メニュー
\リトル大学院は登録無料! こちらから/

塩基性カラー施術における、活性化したAEDSケラチン(活性リケラ)の影響

目次

目的

アレルギーやダメージリスクの少ないカラー剤の1つとして、塩基性カラーが注目されている。

塩基性カラーは、主に、デイリーケアとして徐々に染毛するカラートリートメントとして活用されているが、最近では、ヘアカラー(酸化染毛剤)とヘアマニキュア(酸性カラー)と共にサロンワークでの選択肢にもなっている。

しかし塩基性カラーによる染毛性は、プラスの電荷を利用して髪に吸着するトリートメント成分と競合している為、他の染毛方法と比較すると弱く、カラートリートメントのトリートメント効果も同様に弱いことが考えられる。

そこで、活性リケラが、塩基性カラーの課題である染毛効果に与える影響と、髪の骨格矯正による髪質改善効果について検討した。

方法

モデル

白髪100%毛束(大人のやせ髪モデル)に対して、塩基性カラーのみを施した毛束Aと、活性リケラ処理の中間に塩基性カラーを施した毛束Bを比較した。

塩基性カラーはジョエル ヘア コスメティクス クリニティブ サプリEX プライムカラー ダークブラウンにクリニティブ サプリEX プライムカラー アテンドを1割添加したものを使用した。

方法詳細

スキャルプクレンジング リマサリでプレシャンプーを行い①、毛束の汚れをしっかり洗浄した。

タオルドライ後、毛束Bにはリノベータークリーム20:1アクチベーター(事前に混合し10分放置したもの)を塗布した②。

10分間自然放置をし、ぬめりが無くなるまでしっかり水洗しタオルドライを行った。

続いて、毛束A,B共にジョエル ヘア コスメティクス クリニティブ サプリEX プライムカラー ダークブラウン(塩基性カラー)に付属のクリニティブ サプリEX プライムカラー アテンドを1割混合したカラー剤を塗布し放置④した。

本来塩基性カラーの放置は、15~20分加温を行うが、差をわかりやすくする為10分自然放置で水洗⑤を行った。

水洗後ベータレイヤーCMCケアシャンプーでシャンプーを行い仕上げた。

さらに色持ちを確認するために、染毛した毛束を※2週間相当の洗浄試験を行った。

(※40度の中性洗剤10%溶液に30分漬け込み)

結果

染毛直後は、図1のような結果になった。

図1

Aのカラーのみの毛束は染まり自体が薄く、同じ方法で乾かしているにも関わらず広がっていた。

また白髪独特のちぢれ、パサつき感、広がりが残った結果になった。

Bの活性リケラ処理を併用した毛束はしっかり染まっており、ちぢれ、パサつき、広がりが改善されていた。

2週間相当の洗浄試験の結果は図2のような結果になった。

図2

Aの毛束はかなり薄くなり白髪に近いところまで色落ちしてしまっていた。

ちぢれと広がりも直後より悪い状態になっていた。

Bの毛束は赤味(ブラウン味)が脱染しているが毛髪内には濃く染料が残っているのが確認できた。

直後と同様にコームを通しながらのドライをしているが、まとまり具合に大きな差が出ているのが見て取れた。

風合いに関しても見た目同様に差があり、Aは強いざらつきがある。

Bは直後よりは風合いが落ちているが、さらっとした質感が残っている。

結論

リケラ アクチベーターで活性化したリケラ リノベーターを塗布することで、カラートリートメント(一般的なトリートメント)では難しい、やせ髪の過疎化したケラチン骨格を補強しながら、塩基性カラーの染毛効果を大幅に向上させることができた。

それは、活性リケラ処理を行ったことにより、ケラチン骨格が補強され、内部構造が整った事と、塩基性カラーの前後に還元(微還元)と酸化処理を施したことで、染毛性や、色の持続性が向上したと考えられる。

今回の検証では活性リケラ施術もシンプルな工程で行ったが、他の粧剤を組み込むことで、新生部の白髪染めに留まらず、いろいろな髪質やダメージケースにも対応する髪質を改善しながら髪を染める施術を構築することができる。

この方法は白髪染めだけでなく、ブリーチ部に塩基性カラーで染める時にも応用することができる。

使用した粧剤

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次