-H :ソニルTIO(3:1)顔周り
毛先
・毛髪保護クリーム(クオライン)
②トイトイトーイシャンプー
③BYAC(1:1)パワードベータ塗布(チェンジリンス)
④ヘマヘマ10倍→ポリK10倍(チェンジリンス)
⑤3種混合原液+リノベーターローション+リケラミスト(1:1:4) スプレイヤーで噴霧
⑥リケラエマルジョン 薄く塗布
⑦キトキト10倍 (全体にスプレイヤーで噴霧)
⑧キューティクルヴェール塗布
⑨ツインブラシブロー(フルウェット56分) アイロン(47分)
⑩ソニルTIO2剤 泡塗布 5分放置
⑪水洗
⑫シブミン5倍→ヘマヘマ10倍(チェンジリンス)
⑬キトキト10倍⇔アジアンムーン×3→キューティクルヴェール(チェンジリンス)
⑭トイトイトーイトリートメント(チェンジリンス)
⑮さらさらシード+neoミスト5倍(仕上げ)
■各施術工程の意図
①1剤塗布
②AEDSケラチン補給
③SS結合補給、疎水処理
④還元剤の不活化→引き締め
⑤路づくりと疎水グラフトPPTの補修、ケラチン補給、ポリアミンAEEによる熱保護
⑥CMC補給、熱保護、癒着防止
⑦水抜き
⑧18MEA補給、シクロペンタシロキサンでブローをしやすく摩擦を軽減。
⑪消臭、過酸化水素水除去
⑫過酸化水素水除去
⑬擬似キューティクル
⑭AEDSケラチン補給
⑮指通り滑らかに、液晶性コレステロール、ケラチン補給、ブローローションの感覚で仕上げ
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
なし
■仕上がり結果
毛先は熱変性毛なので、切って無くすように提案し、残りの毛先にバイオキューティクルを形成させて手触りUP、毛髪保護UPに繋げています。
■考察
自分の今の縮毛矯正に対しての考えをまとめました。
今回は時間短縮の為に前処理は省きました。
シャンプーして乾かしてとかですと、20〜30分程時間が取られてしまうので、その時間をブローとアイロンに使いたい為です。最近は癒着に着目しています。
縮毛矯正の目的
・しっかり癖を伸ばし、扱いやすい髪の毛にする。
・デザイン性→シルエット、矯正後コテで巻いたりも可能か?
・どうしたら癒着しないか?→癒着しなければその後のヘアカラーで、トーンが上がりにくくなるのを防げます。
自分は癒着しない方法として、ブローが重要だと考えております。その為、ツインブラシブローに時間をかけます。ドライヤー熱(120°前後)で癒着するのは考えにくいので、ブローで癖がしっかり伸びれば、アイロンは熱を軽く置く(2〜3スルー)だけで済むと考えます。アイロンは、ケラチンのガラス転移温度をくぐるのと、キューティクルの熱固定の為に必要です。
ブローだけで完結させてしまうと硬化に繋がる可能性があります。この場合の硬化理由は難しいのですが、多分伸びが甘い状態、又はキューティクルの固定が甘い状態で、2剤固定されてしまうのが原因と考えます。
ブロー無しのアイロンメインで癖を伸ばすとなると、アイロンプレス法か、プレスしない場合は必要以上に沢山アイロンを入れる結果に繋がります。アイロンは入れれば入れるだけ熱ダメージや癒着、乾燥毛、硬化に繋がると考えています。アイロンの温度を下げればプレス法を使う結果になり、プレス法自体は癒着に繋がると考えます。
CMCをしっかり補給し、リケラミストで毛髪を保護し、ブローで癖をしっかり伸ばす、ノーテンションアイロンスルー、それらが上手くマッチすれば癒着は防げると考えます。前処理が必要な場合はプレアイロンが必要な時としています。(乾くと癖が出てくる波状毛、縮毛、撥水毛、ヘナ毛)
方法
・ブースター軟化法プレアイロン
・リケラミスト塗布後、プレアイロン
理由
薬剤塗布を塗りやすくする(塗布スピードUP)
薬剤の効きを良くする。
カウンセリング時、余程のダメージ毛以外は濡らしてカウンセリングしません。
濡らすと癖が出てくる髪の毛は強めの薬剤で攻める事が可能なので、さほど難しく考えてないです。
親水毛や吸水毛も矯正の時は深く考えず、どうにかしたい時は矯正の前日か後日にと、矯正と内部補修は切り離して考えてクセ伸ばしに集中します。流れ出て減った成分は補充し、毛髪保護しながら、薬剤でもなるべくダメージを最小限に抑えるのを目標に考えます。
ではストレート3回目始めます!
確認です
①1剤は来店状態で塗布という事ですか?
②中間処理工程はどこまでがシャンプー台で
どこからがセット面ですか?
ストレート3回目宜しくお願い致します。
①→ はい、来店状態で塗布です。
② → ④のヘマヘマ、ポリKまでシャンプー台で、起こしてすぐ⑤を全体に付けてコーミング、⑥、⑦、⑧をセット面で付けてコーミングです。
了解しました
まずこの部分ですが
◆ブロー無しのアイロンメインで癖を伸ばすとなると、アイロンプレス法か、プレスしない場合は必要以上に沢山アイロンを入れる結果に繋がります
アイロンは入れれば入れるだけ熱ダメージや癒着、乾燥毛、硬化に繋がると考えています
アイロンの温度を下げればプレス法を使う結果になり、プレス法自体は癒着に繋がると考えます◆
僕が思うにブロー無しでアイロンだけで柔らかい仕上がり仕上げる美容師さんはたくさんいらっしゃると思います
そのあたりはどう思いますか?
