塩結合(えんけつごう)
イオン結合のこと。イオン結合とは、プラスの電荷を持つ原子や分子と、マイナスの電荷を持つ原子や分子との間の静電気的な引力によって形成される結合のこと。ヘアケアの分野では塩結合ともいう。
毛髪の構造においては、タンパク質(ケラチン)を構成するアミノ酸の側鎖に存在する、酸性基(カルボキシル基:-COOH)と塩基性基(アミノ基:-NH2)の間で形成されるイオン結合(NH3⊕…⊖OOC結合)のことである。
毛髪内部では、中程度の強さの結合で、髪内部では通常、アルカリ性にすることによって切断され、酸性に戻すことによって再結合される。この結合は毛髪の膨潤と収縮に関わっており、髪のpHが等電点(pH4.5〜5.5)になると最も強固になり、構造が安定する。
ケラチンタンパク質を構成するアミノ酸の中には、側鎖に酸性基(負の電荷を帯びやすい)や塩基性基(正の電荷を帯びやすい)を持つものがある。これらの基の間で、pHに応じてイオン結合が形成されたり、切れたりする。
例えば、酸性のpH環境下では、アミノ基が正の電荷を帯びやすくなり、カルボキシル基が負の電荷を帯びた状態とイオン結合を形成することがある。
イオン結合は、水素結合やファンデルワールス力といった他の弱い結合とともに、毛髪の構造を一時的に安定化させる役割を担っている。

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