シリーズ「ソニックヒートアイロンIPを理解する」②
第2回
髪の補修の新常識!「バター理論」とCMC-Tgの秘密
ー硬いCMCを溶かして浸透させる、ガラス転移点というアプローチー
このシリーズは、リトル・サイエンティストが発売した「ソニックヒートアイロンIP」への理解を深めてもらおうという記事です。
第2回は、ソニックヒートアイロンIPの根底にある「バター理論」と、CMCのガラス転移点(CMC-Tg)の仕組みについて分かりやすく解説します。
私たちがたどり着いた「バター理論」
「硬く冷えたバターをパンに塗っても、中まで染み込まない」
美容の現場において、これは髪の毛でも全く同じことが言えます。つまり、ダメージを受けた髪の内部にあるCMCに対して、冷えて固まった状態のトリートメント成分(CMC)をただ塗布しても、なかなか中まで染み込みにくいということです。
これまで、この「中に入れにくい」という課題を解消するために、私たちは「もみ込み」「タッピング」「加温」、そして「超音波アイロン」といった様々な手技やツールを駆使してきました。それらはすべて、硬いCMCを何とかして髪の内部に押し込もうとする懸命なアプローチであり、確かな効果も上げてきました。
しかし、私たちはその先にある「さらなる根本的な解決」を目指し、一つの大きなカギにたどり着きました。それが、「CMCのガラス転移点(CMC-Tg)」という概念です。
髪がこの温度(CMC-Tg=85℃)に達したとき、CMCはまるで温められたバターのようにスッと溶けだし、髪の内部へとじんわりと染み込んでいきます。この温度コントロールこそが、トリートメントの効果を劇的に変える最大の秘密なのです。
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