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リケラの実力!

リケラの実力を、ラボレベルでの検証によって明らかにしていきます。

今回は、基礎的なデータとして、ケラチン骨格を崩したいわゆる「ケラチン不足髪」に対してのリケラの実力を見ていきましょう。

目次

ケラチンが不足した髪のモデル

毛髪にブリーチ処理をすると、毛髪のタンパク質が分解し、溶出します。

これは酸化剤である過酸化水素が毛髪内のS-S結合(ジスルフィド結合)を分解することが原因で、毛髪のタンパク質が水に溶ける状態になってしまい、毛髪内から溶け出てしまうためです。

実際には、通常のブリーチ処理1回で15~25%のジスルフィド結合が分解されると言われています。(※1)

このことから、ブリーチ処理をした毛髪はタンパク質が失われ、ケラチン骨格が壊れているモデルとすることができます。

今回は毛髪を過剰にダメージさせて、ケラチン骨格をスカスカにして差が分かりやすいようにブリーチ処理を2回しました。

これにより、30%以上のジスルフィド結合が失われているとモデルとしました。

※1 毛髪の科学 第4版(フレグランスジャーナル社) P182

“骨格矯正”を数値化する

検証はすべて毛束で行いました。

リケラの最大の効果である「ケラチン骨格の矯正」。

これを推し測る方法として、“毛髪強度”に着目しました。

ケラチン骨格が崩れた髪は毛髪強度が弱まっており、これを矯正することができれば毛髪強度がアップするはずです。

つまり、リケラで処理した髪の毛髪強度を測ることで、リトルが考えているようにアミノエチルジスルフィドケラチンが毛髪内部にS-S結合を作って定着し、骨格が矯正されたかどうかを見ることができると考えたのです。

※イメージ図

測定はとても地味

測定方法は、引張試験機に毛髪をはさみ、一定スピードで引っ張ったときに切れた瞬間の力を引張応力(N=ニュートン)としてあらわしました。

健常毛の引張応力はおよそ1Nと言われています。

それに対して、ケラチン不足髪と、ケラチン不足髪にリケラ処理した髪で引張応力にどの程度の差があるのかを比較してみました。

試験は、それぞれ処理した毛束について毛髪5本の測定値を平均しました。

(試験に用いた、引張試験機)

驚きの測定結果! ~リケラ単体編~

まずはリケラ単体としての効果を評価しました。

毛髪強度の評価結果をグラフ1に示しました。

毛束の処理方法は以下の通りです。

  • a 健常毛                     (未処理の毛束)
  • b ケラチンが不足した髪     (ブリーチ処理を2回した毛束)
  • c 骨格矯正した髪           (ブリーチ処理を2回した後、リケラ処理した毛束)

健常毛(a)の強度は約1Nと言われています<グラフ1-a>。

それに対し、ケラチンが不足した髪(b)は

毛髪強度が80%程度にまで低下しています<グラフ1-b>。

その毛髪(b)にリケラ処理を施した、骨格矯正した髪(c)ではナント!

健常毛に近い毛髪強度まで回復しています!!! <グラフ1-c>

また、写真1を見ると、ケラチンが不足した髪(b)ではケラチン骨格が崩れたことで毛髪のまとまりも悪化していることが分かります
<写真1-b>。

その毛髪(b)にリケラ処理を施した、骨格矯正した髪(c)では、悪化したまとまりも改善する効果があります
<写真1-c>。

以上の結果から、ケラチンが不足した髪はリケラによって毛髪強度が回復し、まとまりも改善され、ケラチン骨格が矯正できるということがわかりました。

今回はケミカル処理でケラチン骨格を壊しましたが、加齢毛や体質によるケラチン骨格の歪みでも同じように毛髪強度が不足したり、うねりが発生したりしていると考えられますので、リケラはこれらの髪に対しても効果を発揮することができると言えるのです。