はい、アイロンで上手にやられてる方もいらっしゃるので、それはいいと思ってます。
ブローはあくまで安全策の1つの方法になります。
自分はアイロンによる熱ダメージの方をどうしても気にしてしまうので、ブローメインでやっております。
ブローは時間がかかりますが、熱による硬化のリスクを減らせるのと、失敗する例として多く聞く強い薬剤塗布からアイロンかけすぎによるビビり毛を作るリスクも回避出来ます。
アイロンで上手にされている方がいる以上熱による硬化のリスクは必ずしもブローをしないからではないと言えますね
あくまで小泉さんの工夫としてはブロー方法に重きを置いて
リスクを軽減しているという事ですね
今回ストレートの最後ですので技術行程をなぞっていきたいと思います
ストレートパーマというのは様々な工程がありそれぞれが重要で
上手にされている人はこれまでの蓄積で今のやり方が定着していると思います
下手に変えると築き上げた絶妙なバランスを崩し失敗する場合があります
その為、出来るだけ邪魔にならないよう小泉さんの方法を肯定しながら
ひも解いていきたいと思います
まず
来店状態での薬剤塗布ですが時短の為には極めて有効だと言えます
ただデメリットとしては
髪の等電点がpHが5とした場合そこにいきなり
pH9の薬剤を持ってくると5から9と振り幅が大きくなります
プレシャンのメリットは
ウエットした場合一度pH7になるので5⇒7⇒9
とスムーズなpH移行が出来ます
またリトルの講習でよくある水の無い川は船が進まないという
話に通じますが
毛髪内部に網目状に張り巡らされている薬剤の通り道にあらかじめ
水分を入れておけるメリットがあります
ただ水をふりかけているのではなく
大量のお湯と活性剤で水分を髪全体に行きわたらせることのできる
プレシャンプーには汚れを落とす以上に大きなメリットがあります
しかし来店状態での塗布は時短効果はもちろん絶大ですが
薬剤が濃く入る効果があります
塗布量がいるので薬剤のコストは上がりますが
髪が吸収する薬剤の量が多くなり水で薄まらないダイレクトな効果があります
僕も小泉さんと一緒で来店状態で塗布派です
スムーズなpH移行には目をつむりしっかり調整した薬剤を効かせます
ソニルなら大丈夫だと思いますがクリーム剤を使う場合、水分が足りないので
粘度を落とします
昔はは普通に水で粘度を落としていましたが今は
リケラミストやリノベーターローションで粘度を落とします
またシャンプー無しのデメリットを補うために
細かくパネルを取りお湯をスプレーします
そうすると浸透が良くなり還元が進みます
まずここまでよろしいでしょうか?
まずここまでよろしいでしょうか?
はい、大丈夫です。
技術工程の考慮ありがとうございます。
pH移行のお話しはなるほどです!納得です。
自分は出来る限り薬剤を最大限に効かせたいので、ドライ塗布がやりやすいです。塗布量もたっぷり目を意識してますので、薬剤コストはあまり考えていません。
クリーム剤で粘性が高く固い薬剤は水で緩めてました。コスト上がりますが、リケラミストやリノベーターローションは参考になります!
今は最初から粘性の緩いクリーム基材を主に使う事が多いです。
最近、濱崎先生から以前聞いて、癖の伸びにくいバックの辺りは、お湯をスプレイヤーでかけてやったりしてます。
ドライ塗布は塗布するところも
してはいけないところもわかりやすいですしね
次に中間処理ですが
トイシャンはAEDSケラチン補給効果もありますが
単純に1剤を洗い流すうえで大切ですね
処理剤での注意点は
重ね付けをする場合最初に付けたものが一番効く
という事です
剤形も大事でローションの上からクリームはOKで
逆だと入りにくくなります
チェンジリンスは例えば疎水性の物だけを残したい場合
不要な親水性の助剤はお湯に溶け出すので、要所で
使うのは効果的だと思います
助剤とは?ですが
製品には届けたい成分と届けるための成分や
操作性をアップするための成分が入っています
製品を重ねる場合、前の製品の助剤が邪魔になる
場合があるという事です
ローション剤はそこまで助剤の悪影響は無いと
思いますが、それでも髪の許容範囲を考えると
中は先客でいっぱいで表面で無駄にもたつくことになります
小泉さんの場合手数が相当あるので、おそらくご本人の絶妙な
さじ加減があるのだと思いますが
今後、省いても良い工程やシャンプー台で流して
有効成分だけ残したほうが良いものなど工夫の余地があると思います
あくまでご本人のさじ加減なので今後の改善の参考にしてください
ただ、このレシピで講習となると手数をもっとシンプルにしたほうが
受け入れてもらえると思います
ありがとうございます!
確かに、チュートリアルも意識してちょっと手数は多くなってます。
営業では結構省く物も多いです。
中間のリケラエマルジョンは最近付けてませんし、キトキトはシャンプー台のチェンジリンスでも事足ります。ポリKも余程髪の毛細いなどのデリケート毛でない限り使ったり使わなかったりしてます。キューティクルヴェールも必ず必要な訳では無いです。
バイオキューティクルは営業ではプラス料金になります。
クリーム剤がローション剤の妨げになるとしますと、
BYACパワード→ヘマキト と行く場合は、
ヘマキト→BYACパワード の方がヘマキトを効かせられるという事でしょうか?
BYACパワードはS-Sの架橋構築の為にも外したくないです。
チュートリアルを意識した手数だったんですね安心しました
順番には剤形も考慮する必要がありますが最初に何をつけるかも大切です
BYACパワードを先に付けたい場合、されているようにチェンジリンスは
必須だと思います
それでもパワードβは残りやすいので邪魔になる可能性もあります
還元剤の薬害除去を先に考えた場合ヘマキトがが先でも良いと思います
ただモデルさんの場合毛先はたとえ後の処理剤が入りにくくても
パワードBYACで疎水にするのは良い手だと思いますし
あそこまでダメージがあると先にパワードBYACの方が
処理剤の「のり」は良くなると思います
傷み過ぎていると処理剤をはじきますから
何が優先されるかは素材によって変わってくると思いますが
多少順番が変わってもクリームの上からつける場合は
軽く流せば良いと思います
ネックはパワードβなのでいろいろ組み合わせる場合
BYACと混ぜないで後で使うか
クオラインの保護剤の前につけて置くかが良いかもしれません
リトルの製品は保護剤としては高価なので
要所に付けて後は上から他社保護剤も有りだと思います
そうですよね、リトルの製品はちょっと高価なので、本当はBYAKパワードで先に保護剤として付けてしまう手もありますが、ほぼバージン毛に毛先ちょっと保護でしたら良いのですが、伸びた分リタッチで毛先保護の場合、半分以上を保護剤で使う事になり、コストが結構かかってしまうので、今回はやりませんでした。
パワードβは残りやすいので、パワードβからの保護剤ですね☆ 引き出しが増えました!ありがとうございます。
こうと順番を決めずに、現状の素材を見ながら、順序変える事も意識してみます。
そうですねアシスタントにしてもらうなら決めないとダメですが
ご自分でされるなら、バランスを崩して失敗しない程度に
臨機応変にされると良いと思います
次に水抜きアイロンですが
このように処理剤を多く使うとハイダメージ毛の場合
保水しすぎてアイロンでの失敗を誘発する恐れがあります
小泉さんのようにブローで形を形成するのは処理剤をしっかり使いたい場合
有効だと思います
またフルウエットブローで行うことでウエット時のストレート状態を
キープしながら水抜きできるので効果的だと思います
特に毛先のハイダメージ部はブローでしっかり水を抜いておかないと
傷むと思います
ちなみに僕は中間処理はしっかり流し、アイロン前はリケラミストオンリー
なので低温ドライヤーで表面の水分を飛ばしブローはせずにアイロンで
伸ばします 既矯正の毛先がハイダメージの場合はブローで水分を抜く場合もあります
ちなみに僕は中間処理はしっかり流し、アイロン前はリケラミストオンリー
なので低温ドライヤーで表面の水分を飛ばしブローはせずにアイロンで
伸ばします 既矯正の毛先がハイダメージの場合はブローで水分を抜く場合も
あります
そうなのですね!自分も中間処理はしっかり流します。アルカリや還元剤をなるべく流したいって事ももちろんありますが、薬剤が残ってると乾きにくくなってしまいますので!
