毛根鞘(もうこんしょう)
毛包において毛髪を取り囲む上皮性の構造 のことである。毛髪の成長をサポートし、毛包の構造を維持する上で重要な役割を担っている。
毛根鞘は、内毛根鞘と外毛根鞘の二層構造になっている。
1.内毛根鞘(ないもうこんしょう)
- 毛髪に直接接しており、毛髪とともに上方に移動する。
- ヘンレー層、ハクスリー層、キューティクルの3層から構成される。
- 毛髪の形状を整え、成長をガイドする役割を持つと考えられている。
- 毛髪が皮膚表面に達する前に消失する。
2.外毛根鞘(がいもうこんしょう)
- 内毛根鞘の外側に位置し、毛包壁を形成する。
- 表皮の基底層と連続しており、多層の細胞からなる。
- 毛包の構造を維持し、毛母細胞の増殖を支える役割を持つ。
- 毛周期において、毛包が再生する際の幹細胞の供給源となると考えられている。

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