疎水シャンプーって言葉、聞いたことありますか?
髪を疎水に近づけることが、ダメージを補修する近道。
そのためには、シャンプーから考えてみましょう!
今回は、疎水シャンプーについて解剖してみようと思います。
疎水ってなんじゃ?
そもそも、疎水ってなんじゃ?って思いますよね。
「疎水」という考え方は、リトル・サイエンティストでは非常に重要と考えています。
3つのポイントがありますので、それを順番に見ていきます。
1.髪は、生まれた状態が「疎水」
髪は呼吸しています。
積極的に髪から水分を放出、あるいは空気中の水分を吸収することで、髪は絶えず11~14%の水分量を維持しようと努力しています。
このような機能を持っている髪を「健康な髪」と言い、「髪が疎水である」と言います。
髪は、生まれた状態のときがもっとも疎水に近く、水分を上手にコントロールしているのです。
逆に、髪がダメージするということは、髪が「疎水」から離れていくことを表します。
水を過剰に吸うようになり、逆に乾燥するとバサバサになってしまう髪のことを「親水化した髪」と言います。
また、水分を5~6%ぐらいしか保持できない状態の髪のことを「撥水化した髪」と言います。
このように、水分量を11~14%に保持する機能を持っている状態が「疎水」となります。
2.疎水の基本は、「等電点」と健康な「太さ」
髪が11~14%の水分量にコントロールするためには、髪が引き締まって、髪の電荷がプラスマイナスゼロになることが重要です。
この、電荷がプラスマイナスゼロの状態を「等電点」と言います。
髪は、pHが5.5以上ではアルカリ膨潤、pHが4.5以下では酸膨潤と言って、膨潤して髪が緩み、水を吸いやすい「親水」状態になります。
したがって、髪を疎水にするためにはpHを4.5~5.5にコントロールし、電荷をプラスマイナスゼロにするだけでなく、疎水結合、イオン結合、水素結合もプラスマイナスゼロの状態に近づけることが理想です。
さらに、膨潤した髪、つまりは太くなった髪を健康毛と同じ太さに引きしめることも重要です。
この状態にすることが、疎水の髪の最低条件なのです。
3.疎水にするということ
疎水にするということの意味を考えてみましょう。
髪が疎水であると、
- カラーの色持ちが向上する
- ウェーブの持ちがよくなる
- ストレートが湿気でよれない
- トリートメントの持ちがよくなる
という効果があります。
また、紫外線、枝毛や切れ毛や乾燥などのダメージ要因からキューティクルを保護し、ツヤがよくなるなど、髪の素材の美しさを保つことができます。
つまり、髪が疎水であると、髪の素材そのものの美しさを保つことができるのです。
”その後” のための疎水シャンプー
髪が疎水になると、いろいろな効果があることがわかりましたね。
ちょっと見方を変えれば、サロンワークに「疎水」を組み込む。
そうすると、その効果をお客さまに実感してもらうことができる。ということになりませんか?
つまり、サロンワークのはじめに髪を疎水の状態に持っていけば、カラーをしたら、カラーの持ちがよくなる。
パーマをしたら、ウェーブの持ちがよくなる。
ストレートしたら、湿気でよれない髪になる。
トリートメントしたら、トリートメントの持ちがよくなる。
ということです。
そこで登場するのが、リトル・サイエンティストが提案する疎水シャンプーです。
サロンワークで「疎水シャンプー」をすれば、
″その後″のトリートメント、カラー、パーマ、ストレートの効果をグンと高めてくれます。
リトル・サイエンティスト独自の疎水化処方である、トイトイトーイ シャンプーがその手助けをしてくれます。
トイトイトーイで、ちょっとひと手間
では、その手順をフローと動画で。
使うシャンプー
使うシャンプーは、トイトイトーイ シャンプーです。
トイトイトーイ シャンプーには、疎水性PPTが豊富に含まれています。
つまり、高分子ケラチン、中分子コラーゲン、高分子シルクの3種類の疎水性PPTです。
これらが髪に吸着するように、独自の疎水化処方で作っているのが、トイトイトーイなのです。
その辺りのメカニズムは、後ほど。
疎水シャンプーの手順
ポイントは、⑦の揉み込むところです。
泡がクリーム状に変化するまで、優しく揉みこみましょう。
クリーム状に変化したら、流す合図です。
なんでここがポイントかと言うと、ここでトイトイトーイ シャンプーに含まれる、疎水性PPTをしっかりと髪に吸着させるため。
これが「疎水シャンプー」の肝です。
言い換えれば、 「すぐには洗い流さないのがコツ」
疎水シャンプー・ムービー
では、動画で手順を見てみましょう。
疎水シャンプーのメカニズム
では、疎水シャンプーのメカニズムについて、解説します。
と、その前に。
疎水性PPTがシャンプーに配合されているって普通のことのように言ってますが、実はこれ、結構特殊な技術なんです。
リトルでは、「リトル独自の疎水化処方」なんて呼んだりしています。
なにが特殊かって言うと、疎水性PPTは水に溶けにくいのです。
疎水性ってのは読んで字のごとく、水を疎む性質ってことです。
だから、水に溶けにくい。
それをシャンプーに配合すると普通なら溶けないんです。
でも、リトルではある特定の界面活性剤を、ある特定の製造方法で配合して、この疎水性PPTの周りにくっつけることで、シャンプーに溶かしています。
これ以上は言えない、企業秘密。
そんなトイトイトーイ ダメージケアシャンプーを使うからこそ、疎水性PPTを髪に吸着させて髪を疎水にする、疎水シャンプーが誕生するわけです。
では、本題の疎水シャンプーメカニズムです。
シャンプーのなかでは疎水性PPTが界面活性剤に覆われていて、シャンプーの中で”溶けた”状態でいます。
それを使ってシャンプーをすると、頭皮や頭髪の汚れを落としていきます。
その状態で泡にしてしっかりと揉みこむと、疎水性PPTが髪により吸着していきます。
そして、水洗します。
このとき、界面活性剤は水の中に溶け込んで流れていきますが、疎水性PPTは髪に吸着していますので、水には溶けて流れずに髪に残ります。
そして、水洗し終わると、髪には疎水性PPTがしっかりと吸着しているため、ダメージを補修して疎水に近い状態になっていきます。
それが、疎水シャンプーのメカニズムです。
疎水性PPTの性質、界面活性剤の性質をよく理解していれば、メカニズムもよく理解できると思います!
おまけ
疎水シャンプーとあわせて、施術の最後にはトイトイトーイ トリートメントで疎水トリートメントをして仕上げましょう。
こちらもムービーでご紹介します。
使うトリートメントは、トイトイトーイ トリートメントです。
疎水シャンプーまとめ
いかがでしたでしょうか?
疎水シャンプー。
施術のはじめに疎水シャンプーをひと手間かけて行うことで、”その後”の施術をグーンと手助けしてくれます!
というか、疎水シャンプーを実践して、その効果を実感してください!!!
お客さまの喜びの声が聞こえてきそうですね。
ご質問はこちら
ログイン、もしくは会員登録いただくと、質問できます。