そして、還元剤のダメージで流れてしまった成分を補う意味で3種混合、体力を少しでも回復させる目的でリノベーター、熱保護とCMC補給の為にリケラミストを使います。今回のモデルさんはリノベーター無くても問題ありませんが、ハイダメージ毛でテロンとしてしまう方にリノベーター+リケラミストをその部分に付けてブローすると、状態が少し良くなるので、体力UPには繋がると思ってます。
ブローですが、自分は大学院ノートにも書いてありましたが、空気酸化を意識してます。空気酸化は無いと言う方も居ますが、中間水洗の後、コーミングせずにそのまま乾かすとそのままの跡が残り、アイロンでも伸ばしきれなくなるので、空気酸化はあると思ってます。
そう考えますと、アイロン前にしっかり癖が伸びていれば、ある程度空気酸化で完成している状態なので、後のアイロンが楽になります。ブローしてると時間がかかるので、その間に乾いた所は癖が出て来るので、そこだけ又濡らして水素結合の力を使い再形成します。
既矯正の所をかけない場合、境目の部分を少しオーバーラップで矯正剤付け、毛先に矯正剤が流れないようにその先に2〜3cm保護剤付けて薬剤を止め、毛先には薬剤を何も付けないで、毛先のブローはサラッとだけ乾かし省略することもあります。その場合アイロンも入れないのでダメージ0になります。
空気酸化はあるのでしょうが
逆に空気酸化を防ごうと思ったら還元剤を使う事になります
食品などにはサルファイトが使われていますが
それよりはるかに還元力が高い矯正剤は
酸化防止効果が高いと言えます
変に乾いてしまって上からアイロンが効かない場合
もう一度シャンプー台でしっかり濡らしても
アイロンが効かないのであれば空気酸化の可能性が高いですし
効くのであれば単純にアイロン時の水分不足という事になります
形がつくのはSS/SH交換反応であったり、アイロンの場合
熱であったり、クリープであったり空気酸化であったり
様々な要因が混ざるので
空気酸化であっても、なかってもキレイなコーミングや
キレイな仕事の延長上にキレイな仕上がりがあるのは
間違いないと思います
2剤がいらないくらいアイロンで空気酸化できれば超楽なのですが
残念ながら2剤は大事ですね
サロンの除菌にオゾンを使ってますが、これで2剤無しに出来ないかなあ
と思いながら2剤しています
ソニルのTIOの2剤は泡立つので便利ですね
オキシは時間よりしっかりたっぷりが基本だと思います
ソニルのTIOの2剤は泡立つので便利ですね
オキシは時間よりしっかりたっぷりが基本だと思います
そうですね!自分も2剤はたっぷり塗ります。たっぷり塗っていれば、すぐ流しても強度は回復してます!ソニルTIOは泡だと安心です!
これは自分の気持ちの問題なのでしょうが、ブリーチでテロンとしてしまってるダメージ毛に限ってはソニルTIO-Hの2剤みたいなクリーム系の方が強度回復にあってるような気がしてしっくり来てます!
2剤をしなくても良くなれば超楽ですよね! ですが、強度回復が全然違うので2剤無しでは駄目なんでしょうね!酸化不足でシステイン酸の生成にも繋がるのでしょうし。
酸化不足でシステイン酸が生成されるなら
しっかり酸化してシステイン酸が生成されたほうがいいですね^0^
我々は2剤で戻す意識が強いので2剤・・・すなわち酸化剤を重要視しますが
しっかり大学で勉強され化粧品の道に進まれた方々は美容の大敵である
酸化をどれだけ排除できるかが重要というのがスキルとして染みついています
なので僕たちの酸化剤の使いように心の中で悲鳴を上げている方も
いらっしゃるようです
このあたりにも科学者の方々と美容師の間に違いがあるので面白いです
最後に後処理ですが盛りだくさんですね
疑似キューティクルは別料金と書かれていたので
チュートリアルを意識してのことだと思いますが
ストレートパーマ工程の最初から最後まで
を使って上手にヘアケアすると考えた場合
やはり手数が気になります
それは無駄とかではなく
おそらく僕の中にユーザーの拒否反応が
頭に浮かぶからだと思います
プロフェッサー=講師と考えた場合
今回のチュートリアルで公開したリトル製品フル活用
バージョンと
シンプルバージョンがあればと思います
手数分の効果があると思いますが、反面
シンプルな物も他が無い分髪の中の容量いっぱいに
効果を発揮する場合があると思います
ジュースに例えると中に入る量が決まってるのであれば、
ミックスジュースなのか?バナナジュースなのか?