驚きの測定結果! ~応用・カラー編~

リケラは使いこなす粧剤です。

次は応用編として、

カラーやパーマと組み合わせて施術した際のリケラの実力もご紹介しましょう。

まずはカラー編です。

毛髪の処理方法は以下の通りです。

  • d 健常毛(未処理の毛束)
  • e ケラチンが不足した髪(ブリーチ処理を2回した毛束)
  • f ケラチンが不足した髪にカラーをした髪 (ブリーチ処理を2回した後、カラー処理した毛束)
  • g 骨格矯正した髪にカラーをした髪(ブリーチ処理を2回した後、リケラ処理し、その後さらにカラー処理した毛束)

ケラチンが不足した髪(e)だけでも毛髪強度が低下しているのに<グラフ2-e>、

さらにカラー処理をした髪(f)ではさらに毛髪強度が低下しています<グラフ2-f>。

これは、カラー処理の酸化剤により、毛髪のタンパク質が溶出して、さらにケラチンが不足したことを示しています。

一方で、骨格矯正した髪にカラーをした髪(g)では、健常毛に近い毛髪強度にまで回復しています!!!
<グラフ2-g>

これは、リケラ処理して毛髪強度を回復させておいてから、カラーを行っているためと考えられます。

この結果より、ケラチンが不足した髪でも骨格矯正を適切に行ってからカラーをすれば、毛髪強度を健常毛に近いカラーができることがわかります。

また、写真2を見ると、ケラチンが不足した髪にカラー処理をすると、毛髪のまとまりは悪化したままです<写真2>。

逆に、写真3を見ると、ケラチンが不足した髪でも骨格矯正を行ってからカラーをすれば、毛髪のまとまりも改善することができるのです。<写真3-g>。

以上の結果から、ケラチンが不足した髪は適切に骨格矯正を行えば、健常毛と同じようにカラーをすることができることがわかりました。

驚きの測定結果! ~応用・パーマ編~

最後はパーマ編です。

毛髪の処理方法は以下の通りです。

  • h 健常毛(未処理の毛束)
  • i ケラチンが不足した髪(ブリーチ処理を2回した毛束)
  • j ケラチンが不足した髪にパーマをした髪(ブリーチ処理を2回した後、パーマ処理をした毛束)
  • k 骨格矯正した髪にパーマをした髪(ブリーチ処理を2回した後、パーマ1剤処理し、続いてリケラ処理、パーマ2剤処理した毛束)

ケラチンが不足した髪(i)だけでも毛髪強度が低下しているのに<グラフ3-i>、

さらにパーマ処理をした髪(j)ではさらに毛髪強度が低下しています<グラフ3-j>。

これは、パーマ剤中の還元剤や酸化剤によって毛髪のタンパク質が溶出して、ケラチン骨格がさらにスカスカになったことを示しています。

一方で、骨格矯正した髪にパーマをした髪(k)では、健常毛と近い毛髪強度にまで回復しています!!!<グラフ3-k>

細かいことを言えば、今回の検証ではパーマ1剤と2剤の中間処理としてリケラ処理をしたわけですが、もちろんリケラ処理をした髪にパーマ処理をしても同様の結果になることは容易に想像できます。

これは、パーマがかけられない、またはかけてもすぐにダレてしまうような毛髪強度の低い髪に対しても、リケラ処理によって毛髪強度を回復させてあげれば、パーマをかけることができる!ということを示しています。

実際に、リケラ処理することによってパーマがかかりやすくなったという、理美容師さんからの喜びの声もたくさん頂いています。

リケラの実力は予想以上!

正直言うと、ここまでの結果がでるかどうか、初めはとても心配でした。

しかし、検証を行ってみてビックリ!

予想以上の結果、仮説通りの結果を得ることができました。

研究者として、とても興奮するような検証だったことは言うまでもありません。

このような実力を持ったリケラですが、リケラ処理をしなければいけない髪を見極めることがまずは重要になってきます。

その上で、リケラをどのように使っていくとお客さんの“理想の髪”を作ることができるのか?

これもまた大事なポイントになると思います。

今回ご紹介した検証結果は、あくまでもラボレベルでの結果です。

この結果を参考にリケラを利用して、今までにはなかった付加価値をつけたメニューを展開していってください。

粧剤のご紹介

リケラ

美容師さんと、お客さまの喜びの声が聞こえてきそうですね。

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