リトル用語事典

塩結合

2025年06月20日

塩結合(えんけつごう)

塩結合とは、プラスの電荷を持つ原子や分子と、マイナスの電荷を持つ原子や分子との間の静電気的な引力によって形成される結合のことである。イオン結合ともいう。

毛髪の構造においては、タンパク質(ケラチン)を構成するアミノ酸の側鎖に存在する、酸性基(カルボキシル基:-COOH)と塩基性基(アミノ基:-NH2)の間で形成されるイオン結合(NH3⊕…⊖OOC結合)のことである。

等電点をはずれると切断され、等電点に戻ると再結合する。等電点の時の結合が最も強い。また、アルカリで髪が膨潤するのは塩結合が切れるためである。

ヘアケアにおける塩結合の重要性

  • 髪の強度と安定性

塩結合は、水素結合やシスチン結合と並んで、髪の内部構造を支え、強度や安定性を保つ上で重要な役割を果たしています。

  • pHの影響を受けやすい

塩結合は、pHが大きく変化すると切断されやすい性質があります。例えば、アルカリ性のパーマ液やカラー剤を使用すると、塩結合が一時的に切断され、髪の構造が変化しやすくなります。

  • 等電点

髪のタンパク質は、特定のpH(等電点)で正負の電荷のバランスが取れ、塩結合が最も安定した状態になります。

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