みたいなものですね
反面容器が壊れている場合容器の修復はジュースでは無理なので
容器の補修すなわちハイダメージ毛対応が必要です
おそらく当たり前のように毛髪コンディションに対応されて
いると思いますが
もっと傷んでいる人にはどうするのか
全然傷んでいない人にはどうするのか
チュートリアルのストレートは今回で終了しますが
今後されるセミナーではモデルさんの髪のこの部分がこうなので
この薬剤を使うというような施術の意図が製品の効能だけではなく
モデルさんにリンクしたものになればと思います
それではチュートリアルのストレート
終了したいと思います
ありがとうございました。
シンプルバージョンかしこまりました!
自分も最初は製品を使いこなせず手数少なかったので、拒否反応が起こるのは納得です。
準備致します。
モデルさんの髪の毛に対して施術の意図をリンクしていくようにですね!!貴重なアドバイスありがとうございます。
課題:カラー③
■テーマ
ブリーチ3回してもハリコシを残す
■目指す仕上がり
・白っぽく
・出来るだけパサつかずハリコシは残す
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①3種混合原液+neoミスト(1:4)+カラプロ(総量の2.5%) 泡塗布
②ブリーチ+ポリK原液10%塗布 ラップ放置30分 1回目
③トイシャン泡立て→お流し→①の処理剤塗布
④ブリーチ+ポリK(ブリーチ総量の10%)+リノベータークリーム(ブリーチ総量の10%)
⑤ ③と④を繰り返し ラップ放置各30分
⑥ヘマヘマ10倍→キトキト10倍(チェンジリンス)
⑦紫シャンプー(グッバイイエロー)
⑧パワードベータ(チェンジリンス)
⑨トイトイトーイトリートメント(チェンジリンス)
⑩ガルバエマルジョン塗布→ドライ
■各施術工程の意図
①カラプロによる抗炎症作用、バリアCMCの乗り越え 色持ちUP、路づくりとCMC、疎水グラフトPPTの補修
②膨潤を抑えつつブリーチ
③トイトイでケラチン補給、①の処理剤:カラプロによる抗炎症作用、バリアCMCの乗り越え 色持ちUP、路づ
くりとCMC、疎水グラフトPPTの補修
④膨潤を抑えつつ、1回目で失われたケラチンの補給
⑥過酸化水素水除去→擬似キューティクル形成
⑦紫味をプラス
⑧等電点に戻す、酸による引き締め、
⑨AEDSケラチン、保湿、活性酸素除去
⑩指通りなめらかに
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所とその理由
ブリーチ1回目流した時点でハリコシが気になったので、リノベーターを加えました。
■仕上がり結果
思い描いていた白まで抜けました。
■考察
ブリーチ3回しましたが、濡らしても髪の毛同士がくっつく程ではなく、パサつきもさほど無く、体力は割と残ったと思います。CMCを補給しながらリケラの効果も効いたのだと思います。
1ヶ月後、(4回目)もう一度ブリーチに10%リケラを混ぜて塗布しました。30分放置し、紫シャンしました。結果は完璧な白になりました。髪の毛の成分が抜けたので、紫シャンは補色にならず、逆に色付きました。濡らすとテロンとして、髪の毛同士がくっつくようになりました。それでも乾かした状態ではパサつきがそこまで目立たなく、ハリコシは残りました。リケラの効果が出たのだと思います。髪の毛は一気に乾きづらくなりましたので内部はボイドだらけになったのだと思います。ですがCMCなどで日々のケアをしていけば、綺麗な髪の毛は保っていける状態です。
ではカラーのラスト始めます
まず今回のネタは脱色に特化しているので
どれだけ髪の負担をなくしながら色を抜けるかに尽きると
思います
理想はメラニンだけにアタック出来ればよいのですが
そうはいかないのでメラニンの周りも壊しながら抜くことに
なります
壊すことを目的としながら壊さないように処理剤を使うわけですが
処理剤の役割は主に、保護、補給、減力、薬害除去になると思います
今回の施術で僕が気になるのは、3回ブリーチをするわけですが
各回の前処理の強度がほぼ同じという部分です
これまでの施術にも通じますが、バージン毛に対する施術と
ダメージ毛に対する処理の強度は変えても良いのかな?と
感じます
2回目にリケラを加えて調整しているのはさすがですが
今回多少のハイライトの残りがあるとはいえショートヘアー
ブリーチ3回行うという施術の強度から考えると
ビフォアはバージンヘアー扱いで良いと思います
ダメージヘアと同等の処理は損傷部の保護より
減力に働くおそれがあるという事ですね
このあたりはどう考えますか?
カラー3回目宜しくお願い致します。
ダメージヘアと同等の処理は損傷部の保護より
減力に働くおそれがあるという事ですね
なるほど!確かに減力に働く可能性はあると思います。
ダメージするというのは一度置いて頂いて、ブリーチは長く置けば何処までも抜けて行くと思います。ですので、メラニンを壊す作用が遅くなるとしても、その分長く置けばいずれは目標に追いつくかな?と考えています。あと、遅くなる分はカラプロが減力分をカバーしてくれてプラマイ0になるのではないかと考えますが、違いますでしょうか?
一応参考までにもう一つ、先日、野村先生がFacebookで話されてました。以下抜粋です。
↓↓↓
「ホワイトブリーチまで髪を過酸化水素とアルカリで脱色すると、キューティクルは完全に脱落してしまいますが、三種混合をネオミストで5倍希釈した3種ミストをブリーチ塗布前毎に、水気をタオルで拭きとってから塗布浸透しておく場合には、ダメージはあるもののキューティクルは残すことができます。」
この内容は、このチュートリアルレポートを作った後にFacebookでUPされましたが、なるほど!と思いました。
3回ブリーチするという目標が最初からありますので、次の状態までにどれだけ体力を残せるか?バージンの状態からダメージ保護の観点で考えて前処理しています。
野村先生の書かれていることを踏まえたうえで
僕も書いています
先生の話を参考にされたというのはわかりました
そのうえで
そもそもメンズのショートスタイルというのもありますし
チュートリアルを終了せずに続けたいと思います
結果的に4回ブリーチしているわけですが
それでもバージン毛にブリーチ毛と同等の処理をしてよかったと
思うのであればそれで良いと思います
1回目の抜けぐあいは写真が無いのでわからないのですが
3回目の時点でもう少し抜けてほしかったのであれば
改善が必要だと思います
書かれているので気になるのが
ブリーチが長く置けばどこまでも抜けていくのであれば
4回もする必要は無いと思います
あと
遅くなる分はカラプロが減力分をカバーしてくれてプラマイ0になる
というのはどういう事でしょうか?
