Q.本当に、毎回ためになるお話をありがとうございます。単純に分からないのですが、いつものようにダメージに合わせてケアをしながらストレートをかけたのですが、2~3日後、サイド部分がちりついてしまいました。その時は何も問題なく良かったのですが、何が原因なのかいまいち分かりません。ホームケアにも何かアドバイスできることはありますか?私が施術する前に、以前にもストレートをしていたのですが…
A.サイドのちりつきが2~3日後に起こったという件ですね。数日後にちりついたということは、その間に構造が緩んだ原因があるわけですね。おそらく残留アルカリ+ドライヤーの熱だと思います。サイド部分という場所が限定されているのも家庭のドライヤーの影響がありそうです。対策としては2剤の量が不足していたため、完全にS-S結合が戻っていない状態に残留アルカリ+ドライヤーがきいてしまったことも考えられるので2剤はしっかりと染み込ませる。そしてpHコントロールを行う。2剤不足はないともいえないですが、おそらく残留アルカリを中和しておけばドライヤーの影響は少ないです。できれば2剤が過水であれば、2剤お流し後にキトキトでチェンジリンスはどうでしょうか。髪を等電点(pH4.5~5.5)に戻せば熱にも安心です。
ドライヤーが原因でない場合は、クセ毛の軟化むらの可能性があります。しかし、当日に1剤をお流しした際に同様な状態が見られなかったのであれば、それが原因ではないでしょうね。そのような場合であれば、中間の処理剤にいきいきシードを使うことをお勧めします。しっとりシードを使うと軟化むらが出やすくなります。
また、アイロンの熱のダメージが強かった可能性もあります。当日はオイルなどのトリートメント成分の重さで伸びていたが、強いシャンプー剤などでそれが取れてしまってちりつく場合です。この場合はシャンプー剤にダメージ用を用いる方法があります。髪のすき方によっても影響が出るかもしれませんね。乾燥しやすい毛なのかも。ヘアオイルがお勧めです。