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目的
ガルバエマルジョンには3つのUVプロテクト成分が配合されており、ガルバエマルジョンの特徴の一つとして、紫外線から髪を守る(紫外線プロテクト)作用があげられる。
また、ヘアカラーで染めた髪は、髪内部で酸化重合した酸化染料が発色している。
酸化重合した酸化染料は紫外線によって徐々に分解されて褪色してしまう。
そこで、ヘアカラーで染めた髪の褪色具合を確認することで、紫外線プロテクト作用を確認することができる。
今回は、ヘアカラーの褪色具合を指標としてガルバエマルジョンの紫外線プロテクト作用を評価する。
実験材料
・使用毛束:白髪100%(1g10cm)
・使用薬剤:
(A)ヘアカラー1剤 寒色系
(B)ヘアカラー2剤 OX6%
(C)ガルバエマルジョン
実験方法
・カラー処理:毛束に(A)及び(B)の混合液を塗布し、一定時間放置後、水洗し乾燥させた。
・ガルバエマルジョン処理:毛束に(C)を塗布し、乾燥させた。
・褪色試験:晴天日に1日当たり8時間太陽光を当てた。この処理を7日間続けた。
結果

② ブランク(ガルバエマルジョン処理無しで褪色試験を行ったもの)
③ ガルバエマルジョン処理後に褪色試験を行ったもの
① のカラー処理直後の毛束と比較して、②のブランクは大きく褪色した。また、③のガルバエマルジョン処理後に褪色試験を行ったものは①のカラー処理直後の色味とあまり変わらなかった。
考察
ガルバエマルジョンを塗布して褪色試験をすると、ヘアカラーの色味があまり褪色しないことから、ガルバエマルジョンには紫外線プロテクト作用が確認された。
これは、ガルバエマルジョンが紫外線をカットすることで、髪の中でヘアカラーの酸化染料が紫外線によって分解されることを防いでいる。
これらの結果から、ガルバエマルジョンを日常的に使用すると、日常生活で紫外線を浴びることによる髪のダメージリスクから、髪を守ることができると推察される。