あ、なるほど、かしこまりました!
今回4回やった意図ですが、
白っぽくは目標だったのですが、どちらかというと、ブリーチで何処まで髪の毛が持つのか?を試してみたくてやりました。
営業では3回ブリーチする事などほぼ無く、せいぜいやってもブリーチ2回でダブルカラーに行きます。
ですので、普段やった事なかったので、この機会に試させて頂きました。
今回1日で3回やってみて、仕上がり目標は問題ありませんでした。濡らすと吸水毛で、きしみは若干出たものの、ハリコシはまだあったので、4回でどうなるかを更にチャレンジしてみました。結果的に髪の毛が乾かなくなったので、この後仮にダブルカラーするとしても体力的にブリーチ4回までがいい所限界だという事を知れました。これ以上はやった時点から本格的に髪の毛が壊れていくなと感じました。
すみません、今回は実用編というよりは実験的なレポートで作成させて頂きました。
もしも、6回ブリーチしても大丈夫なくらい体力が残せたら、、、又違う可能性が生まれるのかな?という考えもありました。
おっしゃるように何回もシャンプー台に行くなどを考慮して、2回、せいぜい3回で終わらせられるのが営業では理想だと思います。その為にはなるべくブリーチを早く作用させる必要がありますし、前処理剤は邪魔になります。ブリーチを効率良く早く効かせるには、ブリーチ剤にもよるでしょうし、塗布量も髪の毛を埋め尽くすまでたっぷり塗る必要があると思います。タイムを長く置く場合は、ただタイムを長く置くだけですとどんどんブリーチ剤が膨れ上がってしまうので、一度モフモフに膨れ上がったブリーチ剤を取り除いて、又上から重ね塗りするなどの工程も途中で必要になると思います。この方法でしたらシャンプー台に行く回数を減らせ、時間の短縮にも繋がると思います。
カラプロですが、
カラプロはカラー剤がバリアCMCを乗り越えて浸透を促すと認識しています。
ブリーチ剤は厳密にはカラー剤というよりは色味や発色は無く、メラニン色素を壊す物になるので、カラー剤と意味合いは変わってくるのかもしれませんが、入れないよりは幾らかブリーチ剤が髪の毛に浸透しやすくなるのではないかと考えてますが違いますでしょうか?
一応、今回は上記の目的よりも、頭皮への刺激緩和を目的で入れました。
なるほど了解しました
例えばミルボンなどでは
美容師の平均的な物理的負荷を見立てた専用の実験道具を作って
平均的と言える毛髪を使い
平均的な湿度、室温などを保った部屋で実験を行い
製品つくりに役立て
全ユーザー向けに情報を発信します
それは全人類の髪に対応できますという意味ではなく
それらを目安に、後は、使い手のプロが判断してください
という事だと思います
リトルの場合はそこまでシステマティックではないですが
ユーザーさんに失敗させないことを前提に
特定の条件において検証した情報を発信しています
当然それはすべての状況において結果を保証するものでは無く
あとは使い手のプロである美容師さんが判断してください
という事になります
その画一的ではない様々な場面の対応にまでフォローできる
一つの取り組みとしてリトルにはプロフェッサーがいるわけですが
プロフェッサーコース(チュートリアル)は
リトルが示す基準通りかどうかの答え合わせをする場ではなく
マニュアルを超えたやり取りが求められます
逆にマスターやドクターはリトルの提示している基準や理論を
理解しているかが求められます
確かにカラプロは薬剤に混ぜた場合浸透を促進させる効果がありますが
3種ベータに混ぜた場合、3種ベータの浸透をよくする効果は期待できますが
次のブリーチ剤にまで大きな効果があるかは微妙です
リトルの製品であれば浸透促進で前処理しカラプロはブリーチ剤に
混ぜるほうが効果が上がるかもしれませんね
話を戻しますが
①バージンヘアー ②ブリーチ1回ヘアー ③ブリート2回ヘアー
の髪があった場合
前処理の内容は変わったほうが良いのでは?という話は
わかって頂けたと思います
例えば女性の長い髪であればバージンヘアに三種ベータで前処理し
2回目3回目の前処理はもっと前処理の強度を
上げるかもしれません
そうですね、髪の毛は人それぞれ色々な髪の毛があり、1人1人ダメージ度合いも違います。全員に同じ基準、マニュアル通り使っていては対応出来ない場面も出て来ると思います。
ですのでプロフェッサーは、
この場合、自分はこうして、ここでこれを使って、こうしたらこうなります等を展示して解決策をフォローするという事ですね!
カラプロは了解しました!
ありがとうございます。
女性の長い髪の毛ですと、塗布時間がかかるので、その分、前処理して強度高めるなどした方がいいですよね!
自分も2回目3回目は、場合によっては特トリを混ぜるかもしれません。
カラー最後なのでもう少し続けますね
今回の4回目のブリーチ後
アッシュ系に染めて出来るだけ色持ちさせたい場合
どのように染めますか?
はい、
ブリーチ4回の時点で髪の毛の体力は相当消耗してますので、
①3種ミスト5倍(泡)
②特トリ(薄く全体に手で馴染ませ)
③「アッシュ系カラー(出来る限りトーン低め)+オキシ1.5〜3%+カラプロを総量の5%IN」を塗布
④(お席で)ヘマヘマ→ポリK→キトキト塗布
⑤シャンプー台で乳化→シャンプー
の流れで行きます。
カラーリングでのダメージは大半がブリーチなので
考え方次第ですが髪のダメージホールをカラーで埋めるという
ことも考えられますね
医薬部外品のカラー剤にカラプロを混ぜることは
リトルサイエンティストでは推奨できませんが
我々美容師は髪の状態に合わせて
お薬を微調整する事が許されると解釈しています
法とは解釈なので都合よく解釈すると美容師には
施術美容師の責任においてその資格があると思っています
髪を傷めたくないですからね
あくまで自己責任ですが
特トリを薄く全体になじませるならカラー剤に
混ぜちゃってもアリだと思います
僕は濃い目のカラーを
微アルカリや弱アルカリに調整して
リケラを33.3333333%(笑)
即ち1剤:2剤:リノベーター
(1:1:1)
で染めたりもします僕流リケラカラーです
ブリーチ毛には吸い込みの問題があるので
小泉さんのように前処理しますが
通常の既染部のカラーはアルカリを落としてある
事が絶対条件ですがドライのまま塗布します
その際粘度調整でリケラミストで粘度を
好みに緩くします
ブリーチ直後の場合はデトックス処理も大切ですね
考え方次第ですが髪のダメージホールをカラーで埋めるという
ことも考えられますね
これは確かにあると思います! 自分も髪の毛の中に入ったカラー剤は髪の毛の構成成分の一部になってますので、髪の毛の成分だと括っております。(入ってる色素が多ければ髪の毛は暗くなりますし、髪の毛が膨潤したら内部拡散が起こり髪の毛が明るく見えます。)←そう考えますと、髪の毛の一部として考える事が出来ますので髪の毛の隙間埋め(ボイド埋め)には働くと考えます。
リノベーターはなるほどです!参考にさせて頂きます♪
カラー剤のアルカリは高いので、敏感毛には細心の注意が必要ですよね(^◇^;)
シャンプー後の後処理は書きませんでしたが、シャンプー後のヘアデトックスは褪色防止、ダメージを残さない、と言う意味で自分も必ずします。
カラーの考え方は様々ですが
僕はアルカリを抑える方法で長年既染部のカラーは
してきました
方法を決めておくとその中で色素調整が出来るので
pHを変えての変色に困ったことも無いですし
(メーカーがそのように作っているからこそですが)
デトックス処理による変色に困ったこともないです
色味が変わるという理由で酸は使わない方もいらっしゃいますが
僕は出来るだけアルカリは中和したいと思っています
それではカラーの3回目終了したいと思います
カラーでのアルカリ中和の考え方勉強になります。
3回目ありがとうございました!
課題:パーマ③
■テーマ
かかりづらい髪の毛へのアプローチ
■施術前の髪の状態
20代女性
・バージン毛
・紫外線などによる色落ち
・波状毛
・硬さ 普通
・太さ 普通
■目指す仕上がり
・癖毛風なパーマにしたい
■施術前の髪の状態から考えた施術工程
①トイトイトーイシャンプー
②浸透促進原液泡付け→コーミング揉み込み1分→チェンジリンス
③3種混合原液+neoミスト(5倍)泡塗布→特トリ
④ワインディング→1剤塗布 ソニルクリープH放置3分+アプリケーターでお湯をかけて1分
⑤中間水洗2分→ヘマヘマ10倍→タオルドライ
⑥3種混合原液+neoミスト 泡塗布
⑦パーマキャップ被せて放置15分(クリープ)
⑧キトキト10倍 塗布
⑨(2剤)ソニルBⅡローション 7分+7分
⑩ロッドアウト→水洗
⑪シブミン5倍 泡塗布
⑫ヘマヘマ10倍→キトキト10倍 チェンジリンス
⑬トイトイトーイトリートメント
⑭仕上げ アジアンムーン
■各施術工程の意図
①AEDSケラチン 次の施術をやりやすくする為
②髪の毛をあらかじめ膨潤させて薬剤を浸透しやすく下地づくり
③路づくりとダメージ予防、接着CMCの補給
④ワインド
⑤還元剤の不活化
⑥CMC補給、コルテックスの補修
⑦マクロクリープ→ミクロクリープ
⑧pH調整
⑨酸化 強度回復
⑪消臭
⑫外部補修のベース作り→擬似キューティクル、等電点に戻す。引き締め
⑬AEDSケラチン
⑭18MEA、油分補給
■施術途中で修正・工程を加えた施術箇所と、その理由
なし
■仕上がり結果
1回目かけた時は毛先にしかカールつきませんでしたが、2回目は理想のカールがつきました
■考察
今回、見た目や触り心地とは裏腹で難しい髪質のモデルさんでしたので、レポートします。
今まで過去に3回パーマして3回ともパーマがかからず、毛先パーマしかかかった経験が無いというモデルさんでした。バージン毛で髪の毛は太さも細さも普通で、かかりやすそうな髪質でしたので、いつも通りの方法で行けると思ったのですが、根元巻きにもかかわらず、毛先しかカールがつきませんでした。1液付けてチェックした時点で薬剤の効きが微妙でしたので、かけなおそうか迷いましたが、時間の都合上、今回は次の日にかけなおすよう調整し、次の日にかけ直させてもらいました。その分、1回目のロッドのmm数で何処までかかるのか試させて貰いました。
失敗の理由は
・ロッド選定ミス
・ロッド幅分でスライスが厚い
・薬剤が弱い の3点です。
前髪は20mmでかかりましたので、このモデルさんには20mm以下でカールが付く事がわかりました。
目標はくせ毛風の弱いカールスタイルでしたので、大きめロッドの選定にしました。
かけ直した結果からも、平均的に比べてカール感は出ませんでした。ヘナをしている髪の毛みたいにカールが付かなかったです。クリープ無しでかけていたら、カールがつく頃にはかなりダメージに繋がる結果になると思います。今回、2回かけた事により、カールが付く最低限のボーダーラインはわかりました。
そこまで水分をはじく髪の毛でもないので、初期段階の見極めの難しいレアなパターンだとは思いますが、パラコルテックス寄りの髪質なのかなと解釈します。
いよいよ最後ですね
よろしくお願い致します
まずこの投稿を観られた方が
真っ先に思うと予測されるのが
なぜ経験上かかりにくいとわかっている
このモデルさんにこのようなレシピで
パーマをかけたのか
という事だと思います
①浸透促進を使うくらいのバージンヘアーに
何故3種ベータを使うのか?
②なぜ短い放置タイムで水洗してしまうのか?
③なぜ付け巻をしないのか?
などがあげられると思います
この3点を思う方が多いのではないでしょうか?
小泉さんはどう思われますか?
工程の意図は書いて頂いていますが
パーマを失敗しているという事実
からこの3点についてどう考えるか
お聞かせください
最後になりましたが宜しくお願い致します。
すみません、1つだけ訂正させて頂きたいのですが、このモデルさん、カットは自分が長く担当させて頂いてたので、髪質は何となく理解してたつもりでした。普段触ってる感じではパーマはかかりやすそうな印象でした。パーマがかかりくいと過去の事を本人から聞いたのは、カールチェックの時でした!
この時、慣れってやっぱり恐いな!と感じた時です。(反省)
質問の回答です。順番前後します。
③→付け巻きOKだったんですね、、、
自分が最初に入ったサロンは、チオとシスしか無い頃の付け巻きがベースのサロンでした。ですので、本当は付け巻きが好きです。何故かパーマのセミナーでは付け巻きする美容師さんが居ませんし(自分が知らないだけかも知れませんが)、世の中的に付け巻きは忌み嫌われてませんでしょうか? ですので、今回はチュートリアル意識して付け巻きは選択肢から外れてました。
①→上記の理由から自分は逆に水巻きが苦手です。ですので、自分はワインディングする時は必ず何かしら付けてから巻きます。
3種は確かに薬剤浸透の邪魔になるかもしれませんが、保護にも繋がりますし、何より3種泡付けして特トリ付けた直後の粘性が巻きやすいので好きで、1番の理由は自分がワインディングしやすいからです。
②→(書いてたつもりが抜けてるっぽかったので追記します。)1回目に付けた薬剤がクリープS(1:1)クリープHです。
カールチェックした時点でほとんどカールがつかず弱すぎました。(うちは昨年ローラーボールやスチーマーを売りに出して手放したので、加温する物がありません。)加温という手段はなく、薬剤を長く付けて置くにはダメージに繋がるので、今回は巻き直し前提で1回目をどういう結果になるか試させて頂きました。
※本当は別のレポートにする予定でしたが、自分も学ぶつもりで今回はあえて失敗のレポートを提出させて頂きました。
了解しました
付け巻も手段としてOKですよ!
僕は手が荒れるので水巻ですが
まず考え方ですがパーマをする場合
目の前の素材のバリア機能に対してどうアプローチするか
だと思います
バリア機能が欠損していたり
元々新生毛でもバリア機能が乏しかったりした場合
前処理でバリア機能を補ってパーマすることで
ダメージを防ぎます
逆にバリア機能が強固な場合そのバリア機能をどう解除するかで
後々のダメージが決まってきます
僕の中でダメージは
過度な負担もしくは不足した負担の事をダメージと考え
過不足無い負担を「効果」と考えます
弱い薬でかからない場合はダメージ
強い薬で過不足なくかかった場合は効果です
バリア機能を強引に開くのか?あらかじめ緩くして開くのか?
でダメージは変わってくるので、リトルの場合浸透促進を使えば
クリープHで十分という考え方ですね
浸透促進の後、処理剤を使うと処理剤がより効き後の還元剤が
効きにくくなると思います
また別の考え方として動きのあるスタイルを作るうえで
ノーダメージはどうなのか?
僕は日本人の普通毛を軽やかに動かす場合ダメ-ジレベル
2~3の間をうろうろしているくらいが
一番キレイなのでは?という考えも持っており
柔軟に対応するようにしています
今回のモデルさんの場合でしたら浸透促進も使わず
他社の高濃度製品を使ってレシピくらいの短時間で
やるパターンが多いかもしれないですが
僕がリトル製品でするなら
①水巻
②温めたクリープHしっかり塗布(ロット3周)
③2分放置
④お湯塗布(ロット1周)
※表面や髪の内部で滞っている薬剤を拡散
⑤2分放置 お湯塗布2日目(ロット2周)
⑥4分放置
⑦テストカール
OKなら水洗
ダメなら放置延長
もしくは
再塗布で②~繰り返し
が基本になります
再塗布に至ったことはほぼないですが
バージンヘアーにクリープH
を使う場合は視野に入れます
再塗布の場合某メーカー推奨法と
似た感じになりますが
理論は違います
例えばこのケースでも
薬剤を温めたり
スティックは刺さず薬剤は
ロットの裏表に塗布し
塗布後ロットごと握りこむ事で
効果が上がります
同量の薬剤を塗布する場合でも
1周で全量より3周に分けたほうが
効果が上がります
僕が水洗までにお湯を塗布するのは
薬剤の拡散が目的で水洗が目的ではないです
薬剤はSSに到達したらすぐに反応するのですが
表面付近と奥では到達時間が違い
カール形成はあくまでSS/SH交換反応が大切なので
SSの一部が切れればOKではなく
切れたりついたりの
可逆的な反応が一通り起こった後水洗が
良いと思っています
途中の水分補給はダメージを感じ取る表面は結果的に
洗われるので一石二鳥です
写真で見た感じと結果として2回目で
あのレシピでかかっているので
僕はかかりにくい髪では無いと感じています
三種ベータ&特トリが好きであれば
毛先のセニング部分につける程度であれば
前処理しても普通にかかると思います
さすがにS:H(1:1)はしんどいので
H単品でしっかり効かせてしっかり放置すれば
水巻でもかかると考えます
なるほど!
濱崎先生のお湯を塗布は矯正の時もそうでしたが、自分には無い引き出しなので、とても勉強になります!
1剤を温める事もした事が無いので参考になります。予め一剤を温めておけば、加温してるのと近い効果を期待出来そうです!
ワインディング後の塗布量は、付け巻きでしたら最初から薬液が付いてますから、ロッドの号数に合わせて1〜2周で行きますが、水巻きでしたら、3〜4周でたっぷり塗布します。スパイラルの時は裏表塗布しますが、平巻きの裏表塗布で揉み込みはなるほど!と思いました!
特トリ塗布は基本、毛先1/3程度の薄付けで留めてます。全体に付けたり、たっぷり付けるのは、ベタベタになるのでどんなにダメージ毛でも付けないです。特トリの塗布量は毎回付き過ぎないよう意識してます。
このモデルさんが以前にパーマかけた時は、1回目かからず、2回目かけ直しても「かからないね」で終わっちゃったそうです。かかりにくいと言いますか、触診、視診、ウェットにしても自分には判断が難しい髪質でした。
かからなかったという結果を切り口に進めていますが
前処理も付け方次第なので三種ベータ&特トリをマストにしても
経験で調整できるので例えばバージン毛でも毛先のセニング部
などには有効だと思います
仕上がりの質感には大きく付与すると思います
ただ浸透促進は使用されているのでわかると思いますが
良い意味で過度な効果は無いです
あったら大変です
今回の場合シャンプー台でCA-Sを使うのも手です
根元までかけるのでトリートメント感覚で使うと
浸透促進よりしっかりとした効果があります
付け巻のデメリットであるお薬に晒される時間の長さも
シャンプー台で使い、髪が柔らかくなったら
(変化がある程度)流せばOKなのでかなり有効です
カールを付ける場合は軟化ではなくテストカールなので
要所で細かくチェックすれば初診で難しくても
判断しやすいと思います
なるほど!!
CA-Sをシャンプー台で前処理として使う方法ですね!そう言えば、最近ヘアマゼランとの組み合わせ以外でCA-S、CA-Hを使って無かったので、存在を忘れてました、、、
確かに浸透促進より予め髪の毛を柔らかくするという点で効果が期待出来ます!
細毛以外のバージン毛には有効ですね!
この方法使わせて頂きます。
ありがとうございます!
僕が担当するのはこの12回目で終わりになるので
後はリトルサイエンティストのジャッジを受けてもらい
プロフェッサーを目指して頂くことになります
総括として
僕が苦労したのは3点
① 間違った知識を発信する危うさがある
② ご自分の技術に圧倒的な自信があり技術的な指摘は
受け付けにくい
③ 製品を過度に評価している節があり
100人いれば100通りの施術に支障がある
この3点を意識してチュートリアルを進めました
①は厳しく指摘してきたのでもう一度チュートリアルを
読み直して注意して頂きたいと思います
②は長所なので講師たるものプライドも自分への自信も非常に
大切です とはいえ学びの場ではもったいない場合もあるので
難しいところでした
③はリトルの製品は優れていますが魔法の薬ではないということ
たとえ作り手が魔法を主張しそれが真実だったとしても
我々にとって魔法とは限らないのが実際のところです
サロンワークでも僕の場合90歳のボロボロの髪を
見違えるように回復させて得意げにどうですか!!
と言っても「そんなことより髪増やして」と言われて
撃沈したこともあります
僕の渾身の技術もお客様にとっては魔法ではないと
いう事で、それが真実です
製品の進化は作り手の努力の結晶で作り手の現場で起こった
成果はまさに魔法です しかし使い手にとっては
あくまで現場で起こっている事がすべてですので
薬のポテンシャルを引き出すのも逆効果にするのも
我々次第です
マスターコース、ドクターコースはリトルが系統立てた
学問を把握しているかのチェックでしたが
プロフェッサーコースはその型を破るためのコースです
大変だったと思いますが
リトルに縛られ過ぎない我々が担当するのはその為であり
それはリトルの懐の広さでもあります
最後に2点
プロフェッサー試験に臨む場合ですが
僕とのやり取りで型が崩れた部分があればそれはマイナスです
今一度リトルが示す学問に沿っているか試験に臨む内容を見直す
必要があります
型の破れ具合を試験するなら僕らがやりますが
そうではなく、リトルサイエンティスト正講師として相応しい
能力を持っているかを野村博士をはじめとするリトルスタッフが
試験するのでそこをお忘れなく
最後にこれはアドバイスをもらってなるほどと思ったのですが
講師という性質上、受講者の皆様が
「講師が示した技術を真似したいかどうか」という事が非常に大切です
施術に見合った効果、費用に見合った効果、手数に見合った効果
時間に見合った効果など、真似するかどうか受講者はシビアです
人に伝えるに至った場合それらを見つめなおし整理することは
必須になると思います
小泉さんの提出スピードが素晴らしく振り返るとあっという間に
終わりました
指摘した部分は完成している人なんかおらず
我々も含めて精進あるのみです
試験の検討を祈ります
濱崎先生、12回の担当ありがとうございました!
① 間違った知識を発信する危うさがある
こちらは先生から指摘を受け、「マズい」と自分でも反省し、途中からかなり意識していました。この12回のチュートリアルは振り返ると、未来にも使える宝のような情報量になりました!ですので、壁にぶつかる度に常に見直していこうと思っています。
② ご自分の技術に圧倒的な自信があり技術的な指摘は
受け付けにくい
こちらは完全にシャットアウトしてたつもりはありませんでしたが、そのように感じさせてしまい、大変申し訳ございませんでした。こういう場では実際に施術を見ている訳ではありませんので、言葉で技術を理解するのは難しい部分はありました。
③ 製品を過度に評価している節があり
100人いれば100通りの施術に支障がある
自分が使ってる製品は自信を持っていたいのは正直な所あります。薬剤のポテンシャルを最大限に引き出せるのは技術だと思っています。自分は美容業界全体の価値をもう少し上げられないかなと考えています。価値が上がれば相場が上がります。値段に見合わなければお客様は来なくなります。ですので、日々の反省で失敗した事をどうやったら出来るようになるのか?を1つ1つ解決するように勉強していく事で出来なかった事が出来るようになり、値段に見合うようになっていくと思っています。
逆に怠けてしまうと値段に見合わなくなり、結果的に値下げしないといけない=パフォーマンスが下がる
パフォーマンスが下がれば、価値のある製品も価値が下がってしまいます。
そうならないように、リトル製品を使ってる人達は技術も凄い!とお客様から思われるようになり、結果的にリトルを使ってるサロンの相場も上げれたらいいなと考えています。
逆に最高の出来栄えだったとしても、そのお客様の求めていない結果でしたらそれは失敗なのですが、、、
自分は魔法の結果にする為に日々精進しかないと思いながらサロンワークを行なっていますm(_ _)m
型破りの講義、薬機法の壁なども出てきたり、途中心折れそうになった時もありました(泣) それでも若干型破りだったかもしれない施術内容等も、ご配慮頂いたりありがとうございました。
色々な角度からの考え方を教えて頂けたので、とても勉強になりました。
試験前にリトルの基礎的な考え方はもう一度見直します。
施術内容、手数、施術時間、費用はしっかり整理します。
12回見て頂き、本当にありがとうございました。
素晴らしい志だと思います
それぞれ必要な要素であり
後はバランスの問題だと思いますので!
何ごとも過ぎない方が良いと思います
賢過ぎても、アホ過ぎてもダメ
強すぎても弱すぎてもダメ
散りすぎても偏り過ぎてもダメ
そこが難しいわけですが・・・
僕も精進します^0^
バランスですね!
難しい所だと思いますが、何事も行き過ぎないよう、ズレ過ぎないようフィードバックを重ねて意識して行きます。
ありがとうございます!